20 / 324
妹ができました
しおりを挟む
フォストは横ですでに脅えて黙ってしまったのを横目に、俺はルルアのいる檻に近付く。
「いや、今のお前は褒められないな」
俺が一言だけそう言うと、ルルアの表情と雰囲気が一変する。
「……なんで?なんでそういうこと言うの?ねぇ、なんで!?」
ルルアは表情に怒りを露わにして立ち上がり、檻の鉄格子に掴みかかる。
余程の力だったのか、掴んだ鉄格子が曲がる。なるほど流石は吸血鬼、力は少女の見た目通りじゃないってわけか。
彼女が人外の吸血鬼であるということに納得しつつ俺は腰を低くして少女と目線を合わせた。
「じゃあお前、今俺に殴られたら俺のことを褒めるか?」
「え?そんなわけないじゃない。あなたも私をいじめるならキュッとしちゃうよ?」
そう言って手を伸ばしてくるルルア。
その手を俺は躊躇なく優しく包む。
「ルルアが言ってるのはそういうことだ。褒められるようなことをしてないのに褒めろって言われたら嫌な気分になるだろ?」
「あっ……」
自分の言っていることのおかしさを自覚したルルアが声を漏らし、うつむいて頷く。
「ま、誰が何をされたら喜んで何をされたら悲しむのかなんて人それぞれだからな、わからないのも無理はない。でもその『キュッ』ってやつをされて喜ぶ奴はきっといないから、やっちゃいけないのはわかってくれるか?」
子供に言い聞かせるような言い方をすると、ルルアは再び頷く。本当にただの子供を相手にしてるようだ。
「そうか、良い子だ」
そう言いながらルルアの頭を鉄格子越しに撫でてやると、彼女の表情がパッと明るくなる。
「褒めてくれた……」
「え?」
「お兄様、ルルアのこと褒めて頭撫でてくれた!何もしてないのに!嬉しい!」
ルルアはそう言うとさっきとは違った、見た目相応の純粋な笑みを浮かべる。
今褒めたのはただ俺の言葉を理解して反省してくれたからなんだが……本当にただ褒めて欲しかっただけだったんだな。というか呼び方が「あなた」から「お兄様」にシフトチェンジしとるがな。
ルルアが気持ち良さそうにしているので「まぁいいか」と思いつつ、そのまま撫で続けていると彼女が口を開いた。
「決めた!お兄様、ルルアを買って!」
1歩間違えれば犯罪臭のするセリフである。
ヤダよ?俺まだお縄につきたくないよ?まだ健全な青少年だから、やましいことなんてしないから俺。
とまぁ、そんなことは置いといて。
「買ってって……なんでだ?」
「お兄様ならルルアのこともっと褒めてくれるでしょ?だから買って欲しいの!もしお兄様が買ってくれなかったら……暴れちゃうかも?」
ルルアが首を傾げてそう言う。
脅して自分を買ってもらおうってスゲーな。それで怖がるのは俺じゃなくてフォストだし。
どうやら気に入られてしまったようだ……
「わかったよ……じゃあコイツを貰えるか?」
「い、いいんですか?いや、貰っていただけるならこちらとしても助かりますが……」
ルルアが厄介なだけに驚きながら確認するフォスト。暴れられずに済みそうになって若干ホッとしている。
「ま、元々貰って困る奴隷だし、だったら買って欲しいっていうルルアにするさ」
「……お優しいのですね。かしこまりました」
フォストが少しだけ微笑むと承諾した。
その後は手続きの紙を本を見ながら書き、支払いは無料、ルルアには契約印を付けた。
……そういえばフォストは全員にこの契約印を付けると言ったが、だったらなぜルルアは買い取り主を殺してしまうことができたんだ?
