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そんなのってアリですか?
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「ふぅ……では次は適性試験を行います」
俺の代わりに代筆をしてくれ続けていたイルが一息吐き、ペンを置いてそう言う。
「まだ終わりじゃないのか?」
「いえ、もう冒険者ではあります。ただ冒険者の証明書の発行があるので、その間に行うオマケみたいなものです。なので気負わなくても大丈夫ですよ」
「ハッ、どうせコイツに『気負う』なんて言葉知らないでしょ。あ、知らないのは文字の方だったわね?」
してやったり顔でからかってくるヴェルネ。
実力で勝てないからって他の弱点を見つけたら徹底的に弄ってくるタイプか、コイツは。今度コイツの寝顔でも撮ってばら蒔いてやろ。
「それじゃあ、どうすりゃいい?」
「まずは魔法適性と魔力量を調べますのでこちらを」
イルがそう言うと、何やら手形のついた平たい箱を出てきた。
「ここに手を乗せてください」
「こうか?」
右手の形をした手形の上に右手を置く。
すると、ピッ……ピッ……ピッ……と病院のホルター心電図のような音が聞こえてくる。
ピーーーー……
えっ、死んだ?
「はい、出ました。アヤトさんの魔法適性は……えっ?」
その箱から出てきた紙に目を通したイルが声を漏らし、驚きの表情で俺を見た。
「アヤトさんの魔法適性が全て基準以上……いえ、むしろ基準値を大きく超えている……!?」
「はっ……はぁぁぁぁっ!?」
イルの言葉にヴェルネが叫ぶように声を上げ、ようやく収まり始めていた周囲のざわつきが再び大きくなる。その大半はヴェルネの声に驚いただけのようだが……
「魔法適性が全てが基準値以上ってどういうことよ!ありえないでしょ!?」
動揺したヴェルネがイルの肩を掴んで詳細を大声で言ってしまい、ざわつきが更に大きくなる。
「そそそ、そんなこと言われても~!」
目に涙を浮かべ始めるイルやヴェルネたちの姿を見ながら、フィーナがさっきまで飲んでいた飲み物を少し頂く。あっ、果汁ジュースみたいで美味しい。
「魔法適性が基準値以上だと何か不都合なのか?」
そしてグラスを何事もなかったかのように元の位置に戻す。
「い、いいえ、違います!魔法適性というのは全部で炎、水、風、雷、土、そして光と闇の七つがあることはご存知ですね?」
「いや、知らないけれども」
そこでイルもヴェルネも沈黙してしまう。
話の腰を折ってゴメン。でも分からないものを分かるフリをしてあとでややこしくはしたくない性分なんだ、俺。
「……ともかく、その属性は通常個人では二つ以上あるのは当たり前でも四つ以上は珍しく、特に光や闇というのは滅多にいません。しかも基準値というのはその魔法を使う威力に関係してきます。なのにあなたは全ての魔法適性が攻撃として放てることを意味しているんです。こんなの聞いたことありませんよ……しかしもっと気になることもあるんです」
「気になること?」
情報量が多く、頭の中で整理している俺の代わりにヴェルネが聞き返してくれる。
「はい、その魔法を使う肝心の魔力量が……0なんです」
「ゼロ?」
ゼロってあの0?一よりも少なく、無とも読めるアレ?
えっと……それってつまりどういうことだ?
すると横で唖然としていたヴェルネがプッと笑いを吹き出す。
「アッハハハハハ!ゼロ?ゼロですって?これは傑作だわ!化け物じみてたあんたが適性まで化け物と思ったら、まさかの魔力0!魔力がなければ小さい火だって出せないのよ?ただの宝の持ち腐れじゃない!文字に続いて魔力もって……あっダメ、横っ腹が痛いわ……」
ヒーヒー笑い過ぎて仕舞いにはうずくまってしまうほどに笑いまくるヴェルネ。マジかよ。
アレだろ、魔法とかがある異世界に来たらまず自分が魔法を使えるようになるかもって思うに決まってる。
俺だってヴェルネが魔法を使うところを見てそういう世界だと認識すると同時に俺も使えるかも?って期待しちゃうじゃん。
なのに魔法が使えないなんて……
「色々遊べると思ったのになぁ……」
「『遊ぶ』ですか?強くなれるとかではなく?」
笑い続けるヴェルネを他所にイルが聞いてきた。気付くと彼女からの俺に対する戸惑いや恐怖の色が無くなっていた。
「あー、強さか……魔法で急に強くなれるって言っても実感無いし、あのサソリ……なんて言ったっけ?くれい……くれない……?」
「クレイジースコーピオン?」
「そうそう、それ。あの程度がこの世界で強いって言うんなら強い魔法を覚える必要はないと思うんだよ」
「はぁ~あ、笑い過ぎた。でもたしかに、すでにあんだけ強いあんたには魔法なんて要らないかもね。ただ魔力で使う道具が使えないってだけだし……あれ、なんか少なくない?」
ひとしきり笑い終えたヴェルネが喉を潤そうとジュースを飲むと、ようやくその量が減っていたことに気付いた。
「さっき俺が少し飲んだからな」
「……は?」
少量ではあるが俺が飲んだことを伝えると、ヴェルネは短い硬直の後に顔を赤面させた。
青肌だと赤くなるのが面白いくらい目に見える。
「ちょっ……あたしの見てないとこでなんてことしてんのよ!飲んじゃったじゃない!」
「そりゃ少し貰ったのは悪かったが……量が足りないならもう一杯俺の奢りで頼むか?」
かなりの大金を手に入れたってことだから問題なく奢ることもできる。
しかしヴェルネは量が減ったから不機嫌になっているというよりは別の理由で戸惑ってるように見えた。
「それは……そうじゃなくて……」
赤面したヴェルネは何かを言いたそうにして口に手を当てる。その表情は艶めかしく、恥ずかしがってるようだった。
もしかして……?
