37 / 324
遺伝なら納得だね
しおりを挟む
「それじゃ、まずは俺に敵意が無いことだけは伝えておく。ヴェルネにも言ったし、ここ数日間彼女と過ごしているのが伝わってるなら何となく察してるとは思うが」
「ほう、そうか。では目的は?」
ダイスは表情を変えないまま質問をしてくる。
「ない。強いて言うならどこかで生活ができる程度になるまでは知識を身に付けたい」
「面白い回答だ。ところでこちらのギルドで冒険者の登録をしたらしいな?」
「ああ」
「質問の方向が変わるが――」
無表情に近い状態で表情に変化がなかったダイスの顔が僅かに変化する。
「――もし我々魔族と人間が戦争をすることになったら、魔族の味方をしてくれるか?」
「っ……!」
部屋の中が一気に重苦しい空気になり、ジェスは変化が無いがヴェルネの顔には緊張から嫌な汗が垂れ流れる。
俺はというとこれくらい平気なので平然と答える。
「状況次第」
「状況……とは?」
そこでレトナが退出してから初めてダイスの表情に変化が生じる。
「もしあんたが単なる略奪を考えて進軍するというのなら敵になる。それが逆に人間側が同盟も考えずそうしようというのなら味方として共に戦う。そういう話だ」
「たとえ大金を積まれたとしても?」
「俺にとって金は意味を成さない。そして俺の大事なものを人質にしようものなら……ソイツを絶対にゆるさない」
最後の忠告とも言える言葉を発する際、本気であることを伝えるため同時に威圧を加える。
「っ……あんた……!」
「なるほど……種族や国で考えるのではなく、事情によってどちらかに加わるか、もしくは不干渉を決めると。君は思っていたよりも面白い人間のようだ」
ダイスから威圧が消え、同時に俺も威圧するのをやめて部屋の空気が一気に軽くなる。
「まぁ、とは言っても、もし戦争に加担させる気なら報奨金くらいは貰うがな。タダ働きはゴメンだ」
「それはそうだ!」
大きめの声で笑うダイス。どこの声帯から出してるのだろうか……
すると外で待機していたのか、扉が開いてレトナが顔を覗かせてくる。
「……もういい?」
「ああ、いいぞ。災害級の魔物を倒したと聞いていたが、そこまで危険な者でないことがわかったからな」
ダイスが許可したことでレトナが入って来て俺の横に並ぶ。というか、俺の顔をめっちゃ凝視してくるんだが……
「なんじゃい?」
「悪い。でも人間なんて初めて見たから……」
さっきよりも興味津々に俺の顔を観察してくるレトナ。
しかしコイツがあの骸骨の娘か……母親似か?似てないどころの話じゃないんだけど。
まず骨の体でどうやって子を産むのか凄く気になる。
なんてことを考えているとレトナは俺の左手を掴んで自分のところに持っていき――
――もにゅ
自らの胸を揉ませた。
「「なっ!?」」
「あら」
「えぇ……」
ヴェルネとダイスが同時に驚きの声を上げ、ジェスは初めて目を丸くして表情を崩し、俺は取り乱さない程度に混乱した。
どういう思考からこういう行動に移したの、この子は……?
