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☆★☆★
~???視点~
「おっ、『アイツ』が暴れてるな」
何回も試行してようやく成功したキメラ。そこら辺で集めた属性を扱える魔物と災厄級だとか騒がれている蛇の魔物、そんで俺の細胞を混ぜて作った最高傑作だ。
レベルで言えば災厄の魔物なんて目じゃない……竜にだって勝てる化け物にしてみせた!
「アイツなら俺を殺した人間も……だがどちらにしろ、あんな化け物を放っちまったんだ。ここら辺一帯も火の海になるだろうし、早めに避難しないとな。だが、いつかそのうち俺自身もアイツ以上の強さを手に入れてみせる。そして――」
俺を殺した奴を見返し、ゴブリンだとかでバカにしてきたこのクソったれな世界も見返して全部を俺のモノにしてやる!
今ではこの体の能力で昔と比べものにならない強さになった。だがまだだ……もっと圧倒的な力を手にするまでは我慢しなきゃならない。
「だが今の俺にはそれだけの『力』がある、やってみせるさ……そしてその時が来たら――」
思い出す度に沸き上がる怒りを抑え、なぜか代わりに浮かんでくる笑みを顔に張り付けながら周囲が血塗れとなっていたその場を離れる。
すると俺の目の前に巨人のような体をした誰かが立ちふさがった。
赤い肌と角……鬼か。
「ん?なんだってこんなところに子供が――」
――バクンッ
手をスライム状にしてから巨大な狼のような顔に作り直し、俺の存在に気付いた鬼を頭から食い千切る。
残ったのは膝から下の足だけとなっていた。そして自分の体を観察して「力」が増していることを確認して再び歩き出す。
「さぁ、この世界を喰らい尽くそうじゃないか!」
☆★☆★
~ジル視点~
まるで夢でも見ているかのような心地だった。
夢見心地、なんて言えば良いイメージがするけれど、今まさに繰り広げられてる光景は悪夢に近いものだと思う。
俺を背負ったアニキが空中を飛び回り、八本の首を持つ蛇を斬ったり殴ったりしていた。
最初こそ魔法を使っていたけれど、面倒になったとかで使わなくなった。普通こういう厄介な敵って逆だと思うんだけど……
でもアニキが剣を振る度に首が斬り落とされ、拳を振るえば山のような巨体が浮いて吹き飛ぶ。
ただ問題なのが一つ……何をしてるかが全くわからないことだ。
俺は今、アニキの背中に乗ってこの戦いを観察と体験を同時にしているわけなんだけれども、何が起きてるのかがさっぱりだ。
瞬きしてないのに変わる景色。
離れていたはずの蛇が次の瞬間には至近距離の目の前にいて、だと思ったら遥か上空に飛んでたり蛇の後ろに回り込んでたり……まるで記憶が飛んだみたいに一瞬で起こる出来事ばかりで頭がおかしくなりそうだった。
「見て学ぼう」と思っていたのに、これじゃあ意味が無い。まぁ……結界の中でアニキがブラッターと戦ってた時も何も参考にならなかったんだけど。
魔法を発動してることと凄まじい速さで移動する以外は普通に斬って殴ってるようにしか見えないし、いつの間にか相手がありえない吹き飛び方して勝負が終わってる。
普通なら見て学ぶだけでも得るものはあるんだろうけど、アニキと俺との実力差があり過ぎて得られるものが何もない気がするんだよなぁ……
そんな収穫が無いという自分の不甲斐無さに溜め息を漏らしてる間にもアニキは蛇の首をまた一つ斬り落とし、胴体に大きな風穴を空けた。蛇が死なないのを良いことに本当にやりたい放題をしているように見えた。
何より、唯一見て確認できるのは……俺をアニキの表情が楽しそうに笑っていることだった。
「死なず」「それなりに硬く」「敵である」、八首の蛇はアニキにとって最高の敵であり最高のサンドバッグという名のオモチャになっているのだろうな……
そんな相手に少しだけ同情していると、ふとアニキがピタリと移動をやめてしまう。流石に飽きたのかな?