そんな疑問を抱きながらフォストに見送られて商館の出入り口まで戻ってきた。
「ではこちら、日光を遮る外套になります。吸血鬼には必須ですから」
「ううん、要らないよ」
ルルアは外套の受け取りを拒否しながら外に出る。
フォストは思わず「あっ!」と声を出すが、外に出たルルアは何ともないように思えた。
「吸血鬼は日光が苦手なんじゃ?」
「ルルアは特別なの!だから忌み子って呼ばれたんだよ」
日光が苦手じゃない吸血鬼……なるほど確かに吸血鬼っぽくはないわな。
「……こういう仕事をしていると驚きは尽きないものですが、今日は驚きの連続でもう疲れました」
「……うん、今日はもう帰って寝た方がいいかもな。まだ昼過ぎたばかりだけど」
この商館に入ってから4時間足らず。
その4時間の間に奴隷が暴れ出したり、竜と出会って話したり、奇妙な少女を購入する流れになったり……まぁ色々あったな。
ふと視線を外すと、さっき暴れていた人間の男が魔族の老婆と一緒にいるのが見えた。
「……さっき暴れていた奴、買われたのか?」
「えぇ、あの後もう1度競りに格安で出し、もし買われなければ処分しようと思ったのですが、それでも良いとあのご婦人が……どうやら足腰が悪く、世話をしてもらえる人を探していたとか。運の良い方です……」
最後の言葉は老婆へ向けたものではなく、人間の男に向けた皮肉のようだった。
――――
―――
――
―
「ということで奴隷買った!」
「バッカじゃないの!?」
フォストと別れ、それなりに酷い臭いだったルルアを風呂に入れるためにその後すぐにヴェルネの屋敷へと戻った。
すると2度寝を済ませたヴェルネに遭遇したので説明すると一蹴されて怒鳴られた。
「なんでそんな……あたしが目を離した隙に何してんの……?」
もはや怒りを通り越して呆れてる様子だった。
ルルアは様子を窺うように俺の後ろに隠れていた。
「はぁ……まぁいいわ。世話はあんたがちゃんとしなさいよね?」
呆れたように肩をすくめて言うヴェルネ。
すると隠れていたルルアが前に出て行く。
「ルルアはルルアっていうの!お姉様はなんていうの?」
「え?ヴェルネよ……?」
「ヴェルネお姉様!これからよろしくお願いします!」
「え、えぇ……?」
ルルアが勢い良く頭を下げて挨拶する。その彼女の突発的な行動に驚いたヴェルネが困惑しながら俺を見る。
「……見ての通り少し特殊な性格をしてるが悪い奴じゃない。よくしてやってくれ」
「まぁ……うん」
ルルアの元気に気圧されたヴェルネが素直に頷く。ヴェルネもヴェルネで基本面倒見の良い性格をしてるからそう邪険にはしないだろうしな。
するとルルアが俺の目の前まで来てキラキラした目で見上げてきていた。
なんだ……って、もしかしてちゃんと挨拶をしたから褒めろってことか?
「ま、今のは確かに良い行動だったな」
そう言って彼女の頭を優しく撫でる。
「えへへっ……」
本当に嬉しそうに笑うルルア。
そしてそれらを見て唖然とするヴェルネ。
「なんか兄妹みたいね、あんたら」
「あながち間違いでもないさ。俺はルルアを本当の妹のように接してやるつもりだからな。だから褒めるだけじゃなくて、間違ったことをしたら叱ってやるぞ」
「わかったわ、カズ兄様!」
そう言って抱き着いてくるルルア。
なんというか……「兄様」と呼ばれるとこそばゆく感じる。
妹弟が今までいなかったからというのもあるかもしれないが、親しい意味で様付けされて呼ばれるのは慣れない。
しかし幸せそうにする彼女には何も言えなかった。
