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奮闘記
36、神との対決
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目の前に現れた黄泉の女神を前に、自身の血に、土御門という一族に細々と受け継がれてきた力を、神狐の力を解き放つ決断をした。
「我がうちに眠りし焔よ、我が声に応えここに顕現したまえ」
覚悟を決めた護は、目を閉じて刀印を結び、魂の中に眠っている炎に呼びかけた。
その言霊に、ちらりちらりと揺れる白い焔が脳裏に浮かび上がる。
まるで解放されることを待ち望んでいるかのように踊る焔は、やがて視界を白く染め上げた。
『お前は人と妖の一線を超える。それを超えた時、お前は死ぬ』
脳裏に件の予言が響く。
件の予言は外れない。ならば、この力を解放することは、死に直結しているということなのだろう。
だが、黄泉の神に、いやいかなる神であっても、理を歪めることを許してはいけない。
たとえ、自分の命を対価として差し出してでも。
そう心に決めていた護だったが、どうしても一言だけ伝えたい人がすぐ後ろにいた。
「ごめんな、月美」
護は悲しそうな瞳を後ろにたたずんでいる少女に向け、言葉を紡ぐ。
先に逝ってしまうから、交わした約束を果たせなくなってしまうことへの謝罪を込めて。
月美は叫んだ。
「護、だめ!!やめてっ!!!」
「アビラウンケン!」
だが、護は止まらなかった。
大日如来の真言を唱えたその瞬間、護の体からあふれ出ていた焔は勢いを増し、その体を包み込む。
しかし、不思議なことに護の体が焼け崩れる気配はない。
いや、熱さすら感じていないらしく、護は平然とした態度で、目の前にいる女神と対峙している。
伊邪那美は炎を顕現させた護を見て、その炎が護の命を削っていることを理解した。
「そなた、そこまでしてこの者の願いを踏みにじりたいというのか?」
「願いを踏みにじることに変わりはありません」
ですが、と護は問いかけに答えながら手にしている独鈷杵を構える。
「あなたが際限なく黄泉の人々をこの世界に呼んだら、それこそ取り返しのつかないことになる」
はっきり言って、護は人間という種族がどうなろうと知ったことではない。
自分も含め、いずれ滅んでしまっても仕方がないとすら思っている。
だが。
「あなたが依代としているその術者の願いを踏みにじるということをわかっていても、私はあなたの行いを止める」
静かな口調で、護はそう宣言した。
鳴海、いや、伊邪那美は契約を行使するうえで邪魔となる存在として護を認識したらしい。
さすがに、依り代となっている体を死なせるわけにはいかないのか、伊邪那美の神通力で生み出された重圧が、護の体を押しつぶそうとした。
だが、白い焔に守られているためか、護は重圧を一切感じていないような動きで向かってくる。
重圧で押しつぶせないと悟ると、伊邪那美はどこからか剣を取り出し、その切っ先を護に向けた。
その瞬間、ちりちり、と何かが燃えるような音が聞こえてきた。
――来るっ!
とっさに危険を感じ、護は独鈷杵を持つ手で刀印を結び、五芒星を宙に描き、淡い光を放つ障壁を築く。
伊邪那美の持つ剣から放たれた波動は五芒星の障壁に阻まれた。
だが、障壁は波動に耐えられず、徐々にひびが入る。
相手は神、それも創世記紀の最初の部分に名を連ね、幾柱の神を生み出した女神。
その力は人間の霊力を、神に通じるという神獣の力すら凌駕するようだ。
障壁がもたないことを悟った護は、それでも防御し続けていた。
「まずいな」
護の持つ力の属性は土。
伊邪那美が放った波動は火の属性を持っているようだ。
五行思想では火と土は相生《そうしょう》、補完する関係にある。
その逆の相剋、つまり相殺する関係ではないため、属性の影響を受けない。
そのため、術者がその術に込めた力が強い方が圧倒することになる。
――葛葉姫命様から受け継いできた力より、伊邪那美の力の方が強い……そりゃ当然だよな!!
