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騒動の意外な真実
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カズたちが森へ向かい、ジークたちがその森の前で勇者と戦っている頃。
「一体何が起こってるの……!?」
ヴェルネの屋敷がある方向から爆発や地面が揺れたりなど天変地異のような出来事が立て続けに起き、困惑するミミィ。たった今から師とするカズのいるヴェルネの屋敷の方へ向かおうとした際にちょうどその方角で起きたことだったので、彼女の足取りは完全に止まってしまっていた。
「ここ……あの人が住んでるヴェルネって人のお屋敷よね?なんでそんなところが……まさか敵⁉」
「あっ、ミミィさん」
何者かによる襲撃の可能性をミミィが考えていると、彼女の名前が呼ばれる。
ミミィが横を見ると柵越しにジルがそこにいた。ミミィはすでにヴェルネの屋敷の敷地がある通りを歩いており、彼女の存在に気付いたジルが駆け寄ったのだった。
一応彼らはカズがミミィを連れて来た日に顔合わせをしていたのでお互い名前くらいは知っていた。
「えっと……ジル君、だっけ?今って何が起きてるか知ってる?」
冷静なジルに疑問を覚えたミミィが問いかける。
「あぁ、はい。アニキとルルアが結構激しく戦ってるんです。今は移動してあっちの森に行ったので少しは静かになると思いますよ」
「激しく戦ってるって……さっきまでの爆発や地震が?どんな戦い方をしてたらそんなことが起こるのよ!」
「……中の現状を見ればわかりますよ。アニキはまだ帰って来ないと思うので、中で待ってます?ヴェルネの姉さんに話を通しておきますけど」
「あ、う、うん……」
ミミィが「お願い」と付け加えて頷き、ジルも「わかりました」と言って屋敷の方へ向かう。
……そのメイド姿の後姿を見送って。
「あの子って男の子よね?……なんでメイド服を着てるのかしら」
そんなことをポツリと呟き、敵による襲撃ではないとわかったミミィは落ち着いた様子で敷地の出入り口がある方へと歩き始めた。
そして彼女が敷地内に入るとすぐにカズたちが暴れた痕跡がそこら中に残されているのが目に入る。
「これがたった一人二人暴れただけでこうなるの……?ダンジョンの時から思ってたけど――」
ミミィがそこまで独り言を呟くとカズが向かったとされる森の方から巨大な火柱が立ったのが見えてしまい、彼女の顔がなんとも言えない複雑な表情をした。
「――やっぱり何かおかしいわ、あの人……」
アレを師と仰いで本当にいいものかと悩むミミィであった。
――――
―――
――
―
「改めて、この町の領主をしてるヴェルネよ」
ジルが許可を取り、屋敷の中へ通されたミミィ。改まった場ではなく食卓にてヴェルネと同席して出された料理を口にしていた。
「あっ、えっと……別の町からダンジョンを目的に来ましたミミィです。先日まで冒険者らしい冒険者をしてました……」
それを口にすると決別を決めた「先日」のことを思い出し、暗い気持ちになってうつむいてしまうミミィ。ヴェルネは声には出さないものの、「面倒臭い地雷を踏んだかも」と苦い顔をする。
「ま、まぁ楽にしてもらっていいわよ。あんたはあたしのっていうより、あのバカの……カズの客なわけだし」
少しでも話を逸らそうとしつつジルが用意したコップに口を付ける。
「バカ……あの、ヴェルネ様はあの人とどんな関係なんですか?」
「ぶはっ!」
恐らくミミィが考えていることとは別の意味を連想してたヴェルネが口に入れた飲みものを噴き出してしまう。
「えっ?だ、大丈夫ですか?」
「え、えぇ、大丈夫……もしかしてカズから何か聞いたの?」
赤くした顔を見せないように逸らしながら口を拭いて聞くヴェルネ。
「いえ、何も……ただ人間が普通に魔族の町を歩いてるのが気になって……しかも領主のお屋敷を当たり前のように出入りしてたら気になっちゃって……何かまずいことを聞いちゃいましたか?」
「あぁ、そういうこと……そんなことないわ。ないけど……」
