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定番の敵
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ぽよっ。
「「「「……」」」」
ぽよっぽよっ。
「えっと……スライム?」
町から出たところですぐに大量のスライムが目の前に現れた。
しかも気配を感じさせずにいきなり目の前に出現したわけだ。さらに言うならご丁寧に町から一歩出た瞬間にだ。
逆に一歩下がって町に戻ると、数十匹はいたスライムが一斉に消える。それを見て後ろでレトナが「あっ……」と少し物悲しそうな声を漏らす。
再び一歩、町の外へ足を踏み出すと、やはりスライムが突然現れる。あぁ、こういうのを見るとやっぱりゲームなんだなと実感がわく。
「なるほどな、ゲームの最初の敵はゴブリンかスライムってうのが定番ってわけだ。そういうわけで、まずはこのスライムと戦って戦闘方法を確認しようか?」
「え、コイツらと戦うのか……?」
レトナがさっきと変わらない物悲しい顔でそう聞いてくる。どうやら気が乗らない様子だが……
「どうした?」
「いやぁ……むぅ。なんだかコイツらの見た目が可愛くて……倒すのはちょっとなって思っちゃって」
「……たしかに。あたしたちの知ってるスライムより……というより、どの魔物よりも可愛く見えるわ」
「本当、魔物っていうよりぬいぐるみみたいだよねー。これを武器で倒すの?」
レトナとヴェルネがスライムの外見に惑わされて手を出せずにいると、ルルアが率先して近付き杖で小突く。
「あ、下手に手を出すと――」
俺が注意しようと声をかけたが、その前にスライムがルルアの腹部に体当たりする。
「……ぐべ」
彼女の口からおかしな悲鳴が漏れ出し、吹き飛ばされる。マジか、あのルルアがスライムに吹っ飛ばされたぞ。
するとルルアの頭上に緑色のゲージが現れ、その二割ほどが黒色に変わる。
「何あれ?っていうかルルアが吹っ飛ばされてるけど、あれって遊んでるの?変な棒が出てるし」
「どうだろ。ただあのゲージ……棒の緑色の部分が多分体力になってるんじゃないかと思う。それにアレは遊んでるんじゃなく、俺たちが弱体化したんじゃないか?」
「マジでか、俺たち弱くなったの⁉ というかカズが弱くなった……?」
本当に?という疑問が口に出さずともわかってしまうような眉間にシワを寄せた表情をするレトナ。そりゃ言いたいこともわかるけどさ……
「……と、そうだな。俺もちょいと腕試ししてみようか」
剣を片手にルルアをぶっ飛ばしてくれたスライムに向かって一振りしてみる。
――5
「……ん?」
剣で斬ったスライムの頭上に数字が一瞬浮き上がる。あ、今のがスライムに与えたダメージか。
ふむ、五ダメージ……それにスライムが変わらず動き続けてるのを見る限り、俺もちゃんと弱くなってるらしい。
そんなスライムがルルアの時のように体当たりを仕掛けてくる。そんなスライムに対して何度か斬った。
そうしてようやくスライムは霧のように消えて倒すことができたようなのだが……まだ違和感があるな。俺が知覚しにくい違和感が。
「どうしたの、お兄ちゃん?」
俺が考え事をしているとルルアが下から覗き込んできた。
「ん?あぁ、ちょっとな。というかルルアも自分が弱ってることに気付いてるだろ?その違和感がどうもな……」
「そだね、お兄ちゃんの動きがいつもより遅かったし」
「あ、それか」
ルルアから指摘を受けて納得する。自分ではいつもと同じように動いてたつもりだけど、その感覚も狂わされていたらしい。
