【猫画像あり】島猫たちのエピソード

島猫たちのエピソード2023

８月１２日ヘルニア猫手術の結果報告

画像は８月１２日、腹壁ヘルニアの手術を受けた地域猫候補さん。
ＴＮＲの避妊手術と一緒に腹壁の破れ穴を塞ぎ、内臓を正しい位置へ戻す手術を受けました。
手術費用の支払いは１３日に行くので、また後ほど報告します。

腹壁の破れの状態はかなり酷く、複数破れていた上に腸だけでなく子宮までもが穴からはみ出していたそうです。
これまでも地域猫のヘルニア手術はありましたが、子宮がはみ出るなんて初めて聞きました。
そして、はみ出た子宮の中には胎児が入っていたそうです。
残念ながら赤ちゃんは助かりませんでしたが、ヘルニア手術をした母猫は存命です。

加えて、猫はFIV陽性でした。

現在ＴＮＲを請け負う病院のうち２つは、FIVやFeLVの蔓延状況調査のため、ウイルス検査をしています。
FIVは「猫免疫不全ウイルス」、猫同士のみ感染するもので、ケンカや交尾によって感染します。
FeLVは「猫伝染性白血病ウイルス」、猫同士のみ感染するもので、ケンカ・交尾・グルーミングなどによって感染します。

今回の猫はメスなので、ケンカではなく交尾による感染と思われます。
ヘルニア手術療養後に元の場所へリリース予定、避妊手術をしたので、この猫から交尾感染は今後ありません。
ＴＮＲが進んでいなかった現場からは他にもFIV陽性が出ており、かなり蔓延しているのかもしれません。

ＴＮＲは野良猫の増え過ぎを防ぐだけでなく、交尾によって感染拡大するFIVやFeLVの拡大を抑制する効果も持ちます。
石垣市は１世帯につき年２回２頭まで避妊去勢手術の助成金が出ます。
※希望者多数の場合は抽選との事ですが、そこまで希望者はこない現状。

野良猫の増え過ぎ・FIVやFeLVの感染拡大抑制のため、ＴＮＲに御協力お願いします。