ヴェルネは色んな苦悶の表情を浮かべてどう言おうか迷い、諦めたように溜め息を吐いて落ち着く。
「……最初は何も知らないアイツと偶然出会って助けられて、知識もお金もないっていうから助けられた恩を返すついでにここに住まわせてたんだけど……」
取り繕うとするも、それを口にしようとするヴェルネの口元がニヤけてしまっていた。
「……今は恋人、になったから、そんなのはもう建前なんだけどね……」
「……えっ」
完全に恋する乙女の顔をして衝撃発言を口にしたヴェルネをミミィが目を丸くして見る。
それが冗談ではなく本気であることは、彼女の真っ赤に染った顔を見れば一目瞭然だった。
「本当に……?人間って普通は魔族を嫌ってるのに、その人間と?」
「出会い自体から普通じゃなかったしね。いきなり抱き着かれた時は頭がおかしくなるかと思ったわよ」
「出会い頭にいきなり抱き着かれたんですか⁉」
当事者が本人たち二人しかいないことをいいことに、事実を自分の都合の良い方向へ話を歪めようとするヴェルネ。が、それが強がりであることはその場にいる全員が察した。
そんな彼女に聞かれないようにマヤルがミミィにこっそり耳打ちをする。
「抱き着かれたのは本当らしいんですけどね、今ではベッドを共にするくらいすっかりご執心なんですよ」
その暴露にミミィも照れや恥ずかしさで顔を赤くして「うわぁ……」と呟く。
「……ところでカズさんとルルアさんはなぜ争っているんですか?」
「あー、アレはねぇ……」
ルルアとも恋人関係になっていることや、そんな彼女に対する恋人としての接し方が問題で喧嘩していることなど、事情の説明がややこしい状況をどう言おうか言葉を濁すヴェルネ。
しかしそれよりも先にジルが予想外の言葉を口にした。
「アレはただの発情期ですよ」
「ぶぇっ⁉」
「ちょっ」
「いきなり何言ってんのジル⁉」
少年が発した爆弾発言にミミィが更に赤くした顔で驚き、マヤルは爆笑し、ヴェルネも頬を赤らめる。
「何って……獣人の発情期って聞いたことありません?」
「えっ……獣人の?」
しかしまた予想していたものとは違うジルの言葉に全員がキョトンとする。
するとマヤルが思い出したように「ああ」と納得したような声を上げた。
「そういえば聞いたことがあります。獣人には彼ら特有の発情する周期があるらしく、その周期になると異性を求めやすくなるって。そうなると普段より暴走気味、暴力的になるらしいですよ」
「そうです。それと獣人が最初の発情期を迎えると大人の第一歩を踏み出したとして認められるそうです」
「へぇ……って、まさか今のルルアの状態って本当に発情期なの?」
今までのルルアの態度がその発情期によるものなのかと疑うヴェルネが眉をひそめてそう聞くとジルが「はい」と答えて頷く。
「獣人同士だと独特な匂いを発するからわかるんです。今朝だってルルアからその匂いが漂ってきて……」
「……あぁ、だからあんたご飯を食べてる時に変な顔でルルアを見てたのね」
朝食時にジルがおかしなものを見る目でルルアを見ていた理由に改めて納得するヴェルネ。
「って、ちょっと待って?ルルアのアレが発情期ってことは定期的にああやって暴れるってこと?」
「それは……アイツ次第ですね。普通なら大人から叱られて反省して「次から気を付けよう」ってなってそれで終わりなんですけど、ルルアって強いし我が儘じゃないですか。だから……」
そこまで言うとジルの目が据わる。
「一度アニキにボコボコにされて痛い目に遭えばいい。ついでにアニキに嫌われたら俺は凄く嬉しい」
「……あんたってそこまでルルアと絡まないけど、相変わらずアイツのことを凄く嫌ってるのはよくわかったわ」
ジルの私怨混じりの発言にヴェルネが引きつった笑いを浮かべ、大きく溜め息を吐く。
「いきなり暴れ出すのはやめてほしいんだけどね……あの二人が暴れると滅茶苦茶になるし。庭を見たでしょ?」
自分に向けられた言葉に先程の戦争でもあったかのような庭の惨状を思い出したミミィは思わず苦笑いをしてしまう。