「何してんのよ、変態!」
真っ先に行動に移ったのはヴェルネだった。
胸に当てられていた俺の腕をレトナから奪う形で引っ張り、彼女から距離を取らせようとする。
故意でなくとも触ってしまったが、それでも敢えて言わせてもらおう。
『僕は悪くない』
「ななな、なぜ……娘よ、なぜそのようなハレンチなことを……そんなことをさせるよう育てた覚えはないぞ……!」
そう言ってワナワナと震えるダイス。ハレンチて……
その震えには怒りがほぼなく、動揺と混乱でどうしていいのかわからないといった感情を抱いているようだった。
そしてそんなことをしでかした本人はというと、触らせた自分の胸を見て首を傾げていた。
「ねぇ、カズは本当に人間なのか?」
突然そんな質問をしてきた。
「そこを否定されたら悲しいからせめて自分だけでも肯定させてもらうぞ。私は人間だ!」
最後だけ顔をキリッとさせて答える。
それでも納得してないのか、レトナが唸る。
「人間の男って性欲の権化ってやつじゃないのか?母上が言ってたぞ。『人間の男なんて種族がどうのこうの言ってても結局は性欲を優先させる生き物。あなたの大きな胸を触らせておけば一発で虜よ!』って」
「なんてことを教えてるんだ、あの人は……」
レトナの話を聞いたダイスが頭を抱えて机に塞ぎ込む。
スゲー母親だな……
「なんだ、お前の母親はサキュバスかなんかなのか?」
「おっ、よくわかったな。そうだよ、だから俺にもサキュバスの血が流れてるみたいなんだ」
適当に言っただけなのに当たってしまった。
だが逆にそのおかげでその母親の言葉やコイツの特異な身体付きなど色々納得できてしまった。
サキュバスと言ったら男を惑わし、精を食らう存在として有名だ。
その遺伝がレトナの身体的特徴に表れてしまっているのだろう、と推測してみる。
「というかその話の流れだと、お前が俺を虜にしようとしてるように聞こえるぞ」
「ちょっとした実験みたいな感じだよ。それにヴェル姉ちゃんや親父がいるんだし、大丈夫だと思っていたんだけど……どうしたの、ヴェル姉ちゃん?」
「でしょ?」と同意を求めて視線を向けたヴェルネが気まずそうは顔をしていたのが気になったレトナが疑問を抱く。
ああ、そういう行動原理ならヴェルネもそんな反応になるわな。
「あのですね……ソイツ、多分ここにいる誰よりも強いです……」
「……えっ」
ヴェルネの言葉を聞いたレトナが固まる。
「だから……もしカズが本気でレトナ様のことを襲ってしまえば誰も止められないかと……」
「……たしかに。災害級の魔物を一蹴したという話が本当なら、タダでは済まなかっただろうな……しかし本当にそんなことが?」
「はい、あたしがこの目で見ましたので間違いありません」
ヴェルネとダイスの会話を聞いたレトナの顔が次第に赤く染まっていく。
「あー、そっかそっか……それは早計だったかな?あはははははは……」
ヴェルネと魔王が強者であることを知っていたレトナが自身の無事を保証してくれるだろうという過信からの行動。
しかし運悪く、というべきか。それだけの実力を持ってると自負はしている。
一歩間違えれば俺が襲っていたし、そうなればほぼ確実にキズものになっていただろう。
正直言えばそれだけのことをして逃げることも、ここにいる他の全員を倒してしまってから、なんてことも可能だと断言できちまうんだよな……
それこそ、ここに時間を止めたりできるチート級の奴でもいない限り。
どちらにせよ彼女の行動は軽率としか言いようがない。
「次からそういうのは好きな奴にやってやれ。勘違いさせるようなことをしといて襲われても知らんからな」
「でもお前は襲って来ないんだな。他の奴と違うのか?それとも俺に魅力がないのか?」
そう言って妖美な笑みを浮かべて近付いてきて、レトナの赤い瞳がほんのり光を帯びた気がした。
その瞬間、心がざわつく。
愛せと、誰かが耳元で囁いてくる。
暗示に似た何かなのか、急にレトナのことが愛おしく自然に思えてきた。それが逆に不自然にも思えて……
「レトナッ!」
「っ!?」
ダイスの叱咤する声でレトナがハッとし、同時に俺の中にあった感情もスッと消えていった。
「な、なんだよ親父……?そんな大声出して……」
レトナは怒られた意味がわからいという風に動揺してダイスの方を見る。
「……いや、さっきも言ったが下手に手を出して襲われても知らないぞと言いたいだけだ」
「でもコイツは襲って来なかったぞ?貴重な人間の男だし、もう少し見てても……」
「そういえばレトナ、今は勉強している時間のはずじゃなかったか?」
少し駄々をこねようとするレトナをダイスは目を細めてそう言う。
レトナはサボっていることがバレて「あっ……」と声を漏らす。
「……おやつ抜き――」
「あー!なんかすっごく勉強したくなってきたなー!だったらこの国のためにも一生懸命勉強しなきゃ!あー忙し忙し!」
ダイスがボソッと呟くとレトナはわざとらしく声に出しながら急いでその場から去って行った。
同時にどこか近くでチンッとベルみたいな音が鳴った気がした。
「ほう、そうか。では目的は?」
ダイスは表情を変えないまま質問をしてくる。
「ない。強いて言うならどこかで生活ができる程度になるまでは知識を身に付けたい」
「面白い回答だ。ところでこちらのギルドで冒険者の登録をしたらしいな?」
「ああ」
「質問の方向が変わるが――」