「間接キスとか気にしてる?」
「なっ……!?」
指摘が図星を突いたらしく、ヴェルネの顔がさっきよりも赤くなってしまった。
「おwとwめw」
「なんっっっか腹立つ笑い方ね!」
プーッと笑う俺の肩を殴りまくるヴェルネ。ハッハッハ、さっきの仕返しだ。
「あーあ……それで次は?」
「はい、次は近接戦闘の試験ですので……オーナー!」
イルが呼ぶと職員用っぽい奥の扉が開き、そこから一人の女が出て来た。
薄緑色の長い髪をポニーテールにしてその髪で片目が隠れ、もう片方の目の瞳は赤く、褐色肌をした長身の女。胸も大きめ。
煙管を吸って怠そうにしているのが印象的だ。
「なぁにぃ?わたしぃ今書類整理ちゅーなんだけどぉ?」
オーナーと呼ばれた女の喋り方も怠そうにネットリとしており、その目が俺を捉えてもリアクションはなかった。
「この人間が試験を受けます」
「ニンゲン~?なぁんでこんなとこに人間がいてぇ、試験を受ける話になってんのぉ~?……ま、どうでもいっかぁ。じゃあついて来てぇ~」
オーナーは本当にどうでもよさそうにそう言って振り返り、カウンターから出て別の扉を抜ける。
その後を追って扉を潜ると、そこそこ広い芝生と奥に一体の人形が立っていた。
人形は木で造られているようで、中高生程度の人と同じ大きさをしている。
「ここは中庭か……変なのが向こうにあるが、何をするんだ?」
「アレが試験の相手……つまりあんたと戦うデク人形よぉ。ルールは簡単、アレの攻撃を避けたり反撃したりして一発でも当たったら終わりってだけぇ~……でぇも、時間経過でどんどん強くなってく仕組みになってるから、結局はどれだけ耐えられるかって話なのぉ。じゃ、中央に行けば勝手に動き出すからあとは頑張って?」
オーナーはそう言うと俺たちの入ってきた扉の横の壁に寄りかかる。
なるほど、面白そうだな。
「ちなみにヴェルネはコレをやったのか?」
「やったわ。あまり依頼は受けないけど一応冒険者だし……こういう近接戦ってあんまり得意じゃないから五分くらいでダメだったわ」
その時のことを思い出したヴェルネは溜め息を吐く。
「5分も持てばいい方よ。戦士としてもそこそこやっていけるわぁ~」
「そこそこの技量で戦士なんかになりたくないわよ」
後ろのオーナーとヴェルネの会話を聞き流しながら中央へと立つ。
するとデク人形がゆっくりと動き出し、両手片足を前に出してまるで人間のような構えを取る。
そしてこっちに走って殴りかかってきた。
その動きは武術を習ってもいない子供のような動きで、至極単純。
ヒョイッと軽く避けると、デク人形はよろめきながらも体勢を立て直して再び殴りかかってくる。
……なんだか子供を相手にしてるみたいで暇だな。
しかし恐らく開始から一分が経過した頃から動きが変化した。
動きの一つ一つにキレが増し、攻撃も速くなる。
相変わらず殴るしかしない単調なものだが、機械のような切り替えの速さに少し驚いてしまった。まぁ、避けるけど。
そしてここでもなるほどと理解する。こうやって強くなっていくわけか。
さて、このデク人形はどこまで強くなるのだろうか……
そこそこ期待をしてデク人形の攻撃を避け続けることに専念することにした。
俺の代わりに代筆をしてくれ続けていたイルが一息吐き、ペンを置いてそう言う。
「まだ終わりじゃないのか?」
「いえ、もう冒険者ではあります。ただ冒険者の証明書の発行があるので、その間に行うオマケみたいなものです。なので気負わなくても大丈夫ですよ」
「ハッ、どうせコイツに『気負う』なんて言葉知らないでしょ。あ、知らないのは文字の方だったわね?」
してやったり顔でからかってくるヴェルネ。
実力で勝てないからって他の弱点を見つけたら徹底的に弄ってくるタイプか、コイツは。今度コイツの寝顔でも撮ってばら蒔いてやろ。
「それじゃあ、どうすりゃいい?」
「まずは魔法適性と魔力量を調べますのでこちらを」
イルがそう言うと、何やら手形のついた平たい箱を出てきた。
「ここに手を乗せてください」
「こうか?」
右手の形をした手形の上に右手を置く。
すると、ピッ……ピッ……ピッ……と病院のホルター心電図のような音が聞こえてくる。
ピーーーー……
えっ、死んだ?