「……そういや俺自身、体を強化する魔法って使ったことなかったな」
「……あ」
アニキの言葉を聞いて漏れた自分の声は俺もそのことを思い出したから……のではなく、ついにその考えに至ってしまったのかというものだった。
だってそうだろ?他人が聞いたら今まで身体強化の魔法を使ってなくてその強さだったのかと驚くほどなのに。
何もしてない状態であの長い武器を振って山の上の部分を斬り崩したなんて……話を聞いた時は驚きと疑い、でも最後には「やっぱりアニキは凄いや」とこじ付けるように納得して尊敬したけれど。
そして今、そのこじ付けはやっぱり合ってたんだと、俺が手を伸ばした相手は間違ってなかったんだと再認識した。
「ジル、さっきより早く動くけど降りるか?」
「いえ……アニキの背中でこの戦いを見せてください。そのために……」
俺はこんな時でも鍛錬として身に着けていた魔力を奪われる手袋を外してアニキに差し出す。
「本気で見させてもらいます!」
アニキが手袋を受け取って俺の手から離れると、体の中へ空気が一気に入って来たかのような爽快感を感じた。
体が浮いてどこかへ飛んで行ってしまいそうなくらい軽い。そんな錯覚を起こしてしまいそうになる中、俺も身体強化の魔法を使ってアニキの体にしがみ付く。
「そか。じゃあ俺の手を握れ」
アニキがその言葉に従って差し出された手を握り返すと、ほんのりと光って何かが俺の中に流れ込んできた。
「これは……?」
「魔力の譲渡。常人がやれば渡す魔力の十分の一くらいしか回復しないとされてるけど、俺にとってそんな制限は無いに等しいからな。どうだ、久しぶりに手袋を外して魔力が回復してる気分は?」
「……よく、わからないです。でも――」
元々俺は普通の魔力の少ない獣人であって、魔族のように大量の魔力を持った経験なんてないから「どうだ?」なんて言われてもよくわからないとしか答えられない。それでもこの高揚感は実感できる。
「今ならあのブラッターにも勝てそうって思えるくらいには悪くない気分です」
「ハハッ、それは面白い。さっきのアイツは結局倒してないし、次はお前が相手してみるか?」
「え……」
「冗談だ」
一瞬強気に出てしまったことに後悔しそうになってしまった。今のは冗談だって言ってくれたからいいけど、気分が良くても余計なことはあまり言わないようにしよ……
「ちなみにだが、できるなら魔力で目をちょっとだけ強化すると良いかもよ?」
「目を魔力で……ですか?でもそれって危ないんじゃ……?」
「最悪失明するらしいな」
サラッと恐ろしいことを口にするアニキ。怖ッ⁉
「なんでそんな恐ろしいこと勧めてくるんですか⁉」
「俺も今鍛錬の一つとしてやってるんだが、下手に魔力を使い過ぎなければそんな最悪な事態にはならないみたいだ。お前が今使ってる身体強化だって魔力をそこまで使ってないだろ?余裕があればその感覚を覚えて目に流し込めばいい。もちろん覚悟ができないならやらなくていいけど……」
アニキは心配して言ってるのだろうけど、俺にとってそれが挑発されているように感じた。
身体強化の要領で……体に魔力を通して強化する時の感覚を今確認して、そのまま体の中の魔力を頭へ持っていき目に通す……
「……えっと、これ何か変わりました?」
「目に魔力が馴染むまでは実感がないだろうな。次から手袋に加えてそれも鍛錬の項目に追加しとくか」
もちろん、言われずともやるつもりだった。自分が少しずつでも効果があると言われれば鍛えたくなる性分なのだと最近自覚している。
「それじゃ、行くぞ」
アニキがそう言うとまた景色がパッと変わった。……いや、今のは――
~???視点~
「おっ、『アイツ』が暴れてるな」
何回も試行してようやく成功したキメラ。そこら辺で集めた属性を扱える魔物と災厄級だとか騒がれている蛇の魔物、そんで俺の細胞を混ぜて作った最高傑作だ。
レベルで言えば災厄の魔物なんて目じゃない……竜にだって勝てる化け物にしてみせた!