「ま、次もそうなったらまたアイツに言って、被害が出る前に無理矢理にでもルルアをここから連れ出してもらうわよ」
ヴェルネはそう言つつ楽しそうに笑うのだった。
「一体何が起こってるの……!?」
ヴェルネの屋敷がある方向から爆発や地面が揺れたりなど天変地異のような出来事が立て続けに起き、困惑するミミィ。たった今から師とするカズのいるヴェルネの屋敷の方へ向かおうとした際にちょうどその方角で起きたことだったので、彼女の足取りは完全に止まってしまっていた。
「ここ……あの人が住んでるヴェルネって人のお屋敷よね?なんでそんなところが……まさか敵⁉」
「あっ、ミミィさん」
何者かによる襲撃の可能性をミミィが考えていると、彼女の名前が呼ばれる。
ミミィが横を見ると柵越しにジルがそこにいた。ミミィはすでにヴェルネの屋敷の敷地がある通りを歩いており、彼女の存在に気付いたジルが駆け寄ったのだった。
一応彼らはカズがミミィを連れて来た日に顔合わせをしていたのでお互い名前くらいは知っていた。
「えっと……ジル君、だっけ?今って何が起きてるか知ってる?」
冷静なジルに疑問を覚えたミミィが問いかける。
「あぁ、はい。アニキとルルアが結構激しく戦ってるんです。今は移動してあっちの森に行ったので少しは静かになると思いますよ」
「激しく戦ってるって……さっきまでの爆発や地震が?どんな戦い方をしてたらそんなことが起こるのよ!」
「……中の現状を見ればわかりますよ。アニキはまだ帰って来ないと思うので、中で待ってます?ヴェルネの姉さんに話を通しておきますけど」
「あ、う、うん……」
ミミィが「お願い」と付け加えて頷き、ジルも「わかりました」と言って屋敷の方へ向かう。
……そのメイド姿の後姿を見送って。
「あの子って男の子よね?……なんでメイド服を着てるのかしら」
そんなことをポツリと呟き、敵による襲撃ではないとわかったミミィは落ち着いた様子で敷地の出入り口がある方へと歩き始めた。
そして彼女が敷地内に入るとすぐにカズたちが暴れた痕跡がそこら中に残されているのが目に入る。
「これがたった一人二人暴れただけでこうなるの……?ダンジョンの時から思ってたけど――」
ミミィがそこまで独り言を呟くとカズが向かったとされる森の方から巨大な火柱が立ったのが見えてしまい、彼女の顔がなんとも言えない複雑な表情をした。
「――やっぱり何かおかしいわ、あの人……」
アレを師と仰いで本当にいいものかと悩むミミィであった。
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「改めて、この町の領主をしてるヴェルネよ」
ジルが許可を取り、屋敷の中へ通されたミミィ。改まった場ではなく食卓にてヴェルネと同席して出された料理を口にしていた。
「あっ、えっと……別の町からダンジョンを目的に来ましたミミィです。先日まで冒険者らしい冒険者をしてました……」
それを口にすると決別を決めた「先日」のことを思い出し、暗い気持ちになってうつむいてしまうミミィ。ヴェルネは声には出さないものの、「面倒臭い地雷を踏んだかも」と苦い顔をする。
「ま、まぁ楽にしてもらっていいわよ。あんたはあたしのっていうより、あのバカの……カズの客なわけだし」
少しでも話を逸らそうとしつつジルが用意したコップに口を付ける。
「バカ……あの、ヴェルネ様はあの人とどんな関係なんですか?」
「ぶはっ!」
恐らくミミィが考えていることとは別の意味を連想してたヴェルネが口に入れた飲みものを噴き出してしまう。
「えっ?だ、大丈夫ですか?」
「え、えぇ、大丈夫……もしかしてカズから何か聞いたの?」
赤くした顔を見せないように逸らしながら口を拭いて聞くヴェルネ。
「いえ、何も……ただ人間が普通に魔族の町を歩いてるのが気になって……しかも領主のお屋敷を当たり前のように出入りしてたら気になっちゃって……何かまずいことを聞いちゃいましたか?」
「あぁ、そういうこと……そんなことないわ。ないけど……」
ヴェルネは色んな苦悶の表情を浮かべてどう言おうか迷い、諦めたように溜め息を吐いて落ち着く。
