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無限の魔力でやりたい放題
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「無詠唱でこの規模の魔法だと⁉ いくら魔族が魔法を得意とする種族でもこの規模を放つなど……まるで魔王ではないか⁉」
人間たちの誰かが発した恐怖の表れとも取れるその言葉を聞き、思わず変な優越感を覚えてしまいそうになる。
あぁ、あれだけあたしたちを見下していた人間たちがあたしを恐れ、しかも魔王だなんて……そんなこと言われたら――
「どうしようマヤル、あたし……」
「興奮、してきちゃいましたか?」
まるでわかっていたかのように言われる。そしてジークもなぜかしみじみとしていた。
「良い表情です、ヴェルネ様。まるで先代の……お母様を彷彿とさせるお姿!……おっと、少々涙が」
あたしが高揚感に浸ってる横で涙を流すジーク。
だけど今のあたしはそんなこと気にしない。
「あ、悪魔……まるで悪魔のような邪悪な笑み……!」
すると一人の人間があたしの顔を見てそんなことを呟いた。そんなに酷い笑い方してるかしら?
まぁ、他ならともかく、人間からそう言われるのは逆に気持ちが良いのだけれど。
「魔法だ!こちらも魔法を放て!」
遅れて先頭の人間から指示が出され、一斉に大量の火の玉が放たれこっちに降りかかる。簡単な初級魔法とはいえ、この数の人間が撃てば流石に強力な大魔法のような光景みたい。
その魔法はあたしだけじゃなく町全体にも被害を及ぼすほど……たとえ結界あってもすぐに壊れてしまうだろう。
だけど残念、「タイミングが悪かった」わね。
――「城壁・水壁(アクアウォール)」
その魔法を発動すると門兵がいる門とあたしたちの間に巨大な水の壁が立ち上がり、全ての炎の玉を飲み込んで消す。
この魔法を見て人間たちは驚くでもなく、キョトンと間の抜けた顔で見上げていた。
「……奴の魔力は無尽蔵か?」
「そんなわけあるか!これだけの魔法を何度も撃てるはずがない!あらかじめ仕込んだものに決まってる!」
「『あらかじめ仕込んだもの』かどうか……試してみる?」
あたしはそのアクアウォールの形を崩し、翼のない蛇のような竜をイメージした龍の形を作り出し、あたかもソレが意志を持って威嚇するように仕向ける。
水の魔法で作り出した龍ではあったが声を出すことができたようで、強力な咆哮を放った。
「あの……ヴェルネ様?流石にやり過ぎなんじゃ……?」
「ウフフフフ……もう誰にも『若過ぎる』だの『実力不足』だなんて言わせないわ……」
「あっ、気にしてたんですねソレ」
「苦労されていましたからね……」
「さっきから聞いてて悲しくなってくるんだが、領主の仕事ってそんなに辛いのか……?」
さっきよりも同情する視線が背中に当たる気がするけど絶対気にしない。気にしてなるものですか。
なんにせよ日頃の鬱憤を晴らす絶好のチャンスなんだもの。それに……
あたしはふと我に返って自分の手に付けた指輪に目を向ける。
カズから貰った贈り物。周囲の魔素を瞬時に魔力に変換し、魔法として放つことができるという優れ物。
しかもそれが指輪の形をしているのだから、これ以上の贈り物はないわよね。
