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前日の手合わせ
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「そういえばお前たちは明日、獣魔会議ってやつに行くんだろ?」
ユースティックが大斧を豪快に振り回しながら聞いてくる。連日のデートは一旦止め、今日は一日中鍛錬するための日にしていたので、こうやって彼と手合わせしている状態だった。
ちなみにジルとディールも少し離れて見学している。
「ああ、俺とヴェルネがな。なんでだ?」
俺は彼の猛攻を紙一重で避け、最後に大斧を摘んでユースティックの巨体ごと持ち上げて投げ飛ばした。
ユースティックはそれがわかっていたかのように空中で体勢を整えて着地し、一息吐く。
「直接見たわけじゃないが、獣魔会議に出る奴らは曲者揃いって聞いたことがある。だから――」
一応心配してくれて「気を付けろ」という言葉を口にするべきかどうかと相手が俺だからか悩んでいるようだったが、何かを諦めたように軽く笑いながら溜め息を吐く。
「……ま、ヴェルネの姐さんと一緒に無事帰って来てくれ」
と、俺単体は心配無いからヴェルネを含めた言い方に変えたようだった。
「もちろんだ。とまぁ、明日のことは置いといて、もう少し難易度を上げるか」
「ん?なんだ、本気を出すのか」
どうやら自分にとって難易度を上げられると思っていたらしいユースティック。
「ある意味合ってるが、お前の方じゃない。ディール、こっちに来い」
少し遠目に観察していたディールを手招きして呼び付ける。
「ディールとユースティック、二人で協力して俺に挑め」
「……マジかよ」
「マジカヨ」
自分の言葉をディールが真似をして俺とユースティックがギョッとする。
「……クッキャッキャ♪」
ディールは俺とユースティックの反応を楽しんでいるかのように独特な笑い方をする。
……なんて穏やかな空気が流れていたと思ったら、ディールがスイッチを切り替えたように不意打ち的な攻撃を仕掛けて来る。
ユースティックも事前に示し合わせたように攻撃をしてきた。
大振りのユースティックの攻撃の隙を埋めるようにディールが素早い攻撃を打ち込んでくる。即席にしては良い連携だ。
ディールは俺との手合わせで培ったその実力で、ユースティックは俺と出会う前から得た戦場の経験で激しく見えて直感的に互いの邪魔にならない息の合った動きをしていた。
まだこの程度なら過去にいくらでも経験をしたことがあるから余裕……なんて思っていると、ユースティックたちの動きが変化する。
ユースティックの体からバチバチと青白い電撃が走り、ディールの体はバキバキと音を立ててトゲトゲしく荒々しい外殻となっていた。
最初に動いたのはディールで、先ほどよりも早く力強い一撃を打ち込まれる。ただ技術のみで力がひ弱だった印象が丸々引っ繰り返るような威力で受け止めた俺の体が浮く。しかも攻撃の速さは変わらず、凄まじい連撃を繰り出してくる。
そして俺が空中で身動きが取れなくなったと見たディールは一度手を止めて数歩後退し、代わりにユースティックが一撃を叩き込んできた。
その一撃を受け流すと、その先の地面が大きく割れた。それは前にヤトが俺と手合わせした時に受けた威力に近かったように感じる。
ヤトも本気じゃなかっただろうが……とはいえ、それほどの威力があるには違いなかった。
「……ジル以外とまともに手合わせしたことがないから断定はできないけど、今まで会ったどの獣人よりも力強いな」
単純な力だけで言えば吸血鬼よりも。
「そりゃどうも。まぁ、魔族は魔法によって真価を発揮するからな。獣人も身体能力の底上げとして魔法を使うが、魔族の使う身体能力を上げる魔法の効果はその比じゃない。俺が使ってるこの魔法みたいに熟練度を上げれば獣人を凌駕する力を得られるんだ」
そう冷静に話しながら猛撃を続けるユースティック。ディールも隙を見て俺とユースティックの間に割り込んだり背後に回り込んできたりと、俺が反撃できないように殺気を纏わせて容赦無く打ち込んでくる。