無表情に近い状態で表情に変化がなかったダイスの顔が僅かに変化する。
「――もし我々魔族と人間が戦争をすることになったら、魔族の味方をしてくれるか?」
「っ……!」
部屋の中が一気に重苦しい空気になり、ジェスは変化が無いがヴェルネの顔には緊張から嫌な汗が垂れ流れる。
俺はというとこれくらい平気なので平然と答える。
「状況次第」
「状況……とは?」
そこでレトナが退出してから初めてダイスの表情に変化が生じる。
「もしあんたが単なる略奪を考えて進軍するというのなら敵になる。それが逆に人間側が同盟も考えずそうしようというのなら味方として共に戦う。そういう話だ」
「たとえ大金を積まれたとしても?」
「俺にとって金は意味を成さない。そして俺の大事なものを人質にしようものなら……ソイツを絶対にゆるさない」
最後の忠告とも言える言葉を発する際、本気であることを伝えるため同時に威圧を加える。
「っ……あんた……!」
「なるほど……種族や国で考えるのではなく、事情によってどちらかに加わるか、もしくは不干渉を決めると。君は思っていたよりも面白い人間のようだ」
ダイスから威圧が消え、同時に俺も威圧するのをやめて部屋の空気が一気に軽くなる。
「まぁ、とは言っても、もし戦争に加担させる気なら報奨金くらいは貰うがな。タダ働きはゴメンだ」
「それはそうだ!」
大きめの声で笑うダイス。どこの声帯から出してるのだろうか……
すると外で待機していたのか、扉が開いてレトナが顔を覗かせてくる。
「……もういい?」
「ああ、いいぞ。災害級の魔物を倒したと聞いていたが、そこまで危険な者でないことがわかったからな」
ダイスが許可したことでレトナが入って来て俺の横に並ぶ。というか、俺の顔をめっちゃ凝視してくるんだが……
「なんじゃい?」
「悪い。でも人間なんて初めて見たから……」
さっきよりも興味津々に俺の顔を観察してくるレトナ。
しかしコイツがあの骸骨の娘か……母親似か?似てないどころの話じゃないんだけど。
まず骨の体でどうやって子を産むのか凄く気になる。
なんてことを考えているとレトナは俺の左手を掴んで自分のところに持っていき――
――もにゅ
自らの胸を揉ませた。
「「なっ!?」」
「あら」
「えぇ……」
ヴェルネとダイスが同時に驚きの声を上げ、ジェスは初めて目を丸くして表情を崩し、俺は取り乱さない程度に混乱した。
どういう思考からこういう行動に移したの、この子は……?
「何してんのよ、変態!」
真っ先に行動に移ったのはヴェルネだった。
胸に当てられていた俺の腕をレトナから奪う形で引っ張り、彼女から距離を取らせようとする。
故意でなくとも触ってしまったが、それでも敢えて言わせてもらおう。
『僕は悪くない』
「ななな、なぜ……娘よ、なぜそのようなハレンチなことを……そんなことをさせるよう育てた覚えはないぞ……!」
そう言ってワナワナと震えるダイス。ハレンチて……
その震えには怒りがほぼなく、動揺と混乱でどうしていいのかわからないといった感情を抱いているようだった。
そしてそんなことをしでかした本人はというと、触らせた自分の胸を見て首を傾げていた。
「ねぇ、カズは本当に人間なのか?」
突然そんな質問をしてきた。
「そこを否定されたら悲しいからせめて自分だけでも肯定させてもらうぞ。私は人間だ!」
最後だけ顔をキリッとさせて答える。
それでも納得してないのか、レトナが唸る。
「人間の男って性欲の権化ってやつじゃないのか?母上が言ってたぞ。『人間の男なんて種族がどうのこうの言ってても結局は性欲を優先させる生き物。あなたの大きな胸を触らせておけば一発で虜よ!』って」
「なんてことを教えてるんだ、あの人は……」
レトナの話を聞いたダイスが頭を抱えて机に塞ぎ込む。
スゲー母親だな……
「なんだ、お前の母親はサキュバスかなんかなのか?」
「おっ、よくわかったな。そうだよ、だから俺にもサキュバスの血が流れてるみたいなんだ」
適当に言っただけなのに当たってしまった。
だが逆にそのおかげでその母親の言葉やコイツの特異な身体付きなど色々納得できてしまった。
サキュバスと言ったら男を惑わし、精を食らう存在として有名だ。
その遺伝がレトナの身体的特徴に表れてしまっているのだろう、と推測してみる。
「というかその話の流れだと、お前が俺を虜にしようとしてるように聞こえるぞ」
「ちょっとした実験みたいな感じだよ。それにヴェル姉ちゃんや親父がいるんだし、大丈夫だと思っていたんだけど……どうしたの、ヴェル姉ちゃん?」
「でしょ?」と同意を求めて視線を向けたヴェルネが気まずそうは顔をしていたのが気になったレトナが疑問を抱く。
ああ、そういう行動原理ならヴェルネもそんな反応になるわな。
「あのですね……ソイツ、多分ここにいる誰よりも強いです……」
「……えっ」
ヴェルネの言葉を聞いたレトナが固まる。
「だから……もしカズが本気でレトナ様のことを襲ってしまえば誰も止められないかと……」
「……たしかに。災害級の魔物を一蹴したという話が本当なら、タダでは済まなかっただろうな……しかし本当にそんなことが?」
「はい、あたしがこの目で見ましたので間違いありません」
ヴェルネとダイスの会話を聞いたレトナの顔が次第に赤く染まっていく。
「あー、そっかそっか……それは早計だったかな?あはははははは……」