その指輪を付けた手をもう片方の手で包み込んで胸に当てると胸高揚感はそのままに、胸の奥に温かいものを感じた。まるでアイツがすぐそばにいるかのようで……って、いつからあたしはこんなに乙女になったのかしら……なんて自分の変化に自分で驚きながら、創り出した水龍にさらに魔力を送り込む。
「『アクアバースト』」
あたかも龍がその技を放つように水龍の口から一筋の光線を人間たちへ放ち、辺り一帯が水爆する。
爆発した水は雨のように降り注ぎ、あたしはそんな中で人間のほぼ全員が動けなくなった光景を静かに見つめていた。
「……ヴェルネ様、もしかして本当に魔王になるつもりです?」
マヤルにそう言われて冷静になる。
指輪のおかげで無尽蔵に魔力が使えるからってちょっと調子に乗ってしまった気がする。本当ならあたしだけの力じゃ、せいぜい前にいる人間数百人の足を凍らせて終わるだけ。
でも……「本来の力」という意味なら発揮できたのかもしれない。
あたしは魔法の適性が高かったけれど、その高い適性を使いこなすための魔力量が圧倒的に足りていなかった。
実のところそんなものだ。どれだけ優秀な魔法適性があろうと、魔力量が多いと言われている魔族でさえそんな簡単に発動することなんてできない。それこそダイス様のような魔王クラスになってようやく切り札の一つや二つとして使えるほど。
その制限がなくなれば言わずもがな、誰もが魔王になれる強さを得てしまうだろう。それこそ人間も獣人も関係なく。
「……魔王になんてなる気はないわよ、あたしは」
「でしょうね、あっちも冗談で言ってみただけですよ。そもそも面倒臭がり屋のヴェルネ様が領主を受け継いだのだって、思い出の詰まったこのお屋敷を誰かに渡したくないからで……」
「わかってても口に出すもんじゃないわよ、そういうもんは」
「そでした、これまた失礼☆」
恥ずかしいことをわざわざ口に出すマヤルに注意しても反省の色無し。ま、いつものことだからもう慣れたんだけど……
でもつまりそういうことだ。
もし魔王になる権利を得たとしたら、恐らく別の領土と大きな城を与えられることになるのだろうけれど、たとえあたしが魔王になる資格を得たとしてもこの土地を離れる気は毛頭ないからそういう結論に至る。
だからあたしはこれまで通り何も変わらない。変えさせもしない。
この人間たちがあたしの……あたしたちの生活を脅かすというのなら容赦しない。
魔王だろうが邪神だろうが化け物だろうが、何にだってなってなろうじゃない!
「それで?これでもまだ強硬手段に出るっていうのかしら――」
「『神の審判』」
誰かがそう言い放った後、一瞬の光があたしの左腕を消し飛ばした。
人間たちの誰かが発した恐怖の表れとも取れるその言葉を聞き、思わず変な優越感を覚えてしまいそうになる。
あぁ、あれだけあたしたちを見下していた人間たちがあたしを恐れ、しかも魔王だなんて……そんなこと言われたら――
「どうしようマヤル、あたし……」
「興奮、してきちゃいましたか?」
まるでわかっていたかのように言われる。そしてジークもなぜかしみじみとしていた。
「良い表情です、ヴェルネ様。まるで先代の……お母様を彷彿とさせるお姿!……おっと、少々涙が」
あたしが高揚感に浸ってる横で涙を流すジーク。
だけど今のあたしはそんなこと気にしない。
「あ、悪魔……まるで悪魔のような邪悪な笑み……!」
すると一人の人間があたしの顔を見てそんなことを呟いた。そんなに酷い笑い方してるかしら?