「この違和感に慣れていいものか……まぁ、現実に帰ったらまた慣らせばいいか。今はせっかくのゲームなんだし、弱くなった自分っていうのも貴重な体験だ。俺もしっかり遊ばせてもらおうか」
そう言いつつ装備画面を開いて盾を外しておく。
「あとは魔法をどうやって使うか、か……」
俺はともかく魔法使いが魔法を使えないなんて、せっかくのゲームなのに楽しめないもんな。
……ステータスや装備を開いた時のように魔法もあの画面を開いて使えたらいいんだが。
「魔法」
……反応無し。
「特技」
……反応無し。
他にも当てずっぽうにいくつか試してみたけど、やはり反応はない。父さんのようなゲーマーだったらすぐに言い当てられたんだろうか、なんて考えたりしつつ。
そして。
「――『コマンド』」
その言葉が鍵となり、ようやく出現した。
「おーい、『コマンド』って言えば多分魔法が使えるぞ」
そう知らせると
「……本当だ!それっぽいの出てきた!」
「たしかに出てきたけど……なんか少ない?」
ルルアのウインドウを見ると「ヒール」「シールド」など、それっぽい名称が二つしかなかった。
「まぁ、最初だしな。ゲームによっては『レベル』って概念があったり、物語を進めていけば使える魔法が増えたりするんじゃないか?」
ルルアは「ふーん」とあまり興味なさげに返事をし、一匹のスライムに視線を向ける。
「『シールド』」
恐らく攻撃魔法だと思ったのだろうが、しかし彼女が使った魔法は自身を守る結界のようなものが構築された。
「……あれ、攻撃じゃないの?」
「説明を見ないとなんとも言えないけど、ダメージを軽減する効果がある魔法なんじゃないのか?ヒーラーや僧侶って仲間のサポートが主な役目だったはずだ」
「サポート……それって敵を倒せないの?」
若干残念そうにするルルアが「えい」と杖でスライムを殴るが一ダメージしか表示されず、彼女はまたスライムに腹部を体当たりされてしまう。
「ぐえぴ」
再びおかしな奇声を漏らして吹き飛び転がるルルア。もうあそこまでいくとヴェルネの言う通り、面白半分で遊んでるんじゃないかと思えてくるな……
「ルルア~、体力が半分を切ってるから自分をヒールして回復しておけよ~。あとは――」
ヴェルネ、と声をかけようとしたのだが、彼女はもう少し時間を置いてからの方がいいだろう。なので先にレトナに視線を移す。
「――レトナは何が使えそうだ?」
「俺のは『応援』と……何これ?ぱふ……『パフパフ』?」
レトナが使える技名を聞いたヴェルネとルルアは意味がわからずに頭を傾げるが、その意味を何となく察した俺は思わず固まってしまう。
おい……それって何の冗談だ?
「レトナ」
「なんだ?」
「使うのは応援だけにしとけ。もう一つは絶対に使うな」
「わかった……けどなんでだ?パフパフって何なんだ?」
なんとも答えにくいことをレトナは「なぁなぁー」と何度も聞いてくる。そんな簡単に答えられるものでもない。
この単語を作った奴にどんな意図があってのことなのかは知らないけど、一般的には下ネタの隠語として知られているものだ。
「知らなくていい、というか知らない方がいいやつだ。それよりも『応援』にどんな効果があるのか試してみてくれないか?」
「おう、いいぜ!『応援』!」
レトナが意気揚々と技を口にすると、彼女の両手には女性の応援団が持つような玉房がポンッと出現する。
「頑張れ頑張れ♪ そんな雑魚なんてパッパッと倒しちゃえ♪ 勝てたらいいことしちゃうぞ♪」
リズムに乗って軽快な動きを魅せるレトナ。チアリーダーのようなダンスをするが、その動きはどこか煽情的だった……バニースーツ着てるからか?