「はい、出ました。アヤトさんの魔法適性は……えっ?」
その箱から出てきた紙に目を通したイルが声を漏らし、驚きの表情で俺を見た。
「アヤトさんの魔法適性が全て基準以上……いえ、むしろ基準値を大きく超えている……!?」
「はっ……はぁぁぁぁっ!?」
イルの言葉にヴェルネが叫ぶように声を上げ、ようやく収まり始めていた周囲のざわつきが再び大きくなる。その大半はヴェルネの声に驚いただけのようだが……
「魔法適性が全てが基準値以上ってどういうことよ!ありえないでしょ!?」
動揺したヴェルネがイルの肩を掴んで詳細を大声で言ってしまい、ざわつきが更に大きくなる。
「そそそ、そんなこと言われても~!」
目に涙を浮かべ始めるイルやヴェルネたちの姿を見ながら、フィーナがさっきまで飲んでいた飲み物を少し頂く。あっ、果汁ジュースみたいで美味しい。
「魔法適性が基準値以上だと何か不都合なのか?」
そしてグラスを何事もなかったかのように元の位置に戻す。
「い、いいえ、違います!魔法適性というのは全部で炎、水、風、雷、土、そして光と闇の七つがあることはご存知ですね?」
「いや、知らないけれども」
そこでイルもヴェルネも沈黙してしまう。
話の腰を折ってゴメン。でも分からないものを分かるフリをしてあとでややこしくはしたくない性分なんだ、俺。
「……ともかく、その属性は通常個人では二つ以上あるのは当たり前でも四つ以上は珍しく、特に光や闇というのは滅多にいません。しかも基準値というのはその魔法を使う威力に関係してきます。なのにあなたは全ての魔法適性が攻撃として放てることを意味しているんです。こんなの聞いたことありませんよ……しかしもっと気になることもあるんです」
「気になること?」
情報量が多く、頭の中で整理している俺の代わりにヴェルネが聞き返してくれる。
「はい、その魔法を使う肝心の魔力量が……0なんです」
「ゼロ?」
ゼロってあの0?一よりも少なく、無とも読めるアレ?
えっと……それってつまりどういうことだ?
すると横で唖然としていたヴェルネがプッと笑いを吹き出す。
「アッハハハハハ!ゼロ?ゼロですって?これは傑作だわ!化け物じみてたあんたが適性まで化け物と思ったら、まさかの魔力0!魔力がなければ小さい火だって出せないのよ?ただの宝の持ち腐れじゃない!文字に続いて魔力もって……あっダメ、横っ腹が痛いわ……」
ヒーヒー笑い過ぎて仕舞いにはうずくまってしまうほどに笑いまくるヴェルネ。マジかよ。
アレだろ、魔法とかがある異世界に来たらまず自分が魔法を使えるようになるかもって思うに決まってる。
俺だってヴェルネが魔法を使うところを見てそういう世界だと認識すると同時に俺も使えるかも?って期待しちゃうじゃん。
なのに魔法が使えないなんて……
「色々遊べると思ったのになぁ……」
「『遊ぶ』ですか?強くなれるとかではなく?」
笑い続けるヴェルネを他所にイルが聞いてきた。気付くと彼女からの俺に対する戸惑いや恐怖の色が無くなっていた。
「あー、強さか……魔法で急に強くなれるって言っても実感無いし、あのサソリ……なんて言ったっけ?くれい……くれない……?」
「クレイジースコーピオン?」
「そうそう、それ。あの程度がこの世界で強いって言うんなら強い魔法を覚える必要はないと思うんだよ」
「はぁ~あ、笑い過ぎた。でもたしかに、すでにあんだけ強いあんたには魔法なんて要らないかもね。ただ魔力で使う道具が使えないってだけだし……あれ、なんか少なくない?」
ひとしきり笑い終えたヴェルネが喉を潤そうとジュースを飲むと、ようやくその量が減っていたことに気付いた。
「さっき俺が少し飲んだからな」
「……は?」
少量ではあるが俺が飲んだことを伝えると、ヴェルネは短い硬直の後に顔を赤面させた。
青肌だと赤くなるのが面白いくらい目に見える。
「ちょっ……あたしの見てないとこでなんてことしてんのよ!飲んじゃったじゃない!」
「そりゃ少し貰ったのは悪かったが……量が足りないならもう一杯俺の奢りで頼むか?」
かなりの大金を手に入れたってことだから問題なく奢ることもできる。
しかしヴェルネは量が減ったから不機嫌になっているというよりは別の理由で戸惑ってるように見えた。
「それは……そうじゃなくて……」
赤面したヴェルネは何かを言いたそうにして口に手を当てる。その表情は艶めかしく、恥ずかしがってるようだった。
もしかして……?
