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夢の内容を元に書いたイオ視点の話
第56話:水神の必中と弓兵の皆さん
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「そしてもう1つ、イオが持つという身体強化魔法を見せてもらえるかニャ?」
でっぷり太った三毛猫王様が、俺に視線を向けて言う。
「はい」
くるだろうなとは思ってたので、俺は特に困惑はせずに即答した。
歴史上初の夢幻種捕獲に役立った魔法だものね。
どんなものか見たいという気持ちは分る。
「では、魔法演習場に向かうのニャ」
「分かりました」
王様と共にみんなゾロゾロ歩いて、お城の敷地の一角にある広場へ移動する。
あらかじめ命じられてたのか、ズラリと並んだ的と弓兵が待機していた。
「100人に魔法をかけて、どのくらい当たるか見せてほしいニャン」
「よろしくお願いします!」
「しまーす!」
王様が言った後に続いて、弓兵100人の皆さんが敬礼する。
あれ?
なんか1人チビッコ混じってるぞ。
「あの子はうちの末っ子ニャ。今まで的に当てた事が無い子でも当たるか、試してもらう為に呼んだのニャン」
チビッコを見てたら、王様が説明してくれた。
末っ子王子も三毛猫人だけど、まだ太ってなくて普通の猫人の子供サイズだ。
歳はよく分からないけど、雰囲気や身体の大きさから見て、人間でいうと幼稚園児くらいかな?
「では、そちらの準備が良ければ始めてOKニャ」
って王様に言われたので、俺は魔法をかける為に弓兵さんたちの後方へ歩いてゆく。
「「頑張って~」」
観客と化したカジュちゃんとリユが、楽しみにしてる様子で応援してる。
男性陣は狩りで見た事があるから、まあ頑張れよくらいのテンションだ。
「ではいきます~、水神の必中!」
起動言語に応じて、水の龍が現れる。
今までの大きさとは比較にならないデカさだ。
アニメとかに出てくる龍神っぽい。
まあ100人分ならこんなもんかな?
「「「………デカっ!!!」」」
声を上げたのは、これまでのサイズを見た事がある3人。
他の人は圧倒されたのか言葉も出ない。
水の龍は、弓兵たちと末っ子王子の周りを旋回すると、100の水の玉と化して彼等の身体に吸い込まれた。
100人全員、水色の淡い光に包まれて、しばし呆然としてる。
「魔法、全員かかりましたよ」
俺が声をかけたら、彼等はハッと我に返って弓を構えた。
「一斉に、放て!」
弓兵隊の隊長っぽい猫人が命じて、一斉に矢が放たれた。
ドドドッ!
100の矢が、100の的のド真ん中に突き立つ。
末っ子王子の矢も的中だ。
「わあっ! 凄い、当たったぁ~!」
真っ先に反応したのは末っ子王子。
かなり嬉しかったらしく、飛び上がって喜んでる。
他の弓兵たちは、少し放心したような感じでそれぞれの矢が刺さった的を眺めていた。
「こんな感じで、狙えば当たるっぽいです」
同じく放心気味の三毛猫国王に、俺は効果を伝えたんだけど……
「……というか、100人まとめて支援魔法がかけられる事に驚きニャ」
……王様、違う方向で驚いてたよ。
「え? 100人に身体強化魔法をかけて、結果を見るんでしたよね?」
「何人かに分けてかけると思ってたニャ。一気に100人出来るとは想定外ニャン」
どうやら、王様と俺のイメージしてた事がズレてたらしい。
ま、100人結果見れたし、いいよね?
でっぷり太った三毛猫王様が、俺に視線を向けて言う。
「はい」
くるだろうなとは思ってたので、俺は特に困惑はせずに即答した。
歴史上初の夢幻種捕獲に役立った魔法だものね。
どんなものか見たいという気持ちは分る。
「では、魔法演習場に向かうのニャ」
「分かりました」
王様と共にみんなゾロゾロ歩いて、お城の敷地の一角にある広場へ移動する。
あらかじめ命じられてたのか、ズラリと並んだ的と弓兵が待機していた。
「100人に魔法をかけて、どのくらい当たるか見せてほしいニャン」
「よろしくお願いします!」
「しまーす!」
王様が言った後に続いて、弓兵100人の皆さんが敬礼する。
あれ?
なんか1人チビッコ混じってるぞ。
「あの子はうちの末っ子ニャ。今まで的に当てた事が無い子でも当たるか、試してもらう為に呼んだのニャン」
チビッコを見てたら、王様が説明してくれた。
末っ子王子も三毛猫人だけど、まだ太ってなくて普通の猫人の子供サイズだ。
歳はよく分からないけど、雰囲気や身体の大きさから見て、人間でいうと幼稚園児くらいかな?
「では、そちらの準備が良ければ始めてOKニャ」
って王様に言われたので、俺は魔法をかける為に弓兵さんたちの後方へ歩いてゆく。
「「頑張って~」」
観客と化したカジュちゃんとリユが、楽しみにしてる様子で応援してる。
男性陣は狩りで見た事があるから、まあ頑張れよくらいのテンションだ。
「ではいきます~、水神の必中!」
起動言語に応じて、水の龍が現れる。
今までの大きさとは比較にならないデカさだ。
アニメとかに出てくる龍神っぽい。
まあ100人分ならこんなもんかな?
「「「………デカっ!!!」」」
声を上げたのは、これまでのサイズを見た事がある3人。
他の人は圧倒されたのか言葉も出ない。
水の龍は、弓兵たちと末っ子王子の周りを旋回すると、100の水の玉と化して彼等の身体に吸い込まれた。
100人全員、水色の淡い光に包まれて、しばし呆然としてる。
「魔法、全員かかりましたよ」
俺が声をかけたら、彼等はハッと我に返って弓を構えた。
「一斉に、放て!」
弓兵隊の隊長っぽい猫人が命じて、一斉に矢が放たれた。
ドドドッ!
100の矢が、100の的のド真ん中に突き立つ。
末っ子王子の矢も的中だ。
「わあっ! 凄い、当たったぁ~!」
真っ先に反応したのは末っ子王子。
かなり嬉しかったらしく、飛び上がって喜んでる。
他の弓兵たちは、少し放心したような感じでそれぞれの矢が刺さった的を眺めていた。
「こんな感じで、狙えば当たるっぽいです」
同じく放心気味の三毛猫国王に、俺は効果を伝えたんだけど……
「……というか、100人まとめて支援魔法がかけられる事に驚きニャ」
……王様、違う方向で驚いてたよ。
「え? 100人に身体強化魔法をかけて、結果を見るんでしたよね?」
「何人かに分けてかけると思ってたニャ。一気に100人出来るとは想定外ニャン」
どうやら、王様と俺のイメージしてた事がズレてたらしい。
ま、100人結果見れたし、いいよね?
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