妹ができた気分ってこんな感じなのか?というか、まさかこの年で妹ができるとは思わなかったよ……
「ああ、そうだヴェルネ」
「何?」
「コイツを風呂に入れてくれないか?」
「え……」
「いや、今のお前は褒められないな」
俺が一言だけそう言うと、ルルアの表情と雰囲気が一変する。
「……なんで?なんでそういうこと言うの?ねぇ、なんで!?」
ルルアは表情に怒りを露わにして立ち上がり、檻の鉄格子に掴みかかる。
余程の力だったのか、掴んだ鉄格子が曲がる。なるほど流石は吸血鬼、力は少女の見た目通りじゃないってわけか。
彼女が人外の吸血鬼であるということに納得しつつ俺は腰を低くして少女と目線を合わせた。
「じゃあお前、今俺に殴られたら俺のことを褒めるか?」
「え?そんなわけないじゃない。あなたも私をいじめるならキュッとしちゃうよ?」
そう言って手を伸ばしてくるルルア。
その手を俺は躊躇なく優しく包む。
「ルルアが言ってるのはそういうことだ。褒められるようなことをしてないのに褒めろって言われたら嫌な気分になるだろ?」
「あっ……」
自分の言っていることのおかしさを自覚したルルアが声を漏らし、うつむいて頷く。
「ま、誰が何をされたら喜んで何をされたら悲しむのかなんて人それぞれだからな、わからないのも無理はない。でもその『キュッ』ってやつをされて喜ぶ奴はきっといないから、やっちゃいけないのはわかってくれるか?」
子供に言い聞かせるような言い方をすると、ルルアは再び頷く。本当にただの子供を相手にしてるようだ。
「そうか、良い子だ」
そう言いながらルルアの頭を鉄格子越しに撫でてやると、彼女の表情がパッと明るくなる。
「褒めてくれた……」
「え?」
「お兄様、ルルアのこと褒めて頭撫でてくれた!何もしてないのに!嬉しい!」
ルルアはそう言うとさっきとは違った、見た目相応の純粋な笑みを浮かべる。
今褒めたのはただ俺の言葉を理解して反省してくれたからなんだが……本当にただ褒めて欲しかっただけだったんだな。というか呼び方が「あなた」から「お兄様」にシフトチェンジしとるがな。
ルルアが気持ち良さそうにしているので「まぁいいか」と思いつつ、そのまま撫で続けていると彼女が口を開いた。
「決めた!お兄様、ルルアを買って!」
1歩間違えれば犯罪臭のするセリフである。
ヤダよ?俺まだお縄につきたくないよ?まだ健全な青少年だから、やましいことなんてしないから俺。
とまぁ、そんなことは置いといて。
「買ってって……なんでだ?」
「お兄様ならルルアのこともっと褒めてくれるでしょ?だから買って欲しいの!もしお兄様が買ってくれなかったら……暴れちゃうかも?」
ルルアが首を傾げてそう言う。
脅して自分を買ってもらおうってスゲーな。それで怖がるのは俺じゃなくてフォストだし。
どうやら気に入られてしまったようだ……
「わかったよ……じゃあコイツを貰えるか?」
「い、いいんですか?いや、貰っていただけるならこちらとしても助かりますが……」
ルルアが厄介なだけに驚きながら確認するフォスト。暴れられずに済みそうになって若干ホッとしている。
「ま、元々貰って困る奴隷だし、だったら買って欲しいっていうルルアにするさ」
「……お優しいのですね。かしこまりました」
フォストが少しだけ微笑むと承諾した。
その後は手続きの紙を本を見ながら書き、支払いは無料、ルルアには契約印を付けた。
……そういえばフォストは全員にこの契約印を付けると言ったが、だったらなぜルルアは買い取り主を殺してしまうことができたんだ?
