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第3章 火山地帯
第79話
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第79話 ドワーフの長
???「ロックスよ。そうベラベラとしゃべるもんじゃない」
声は後ろから聞こえました。
ロックスを含む全員が慌てて振り向きます。
ロックス「ボ、ボルカノ様」
ロックスがボルカノと呼んだドワーフは、ほかのドワーフよりもひとまわり体が大きく、髭には白いものも混じっていました。
マリンが小さな声で問います。
マリン「偉い人?」
ロックス「ああ、ドワーフの長だ」
ジャンヌ「あの、私たちは」
ジャンヌの言葉をボルカノは手のひらを前に出すことで止めました。
ボルカノ「いや、いいんだよ、お嬢さんがた。立ち話もなんだから、館に来てくれ」
そう言うと返事も待たずに歩きだしてしまいました。
キャッツ「……な、なんなのよ、えらく一方的ね」
リーフ「ねえ、館って、あれ?」
リーフの指さす方を見もせず、ロックスが答えます。
ロックス「ああ」
ブラド「城やん」
ローズ「ほんと!おっきいねー」
ロックス「……」
ジャンヌ「ロックスさん、どうかした?」
マリン「顔、怖いよ。いっそう」
ロックス「……」
マリア「もしかして、私たちを里に入れたことで、怒られたりする?」
サリー「え!?そんなのダメ!ロックスさんは私たちを見かねて助けてくれたんだから!」
マリン「うん、そうだよ。ちゃんと私たちに説明させてもらわなきゃ」
ロックス「ありがとな、お嬢ちゃんたち……でも、そういうわけじゃない」
フィスト「?そうなの?」
ロックス「ああ、里によそ者を入れることで咎められることはないんだ。珍しいことではあるが、そうすることになってる」
ジャンヌ「だったら、何でそんなに浮かない顔してるの?」
ロックス「長が館によそ者を呼ぶことが、今までなかったんだ」
9人は顔を見合わせました。
第79話 ドワーフの長
???「ロックスよ。そうベラベラとしゃべるもんじゃない」
声は後ろから聞こえました。
ロックスを含む全員が慌てて振り向きます。
ロックス「ボ、ボルカノ様」
ロックスがボルカノと呼んだドワーフは、ほかのドワーフよりもひとまわり体が大きく、髭には白いものも混じっていました。
マリンが小さな声で問います。
マリン「偉い人?」
ロックス「ああ、ドワーフの長だ」
ジャンヌ「あの、私たちは」
ジャンヌの言葉をボルカノは手のひらを前に出すことで止めました。
ボルカノ「いや、いいんだよ、お嬢さんがた。立ち話もなんだから、館に来てくれ」
そう言うと返事も待たずに歩きだしてしまいました。
キャッツ「……な、なんなのよ、えらく一方的ね」
リーフ「ねえ、館って、あれ?」
リーフの指さす方を見もせず、ロックスが答えます。
ロックス「ああ」
ブラド「城やん」
ローズ「ほんと!おっきいねー」
ロックス「……」
ジャンヌ「ロックスさん、どうかした?」
マリン「顔、怖いよ。いっそう」
ロックス「……」
マリア「もしかして、私たちを里に入れたことで、怒られたりする?」
サリー「え!?そんなのダメ!ロックスさんは私たちを見かねて助けてくれたんだから!」
マリン「うん、そうだよ。ちゃんと私たちに説明させてもらわなきゃ」
ロックス「ありがとな、お嬢ちゃんたち……でも、そういうわけじゃない」
フィスト「?そうなの?」
ロックス「ああ、里によそ者を入れることで咎められることはないんだ。珍しいことではあるが、そうすることになってる」
ジャンヌ「だったら、何でそんなに浮かない顔してるの?」
ロックス「長が館によそ者を呼ぶことが、今までなかったんだ」
9人は顔を見合わせました。
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