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第6章 -蒼と橙と迷いの森の姫
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く!!」
タチカゼはカタナの柄を握り直す。
一方の橙の瞳は大剣を肩に担ぎ足を大きく広げ、腰を落とした。まるで全身のエネルギーを一つに凝縮しているかのようだ。特大の一撃を繰り出すつもりだ。
それに対しタチカゼは完全に脱力し、構えすらとっていない。
次の瞬間、橙の瞳は目をカッと見開き大地が抉れるほど地面を蹴った。
そのまま突進力に加え大剣の重さを乗せ特大の一撃が振り下ろされる。
だがタチカゼはそれを体を捻り、ギリギリの間合いで躱してた。
「利き腕は残してやる!だから勘弁な!!」
タチカゼはそのままカタナを振り上げた。
そのするどい太刀筋は綺麗に相手の肘から下を斬り落とした。滑らかな綺麗な斬り口だ。
「があああああああああああああああああああああああああ!!!」
静寂の森林地帯に断末魔がこだまする。
その隙をついて瞬時に背後に回り込み、カプセル型の注射針を首元に刺す。慣れた手付きだ。
「ク・・・ソ・・・」
橙の瞳の男はそのまま前のめりに倒れた。
タチカゼはハァ、とため息をついた。
「とりあえず止血しないとな。それで・・・オッサン呼んできて担いでいってもらうか。」
タチカゼはセツナと少女の方を見た。
「そっちは大丈夫か?」
「うん、大丈夫!だいぶ落ち着いたみたい。立てる?」
セツナは少女に問いかけた。
少女はよろめきながら何とか木に捕まり立ち上がり、フードを取って満面の笑みを見せた。
「危ないところを・・・本当にもうダメかと思いました。」
「・・・え?・・・はあああああああああああああああああああああああああああ!!!?」
セツナは今まで見せた事もないような驚愕の表情を浮かべ、一歩二歩と後ずさった。
タチカゼが二人に近付いていく。
「おお!綺麗な顔してんなぁ、何かこう高貴つーか・・・」
セツナはおもいっきりタチカゼの頭をどついた。
「バカ!アホ!死ね!この人は・・・イド帝国の王妃だよ!!!!」
「・・・うん?」
二人は固まったままだった。王妃の顔だけが満面の笑みを浮かべていた
タチカゼはカタナの柄を握り直す。
一方の橙の瞳は大剣を肩に担ぎ足を大きく広げ、腰を落とした。まるで全身のエネルギーを一つに凝縮しているかのようだ。特大の一撃を繰り出すつもりだ。
それに対しタチカゼは完全に脱力し、構えすらとっていない。
次の瞬間、橙の瞳は目をカッと見開き大地が抉れるほど地面を蹴った。
そのまま突進力に加え大剣の重さを乗せ特大の一撃が振り下ろされる。
だがタチカゼはそれを体を捻り、ギリギリの間合いで躱してた。
「利き腕は残してやる!だから勘弁な!!」
タチカゼはそのままカタナを振り上げた。
そのするどい太刀筋は綺麗に相手の肘から下を斬り落とした。滑らかな綺麗な斬り口だ。
「があああああああああああああああああああああああああ!!!」
静寂の森林地帯に断末魔がこだまする。
その隙をついて瞬時に背後に回り込み、カプセル型の注射針を首元に刺す。慣れた手付きだ。
「ク・・・ソ・・・」
橙の瞳の男はそのまま前のめりに倒れた。
タチカゼはハァ、とため息をついた。
「とりあえず止血しないとな。それで・・・オッサン呼んできて担いでいってもらうか。」
タチカゼはセツナと少女の方を見た。
「そっちは大丈夫か?」
「うん、大丈夫!だいぶ落ち着いたみたい。立てる?」
セツナは少女に問いかけた。
少女はよろめきながら何とか木に捕まり立ち上がり、フードを取って満面の笑みを見せた。
「危ないところを・・・本当にもうダメかと思いました。」
「・・・え?・・・はあああああああああああああああああああああああああああ!!!?」
セツナは今まで見せた事もないような驚愕の表情を浮かべ、一歩二歩と後ずさった。
タチカゼが二人に近付いていく。
「おお!綺麗な顔してんなぁ、何かこう高貴つーか・・・」
セツナはおもいっきりタチカゼの頭をどついた。
「バカ!アホ!死ね!この人は・・・イド帝国の王妃だよ!!!!」
「・・・うん?」
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