すると体にほんのりとした温かさを感じ、視界の隅に「全能力アップ」と表示された。おぉ、バフ効果……これが応援の効果か。
「全能力アップって結構凄くないか?レトナの職業って当たりだったりしてな」
当たりの職業を引いたと聞いて喜んでいると思っていたが、レトナ本人の反応は顔を赤らめて恥ずかしがってるようだった。
「レトナ?」
「なんだ今の……メッチャ恥ずかしいんだけど⁉」
「自分で言って踊ったんじゃないの?」
「いや違う、俺の意思じゃなかったから恥ずかしいんだよ!もう二度と使いたくねぇ……」
その場に伏せて意気消沈してしまうレトナ。
「それは残念だ。その『応援』の効果、全能力が一、五倍ぐらいまでに上がってるし……ルルアのステータスはどうなってる?」
「ルルアも上がったよ!」
「……だったら尚更だよな。誰か一人どころか仲間全員の能力を上げられるなんてかなり優秀な技なのに、それを使ってもらえないのは惜しいんだが……」
「うぅ……」
俺の言葉にレトナは少し揺らいだようだったけれど、彼女の意思は固いようだった。
「「「「……」」」」
ぽよっぽよっ。
「えっと……スライム?」
町から出たところですぐに大量のスライムが目の前に現れた。
しかも気配を感じさせずにいきなり目の前に出現したわけだ。さらに言うならご丁寧に町から一歩出た瞬間にだ。
逆に一歩下がって町に戻ると、数十匹はいたスライムが一斉に消える。それを見て後ろでレトナが「あっ……」と少し物悲しそうな声を漏らす。
再び一歩、町の外へ足を踏み出すと、やはりスライムが突然現れる。あぁ、こういうのを見るとやっぱりゲームなんだなと実感がわく。
「なるほどな、ゲームの最初の敵はゴブリンかスライムってうのが定番ってわけだ。そういうわけで、まずはこのスライムと戦って戦闘方法を確認しようか?」
「え、コイツらと戦うのか……?」
レトナがさっきと変わらない物悲しい顔でそう聞いてくる。どうやら気が乗らない様子だが……
「どうした?」
「いやぁ……むぅ。なんだかコイツらの見た目が可愛くて……倒すのはちょっとなって思っちゃって」
「……たしかに。あたしたちの知ってるスライムより……というより、どの魔物よりも可愛く見えるわ」
「本当、魔物っていうよりぬいぐるみみたいだよねー。これを武器で倒すの?」
レトナとヴェルネがスライムの外見に惑わされて手を出せずにいると、ルルアが率先して近付き杖で小突く。
「あ、下手に手を出すと――」
俺が注意しようと声をかけたが、その前にスライムがルルアの腹部に体当たりする。
「……ぐべ」
彼女の口からおかしな悲鳴が漏れ出し、吹き飛ばされる。マジか、あのルルアがスライムに吹っ飛ばされたぞ。
するとルルアの頭上に緑色のゲージが現れ、その二割ほどが黒色に変わる。
「何あれ?っていうかルルアが吹っ飛ばされてるけど、あれって遊んでるの?変な棒が出てるし」
「どうだろ。ただあのゲージ……棒の緑色の部分が多分体力になってるんじゃないかと思う。それにアレは遊んでるんじゃなく、俺たちが弱体化したんじゃないか?」
「マジでか、俺たち弱くなったの⁉ というかカズが弱くなった……?」
本当に?という疑問が口に出さずともわかってしまうような眉間にシワを寄せた表情をするレトナ。そりゃ言いたいこともわかるけどさ……
「……と、そうだな。俺もちょいと腕試ししてみようか」
剣を片手にルルアをぶっ飛ばしてくれたスライムに向かって一振りしてみる。
――5
「……ん?」
剣で斬ったスライムの頭上に数字が一瞬浮き上がる。あ、今のがスライムに与えたダメージか。
ふむ、五ダメージ……それにスライムが変わらず動き続けてるのを見る限り、俺もちゃんと弱くなってるらしい。
そんなスライムがルルアの時のように体当たりを仕掛けてくる。そんなスライムに対して何度か斬った。
そうしてようやくスライムは霧のように消えて倒すことができたようなのだが……まだ違和感があるな。俺が知覚しにくい違和感が。
「どうしたの、お兄ちゃん?」
俺が考え事をしているとルルアが下から覗き込んできた。
「ん?あぁ、ちょっとな。というかルルアも自分が弱ってることに気付いてるだろ?その違和感がどうもな……」
「そだね、お兄ちゃんの動きがいつもより遅かったし」
「あ、それか」
ルルアから指摘を受けて納得する。自分ではいつもと同じように動いてたつもりだけど、その感覚も狂わされていたらしい。
「この違和感に慣れていいものか……まぁ、現実に帰ったらまた慣らせばいいか。今はせっかくのゲームなんだし、弱くなった自分っていうのも貴重な体験だ。俺もしっかり遊ばせてもらおうか」