そんな疑問を抱きながらフォストに見送られて商館の出入り口まで戻ってきた。
「ではこちら、日光を遮る外套になります。吸血鬼には必須ですから」
「ううん、要らないよ」
ルルアは外套の受け取りを拒否しながら外に出る。
フォストは思わず「あっ!」と声を出すが、外に出たルルアは何ともないように思えた。
「吸血鬼は日光が苦手なんじゃ?」
「ルルアは特別なの!だから忌み子って呼ばれたんだよ」
日光が苦手じゃない吸血鬼……なるほど確かに吸血鬼っぽくはないわな。
「……こういう仕事をしていると驚きは尽きないものですが、今日は驚きの連続でもう疲れました」
「……うん、今日はもう帰って寝た方がいいかもな。まだ昼過ぎたばかりだけど」
この商館に入ってから4時間足らず。
その4時間の間に奴隷が暴れ出したり、竜と出会って話したり、奇妙な少女を購入する流れになったり……まぁ色々あったな。
ふと視線を外すと、さっき暴れていた人間の男が魔族の老婆と一緒にいるのが見えた。
「……さっき暴れていた奴、買われたのか?」
「えぇ、あの後もう1度競りに格安で出し、もし買われなければ処分しようと思ったのですが、それでも良いとあのご婦人が……どうやら足腰が悪く、世話をしてもらえる人を探していたとか。運の良い方です……」
最後の言葉は老婆へ向けたものではなく、人間の男に向けた皮肉のようだった。
――――
―――
――
―
「ということで奴隷買った!」
「バッカじゃないの!?」
フォストと別れ、それなりに酷い臭いだったルルアを風呂に入れるためにその後すぐにヴェルネの屋敷へと戻った。
すると2度寝を済ませたヴェルネに遭遇したので説明すると一蹴されて怒鳴られた。
「なんでそんな……あたしが目を離した隙に何してんの……?」
もはや怒りを通り越して呆れてる様子だった。
ルルアは様子を窺うように俺の後ろに隠れていた。
「はぁ……まぁいいわ。世話はあんたがちゃんとしなさいよね?」
呆れたように肩をすくめて言うヴェルネ。
すると隠れていたルルアが前に出て行く。
「ルルアはルルアっていうの!お姉様はなんていうの?」
「え?ヴェルネよ……?」
「ヴェルネお姉様!これからよろしくお願いします!」
「え、えぇ……?」
ルルアが勢い良く頭を下げて挨拶する。その彼女の突発的な行動に驚いたヴェルネが困惑しながら俺を見る。
「……見ての通り少し特殊な性格をしてるが悪い奴じゃない。よくしてやってくれ」
「まぁ……うん」
ルルアの元気に気圧されたヴェルネが素直に頷く。ヴェルネもヴェルネで基本面倒見の良い性格をしてるからそう邪険にはしないだろうしな。
するとルルアが俺の目の前まで来てキラキラした目で見上げてきていた。
なんだ……って、もしかしてちゃんと挨拶をしたから褒めろってことか?
「ま、今のは確かに良い行動だったな」
そう言って彼女の頭を優しく撫でる。
「えへへっ……」
本当に嬉しそうに笑うルルア。
そしてそれらを見て唖然とするヴェルネ。
「なんか兄妹みたいね、あんたら」
「あながち間違いでもないさ。俺はルルアを本当の妹のように接してやるつもりだからな。だから褒めるだけじゃなくて、間違ったことをしたら叱ってやるぞ」
「わかったわ、カズ兄様!」
そう言って抱き着いてくるルルア。
なんというか……「兄様」と呼ばれるとこそばゆく感じる。
妹弟が今までいなかったからというのもあるかもしれないが、親しい意味で様付けされて呼ばれるのは慣れない。
しかし幸せそうにする彼女には何も言えなかった。
妹ができた気分ってこんな感じなのか?というか、まさかこの年で妹ができるとは思わなかったよ……
「ああ、そうだヴェルネ」
「何?」
「コイツを風呂に入れてくれないか?」
「え……」
20
お気に入りに追加
391
あなたにおすすめの小説
余りモノ異世界人の自由生活~勇者じゃないので勝手にやらせてもらいます~
藤森フクロウ
ファンタジー
相良真一(サガラシンイチ)は社畜ブラックの企業戦士だった。
悪夢のような連勤を乗り越え、漸く帰れるとバスに乗り込んだらまさかの異世界転移。
そこには土下座する幼女女神がいた。
『ごめんなさあああい!!!』
最初っからギャン泣きクライマックス。
社畜が呼び出した国からサクッと逃げ出し、自由を求めて旅立ちます。
真一からシンに名前を改め、別の国に移り住みスローライフ……と思ったら馬鹿王子の世話をする羽目になったり、狩りや採取に精を出したり、馬鹿王子に暴言を吐いたり、冒険者ランクを上げたり、女神の愚痴を聞いたり、馬鹿王子を躾けたり、社会貢献したり……
そんなまったり異世界生活がはじまる――かも?