予想通り、五芒星にひびが入り、砕け散った。
その瞬間、障壁で防ぎきれなかった衝撃と障壁の破片が護に襲いかかり、体を斬り裂く。
体中に鋭い痛みが走り、決して浅くない傷を負ったが、幸いなことに目には刺さらなかった。
「くっ!」
護はひるむことなく、再び独鈷杵を構え、伊邪那美に斬りかかった。
伊邪那美もまた、手に持つ剣を構え、護の刃を受け止めた。
護の刃と、伊邪那美の剣がぶつかりあい、鋭い音とともに火花が飛び散る。
数回、剣と剣をぶつけあい、鍔迫り合いまで持ちこんだ。
その瞬間、護は伊邪那美の眼を見てしまった。
――この眼の感じ……もしかして、伊邪那美は蓮田鳴海を依り代にしてもなお願いを叶えようと?
鳴海の存在は、伊邪那美を憑依させたその段階ですでに消失しているはず。
ならば、あとは伊邪那美が望むように一日千人、この国の人間の命を奪っていけばいい。
なのにこの神は、ただただ、鳴海の願いをかなえさせたいだけなのだということを理解してしまった。
――けど、なんでだ?この神にとって、蓮田鳴海の願いは現世に出るための足掛かりじゃなかったのか?
伊邪那美がすでに魂を塗りつぶしてしまった鳴海の願いを、未だかなえようとする理由がわからず、問いかけようとしたその瞬間だった。
「なぜ、そうまでして邪魔をする?お前とて、この女と同じ立場なら迷いなく理をゆがめるだろうに」
逆に、伊邪那美が何の感情も込められていない眼差しを向け、護に問いかける。
――そうか、この女神は鳴海とかつての自分を重ねているんだ
その問いかけで、護は伊邪那美の行動理由を理解した。
理の具現であるはずの神が、契約とはいえ自ら理をゆがめようとすることはない。
だが、伊邪那美はありえないことを実行しようとしている。
それは、伊邪那美が鳴海に自分を重ねたからなのだろう。
もう一度、一緒に暮らしたいと黄泉の国までやってきた伊邪那伎を、伊邪那美は無理やりにでも現世へ追い返すことができた。
それをしなかったのは、伊邪那美にもまた再び伊邪那岐と共に過ごしたいと思っていたからなのではないか。
そして、鳴海もまた、それだけ想いを寄せていた人に再び会いたいと願っていた。
――共感。それが伊邪那美が理を捻じ曲げることになると知っていても、蓮田鳴海の願いを叶えようとしているのか
護もその気持ちは理解できなくもない。
もし、自分が同じ立場で関係のない人間を巻きこむことにためらうことがなかったなら、自分も理をゆがめてでも願いを叶えようとした。
それは否定しないしできない。
けれども、と護は刃を押し返しながら反論した。
「神にすがってでもかなえたい願いだったというなら、そしてその対価を支払ったというのなら、結果をもたらすのは道理。けど、それでも!」
命あるものは、いつかは終わりを迎える。
だが、それは命が消えることを意味しているのではない。
死《終わり》とは、再生《始まり》を繰り返し、巡っていくために必要な手続きだ。
この世界に存在するものは、そうやって循環を繰り返して存在している。
だから、永遠不変というものは存在しない。
ゆえに、始まったものはいつか終わらせなければならず、反対にすでに終わってしまったものを、もとに戻すことはできない。
「俺は陰陽師の端くれだ。陰と陽の均衡を保つことが、俺の、俺たちの使命であり仕事だ!!」
護はありったけの力を込めて叫びながら、伊邪那美の剣を払いのけた。
押し負けた伊邪那美が飛び退き、護から距離を取ると、護は刃の切っ先を伊邪那美に向けて、改めて宣言した。
「だから俺は、その均衡を崩そうとしているあなたを止めます。止めてみせます」