「なるほど、『獣人は魔法が苦手で肉弾戦が強く、魔族はその逆』ってのはつまり効率の話か」
「そうだ、獣人だからって魔法が全く使えないわけでもなく、魔族だからと言って近接戦闘ができないわけじゃない。魔法を駆使すれば獣人と同じ身体能力を得られるし、獣人も肉体を鍛え続けた者の中には魔法のような威力の拳を放つ。お前のようにな」
「ふんっ」
ユースティックが避けられるくらいなギリギリの速さで拳に力を入れて打ち込み、少し離れた太めの木を拳圧のみで貫いて倒してしまう。
「……やっべ。アレってたしかジークのお気に入りじゃなかったっけ?」
「アーア、ヤッチャッタネ」
「おい待て、今あの威力を俺に打ち込もうとしたか?殺す気かよ……」
ディールは他人事、ユースティックは愚痴を零す。俺は一旦手合わせの手を止めて木に近付く。
「どうするんだ、それ?適当にくっ付けても怒られるだけだぞ」
「適当って……そんなことするわけないだろ。こういう時のために魔法があるんだから、それを使うに決まってる」
そう言って折れた木に手を添えて魔法を使う。
――「アルカナフォース・リンク」
スマホで見た魔法を発動すると、無惨に折れていた木は意志を持っているかのように自ら動き出し、折れた部分と根元が繋がり元に戻る。
「……おい、そんなのアリか?」
「木を元通りにしたのがそんなにおかしかったか?」
「普通、木を生やすことはできても折れた木を元に戻すことはできないからな。折れた木を元通りにするってことは、上半身と下半身が別々になった生物を元通りにして蘇らせるのと同義なんだぞ?」
ユースティックの言葉を聞いてハッとする。そうか、俺の世界にもよくある言葉じゃないか。
「花や草木にも命がある」と命の大切さを学ぶ上で誰もが聞いたことがあるはずだ。
「……つまりは人を蘇らせる魔法も存在してるってことか?」
「俺に聞くなよ……お前にはそのスマホってのがあるんだから、俺に聞くよりそれで調べた方が早いだろ」
その時のユースティックからは不自然に話題を避けようとする様子が見られたが、そこまで気にする話でもなかったのでこれ以上追求はしないことにした。
ユースティックが大斧を豪快に振り回しながら聞いてくる。連日のデートは一旦止め、今日は一日中鍛錬するための日にしていたので、こうやって彼と手合わせしている状態だった。
ちなみにジルとディールも少し離れて見学している。
「ああ、俺とヴェルネがな。なんでだ?」
俺は彼の猛攻を紙一重で避け、最後に大斧を摘んでユースティックの巨体ごと持ち上げて投げ飛ばした。
ユースティックはそれがわかっていたかのように空中で体勢を整えて着地し、一息吐く。
「直接見たわけじゃないが、獣魔会議に出る奴らは曲者揃いって聞いたことがある。だから――」
一応心配してくれて「気を付けろ」という言葉を口にするべきかどうかと相手が俺だからか悩んでいるようだったが、何かを諦めたように軽く笑いながら溜め息を吐く。
「……ま、ヴェルネの姐さんと一緒に無事帰って来てくれ」
と、俺単体は心配無いからヴェルネを含めた言い方に変えたようだった。
「もちろんだ。とまぁ、明日のことは置いといて、もう少し難易度を上げるか」
「ん?なんだ、本気を出すのか」
どうやら自分にとって難易度を上げられると思っていたらしいユースティック。
「ある意味合ってるが、お前の方じゃない。ディール、こっちに来い」
少し遠目に観察していたディールを手招きして呼び付ける。
「ディールとユースティック、二人で協力して俺に挑め」
「……マジかよ」
「マジカヨ」
自分の言葉をディールが真似をして俺とユースティックがギョッとする。
「……クッキャッキャ♪」
ディールは俺とユースティックの反応を楽しんでいるかのように独特な笑い方をする。
……なんて穏やかな空気が流れていたと思ったら、ディールがスイッチを切り替えたように不意打ち的な攻撃を仕掛けて来る。
ユースティックも事前に示し合わせたように攻撃をしてきた。
