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俺は悪くない
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「……んっ。ううん……」
次の日の早朝、ベッドの上でヴェルネが身動ぎをする。
寒さを感じているのか、布団を寄せてイモムシのように自らを包もうとする。
そんなヴェルネが寝返りを打って薄らと目を開け、俺と目が合った。
「おはよう」
「……んぁ?」
世間一般で言うアホ面とはこのことを言うんだろうとなと思える寝惚けた顔をするヴェルネ。
「ッ……!?」
そしてしばらくの硬直の後に細く開いていた彼女の目が思いっ切り開く。
「ななな、なにっ、何し……ゴホッゲホッ!? あたしの部屋で何してんのよ、あんたは!?」
ヴェルネはあまりの動揺に顔を真っ赤にさせて咳き込み、大きな声で怒鳴りつけてきた。
しかしその怒りの表情もすぐに変わる。ヴェルネの視線が少し下にいき、俺の上半身を捉えたからだ。
俺の上半身は今裸であり、そしてヴェルネもかなり薄着な状態である。
第三者がこの場にいれば「昨晩はお楽しみでしたね」って言われる状況だ。その第三者の顔が自然とジークフリートになったのは言うまでもない。
「……ふぇっ!?」
もう頬どころか顔全体が真っ赤になってしまい、凄い勢いで布団に包まりながら後退りして俺を睨むヴェルネ。あっ、これ多分変な勘違いしたな。
「こ、の……ケダモノ!いくら魔族が平気だからって寝てる間に襲うなんて……あんたを信じたあたしがバカだった!」
「…………」
若干目に涙を浮かべ始めてしまったヴェルネだったが、俺は思わず笑いが込み上げてきていた。
「何を笑ってるのよ!あんたに騙されたあたしがそんなに滑稽!?」
「おう、流石にそこまで取り乱すと滑稽にしか見えないぞ」
「……ッ!」
俺の言葉にヴェルネが憎しみの込められた目で俺を睨んでくる。さて、そろそろネタばらししないと取り返しがつかなくなるかな。
「ヴェルネ、何か気付かないか?」
「何がよッ!あんたがあたしを襲ったこと!?」
それとなく気付かせようと思ったが、動揺し過ぎて現状を把握できるほど余裕がないようだ。言葉を選ばないと話が拗れるかもしれない。
「違うって。なんか俺が夜這いしたみたいな話の流れになってるけど、ここはヴェルネの部屋じゃないぞ」
「は?何言って――」
ヴェルネがそんなはずないという顔で当辺りを見渡すが、その彼女の顔が一変する。
壁に俺の服が掛けられている以外、何の装飾もされてない殺風景な部屋。
ここは昨晩、ヴェルネがジークフリートに命じて案内した部屋だ。
「……ぅえ?」
ヴェルネが素っ頓狂な声を出す。
彼女自身の部屋の内装も似たようなもんだってんなら誤解は長引くだろうけど、ここで生活するのならこの部屋よりは少なからず家具があるはず。
するとヴェルネの顔が段々と青ざめていき、変な汗が溢れ出ていた。
「ここ、あたしの部屋じゃない……?」
「そうだ」
「あたし、なんでここにいるの?」
「さぁな。この部屋に入って来た時は寝惚けてたように見えたけど。 ……この部屋の位置ってトイレと近いし、そういうことだろ」
片手で顔を覆ってやっちまった感を出すヴェルネ。
「ここに入って来た時からあんた起きてたってことじゃない!なんで言ってくれないのよ!?」
と、今度は俺を責めて問題を有耶無耶にしようとする魂胆らしい。だが残念ながらそうは問屋が卸さない。
「言ったぞ?『部屋が違うぞ』って。でもお前『んー』としか言わないでそのまま俺の横で寝始めたんだが」
そう説明するとヴェルネは頭を抱えてうつむく。
「嘘……なんで……本当に?なんでよりによってコイツがいる時にコイツのいる部屋と間違えるのよ、あたしのバカ!」
苛立ちと呆れの混ざった声でそう言いながら起こしていた上半身を倒して横になるヴェルネ。
その言い方だと度々やってたって感じだな。