「我がうちに眠りし焔よ、我が声に応えここに顕現したまえ」
覚悟を決めた護は、目を閉じて刀印を結び、魂の中に眠っている炎に呼びかけた。
その言霊に、ちらりちらりと揺れる白い焔が脳裏に浮かび上がる。
まるで解放されることを待ち望んでいるかのように踊る焔は、やがて視界を白く染め上げた。
『お前は人と妖の一線を超える。それを超えた時、お前は死ぬ』
脳裏に件の予言が響く。
件の予言は外れない。ならば、この力を解放することは、死に直結しているということなのだろう。
だが、黄泉の神に、いやいかなる神であっても、理を歪めることを許してはいけない。
たとえ、自分の命を対価として差し出してでも。
そう心に決めていた護だったが、どうしても一言だけ伝えたい人がすぐ後ろにいた。
「ごめんな、月美」
護は悲しそうな瞳を後ろにたたずんでいる少女に向け、言葉を紡ぐ。
先に逝ってしまうから、交わした約束を果たせなくなってしまうことへの謝罪を込めて。
月美は叫んだ。
「護、だめ!!やめてっ!!!」
「アビラウンケン!」
だが、護は止まらなかった。
大日如来の真言を唱えたその瞬間、護の体からあふれ出ていた焔は勢いを増し、その体を包み込む。
しかし、不思議なことに護の体が焼け崩れる気配はない。
いや、熱さすら感じていないらしく、護は平然とした態度で、目の前にいる女神と対峙している。
伊邪那美は炎を顕現させた護を見て、その炎が護の命を削っていることを理解した。
「そなた、そこまでしてこの者の願いを踏みにじりたいというのか?」
「願いを踏みにじることに変わりはありません」
ですが、と護は問いかけに答えながら手にしている独鈷杵を構える。
「あなたが際限なく黄泉の人々をこの世界に呼んだら、それこそ取り返しのつかないことになる」
はっきり言って、護は人間という種族がどうなろうと知ったことではない。
自分も含め、いずれ滅んでしまっても仕方がないとすら思っている。
だが。
「あなたが依代としているその術者の願いを踏みにじるということをわかっていても、私はあなたの行いを止める」
静かな口調で、護はそう宣言した。
鳴海、いや、伊邪那美は契約を行使するうえで邪魔となる存在として護を認識したらしい。
さすがに、依り代となっている体を死なせるわけにはいかないのか、伊邪那美の神通力で生み出された重圧が、護の体を押しつぶそうとした。
だが、白い焔に守られているためか、護は重圧を一切感じていないような動きで向かってくる。
重圧で押しつぶせないと悟ると、伊邪那美はどこからか剣を取り出し、その切っ先を護に向けた。
その瞬間、ちりちり、と何かが燃えるような音が聞こえてきた。
――来るっ!
とっさに危険を感じ、護は独鈷杵を持つ手で刀印を結び、五芒星を宙に描き、淡い光を放つ障壁を築く。
伊邪那美の持つ剣から放たれた波動は五芒星の障壁に阻まれた。
だが、障壁は波動に耐えられず、徐々にひびが入る。
相手は神、それも創世記紀の最初の部分に名を連ね、幾柱の神を生み出した女神。
その力は人間の霊力を、神に通じるという神獣の力すら凌駕するようだ。
障壁がもたないことを悟った護は、それでも防御し続けていた。
「まずいな」
護の持つ力の属性は土。
伊邪那美が放った波動は火の属性を持っているようだ。
五行思想では火と土は相生《そうしょう》、補完する関係にある。
その逆の相剋、つまり相殺する関係ではないため、属性の影響を受けない。
そのため、術者がその術に込めた力が強い方が圧倒することになる。
――葛葉姫命様から受け継いできた力より、伊邪那美の力の方が強い……そりゃ当然だよな!!