ブックマーク30000件突破ありがとうございます!!
第13回ファンタジー小説大賞にて、特別賞を頂き書籍化しております。
♦お知らせ♦
余りモノ異世界人の自由生活、コミックス3巻が発売しました!
漫画は村松麻由先生が担当してくださっています。
よかったらお手に取っていただければ幸いです。
書籍のイラストは万冬しま先生が担当してくださっています。
7巻は6月17日に発送です。地域によって異なりますが、早ければ当日夕方、遅くても2~3日後に書店にお届けになるかと思います。
今回は夏休み帰郷編、ちょっとバトル入りです。
コミカライズの連載は毎月第二水曜に更新となります。
漫画は村松麻由先生が担当してくださいます。
※基本予約投稿が多いです。
たまに失敗してトチ狂ったことになっています。
原稿作業中は、不規則になったり更新が遅れる可能性があります。
現在原稿作業と、私生活のいろいろで感想にはお返事しておりません。
危険な森で目指せ快適異世界生活!
ハラーマル
ファンタジー
初めての彼氏との誕生日デート中、彼氏に裏切られた私は、貞操を守るため、展望台から飛び降りて・・・
気がつくと、薄暗い洞窟の中で、よくわかんない種族に転生していました!
2人の子どもを助けて、一緒に森で生活することに・・・
だけどその森が、実は誰も生きて帰らないという危険な森で・・・
出会った子ども達と、謎種族のスキルや魔法、持ち前の明るさと行動力で、危険な森で快適な生活を目指します!
♢ ♢ ♢
所謂、異世界転生ものです。
初めての投稿なので、色々不備もあると思いますが。軽い気持ちで読んでくださると幸いです。
誤字や、読みにくいところは見つけ次第修正しています。
内容を大きく変更した場合には、お知らせ致しますので、確認していただけると嬉しいです。
「小説家になろう」様「カクヨム」様でも連載させていただいています。
※7月10日、「カクヨム」様の投稿について、アカウントを作成し直しました。
異世界転生者のTSスローライフ
未羊
ファンタジー
主人公は地球で死んで転生してきた転生者。
転生で得た恵まれた能力を使って、転生先の世界でよみがえった魔王を打ち倒すも、その際に呪いを受けてしまう。
強力な呪いに生死の境をさまようが、さすがは異世界転生のチート主人公。どうにか無事に目を覚ます。
ところが、目が覚めて見えた自分の体が何かおかしい。
改めて確認すると、全身が毛むくじゃらの獣人となってしまっていた。
しかも、性別までも変わってしまっていた。
かくして、魔王を打ち倒した俺は死んだこととされ、獣人となった事で僻地へと追放されてしまう。
追放先はなんと、魔王が治めていた土地。
どん底な気分だった俺だが、新たな土地で一念発起する事にしたのだった。
冒険がしたい創造スキル持ちの転生者
Gai
ファンタジー
死因がわからないまま神様に異世界に転生させられた久我蒼谷。
転生した世界はファンタジー好きの者なら心が躍る剣や魔法、冒険者ギルドにドラゴンが存在する世界。
そんな世界を転生した主人公が存分に楽しんでいく物語です。
祝書籍化!!
今月の下旬にアルファポリス文庫さんから冒険がしたい創造スキル持ちの転生者が単行本になって発売されました!
本日家に実物が届きましたが・・・本当に嬉しくて涙が出そうになりました。
ゼルートやゲイル達をみことあけみ様が書いてくれました!!
是非彼らの活躍を読んで頂けると幸いです。
巻き込まれ召喚!? そして私は『神』でした??