ヴェルネと魔王が強者であることを知っていたレトナが自身の無事を保証してくれるだろうという過信からの行動。
しかし運悪く、というべきか。それだけの実力を持ってると自負はしている。
一歩間違えれば俺が襲っていたし、そうなればほぼ確実にキズものになっていただろう。
正直言えばそれだけのことをして逃げることも、ここにいる他の全員を倒してしまってから、なんてことも可能だと断言できちまうんだよな……
それこそ、ここに時間を止めたりできるチート級の奴でもいない限り。
どちらにせよ彼女の行動は軽率としか言いようがない。
「次からそういうのは好きな奴にやってやれ。勘違いさせるようなことをしといて襲われても知らんからな」
「でもお前は襲って来ないんだな。他の奴と違うのか?それとも俺に魅力がないのか?」
そう言って妖美な笑みを浮かべて近付いてきて、レトナの赤い瞳がほんのり光を帯びた気がした。
その瞬間、心がざわつく。
愛せと、誰かが耳元で囁いてくる。
暗示に似た何かなのか、急にレトナのことが愛おしく自然に思えてきた。それが逆に不自然にも思えて……
「レトナッ!」
「っ!?」
ダイスの叱咤する声でレトナがハッとし、同時に俺の中にあった感情もスッと消えていった。
「な、なんだよ親父……?そんな大声出して……」
レトナは怒られた意味がわからいという風に動揺してダイスの方を見る。
「……いや、さっきも言ったが下手に手を出して襲われても知らないぞと言いたいだけだ」
「でもコイツは襲って来なかったぞ?貴重な人間の男だし、もう少し見てても……」
「そういえばレトナ、今は勉強している時間のはずじゃなかったか?」
少し駄々をこねようとするレトナをダイスは目を細めてそう言う。
レトナはサボっていることがバレて「あっ……」と声を漏らす。
「……おやつ抜き――」
「あー!なんかすっごく勉強したくなってきたなー!だったらこの国のためにも一生懸命勉強しなきゃ!あー忙し忙し!」
ダイスがボソッと呟くとレトナはわざとらしく声に出しながら急いでその場から去って行った。
同時にどこか近くでチンッとベルみたいな音が鳴った気がした。
10
お気に入りに追加
391
あなたにおすすめの小説
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない
亮亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。
不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。
そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。
帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。
そして邂逅する謎の組織。
萌の物語が始まる。
月が導く異世界道中extra
あずみ 圭
ファンタジー
月読尊とある女神の手によって癖のある異世界に送られた高校生、深澄真。
真は商売をしながら少しずつ世界を見聞していく。
彼の他に召喚された二人の勇者、竜や亜人、そしてヒューマンと魔族の戦争、次々に真は事件に関わっていく。
これはそんな真と、彼を慕う(基本人外の)者達の異世界道中物語。
こちらは月が導く異世界道中番外編になります。
決闘で死んだ俺が凶悪なロリ令嬢として転生してしまったので、二度と負けないために最強を目指して妖魔との戦いに身を投じることにした
呉万層
ファンタジー
ライバルとの死闘の末、命を落とした武術家・山田剛太郎は、気が付くと異世界でロリな貴族令嬢ミオ・オスロンとなっていた。
当初こそ戸惑いはしたものの、男らしさには自信のある剛太郎は、ロリとなったことを素早く受け入れる。肉体的ハンデを武術の知識で補完しつつ、異世界を蝕む妖魔との戦いに身を投じることを決意するのだった。
異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします
Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。
相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。
現在、第二章シャーカ王国編
勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス
R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。
そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。
最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。
そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。
※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※
特殊スキル持ちの低ランク冒険者の少年は、勇者パーティーから追い出される際に散々罵しった癖に能力が惜しくなって戻れって…頭は大丈夫か?