予想通り、五芒星にひびが入り、砕け散った。
その瞬間、障壁で防ぎきれなかった衝撃と障壁の破片が護に襲いかかり、体を斬り裂く。
体中に鋭い痛みが走り、決して浅くない傷を負ったが、幸いなことに目には刺さらなかった。
「くっ!」
護はひるむことなく、再び独鈷杵を構え、伊邪那美に斬りかかった。
伊邪那美もまた、手に持つ剣を構え、護の刃を受け止めた。
護の刃と、伊邪那美の剣がぶつかりあい、鋭い音とともに火花が飛び散る。
数回、剣と剣をぶつけあい、鍔迫り合いまで持ちこんだ。
その瞬間、護は伊邪那美の眼を見てしまった。
――この眼の感じ……もしかして、伊邪那美は蓮田鳴海を依り代にしてもなお願いを叶えようと?
鳴海の存在は、伊邪那美を憑依させたその段階ですでに消失しているはず。
ならば、あとは伊邪那美が望むように一日千人、この国の人間の命を奪っていけばいい。
なのにこの神は、ただただ、鳴海の願いをかなえさせたいだけなのだということを理解してしまった。
――けど、なんでだ?この神にとって、蓮田鳴海の願いは現世に出るための足掛かりじゃなかったのか?
伊邪那美がすでに魂を塗りつぶしてしまった鳴海の願いを、未だかなえようとする理由がわからず、問いかけようとしたその瞬間だった。
「なぜ、そうまでして邪魔をする?お前とて、この女と同じ立場なら迷いなく理をゆがめるだろうに」
逆に、伊邪那美が何の感情も込められていない眼差しを向け、護に問いかける。
――そうか、この女神は鳴海とかつての自分を重ねているんだ
その問いかけで、護は伊邪那美の行動理由を理解した。
理の具現であるはずの神が、契約とはいえ自ら理をゆがめようとすることはない。
だが、伊邪那美はありえないことを実行しようとしている。
それは、伊邪那美が鳴海に自分を重ねたからなのだろう。
もう一度、一緒に暮らしたいと黄泉の国までやってきた伊邪那伎を、伊邪那美は無理やりにでも現世へ追い返すことができた。
それをしなかったのは、伊邪那美にもまた再び伊邪那岐と共に過ごしたいと思っていたからなのではないか。
そして、鳴海もまた、それだけ想いを寄せていた人に再び会いたいと願っていた。
――共感。それが伊邪那美が理を捻じ曲げることになると知っていても、蓮田鳴海の願いを叶えようとしているのか
護もその気持ちは理解できなくもない。
もし、自分が同じ立場で関係のない人間を巻きこむことにためらうことがなかったなら、自分も理をゆがめてでも願いを叶えようとした。
それは否定しないしできない。
けれども、と護は刃を押し返しながら反論した。
「神にすがってでもかなえたい願いだったというなら、そしてその対価を支払ったというのなら、結果をもたらすのは道理。けど、それでも!」
命あるものは、いつかは終わりを迎える。
だが、それは命が消えることを意味しているのではない。
死《終わり》とは、再生《始まり》を繰り返し、巡っていくために必要な手続きだ。
この世界に存在するものは、そうやって循環を繰り返して存在している。
だから、永遠不変というものは存在しない。
ゆえに、始まったものはいつか終わらせなければならず、反対にすでに終わってしまったものを、もとに戻すことはできない。
「俺は陰陽師の端くれだ。陰と陽の均衡を保つことが、俺の、俺たちの使命であり仕事だ!!」
護はありったけの力を込めて叫びながら、伊邪那美の剣を払いのけた。
押し負けた伊邪那美が飛び退き、護から距離を取ると、護は刃の切っ先を伊邪那美に向けて、改めて宣言した。
「だから俺は、その均衡を崩そうとしているあなたを止めます。止めてみせます」
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