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ヒナノとリョウタ

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ここは幼稚園の庭。
みんなでかくれんぼ。
そんな中、木陰に隠れながら、リョウタとヒナノは話していた。



「内緒だよ?ボク、宇宙人なんだ。」
「えっ?リョウタ君、宇宙人なの?」


目をキラキラさせながらヒナノは聞いた。




「そう。でもこれは内緒。ボクとヒナノちゃんだけのね。」
「うん!わかった!2人の内緒ね!約束!」


そう話すと、2人は笑いあった。








ピピッ ピピッ ピピッ ピピッ


スマホのアラームが鳴っている。
それを止めるため、ヒナノは手を伸ばした。



ガゴン!!


「…んあぁああ……落ちたぁ~…」

寝ぼけた頭でノソノソ起き上がると、ヒナノはベットから落ちたスマホを拾った。




今は9月。
時間は7時。
まだ残暑も厳しく、カーテン越しの陽ざしは攻撃的だ。

そんな陽ざしに目を細めつつ。



「………なんか懐かしい夢みたなぁ。‥‥‥‥あ、そうえいばリョウタとの約束、今日だっけ」


と、ヒナノは呟いた。






今日は、ヒナノの16歳の誕生日。
リョウタから『渡したいものがあるから、放課後、屋上に来て』と言われている。




「プレゼントでもくれるのかな。ふふ。」

期待をしつつ、ヒナノは制服に着替え始めた。
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