「アイツなら俺を殺した人間も……だがどちらにしろ、あんな化け物を放っちまったんだ。ここら辺一帯も火の海になるだろうし、早めに避難しないとな。だが、いつかそのうち俺自身もアイツ以上の強さを手に入れてみせる。そして――」
俺を殺した奴を見返し、ゴブリンだとかでバカにしてきたこのクソったれな世界も見返して全部を俺のモノにしてやる!
今ではこの体の能力で昔と比べものにならない強さになった。だがまだだ……もっと圧倒的な力を手にするまでは我慢しなきゃならない。
「だが今の俺にはそれだけの『力』がある、やってみせるさ……そしてその時が来たら――」
思い出す度に沸き上がる怒りを抑え、なぜか代わりに浮かんでくる笑みを顔に張り付けながら周囲が血塗れとなっていたその場を離れる。
すると俺の目の前に巨人のような体をした誰かが立ちふさがった。
赤い肌と角……鬼か。
「ん?なんだってこんなところに子供が――」
――バクンッ
手をスライム状にしてから巨大な狼のような顔に作り直し、俺の存在に気付いた鬼を頭から食い千切る。
残ったのは膝から下の足だけとなっていた。そして自分の体を観察して「力」が増していることを確認して再び歩き出す。
「さぁ、この世界を喰らい尽くそうじゃないか!」
☆★☆★
~ジル視点~
まるで夢でも見ているかのような心地だった。
夢見心地、なんて言えば良いイメージがするけれど、今まさに繰り広げられてる光景は悪夢に近いものだと思う。
俺を背負ったアニキが空中を飛び回り、八本の首を持つ蛇を斬ったり殴ったりしていた。
最初こそ魔法を使っていたけれど、面倒になったとかで使わなくなった。普通こういう厄介な敵って逆だと思うんだけど……
でもアニキが剣を振る度に首が斬り落とされ、拳を振るえば山のような巨体が浮いて吹き飛ぶ。
ただ問題なのが一つ……何をしてるかが全くわからないことだ。
俺は今、アニキの背中に乗ってこの戦いを観察と体験を同時にしているわけなんだけれども、何が起きてるのかがさっぱりだ。
瞬きしてないのに変わる景色。
離れていたはずの蛇が次の瞬間には至近距離の目の前にいて、だと思ったら遥か上空に飛んでたり蛇の後ろに回り込んでたり……まるで記憶が飛んだみたいに一瞬で起こる出来事ばかりで頭がおかしくなりそうだった。
「見て学ぼう」と思っていたのに、これじゃあ意味が無い。まぁ……結界の中でアニキがブラッターと戦ってた時も何も参考にならなかったんだけど。
魔法を発動してることと凄まじい速さで移動する以外は普通に斬って殴ってるようにしか見えないし、いつの間にか相手がありえない吹き飛び方して勝負が終わってる。
普通なら見て学ぶだけでも得るものはあるんだろうけど、アニキと俺との実力差があり過ぎて得られるものが何もない気がするんだよなぁ……
そんな収穫が無いという自分の不甲斐無さに溜め息を漏らしてる間にもアニキは蛇の首をまた一つ斬り落とし、胴体に大きな風穴を空けた。蛇が死なないのを良いことに本当にやりたい放題をしているように見えた。
何より、唯一見て確認できるのは……俺をアニキの表情が楽しそうに笑っていることだった。
「死なず」「それなりに硬く」「敵である」、八首の蛇はアニキにとって最高の敵であり最高のサンドバッグという名のオモチャになっているのだろうな……
そんな相手に少しだけ同情していると、ふとアニキがピタリと移動をやめてしまう。流石に飽きたのかな?
