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第2章:天使長と四大天使たち
第19話:勉強はベッドの上で(R-18)
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ヴォロス戦は、ディアモ戦みたいに強烈な攻撃は飛んでこない代わりに、相手の防御力と体力がめちゃくちゃ高いのが難点だ。
ディアモは反射+反撃スキルで倒すことができた。
それはディアモの防御力が、攻撃力の半分にも満たなかったから。
体力も少なく、2人分のダメージだったとはいえ反撃1発で消滅したほど。
ヴォロスの防御力は攻撃力よりも圧倒的に高く、体力もかなりあるので一撃では沈まない。
オマケに回復スキルも優れているので、しぶとさでは四天王の中で一番だと思う。
ウリもヴォロスと同じ防御型で、能力値はほぼ同じ。
ミカのようにウッカリ倒されるなんてことも無い。
タイマン勝負で殴り合ったら百年経っても決着がつかないとまで言われている。
ヴォロスは正規ルートならウリの好感度が3になってから出現する中ボスで、絆スキルを使って倒すんだけど。
ディアモと同じく、ヴォロスも気の早い登場となった。
ヴォロス戦でも絆スキルは使えない気がする。
そんな予感がしていた僕は、ヴォロス討伐に備えて、水の大天使サキから水属性攻撃スキルを学んでおいた。
サキからスキルを教わると、ベッドに連れ込まれるのが悩みどころだ。
絆スキル無しでヴォロスを倒す為には、サキが得意とする水の力が必要だと言ったら、こっちで教えると言って連れて行かれたのは予想通り寝室だった。
「はい、服を脱いで~」
「いや、なんで脱がなきゃならないんですか」
「脱いだ方が力の流れが分かりやすいのよ~」
「それ、本当ですか?」
「あら? 疑うなら教えないわよ」
「う、それは困る……」
「じゃ、この手指の動きを追うように意識を集中して」
……こんな感じで、服を脱がされた後、全身を触り放題な感じで撫で回されるという……
もしもし? CV:コージさん?
貴方、こんなキャラでしたっけ?
サキの思考パターンは、神崎コージさんべースで組まれた筈だけど。
なんだろう、このオネエ全開キャラは……
困ったことに主人公の身体は全攻略対象との相性抜群だ。
サキに「嫌がってた割に気持ちよさそうじゃない」などと言われてしまった。
「ヴォロスを攻めるイメージは……こうね。こういう感じ」
「せ……攻めるの意味違い……ませんか?」
僕が嫌悪や苦痛を感じていない様子を見て、サキはどんどん大胆になってくる。
今までケイとルウ以外に侵入を許したことがない領域に入られてしまった。
指だけで済んだのは幸いだ。
「残念。あんたの体内は天使長の力で満たされてるから、アタシが入る余地は無いわ」
「は、入る余地が無いなら……、入れないで……くだ……さい……」
「しょうがないわね」
サキは少し寂しそうな様子で言う。
僕はもう息も絶え絶えだ。
頑丈な岩のような魔族を倒したいのなら、水の力がいいと思う。
それもサキのように、精密で正確な水の攻撃ができるようにならなければ。
でも、その感覚を掴む為に、こんなコトする必要あるんだろうか?
この辺りはさすがBLゲームといったところだ。
僕は、ケイを助け出す為なら何でもする覚悟はある。
だけど、こんなことされてるのをルウに知られたら、闇堕ちするんじゃないか?
サキに触られることよりも、そっちの方が不安だったりする。
「水の矢で、敵を射貫いてやりなさい」
最後にそんな言葉をかけられ、水の力で身体を清めてもらった後、僕はサキの家を出た。
ルウは訓練を終えて帰った僕を見て、すぐ気付いたみたいだけど。
幸い、彼が闇堕ちすることは無かった。
「お疲れ様。中途半端に止めたら落ち着かないだろう? おいで。続きをしてあげる」
と言いながら浴室へ連行されたよ。
浴室にウォーターベッドのような物が置いてあるのは、最近はベッドよりも浴室ですることが多いからだ。
抵抗なく全裸になれる場所でもあり、ルウも僕も脱衣所に服を置いて、隠す物は何もない身体で抱き合う。
ルウの肌は滑らかで吸い付くような手触り。
白くて綺麗なその肌に、僕は隅々までキスをした。
こうしている時間は、現実世界の時は進まないので落ち着いて過ごせる。
「来て……」
艶めかしく誘うルウに導かれて、僕はそこへ進む。
初めてではなく、これまで毎晩繰り返していることだから、2人とも何も抵抗は無かった。
ルウが声を上げて仰け反り、僕が解放したものがルウの体内に吸収された後は、ケイの出番。
女の子みたいに小柄で華奢な身体が、背の高い細身の青年に変わった。
天使長ルウの容姿と声は、ケイにそっくり。
特に今みたいに翼を出していない姿は、ケイそのものだ。