まぁ、他ならともかく、人間からそう言われるのは逆に気持ちが良いのだけれど。
「魔法だ!こちらも魔法を放て!」
遅れて先頭の人間から指示が出され、一斉に大量の火の玉が放たれこっちに降りかかる。簡単な初級魔法とはいえ、この数の人間が撃てば流石に強力な大魔法のような光景みたい。
その魔法はあたしだけじゃなく町全体にも被害を及ぼすほど……たとえ結界あってもすぐに壊れてしまうだろう。
だけど残念、「タイミングが悪かった」わね。
――「城壁・水壁(アクアウォール)」
その魔法を発動すると門兵がいる門とあたしたちの間に巨大な水の壁が立ち上がり、全ての炎の玉を飲み込んで消す。
この魔法を見て人間たちは驚くでもなく、キョトンと間の抜けた顔で見上げていた。
「……奴の魔力は無尽蔵か?」
「そんなわけあるか!これだけの魔法を何度も撃てるはずがない!あらかじめ仕込んだものに決まってる!」
「『あらかじめ仕込んだもの』かどうか……試してみる?」
あたしはそのアクアウォールの形を崩し、翼のない蛇のような竜をイメージした龍の形を作り出し、あたかもソレが意志を持って威嚇するように仕向ける。
水の魔法で作り出した龍ではあったが声を出すことができたようで、強力な咆哮を放った。
「あの……ヴェルネ様?流石にやり過ぎなんじゃ……?」
「ウフフフフ……もう誰にも『若過ぎる』だの『実力不足』だなんて言わせないわ……」
「あっ、気にしてたんですねソレ」
「苦労されていましたからね……」
「さっきから聞いてて悲しくなってくるんだが、領主の仕事ってそんなに辛いのか……?」
さっきよりも同情する視線が背中に当たる気がするけど絶対気にしない。気にしてなるものですか。
なんにせよ日頃の鬱憤を晴らす絶好のチャンスなんだもの。それに……
あたしはふと我に返って自分の手に付けた指輪に目を向ける。
カズから貰った贈り物。周囲の魔素を瞬時に魔力に変換し、魔法として放つことができるという優れ物。
しかもそれが指輪の形をしているのだから、これ以上の贈り物はないわよね。
その指輪を付けた手をもう片方の手で包み込んで胸に当てると胸高揚感はそのままに、胸の奥に温かいものを感じた。まるでアイツがすぐそばにいるかのようで……って、いつからあたしはこんなに乙女になったのかしら……なんて自分の変化に自分で驚きながら、創り出した水龍にさらに魔力を送り込む。
「『アクアバースト』」
あたかも龍がその技を放つように水龍の口から一筋の光線を人間たちへ放ち、辺り一帯が水爆する。
爆発した水は雨のように降り注ぎ、あたしはそんな中で人間のほぼ全員が動けなくなった光景を静かに見つめていた。
「……ヴェルネ様、もしかして本当に魔王になるつもりです?」
マヤルにそう言われて冷静になる。
指輪のおかげで無尽蔵に魔力が使えるからってちょっと調子に乗ってしまった気がする。本当ならあたしだけの力じゃ、せいぜい前にいる人間数百人の足を凍らせて終わるだけ。
でも……「本来の力」という意味なら発揮できたのかもしれない。
あたしは魔法の適性が高かったけれど、その高い適性を使いこなすための魔力量が圧倒的に足りていなかった。
実のところそんなものだ。どれだけ優秀な魔法適性があろうと、魔力量が多いと言われている魔族でさえそんな簡単に発動することなんてできない。それこそダイス様のような魔王クラスになってようやく切り札の一つや二つとして使えるほど。
その制限がなくなれば言わずもがな、誰もが魔王になれる強さを得てしまうだろう。それこそ人間も獣人も関係なく。
「……魔王になんてなる気はないわよ、あたしは」
「でしょうね、あっちも冗談で言ってみただけですよ。そもそも面倒臭がり屋のヴェルネ様が領主を受け継いだのだって、思い出の詰まったこのお屋敷を誰かに渡したくないからで……」
「わかってても口に出すもんじゃないわよ、そういうもんは」
「そでした、これまた失礼☆」
恥ずかしいことをわざわざ口に出すマヤルに注意しても反省の色無し。ま、いつものことだからもう慣れたんだけど……
でもつまりそういうことだ。
もし魔王になる権利を得たとしたら、恐らく別の領土と大きな城を与えられることになるのだろうけれど、たとえあたしが魔王になる資格を得たとしてもこの土地を離れる気は毛頭ないからそういう結論に至る。
だからあたしはこれまで通り何も変わらない。変えさせもしない。
この人間たちがあたしの……あたしたちの生活を脅かすというのなら容赦しない。
魔王だろうが邪神だろうが化け物だろうが、何にだってなってなろうじゃない!
「それで?これでもまだ強硬手段に出るっていうのかしら――」
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