アノマロカリス
ファンタジー
少年テイトは特殊スキルの持ち主だった。
どんなスキルかというと…?
本人でも把握出来ない程に多いスキルなのだが、パーティーでは大して役には立たなかった。
パーティーで役立つスキルといえば、【獲得経験値数○倍】という物だった。
だが、このスキルには欠点が有り…テイトに経験値がほとんど入らない代わりに、メンバーには大量に作用するという物だった。
テイトの村で育った子供達で冒険者になり、パーティーを組んで活躍し、更にはリーダーが国王陛下に認められて勇者の称号を得た。
勇者パーティーは、活躍の場を広げて有名になる一方…レベルやランクがいつまでも低いテイトを疎ましく思っていた。
そしてリーダーは、テイトをパーティーから追い出した。
ところが…勇者パーティーはのちに後悔する事になる。
テイトのスキルの【獲得経験値数○倍】の本当の効果を…
8月5日0:30…
HOTランキング3位に浮上しました。
8月5日5:00…
HOTランキング2位になりました!
8月5日13:00…
HOTランキング1位になりました(๑╹ω╹๑ )
皆様の応援のおかげです(つД`)ノ
無名の三流テイマーは王都のはずれでのんびり暮らす~でも、国家の要職に就く弟子たちがなぜか頼ってきます~
鈴木竜一
ファンタジー
※本作の書籍化が決定いたしました!
詳細は近況ボードに載せていきます!
「もうおまえたちに教えることは何もない――いや、マジで!」
特にこれといった功績を挙げず、ダラダラと冒険者生活を続けてきた無名冒険者兼テイマーのバーツ。今日も危険とは無縁の安全な採集クエストをこなして飯代を稼げたことを喜ぶ彼の前に、自分を「師匠」と呼ぶ若い女性・ノエリ―が現れる。弟子をとった記憶のないバーツだったが、十年ほど前に当時惚れていた女性にいいところを見せようと、彼女が運営する施設の子どもたちにテイマーとしての心得を説いたことを思い出す。ノエリ―はその時にいた子どものひとりだったのだ。彼女曰く、師匠であるバーツの教えを守って修行を続けた結果、あの時の弟子たちはみんな国にとって欠かせない重要な役職に就いて繁栄に貢献しているという。すべては師匠であるバーツのおかげだと信じるノエリ―は、彼に王都へと移り住んでもらい、その教えを広めてほしいとお願いに来たのだ。
しかし、自身をただのしがない無名の三流冒険者だと思っているバーツは、そんな指導力はないと語る――が、そう思っているのは本人のみで、実はバーツはテイマーとしてだけでなく、【育成者】としてもとんでもない資質を持っていた。
バーツはノエリ―に押し切られる形で王都へと出向くことになるのだが、そこで立派に成長した弟子たちと再会。さらに、かつてテイムしていたが、諸事情で契約を解除した魔獣たちも、いつかバーツに再会することを夢見て自主的に鍛錬を続けており、気がつけばSランクを越える神獣へと進化していて――
こうして、無名のテイマー・バーツは慕ってくれる可愛い弟子や懐いている神獣たちとともにさまざまな国家絡みのトラブルを解決していき、気づけば国家の重要ポストの候補にまで名を連ねるが、当人は「勘弁してくれ」と困惑気味。そんなバーツは今日も王都のはずれにある運河のほとりに建てられた小屋を拠点に畑をしたり釣りをしたり、今日ものんびり暮らしつつ、弟子たちからの依頼をこなすのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる