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変態のアマゾネス登場
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カウ・ホーンを倒すという話になってからアウタルというアマゾネスの女にアマゾネスの集落、その長のいるところへ案内されている途中なのだが……
「なんかめっさ見られてるな」
正確には凝視に近い状態。
ついさっきまで遠くから弓を構えていた奴らが俺たちの周囲に集まり、興味深そうに見てくるのだ。
興味、そしてそれ以上の含みのある視線を向けてくる奴も多い。
そんな中でルルアは犬のように唸って警戒し、ジルは震えて怯えた様子で二人とも俺の腕に絡んでくっ付いてきていた。二人とも「見られてる」以上の何かを感じているのだろう。
「そうね、あたしたちをというかあんたら男を見てるんでしょうね」
そう、彼女らアマゾネスの視線は余すことなく俺、もしくはジルへと向けられていた。
「アマゾネスにとって男重要。人間は獣人アマゾネス嫌う、でもアマゾネス人間嫌ってない」
そう言うアウタルに連れられてアマゾネスの集落に来てわかったのだが、ここには男が一人もいない。
一見男や少年に見える者もいるが、そういう風に見えるだけの女性だというのがわかる。
アウタル曰く「アマゾネスは女しか産めない種族」とのこと。
しかし子供がいるということは男もいるんじゃ?と踏み込んだ質問をすると、侵入してきた無害そうな男を捕まえてくるのだそうだ。
「それじゃあ捕まえた男は?」と現状を聞くと、眉をひそめた顔で俺の方を少し見て「みんな逃げた」とだけ言った。
何をして逃げられたのか気になるところではあるが、それ以上は何も聞かないことにした。
「ここに長いる」
するといくつかある大きめなテントキャンプの一つの前でアウタルが立ち止まってそう言う。
テントは人が数十人入れるくらい大きさがあり、その中にはたしかに一つだけ気配を感じた。
そして同時になぜかそのテントから遠ざかるようにアマゾネスたちが距離を置いていた。
そのことに疑問はあまり抱かず、すぐに中へ入るかと思ってアウタルの後ろについて行こうとすると彼女の動きが止まる。
「……長、自分たちみたいなアマゾネスと違う。一応アマゾネスで長、でも変なことをされて怒ったとしても仕方ない」
「えっと……つまり何が言いたい?」
要領を得られずに聞き返してみると、アウタルが俺たちの方を向く。
「やり過ぎなければ殴ってもいい」
「「えぇ……」」
まさかの自分たちの上司に対して暴力の許可が出てしまった。
それほど酷い人物なのだろうか……?
「『殴っていい』なんて、ずいぶん酷いことを言うじゃないかアウタル?」
テントの中からその長らしき独特な声が聞こえてくる。
アウタルはその声を聞いて溜息を零し、渋々といった感じでテントの幕をめくって中に入っていく。
「後ろの人たちも入って来ていいヨ」
その女性らしき声に俺たちも呼ばれたので中に入る。
そこにいたのはヴェルネよりも少し幼く見える小柄な黒髪の少女だった。
長い後ろ髪を三つ編みにしてまとめており、露出して見えている褐色肌は筋肉が引き締められて、一見少年にも見える少女である。
……それに瞳も星型のような不思議な模様をしているように見える。
「まぁ、少年っぽいというのは否定できないけど、これでも胸はそこそこ育ってるんだゾ?」
「ん?」
突然そんなことを言い出した少女に俺たち全員が困惑する。今のは誰に話しかけたんだ?
「そんなの君に決まってる、僕のことを『少年のような少女』だと思った……そうだろ?柏木和クン?」
俺の考えたこととフルネームを言い当てられてゾワリとする。今考えたことが……いや、それもだが俺の本名を……?
「そして君はヴェルネちゃん、僕たちが何をしてるのかって言っても至って普通の会話をしてるだけゾ」
「ッ!?」
「ルルアちゃんか……君は本当にお兄ちゃんのことが好きなんだね?まぁ、すぐにどうこうするってことはないから今は安心してくれていいゾ」
「むぅ……!」
「ジルクンは……たしかに彼に寄り添っていれば安全かもしれないけど、それだと君自身は強くなれないかもしれないヨ?」
「な、なんで俺の考えてることが……?」
俺以外ともまるで会話をしているかのように彼女は話し、恐らくここにいる全員とは面識がないのにも関わらず名前を当てていた。
多分だがジルの疑問は俺の想像している通り――
「そう、僕は君たちの考えてることが聞こえるし、その人が持ってる記憶の表層とかも少しは読み取れるんダ。だからアマゾネスの族長であるこの僕、フウリに下手な隠し事はできないってことは理解してネ」
自己紹介を混ぜつついきなり能力を明かしてきたフウリ。
心を読む……俺の世界にある読心術とは違って考えていることを的確に当ててきているが、それも超術か?
「多分ネ。僕らアマゾネスはコレを神の力だなんで仰々しく言ってるけど、君たちの言う超術と同じ括りだと思ってル」
またもや心を読まれたようだ。
向こうでも胡散臭い感じに心を読んでくる輩はいたが、ここまで当たり前のように言い当ててこられたのは初めてだった。
「ということは僕が初めての相手だったってことだネ。初体験はどうだったかナ?」
フーリがそう言いながらプププと笑う。
……なるほど、これはウザい。
一々相手が口に出してないことに答えてきて、さらに変な絡み方をしてくる性格。
ウザいし腹が立つし一発ぶん殴って黙らせた方がいいんじゃないかってレベル。
「……んはぁっ!」
するとまた突然声を上げたかと思うと、恍惚な表情で自分の体を抱き締めるような仕草をするフウリ。
えっ、何……どうしたの急に?
「いやなに、君たち全員から『気持ち悪い』とか『ウッザ』とか『一発ぶん殴って黙らせた方がいい』っていうのが同時に聞こえてきて……思わずゾクゾクしてしまっただけダ」
「え、ゾクゾクって……?」
フーリの言葉の意味がわかっていないジル以外は、彼女の言っている意味が理解できてしまっていた。
コイツ――
「それってただのマゾの変態ってことじゃない」
言っちゃったよ。どうせ言わなくても伝わるのに。
「アッハ!やっぱり心を読むより直接言われた方がクるわぁ……☆」
ほら、喜んじゃったよ。より変態性を増してる感出ちゃってるじゃん。
「そんなみんなして変態を連呼するなんて……どうしてそんなに僕を喜ばせるんだい?」
「そんなんで喜ぶお前が悪い。つーかこのままだと話が進まないからいいからさっさと用件に移るぞ」
「ああ、ゴメンゴメン。で、君たちがあの化け物を倒してくれるんだって?」
「え、えぇ……」
……ま、ある程度話が停滞していてもコイツ相手だったら余計な説明が省けて話が進みやすいという点については評価するところか。
なんて思ってると、不思議そうに目を丸くしたフウリが俺を見てきていた。
「……君は僕みたいな心を読む力を恐れないのかい?」
「いや、十分気持ち悪いと思ってるが?」
「そうじゃないよ、普通自分の考えていることがバレるなんてことになったらみんな僕から離れようとするんだよ?誰しも知られたくない秘密なんていくらでも持ってるんだから」
よくある話だな。
でも俺の場合は余計な言葉を口に出そうとせず心の中に留めようとするだけだし、それを知ったフウリが変態な性格なおかげで知られたところで喧嘩になるどころか喜ばれるだけだし。
少なくとも俺はそこまで嫌うようなものでもないと思ってる。ただお前の性格はルルアたちの教育に悪いと思ってるから苦手ではあるがな。
「……ははっ、もう心を読まれることに適応してくるなんて……あの魔物を倒すって知った時から思ってたけど、君って結構面白いんだネ」
そう言ってウインクをしてくるフウリ。色々とキャラが濃いコイツに言われてもな……
「あ、そうダ。『面白い』と言えばもう一つ君に頼みがあるんだけど、いいかイ?」
「……?」
何のことだと首を傾げると、フウリは両手の人差し指と親指で四角の形を作って見せる。
「すまほ……っていうんだよネ?アレで僕を撮ってくれないかナ?」
「コレでか?」
スマホを取り出して見せるとフウリが「そーそー!」と何度も頷く。
「僕と言えどやっぱり目新しい物や珍しい物に目がないからネ!それに絵よりも綺麗に写るらしいじゃないカ?」
そんなワクワクしたフウリのおねだりを聞いて「まぁ、写真くらいなら」と承諾した。
そしてフウリは何のことかわかっていないアウタルを引っ張ってくっ付いてウインクとピースする。
アウタルもわかっていないままつられてピースをして不器用に笑う。
――カシャッ
「……ぷっ、これは酷いな」
撮った写真をフウリに見せると苦笑する。
俺もその写真を見てフッと笑う。
題名「変態と不器用」
「なんかめっさ見られてるな」
正確には凝視に近い状態。
ついさっきまで遠くから弓を構えていた奴らが俺たちの周囲に集まり、興味深そうに見てくるのだ。
興味、そしてそれ以上の含みのある視線を向けてくる奴も多い。
そんな中でルルアは犬のように唸って警戒し、ジルは震えて怯えた様子で二人とも俺の腕に絡んでくっ付いてきていた。二人とも「見られてる」以上の何かを感じているのだろう。
「そうね、あたしたちをというかあんたら男を見てるんでしょうね」
そう、彼女らアマゾネスの視線は余すことなく俺、もしくはジルへと向けられていた。
「アマゾネスにとって男重要。人間は獣人アマゾネス嫌う、でもアマゾネス人間嫌ってない」
そう言うアウタルに連れられてアマゾネスの集落に来てわかったのだが、ここには男が一人もいない。
一見男や少年に見える者もいるが、そういう風に見えるだけの女性だというのがわかる。
アウタル曰く「アマゾネスは女しか産めない種族」とのこと。
しかし子供がいるということは男もいるんじゃ?と踏み込んだ質問をすると、侵入してきた無害そうな男を捕まえてくるのだそうだ。
「それじゃあ捕まえた男は?」と現状を聞くと、眉をひそめた顔で俺の方を少し見て「みんな逃げた」とだけ言った。
何をして逃げられたのか気になるところではあるが、それ以上は何も聞かないことにした。
「ここに長いる」
するといくつかある大きめなテントキャンプの一つの前でアウタルが立ち止まってそう言う。
テントは人が数十人入れるくらい大きさがあり、その中にはたしかに一つだけ気配を感じた。
そして同時になぜかそのテントから遠ざかるようにアマゾネスたちが距離を置いていた。
そのことに疑問はあまり抱かず、すぐに中へ入るかと思ってアウタルの後ろについて行こうとすると彼女の動きが止まる。
「……長、自分たちみたいなアマゾネスと違う。一応アマゾネスで長、でも変なことをされて怒ったとしても仕方ない」
「えっと……つまり何が言いたい?」
要領を得られずに聞き返してみると、アウタルが俺たちの方を向く。
「やり過ぎなければ殴ってもいい」
「「えぇ……」」
まさかの自分たちの上司に対して暴力の許可が出てしまった。
それほど酷い人物なのだろうか……?
「『殴っていい』なんて、ずいぶん酷いことを言うじゃないかアウタル?」
テントの中からその長らしき独特な声が聞こえてくる。
アウタルはその声を聞いて溜息を零し、渋々といった感じでテントの幕をめくって中に入っていく。
「後ろの人たちも入って来ていいヨ」
その女性らしき声に俺たちも呼ばれたので中に入る。
そこにいたのはヴェルネよりも少し幼く見える小柄な黒髪の少女だった。
長い後ろ髪を三つ編みにしてまとめており、露出して見えている褐色肌は筋肉が引き締められて、一見少年にも見える少女である。
……それに瞳も星型のような不思議な模様をしているように見える。
「まぁ、少年っぽいというのは否定できないけど、これでも胸はそこそこ育ってるんだゾ?」
「ん?」
突然そんなことを言い出した少女に俺たち全員が困惑する。今のは誰に話しかけたんだ?
「そんなの君に決まってる、僕のことを『少年のような少女』だと思った……そうだろ?柏木和クン?」
俺の考えたこととフルネームを言い当てられてゾワリとする。今考えたことが……いや、それもだが俺の本名を……?
「そして君はヴェルネちゃん、僕たちが何をしてるのかって言っても至って普通の会話をしてるだけゾ」
「ッ!?」
「ルルアちゃんか……君は本当にお兄ちゃんのことが好きなんだね?まぁ、すぐにどうこうするってことはないから今は安心してくれていいゾ」
「むぅ……!」
「ジルクンは……たしかに彼に寄り添っていれば安全かもしれないけど、それだと君自身は強くなれないかもしれないヨ?」
「な、なんで俺の考えてることが……?」
俺以外ともまるで会話をしているかのように彼女は話し、恐らくここにいる全員とは面識がないのにも関わらず名前を当てていた。
多分だがジルの疑問は俺の想像している通り――
「そう、僕は君たちの考えてることが聞こえるし、その人が持ってる記憶の表層とかも少しは読み取れるんダ。だからアマゾネスの族長であるこの僕、フウリに下手な隠し事はできないってことは理解してネ」
自己紹介を混ぜつついきなり能力を明かしてきたフウリ。
心を読む……俺の世界にある読心術とは違って考えていることを的確に当ててきているが、それも超術か?
「多分ネ。僕らアマゾネスはコレを神の力だなんで仰々しく言ってるけど、君たちの言う超術と同じ括りだと思ってル」
またもや心を読まれたようだ。
向こうでも胡散臭い感じに心を読んでくる輩はいたが、ここまで当たり前のように言い当ててこられたのは初めてだった。
「ということは僕が初めての相手だったってことだネ。初体験はどうだったかナ?」
フーリがそう言いながらプププと笑う。
……なるほど、これはウザい。
一々相手が口に出してないことに答えてきて、さらに変な絡み方をしてくる性格。
ウザいし腹が立つし一発ぶん殴って黙らせた方がいいんじゃないかってレベル。
「……んはぁっ!」
するとまた突然声を上げたかと思うと、恍惚な表情で自分の体を抱き締めるような仕草をするフウリ。
えっ、何……どうしたの急に?
「いやなに、君たち全員から『気持ち悪い』とか『ウッザ』とか『一発ぶん殴って黙らせた方がいい』っていうのが同時に聞こえてきて……思わずゾクゾクしてしまっただけダ」
「え、ゾクゾクって……?」
フーリの言葉の意味がわかっていないジル以外は、彼女の言っている意味が理解できてしまっていた。
コイツ――
「それってただのマゾの変態ってことじゃない」
言っちゃったよ。どうせ言わなくても伝わるのに。
「アッハ!やっぱり心を読むより直接言われた方がクるわぁ……☆」
ほら、喜んじゃったよ。より変態性を増してる感出ちゃってるじゃん。
「そんなみんなして変態を連呼するなんて……どうしてそんなに僕を喜ばせるんだい?」
「そんなんで喜ぶお前が悪い。つーかこのままだと話が進まないからいいからさっさと用件に移るぞ」
「ああ、ゴメンゴメン。で、君たちがあの化け物を倒してくれるんだって?」
「え、えぇ……」
……ま、ある程度話が停滞していてもコイツ相手だったら余計な説明が省けて話が進みやすいという点については評価するところか。
なんて思ってると、不思議そうに目を丸くしたフウリが俺を見てきていた。
「……君は僕みたいな心を読む力を恐れないのかい?」
「いや、十分気持ち悪いと思ってるが?」
「そうじゃないよ、普通自分の考えていることがバレるなんてことになったらみんな僕から離れようとするんだよ?誰しも知られたくない秘密なんていくらでも持ってるんだから」
よくある話だな。
でも俺の場合は余計な言葉を口に出そうとせず心の中に留めようとするだけだし、それを知ったフウリが変態な性格なおかげで知られたところで喧嘩になるどころか喜ばれるだけだし。
少なくとも俺はそこまで嫌うようなものでもないと思ってる。ただお前の性格はルルアたちの教育に悪いと思ってるから苦手ではあるがな。
「……ははっ、もう心を読まれることに適応してくるなんて……あの魔物を倒すって知った時から思ってたけど、君って結構面白いんだネ」
そう言ってウインクをしてくるフウリ。色々とキャラが濃いコイツに言われてもな……
「あ、そうダ。『面白い』と言えばもう一つ君に頼みがあるんだけど、いいかイ?」
「……?」
何のことだと首を傾げると、フウリは両手の人差し指と親指で四角の形を作って見せる。
「すまほ……っていうんだよネ?アレで僕を撮ってくれないかナ?」
「コレでか?」
スマホを取り出して見せるとフウリが「そーそー!」と何度も頷く。
「僕と言えどやっぱり目新しい物や珍しい物に目がないからネ!それに絵よりも綺麗に写るらしいじゃないカ?」
そんなワクワクしたフウリのおねだりを聞いて「まぁ、写真くらいなら」と承諾した。
そしてフウリは何のことかわかっていないアウタルを引っ張ってくっ付いてウインクとピースする。
アウタルもわかっていないままつられてピースをして不器用に笑う。
――カシャッ
「……ぷっ、これは酷いな」
撮った写真をフウリに見せると苦笑する。
俺もその写真を見てフッと笑う。
題名「変態と不器用」
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