「……そういや俺自身、体を強化する魔法って使ったことなかったな」
「……あ」
アニキの言葉を聞いて漏れた自分の声は俺もそのことを思い出したから……のではなく、ついにその考えに至ってしまったのかというものだった。
だってそうだろ?他人が聞いたら今まで身体強化の魔法を使ってなくてその強さだったのかと驚くほどなのに。
何もしてない状態であの長い武器を振って山の上の部分を斬り崩したなんて……話を聞いた時は驚きと疑い、でも最後には「やっぱりアニキは凄いや」とこじ付けるように納得して尊敬したけれど。
そして今、そのこじ付けはやっぱり合ってたんだと、俺が手を伸ばした相手は間違ってなかったんだと再認識した。
「ジル、さっきより早く動くけど降りるか?」
「いえ……アニキの背中でこの戦いを見せてください。そのために……」
俺はこんな時でも鍛錬として身に着けていた魔力を奪われる手袋を外してアニキに差し出す。
「本気で見させてもらいます!」
アニキが手袋を受け取って俺の手から離れると、体の中へ空気が一気に入って来たかのような爽快感を感じた。
体が浮いてどこかへ飛んで行ってしまいそうなくらい軽い。そんな錯覚を起こしてしまいそうになる中、俺も身体強化の魔法を使ってアニキの体にしがみ付く。
「そか。じゃあ俺の手を握れ」
アニキがその言葉に従って差し出された手を握り返すと、ほんのりと光って何かが俺の中に流れ込んできた。
「これは……?」
「魔力の譲渡。常人がやれば渡す魔力の十分の一くらいしか回復しないとされてるけど、俺にとってそんな制限は無いに等しいからな。どうだ、久しぶりに手袋を外して魔力が回復してる気分は?」
「……よく、わからないです。でも――」
元々俺は普通の魔力の少ない獣人であって、魔族のように大量の魔力を持った経験なんてないから「どうだ?」なんて言われてもよくわからないとしか答えられない。それでもこの高揚感は実感できる。
「今ならあのブラッターにも勝てそうって思えるくらいには悪くない気分です」
「ハハッ、それは面白い。さっきのアイツは結局倒してないし、次はお前が相手してみるか?」
「え……」
「冗談だ」
一瞬強気に出てしまったことに後悔しそうになってしまった。今のは冗談だって言ってくれたからいいけど、気分が良くても余計なことはあまり言わないようにしよ……
「ちなみにだが、できるなら魔力で目をちょっとだけ強化すると良いかもよ?」
「目を魔力で……ですか?でもそれって危ないんじゃ……?」
「最悪失明するらしいな」
サラッと恐ろしいことを口にするアニキ。怖ッ⁉
「なんでそんな恐ろしいこと勧めてくるんですか⁉」
「俺も今鍛錬の一つとしてやってるんだが、下手に魔力を使い過ぎなければそんな最悪な事態にはならないみたいだ。お前が今使ってる身体強化だって魔力をそこまで使ってないだろ?余裕があればその感覚を覚えて目に流し込めばいい。もちろん覚悟ができないならやらなくていいけど……」
アニキは心配して言ってるのだろうけど、俺にとってそれが挑発されているように感じた。
身体強化の要領で……体に魔力を通して強化する時の感覚を今確認して、そのまま体の中の魔力を頭へ持っていき目に通す……
「……えっと、これ何か変わりました?」
「目に魔力が馴染むまでは実感がないだろうな。次から手袋に加えてそれも鍛錬の項目に追加しとくか」
もちろん、言われずともやるつもりだった。自分が少しずつでも効果があると言われれば鍛えたくなる性分なのだと最近自覚している。
「それじゃ、行くぞ」
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