大振りのユースティックの攻撃の隙を埋めるようにディールが素早い攻撃を打ち込んでくる。即席にしては良い連携だ。
ディールは俺との手合わせで培ったその実力で、ユースティックは俺と出会う前から得た戦場の経験で激しく見えて直感的に互いの邪魔にならない息の合った動きをしていた。
まだこの程度なら過去にいくらでも経験をしたことがあるから余裕……なんて思っていると、ユースティックたちの動きが変化する。
ユースティックの体からバチバチと青白い電撃が走り、ディールの体はバキバキと音を立ててトゲトゲしく荒々しい外殻となっていた。
最初に動いたのはディールで、先ほどよりも早く力強い一撃を打ち込まれる。ただ技術のみで力がひ弱だった印象が丸々引っ繰り返るような威力で受け止めた俺の体が浮く。しかも攻撃の速さは変わらず、凄まじい連撃を繰り出してくる。
そして俺が空中で身動きが取れなくなったと見たディールは一度手を止めて数歩後退し、代わりにユースティックが一撃を叩き込んできた。
その一撃を受け流すと、その先の地面が大きく割れた。それは前にヤトが俺と手合わせした時に受けた威力に近かったように感じる。
ヤトも本気じゃなかっただろうが……とはいえ、それほどの威力があるには違いなかった。
「……ジル以外とまともに手合わせしたことがないから断定はできないけど、今まで会ったどの獣人よりも力強いな」
単純な力だけで言えば吸血鬼よりも。
「そりゃどうも。まぁ、魔族は魔法によって真価を発揮するからな。獣人も身体能力の底上げとして魔法を使うが、魔族の使う身体能力を上げる魔法の効果はその比じゃない。俺が使ってるこの魔法みたいに熟練度を上げれば獣人を凌駕する力を得られるんだ」
そう冷静に話しながら猛撃を続けるユースティック。ディールも隙を見て俺とユースティックの間に割り込んだり背後に回り込んできたりと、俺が反撃できないように殺気を纏わせて容赦無く打ち込んでくる。
「なるほど、『獣人は魔法が苦手で肉弾戦が強く、魔族はその逆』ってのはつまり効率の話か」
「そうだ、獣人だからって魔法が全く使えないわけでもなく、魔族だからと言って近接戦闘ができないわけじゃない。魔法を駆使すれば獣人と同じ身体能力を得られるし、獣人も肉体を鍛え続けた者の中には魔法のような威力の拳を放つ。お前のようにな」
「ふんっ」
ユースティックが避けられるくらいなギリギリの速さで拳に力を入れて打ち込み、少し離れた太めの木を拳圧のみで貫いて倒してしまう。
「……やっべ。アレってたしかジークのお気に入りじゃなかったっけ?」
「アーア、ヤッチャッタネ」
「おい待て、今あの威力を俺に打ち込もうとしたか?殺す気かよ……」
ディールは他人事、ユースティックは愚痴を零す。俺は一旦手合わせの手を止めて木に近付く。
「どうするんだ、それ?適当にくっ付けても怒られるだけだぞ」
「適当って……そんなことするわけないだろ。こういう時のために魔法があるんだから、それを使うに決まってる」
そう言って折れた木に手を添えて魔法を使う。
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「……おい、そんなのアリか?」
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「普通、木を生やすことはできても折れた木を元に戻すことはできないからな。折れた木を元通りにするってことは、上半身と下半身が別々になった生物を元通りにして蘇らせるのと同義なんだぞ?」
ユースティックの言葉を聞いてハッとする。そうか、俺の世界にもよくある言葉じゃないか。
「花や草木にも命がある」と命の大切さを学ぶ上で誰もが聞いたことがあるはずだ。
「……つまりは人を蘇らせる魔法も存在してるってことか?」
「俺に聞くなよ……お前にはそのスマホってのがあるんだから、俺に聞くよりそれで調べた方が早いだろ」
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