「……最初は何も知らないアイツと偶然出会って助けられて、知識もお金もないっていうから助けられた恩を返すついでにここに住まわせてたんだけど……」
取り繕うとするも、それを口にしようとするヴェルネの口元がニヤけてしまっていた。
「……今は恋人、になったから、そんなのはもう建前なんだけどね……」
「……えっ」
完全に恋する乙女の顔をして衝撃発言を口にしたヴェルネをミミィが目を丸くして見る。
それが冗談ではなく本気であることは、彼女の真っ赤に染った顔を見れば一目瞭然だった。
「本当に……?人間って普通は魔族を嫌ってるのに、その人間と?」
「出会い自体から普通じゃなかったしね。いきなり抱き着かれた時は頭がおかしくなるかと思ったわよ」
「出会い頭にいきなり抱き着かれたんですか⁉」
当事者が本人たち二人しかいないことをいいことに、事実を自分の都合の良い方向へ話を歪めようとするヴェルネ。が、それが強がりであることはその場にいる全員が察した。
そんな彼女に聞かれないようにマヤルがミミィにこっそり耳打ちをする。
「抱き着かれたのは本当らしいんですけどね、今ではベッドを共にするくらいすっかりご執心なんですよ」
その暴露にミミィも照れや恥ずかしさで顔を赤くして「うわぁ……」と呟く。
「……ところでカズさんとルルアさんはなぜ争っているんですか?」
「あー、アレはねぇ……」
ルルアとも恋人関係になっていることや、そんな彼女に対する恋人としての接し方が問題で喧嘩していることなど、事情の説明がややこしい状況をどう言おうか言葉を濁すヴェルネ。
しかしそれよりも先にジルが予想外の言葉を口にした。
「アレはただの発情期ですよ」
「ぶぇっ⁉」
「ちょっ」
「いきなり何言ってんのジル⁉」
少年が発した爆弾発言にミミィが更に赤くした顔で驚き、マヤルは爆笑し、ヴェルネも頬を赤らめる。
「何って……獣人の発情期って聞いたことありません?」
「えっ……獣人の?」
しかしまた予想していたものとは違うジルの言葉に全員がキョトンとする。
するとマヤルが思い出したように「ああ」と納得したような声を上げた。
「そういえば聞いたことがあります。獣人には彼ら特有の発情する周期があるらしく、その周期になると異性を求めやすくなるって。そうなると普段より暴走気味、暴力的になるらしいですよ」
「そうです。それと獣人が最初の発情期を迎えると大人の第一歩を踏み出したとして認められるそうです」
「へぇ……って、まさか今のルルアの状態って本当に発情期なの?」
今までのルルアの態度がその発情期によるものなのかと疑うヴェルネが眉をひそめてそう聞くとジルが「はい」と答えて頷く。
「獣人同士だと独特な匂いを発するからわかるんです。今朝だってルルアからその匂いが漂ってきて……」
「……あぁ、だからあんたご飯を食べてる時に変な顔でルルアを見てたのね」
朝食時にジルがおかしなものを見る目でルルアを見ていた理由に改めて納得するヴェルネ。
「って、ちょっと待って?ルルアのアレが発情期ってことは定期的にああやって暴れるってこと?」
「それは……アイツ次第ですね。普通なら大人から叱られて反省して「次から気を付けよう」ってなってそれで終わりなんですけど、ルルアって強いし我が儘じゃないですか。だから……」
そこまで言うとジルの目が据わる。
「一度アニキにボコボコにされて痛い目に遭えばいい。ついでにアニキに嫌われたら俺は凄く嬉しい」
「……あんたってそこまでルルアと絡まないけど、相変わらずアイツのことを凄く嫌ってるのはよくわかったわ」
ジルの私怨混じりの発言にヴェルネが引きつった笑いを浮かべ、大きく溜め息を吐く。
「いきなり暴れ出すのはやめてほしいんだけどね……あの二人が暴れると滅茶苦茶になるし。庭を見たでしょ?」
自分に向けられた言葉に先程の戦争でもあったかのような庭の惨状を思い出したミミィは思わず苦笑いをしてしまう。
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