今その身体を動かしているのは、ケイ本人。
「ヴォロスへの攻撃は、こうして…こう、だな」
「ちょっ! 今それ言う?」
ケイは何を思ったか、変なことを言い出したぞ。
せっかくケイの愛撫に蕩けてたのに、雰囲気台無しだよ……。
ディアモは反射+反撃スキルで倒すことができた。
それはディアモの防御力が、攻撃力の半分にも満たなかったから。
体力も少なく、2人分のダメージだったとはいえ反撃1発で消滅したほど。
ヴォロスの防御力は攻撃力よりも圧倒的に高く、体力もかなりあるので一撃では沈まない。
オマケに回復スキルも優れているので、しぶとさでは四天王の中で一番だと思う。
ウリもヴォロスと同じ防御型で、能力値はほぼ同じ。
ミカのようにウッカリ倒されるなんてことも無い。
タイマン勝負で殴り合ったら百年経っても決着がつかないとまで言われている。
ヴォロスは正規ルートならウリの好感度が3になってから出現する中ボスで、絆スキルを使って倒すんだけど。
ディアモと同じく、ヴォロスも気の早い登場となった。
ヴォロス戦でも絆スキルは使えない気がする。
そんな予感がしていた僕は、ヴォロス討伐に備えて、水の大天使サキから水属性攻撃スキルを学んでおいた。
サキからスキルを教わると、ベッドに連れ込まれるのが悩みどころだ。
絆スキル無しでヴォロスを倒す為には、サキが得意とする水の力が必要だと言ったら、こっちで教えると言って連れて行かれたのは予想通り寝室だった。
「はい、服を脱いで~」
「いや、なんで脱がなきゃならないんですか」
「脱いだ方が力の流れが分かりやすいのよ~」
「それ、本当ですか?」
「あら? 疑うなら教えないわよ」
「う、それは困る……」
「じゃ、この手指の動きを追うように意識を集中して」
……こんな感じで、服を脱がされた後、全身を触り放題な感じで撫で回されるという……
もしもし? CV:コージさん?
貴方、こんなキャラでしたっけ?
サキの思考パターンは、神崎コージさんべースで組まれた筈だけど。
なんだろう、このオネエ全開キャラは……
困ったことに主人公の身体は全攻略対象との相性抜群だ。
サキに「嫌がってた割に気持ちよさそうじゃない」などと言われてしまった。
「ヴォロスを攻めるイメージは……こうね。こういう感じ」
「せ……攻めるの意味違い……ませんか?」
僕が嫌悪や苦痛を感じていない様子を見て、サキはどんどん大胆になってくる。
今までケイとルウ以外に侵入を許したことがない領域に入られてしまった。
指だけで済んだのは幸いだ。
「残念。あんたの体内は天使長の力で満たされてるから、アタシが入る余地は無いわ」
「は、入る余地が無いなら……、入れないで……くだ……さい……」
「しょうがないわね」
サキは少し寂しそうな様子で言う。
僕はもう息も絶え絶えだ。
頑丈な岩のような魔族を倒したいのなら、水の力がいいと思う。
それもサキのように、精密で正確な水の攻撃ができるようにならなければ。
でも、その感覚を掴む為に、こんなコトする必要あるんだろうか?
この辺りはさすがBLゲームといったところだ。
僕は、ケイを助け出す為なら何でもする覚悟はある。
だけど、こんなことされてるのをルウに知られたら、闇堕ちするんじゃないか?
サキに触られることよりも、そっちの方が不安だったりする。
「水の矢で、敵を射貫いてやりなさい」
最後にそんな言葉をかけられ、水の力で身体を清めてもらった後、僕はサキの家を出た。
ルウは訓練を終えて帰った僕を見て、すぐ気付いたみたいだけど。
幸い、彼が闇堕ちすることは無かった。
「お疲れ様。中途半端に止めたら落ち着かないだろう? おいで。続きをしてあげる」
と言いながら浴室へ連行されたよ。
浴室にウォーターベッドのような物が置いてあるのは、最近はベッドよりも浴室ですることが多いからだ。
抵抗なく全裸になれる場所でもあり、ルウも僕も脱衣所に服を置いて、隠す物は何もない身体で抱き合う。
ルウの肌は滑らかで吸い付くような手触り。
白くて綺麗なその肌に、僕は隅々までキスをした。
こうしている時間は、現実世界の時は進まないので落ち着いて過ごせる。
「来て……」
艶めかしく誘うルウに導かれて、僕はそこへ進む。
初めてではなく、これまで毎晩繰り返していることだから、2人とも何も抵抗は無かった。
ルウが声を上げて仰け反り、僕が解放したものがルウの体内に吸収された後は、ケイの出番。
女の子みたいに小柄で華奢な身体が、背の高い細身の青年に変わった。
天使長ルウの容姿と声は、ケイにそっくり。
特に今みたいに翼を出していない姿は、ケイそのものだ。
今その身体を動かしているのは、ケイ本人。
「ヴォロスへの攻撃は、こうして…こう、だな」
「ちょっ! 今それ言う?」
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