「あー……」と脱力した状態のヴェルネをしばらく眺めていると、彼女が俺を見返してきた。
「……ねぇ、いつからそうやってあたしを見てたの?」
「そうさなぁ……」
部屋の壁に掛かっている数少ない家具である時計を見て確認する。
「二時間くらい?」
「ずっと?」
「ずっと」
「長いわ!どんだけあたしの顔見てんのよ!」
「だってお前、寝てる間に百面相くらい色んな表情してたから見てて飽きなかったぞ」
そう言うとヴェルネはうつ伏せになって顔をベッドに埋めた。ただ耳まで赤くなってるのが見えるのでかなり恥ずかしがってるらしい。
だがしかし、実際に彼女の寝顔は見ていて飽きなかった。難しそうな顔をして歯ぎしりをしたり苦しそうにしたり、かと思ったらだらしなく嬉しそうな顔をしたりと……どんな夢を見てるのか気になったくらいだ。
そしてヴェルネがハッとした様子で顔を上げて俺の方にゆっくり向く。
「……まさか昨日の『アレ』してないわよね?」
「アレ?」
「スマホよ!あのスマホってやつであたしの顔を――」
憤慨に近い状態で喚くヴェルネの前にそのスマホを見せる。
画面は彼女のだらしない寝顔が映し出されていた。ちなみに他の寝顔も取ってある。
「あ……アアァァァアアアァァァアアアッ!?!? 何、あたしの、ねがっ、寝顔っ!!」
ヴェルネが悲鳴に似た叫び声を上げてガバッと起き上がって動揺しまくっていた。
言葉に詰まって出てこなくなってしまったヴェルネは言葉を諦めてスマホを強引に奪いにくる。
「むぅー!ムゥー!!」
ただ奪い方が短絡的過ぎてスマホを少し上に挙げただけなのに取れずにいた。いや、せめて立ち上がれよ。
しかもスマホを取ろうとするのに集中し過ぎて俺と密着してることに気付いてないっぽいし……
そこに部屋の扉が開いた。
「カズ様、何やら騒がしいようですが何かありました――」
入って来たのはジークフリートだった。
俺たちの密着した姿を見て彼が最初に口にするのは……
「――と、どうやらお楽しみの真っ最中だったようですね」
「ああ、ヴェルネが可愛くてつい、な」
「バカなこと言ってないでコイツからこのスマホを奪いなさい!今!すぐ!」
あまりにも必死な形相で訴えるヴェルネにジークフリートが目を丸くする。
「スマホ、と申しますと……」
「コイツが持ってるその四角くて平たいやつよ!」
ヴェルネがそう言うとジークフリートの視線が俺のスマホを捉える。
「ヴェルネ様が仰るソレは一体……」
「色んな物事を記録する媒体って考えてもらっていい。ほら」
俺はスマホで撮ったヴェルネの写真を表示して見せる。
するとジークフリートの目が輝き出した。
「ほう?ほうほうほう、これはまたなんと素晴らしい……!ヴェルネ様の美しさがそのまま書き写されているではありませんか!」
「何感心してんのよ!いいから奪いなさい!」
ジークフリートの対応に怒りを露わにするヴェルネ。
本当にヴェルネのことが好きなんだなーと思いつつあることを思い付いた。
「ここで交渉。ここで俺の味方をすればこの写真を渡すことはできないけど、そっくりの人物画を書いてやるぞ」
「ヴェルネ様、申し訳ございません……私はここまでのようです」
「ここまでも何も最初から何もしてないでしょうがこの役立たず!」
俺も流石に思う。ジークフリート、お前チョロ過ぎるだろ。
「もういいわよ、あたし一人で奪ってやるんだから!このっ――」
「おっと」
何がなんでも奪ってやるという意思を感じ、強引に迫ってきたヴェルネ。
すると俺も体勢を崩して一緒に倒れてしまう。
「何してんですかー?あっちももうお腹減ったんですけど、カズさんまたご飯作ってくんないですかね――」
そしてそこにマヤルが部屋に入って来る。
その彼女の目にはヴェルネが俺を押し倒した状況が映り込んでいるだろう。
「ま、ヴェルネ様ったら大胆。欲求不満だったんですか?」
「その相手に俺を選んでくれるのは嬉しいが、まさか俺の初めてがこんな強引に奪われるなんて……でも悪くない!」
「あーもう、このバカ共はっ!!」
こうして朝から三人全員にからかわれるヴェルネであった。
ちなみにスマホと彼女の寝顔写真はしっかり死守した。恨むなら間違って俺のいる部屋に入ってきた自分を恨めよ。
次の日の早朝、ベッドの上でヴェルネが身動ぎをする。
寒さを感じているのか、布団を寄せてイモムシのように自らを包もうとする。
そんなヴェルネが寝返りを打って薄らと目を開け、俺と目が合った。
「おはよう」
「……んぁ?」
世間一般で言うアホ面とはこのことを言うんだろうとなと思える寝惚けた顔をするヴェルネ。
「ッ……!?」
そしてしばらくの硬直の後に細く開いていた彼女の目が思いっ切り開く。
「ななな、なにっ、何し……ゴホッゲホッ!? あたしの部屋で何してんのよ、あんたは!?」
ヴェルネはあまりの動揺に顔を真っ赤にさせて咳き込み、大きな声で怒鳴りつけてきた。
しかしその怒りの表情もすぐに変わる。ヴェルネの視線が少し下にいき、俺の上半身を捉えたからだ。
俺の上半身は今裸であり、そしてヴェルネもかなり薄着な状態である。
第三者がこの場にいれば「昨晩はお楽しみでしたね」って言われる状況だ。その第三者の顔が自然とジークフリートになったのは言うまでもない。
「……ふぇっ!?」
もう頬どころか顔全体が真っ赤になってしまい、凄い勢いで布団に包まりながら後退りして俺を睨むヴェルネ。あっ、これ多分変な勘違いしたな。
「こ、の……ケダモノ!いくら魔族が平気だからって寝てる間に襲うなんて……あんたを信じたあたしがバカだった!」
「…………」
若干目に涙を浮かべ始めてしまったヴェルネだったが、俺は思わず笑いが込み上げてきていた。
「何を笑ってるのよ!あんたに騙されたあたしがそんなに滑稽!?」
「おう、流石にそこまで取り乱すと滑稽にしか見えないぞ」
「……ッ!」
俺の言葉にヴェルネが憎しみの込められた目で俺を睨んでくる。さて、そろそろネタばらししないと取り返しがつかなくなるかな。
「ヴェルネ、何か気付かないか?」
「何がよッ!あんたがあたしを襲ったこと!?」
それとなく気付かせようと思ったが、動揺し過ぎて現状を把握できるほど余裕がないようだ。言葉を選ばないと話が拗れるかもしれない。
「違うって。なんか俺が夜這いしたみたいな話の流れになってるけど、ここはヴェルネの部屋じゃないぞ」
「は?何言って――」
ヴェルネがそんなはずないという顔で当辺りを見渡すが、その彼女の顔が一変する。
壁に俺の服が掛けられている以外、何の装飾もされてない殺風景な部屋。
ここは昨晩、ヴェルネがジークフリートに命じて案内した部屋だ。
「……ぅえ?」
ヴェルネが素っ頓狂な声を出す。
彼女自身の部屋の内装も似たようなもんだってんなら誤解は長引くだろうけど、ここで生活するのならこの部屋よりは少なからず家具があるはず。
するとヴェルネの顔が段々と青ざめていき、変な汗が溢れ出ていた。
「ここ、あたしの部屋じゃない……?」
「そうだ」
「あたし、なんでここにいるの?」
「さぁな。この部屋に入って来た時は寝惚けてたように見えたけど。 ……この部屋の位置ってトイレと近いし、そういうことだろ」
片手で顔を覆ってやっちまった感を出すヴェルネ。
「ここに入って来た時からあんた起きてたってことじゃない!なんで言ってくれないのよ!?」
と、今度は俺を責めて問題を有耶無耶にしようとする魂胆らしい。だが残念ながらそうは問屋が卸さない。
「言ったぞ?『部屋が違うぞ』って。でもお前『んー』としか言わないでそのまま俺の横で寝始めたんだが」
そう説明するとヴェルネは頭を抱えてうつむく。
「嘘……なんで……本当に?なんでよりによってコイツがいる時にコイツのいる部屋と間違えるのよ、あたしのバカ!」
苛立ちと呆れの混ざった声でそう言いながら起こしていた上半身を倒して横になるヴェルネ。
その言い方だと度々やってたって感じだな。
「あー……」と脱力した状態のヴェルネをしばらく眺めていると、彼女が俺を見返してきた。
「……ねぇ、いつからそうやってあたしを見てたの?」
「そうさなぁ……」
部屋の壁に掛かっている数少ない家具である時計を見て確認する。
「二時間くらい?」
「ずっと?」
「ずっと」
「長いわ!どんだけあたしの顔見てんのよ!」
「だってお前、寝てる間に百面相くらい色んな表情してたから見てて飽きなかったぞ」
そう言うとヴェルネはうつ伏せになって顔をベッドに埋めた。ただ耳まで赤くなってるのが見えるのでかなり恥ずかしがってるらしい。
だがしかし、実際に彼女の寝顔は見ていて飽きなかった。難しそうな顔をして歯ぎしりをしたり苦しそうにしたり、かと思ったらだらしなく嬉しそうな顔をしたりと……どんな夢を見てるのか気になったくらいだ。
そしてヴェルネがハッとした様子で顔を上げて俺の方にゆっくり向く。
「……まさか昨日の『アレ』してないわよね?」
「アレ?」
「スマホよ!あのスマホってやつであたしの顔を――」
憤慨に近い状態で喚くヴェルネの前にそのスマホを見せる。
画面は彼女のだらしない寝顔が映し出されていた。ちなみに他の寝顔も取ってある。
「あ……アアァァァアアアァァァアアアッ!?!? 何、あたしの、ねがっ、寝顔っ!!」
ヴェルネが悲鳴に似た叫び声を上げてガバッと起き上がって動揺しまくっていた。
言葉に詰まって出てこなくなってしまったヴェルネは言葉を諦めてスマホを強引に奪いにくる。
「むぅー!ムゥー!!」
ただ奪い方が短絡的過ぎてスマホを少し上に挙げただけなのに取れずにいた。いや、せめて立ち上がれよ。
しかもスマホを取ろうとするのに集中し過ぎて俺と密着してることに気付いてないっぽいし……
そこに部屋の扉が開いた。
「カズ様、何やら騒がしいようですが何かありました――」
入って来たのはジークフリートだった。
俺たちの密着した姿を見て彼が最初に口にするのは……
「――と、どうやらお楽しみの真っ最中だったようですね」
「ああ、ヴェルネが可愛くてつい、な」
「バカなこと言ってないでコイツからこのスマホを奪いなさい!今!すぐ!」
あまりにも必死な形相で訴えるヴェルネにジークフリートが目を丸くする。
「スマホ、と申しますと……」
「コイツが持ってるその四角くて平たいやつよ!」
ヴェルネがそう言うとジークフリートの視線が俺のスマホを捉える。
「ヴェルネ様が仰るソレは一体……」
「色んな物事を記録する媒体って考えてもらっていい。ほら」
俺はスマホで撮ったヴェルネの写真を表示して見せる。
するとジークフリートの目が輝き出した。
「ほう?ほうほうほう、これはまたなんと素晴らしい……!ヴェルネ様の美しさがそのまま書き写されているではありませんか!」
「何感心してんのよ!いいから奪いなさい!」
ジークフリートの対応に怒りを露わにするヴェルネ。
本当にヴェルネのことが好きなんだなーと思いつつあることを思い付いた。
「ここで交渉。ここで俺の味方をすればこの写真を渡すことはできないけど、そっくりの人物画を書いてやるぞ」
「ヴェルネ様、申し訳ございません……私はここまでのようです」
「ここまでも何も最初から何もしてないでしょうがこの役立たず!」
俺も流石に思う。ジークフリート、お前チョロ過ぎるだろ。
「もういいわよ、あたし一人で奪ってやるんだから!このっ――」
「おっと」
何がなんでも奪ってやるという意思を感じ、強引に迫ってきたヴェルネ。
すると俺も体勢を崩して一緒に倒れてしまう。
「何してんですかー?あっちももうお腹減ったんですけど、カズさんまたご飯作ってくんないですかね――」
そしてそこにマヤルが部屋に入って来る。
その彼女の目にはヴェルネが俺を押し倒した状況が映り込んでいるだろう。
「ま、ヴェルネ様ったら大胆。欲求不満だったんですか?」
「その相手に俺を選んでくれるのは嬉しいが、まさか俺の初めてがこんな強引に奪われるなんて……でも悪くない!」
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