「間接キスとか気にしてる?」
「なっ……!?」
指摘が図星を突いたらしく、ヴェルネの顔がさっきよりも赤くなってしまった。
「おwとwめw」
「なんっっっか腹立つ笑い方ね!」
プーッと笑う俺の肩を殴りまくるヴェルネ。ハッハッハ、さっきの仕返しだ。
「あーあ……それで次は?」
「はい、次は近接戦闘の試験ですので……オーナー!」
イルが呼ぶと職員用っぽい奥の扉が開き、そこから一人の女が出て来た。
薄緑色の長い髪をポニーテールにしてその髪で片目が隠れ、もう片方の目の瞳は赤く、褐色肌をした長身の女。胸も大きめ。
煙管を吸って怠そうにしているのが印象的だ。
「なぁにぃ?わたしぃ今書類整理ちゅーなんだけどぉ?」
オーナーと呼ばれた女の喋り方も怠そうにネットリとしており、その目が俺を捉えてもリアクションはなかった。
「この人間が試験を受けます」
「ニンゲン~?なぁんでこんなとこに人間がいてぇ、試験を受ける話になってんのぉ~?……ま、どうでもいっかぁ。じゃあついて来てぇ~」
オーナーは本当にどうでもよさそうにそう言って振り返り、カウンターから出て別の扉を抜ける。
その後を追って扉を潜ると、そこそこ広い芝生と奥に一体の人形が立っていた。
人形は木で造られているようで、中高生程度の人と同じ大きさをしている。
「ここは中庭か……変なのが向こうにあるが、何をするんだ?」
「アレが試験の相手……つまりあんたと戦うデク人形よぉ。ルールは簡単、アレの攻撃を避けたり反撃したりして一発でも当たったら終わりってだけぇ~……でぇも、時間経過でどんどん強くなってく仕組みになってるから、結局はどれだけ耐えられるかって話なのぉ。じゃ、中央に行けば勝手に動き出すからあとは頑張って?」
オーナーはそう言うと俺たちの入ってきた扉の横の壁に寄りかかる。
なるほど、面白そうだな。
「ちなみにヴェルネはコレをやったのか?」
「やったわ。あまり依頼は受けないけど一応冒険者だし……こういう近接戦ってあんまり得意じゃないから五分くらいでダメだったわ」
その時のことを思い出したヴェルネは溜め息を吐く。
「5分も持てばいい方よ。戦士としてもそこそこやっていけるわぁ~」
「そこそこの技量で戦士なんかになりたくないわよ」
後ろのオーナーとヴェルネの会話を聞き流しながら中央へと立つ。
するとデク人形がゆっくりと動き出し、両手片足を前に出してまるで人間のような構えを取る。
そしてこっちに走って殴りかかってきた。
その動きは武術を習ってもいない子供のような動きで、至極単純。
ヒョイッと軽く避けると、デク人形はよろめきながらも体勢を立て直して再び殴りかかってくる。
……なんだか子供を相手にしてるみたいで暇だな。
しかし恐らく開始から一分が経過した頃から動きが変化した。
動きの一つ一つにキレが増し、攻撃も速くなる。
相変わらず殴るしかしない単調なものだが、機械のような切り替えの速さに少し驚いてしまった。まぁ、避けるけど。
そしてここでもなるほどと理解する。こうやって強くなっていくわけか。
さて、このデク人形はどこまで強くなるのだろうか……
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