そう言いつつ装備画面を開いて盾を外しておく。
「あとは魔法をどうやって使うか、か……」
俺はともかく魔法使いが魔法を使えないなんて、せっかくのゲームなのに楽しめないもんな。
……ステータスや装備を開いた時のように魔法もあの画面を開いて使えたらいいんだが。
「魔法」
……反応無し。
「特技」
……反応無し。
他にも当てずっぽうにいくつか試してみたけど、やはり反応はない。父さんのようなゲーマーだったらすぐに言い当てられたんだろうか、なんて考えたりしつつ。
そして。
「――『コマンド』」
その言葉が鍵となり、ようやく出現した。
「おーい、『コマンド』って言えば多分魔法が使えるぞ」
そう知らせると
「……本当だ!それっぽいの出てきた!」
「たしかに出てきたけど……なんか少ない?」
ルルアのウインドウを見ると「ヒール」「シールド」など、それっぽい名称が二つしかなかった。
「まぁ、最初だしな。ゲームによっては『レベル』って概念があったり、物語を進めていけば使える魔法が増えたりするんじゃないか?」
ルルアは「ふーん」とあまり興味なさげに返事をし、一匹のスライムに視線を向ける。
「『シールド』」
恐らく攻撃魔法だと思ったのだろうが、しかし彼女が使った魔法は自身を守る結界のようなものが構築された。
「……あれ、攻撃じゃないの?」
「説明を見ないとなんとも言えないけど、ダメージを軽減する効果がある魔法なんじゃないのか?ヒーラーや僧侶って仲間のサポートが主な役目だったはずだ」
「サポート……それって敵を倒せないの?」
若干残念そうにするルルアが「えい」と杖でスライムを殴るが一ダメージしか表示されず、彼女はまたスライムに腹部を体当たりされてしまう。
「ぐえぴ」
再びおかしな奇声を漏らして吹き飛び転がるルルア。もうあそこまでいくとヴェルネの言う通り、面白半分で遊んでるんじゃないかと思えてくるな……
「ルルア~、体力が半分を切ってるから自分をヒールして回復しておけよ~。あとは――」
ヴェルネ、と声をかけようとしたのだが、彼女はもう少し時間を置いてからの方がいいだろう。なので先にレトナに視線を移す。
「――レトナは何が使えそうだ?」
「俺のは『応援』と……何これ?ぱふ……『パフパフ』?」
レトナが使える技名を聞いたヴェルネとルルアは意味がわからずに頭を傾げるが、その意味を何となく察した俺は思わず固まってしまう。
おい……それって何の冗談だ?
「レトナ」
「なんだ?」
「使うのは応援だけにしとけ。もう一つは絶対に使うな」
「わかった……けどなんでだ?パフパフって何なんだ?」
なんとも答えにくいことをレトナは「なぁなぁー」と何度も聞いてくる。そんな簡単に答えられるものでもない。
この単語を作った奴にどんな意図があってのことなのかは知らないけど、一般的には下ネタの隠語として知られているものだ。
「知らなくていい、というか知らない方がいいやつだ。それよりも『応援』にどんな効果があるのか試してみてくれないか?」
「おう、いいぜ!『応援』!」
レトナが意気揚々と技を口にすると、彼女の両手には女性の応援団が持つような玉房がポンッと出現する。
「頑張れ頑張れ♪ そんな雑魚なんてパッパッと倒しちゃえ♪ 勝てたらいいことしちゃうぞ♪」
リズムに乗って軽快な動きを魅せるレトナ。チアリーダーのようなダンスをするが、その動きはどこか煽情的だった……バニースーツ着てるからか?
すると体にほんのりとした温かさを感じ、視界の隅に「全能力アップ」と表示された。おぉ、バフ効果……これが応援の効果か。
「全能力アップって結構凄くないか?レトナの職業って当たりだったりしてな」
当たりの職業を引いたと聞いて喜んでいると思っていたが、レトナ本人の反応は顔を赤らめて恥ずかしがってるようだった。
「レトナ?」
「なんだ今の……メッチャ恥ずかしいんだけど⁉」
「自分で言って踊ったんじゃないの?」
「いや違う、俺の意思じゃなかったから恥ずかしいんだよ!もう二度と使いたくねぇ……」
その場に伏せて意気消沈してしまうレトナ。
「それは残念だ。その『応援』の効果、全能力が一、五倍ぐらいまでに上がってるし……ルルアのステータスはどうなってる?」
「ルルアも上がったよ!」
「……だったら尚更だよな。誰か一人どころか仲間全員の能力を上げられるなんてかなり優秀な技なのに、それを使ってもらえないのは惜しいんだが……」
「うぅ……」
俺の言葉にレトナは少し揺らいだようだったけれど、彼女の意思は固いようだった。
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