まはぷる
ファンタジー
60歳になり、定年退職を迎えた斉木 拓未(さいき たくみ)は、ある日、自宅の居間から異世界の城に召喚される。魔王に脅かされる世界を救うため、同時に召喚された他の3人は、『勇者』『賢者』『聖女』。そしてタクミは『神』でした。しかし、ゲームもラノベもまったく知らないタクミは、訳がわからない。定年して老後の第二の人生を、若返って異世界で紡ぐことになるとは、思いもよらず。そんなお話です。
スキル「糸」を手に入れた転生者。糸をバカにする奴は全員ぶっ飛ばす
Gai
ファンタジー
人を助けた代わりにバイクに轢かれた男、工藤 英二
その魂は異世界へと送られ、第二の人生を送ることになった。
侯爵家の三男として生まれ、順風満帆な人生を過ごせる……とは限らない。
裕福な家庭に生まれたとしても、生きていいく中で面倒な壁とぶつかることはある。
そこで先天性スキル、糸を手に入れた。
だが、その糸はただの糸ではなく、英二が生きていく上で大いに役立つスキルとなる。
「おいおい、あんまり糸を嘗めるんじゃねぇぞ」
少々強気な性格を崩さず、英二は己が生きたい道を行く。
異世界ゆるり紀行 ~子育てしながら冒険者します~
水無月 静琉
ファンタジー
神様のミスによって命を落とし、転生した茅野巧。様々なスキルを授かり異世界に送られると、そこは魔物が蠢く危険な森の中だった。タクミはその森で双子と思しき幼い男女の子供を発見し、アレン、エレナと名づけて保護する。格闘術で魔物を楽々倒す二人に驚きながらも、街に辿り着いたタクミは生計を立てるために冒険者ギルドに登録。アレンとエレナの成長を見守りながらの、のんびり冒険者生活がスタート!
***この度アルファポリス様から書籍化しました! 詳しくは近況ボードにて!
【書籍化決定】TSしたから隠れてダンジョンに潜ってた僕がアイドルたちに身バレして有名配信者になる話。
あずももも
大衆娯楽
「あれがヘッドショット系ロリなハルちゃんだ」「なんであの子視界外のモンスター一撃で倒せるの……?」「僕っ子かわいい」「見た目は幼女、話し方はショタ……これだ」「3年半趣味配信して今ごろバズるおかしな子」「なんであの子、保護者から何回も脱走してるの?」「野良猫ハルちゃん」」「百合百合してる」「ヤンヤンしてる」「やべー幼女」「1人でダンジョン壊滅させる幼女」「唯一の弱点は幼女だからすぐ眠くなることくらい」「ノーネームちゃんとか言う人外に好かれる幼女」「ミサイル2発食らってぴんぴんしてる幼女」(視聴者の声より)
◆1年前に金髪幼女になった僕。でも会社は信じてくれなくてクビになったから生計のためにダンジョンに潜る生活。ソロに向いてる隠れながらのスナイパー職で。◇今日も元気に姿を隠して1撃1殺しながら稼いでたところに救助要請。有名配信者って後で知ったアイドルの子をFOE的に出て来たボスからなんとか助けた。で、逃げた。だって幼女ってバレたらやばいもん。でも僕は捕捉されて女の子になったこととか含めて助けてもらって……なぜかちょっと僕に執着してるその子とかヘンタイお姉さんとかポニテ委員長さんとか、追加で髪の毛すんすんさんと実質的に暮らすことに。 いやいや僕、男だよ? 心はまだ……え、それで良いの? あ、うん、かわいいは正義だよね。でも僕は男だから女の子な君たちはお風呂とか入って来ないで……? 別に着替えさせるのは好きにすれば良いから……。
◆TSロリが声出しまで&フェイクの顔出しでダンジョン配信するお話。ヒロインたちや一部の熱狂的ファンからは身バレしつつも、大多数からは金髪幼女として可愛がられたり恐れられたりやべー幼女扱いされます。そして7章でこの世界での伝説に……
◆配信要素&掲示板要素あり。他小説サイト様でも投稿しています。
◆フォローやブクマ、レビューや評価が励みになります!
◆130話、7章で一旦完結。8章が箸休めのTS当初な場面、9章から7章の続きです。
◆Xアカウントにたどり着くと、TSネタ、ハルちゃんのイラストや告知が見られます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる