267 / 428
夢の内容を元に書いたイオ視点の話
第10話:学園長と占い師
しおりを挟む
翌朝、モチと俺はカジュちゃんに連れられて学園長に会いに行った。
途中で通った校舎内は、ヨーロッパの古城をリフォームしたような上品な内装。
お城を買い取って学校にしたのかな?
学生寮はもしかしたら昔は騎士団の宿舎だったのかもしれない。
学園長は異世界人、どんな人かと思ったら……
……でっぷり太った二足歩行の三毛猫だった。
「よく来たニャ。僕は学園長のナジャ・アサケ。よろしくニャン」
「「よ、よろしくお願いします」」
毎度お馴染み、俺たちのハモりを、猫の学園長はニコニコしながら聞いている。
「さすがは双子、息が合うニャ」
「「えっ?! 双子?!」」
またハモる。
確かにこのシンクロ率を見てたら、双子と思われてもしょうがないかもしれない。
「占いオババが言ってたニャン」
「「占いオババ?!」」
「そこの通路の突き当りにいるから、会いに行ってみるといいニャン」
学園長に言われて、カジュちゃんも一緒に3人で通路の突き当りまで行ってみたら…いた。
占いオババは、ローブを着てフードを目深に被った白猫だった。
オババとはいうものの、猫顔なので若いか年寄りかなんて分からない。
「待ってたよ。私はジャミ・アサケ。占ってほしい事があればいつでもここに来るがいい」
「「俺たちが双子ってどういう事?」」
「正しくは、前世でこの世界に居た頃の双子だね」
俺たちのハモりに驚きも圧倒されもせず、ジャミさんは説明してくれた。
「何故お前さんたち3人だけ髪の色や顔立ちが変わったのか、それは元々この世界の人間だったからさ」
「3人なら双子じゃなくて三つ子じゃないの?」
カジュちゃんも初耳だったらしく、聞いてみている。
ジャミさんは、アンティークな机に乗せた水晶玉に、過去を映し出して見せた。
そこには、今の俺たちに似た3人の子供たちが何か話してる様子が映っている。
「モチとイオが双子、カジュは2人の幼馴染だね」
「そうなの? じゃあ私ヒロイン枠ね」
カジュちゃんはニコニコしながら1人納得してる。
でも俺は、ジャミさんが小声で「まぁ一応…」と言ったのを聞き逃さなかったよ。
ヒロインというには微妙だったのかな?
途中で通った校舎内は、ヨーロッパの古城をリフォームしたような上品な内装。
お城を買い取って学校にしたのかな?
学生寮はもしかしたら昔は騎士団の宿舎だったのかもしれない。
学園長は異世界人、どんな人かと思ったら……
……でっぷり太った二足歩行の三毛猫だった。
「よく来たニャ。僕は学園長のナジャ・アサケ。よろしくニャン」
「「よ、よろしくお願いします」」
毎度お馴染み、俺たちのハモりを、猫の学園長はニコニコしながら聞いている。
「さすがは双子、息が合うニャ」
「「えっ?! 双子?!」」
またハモる。
確かにこのシンクロ率を見てたら、双子と思われてもしょうがないかもしれない。
「占いオババが言ってたニャン」
「「占いオババ?!」」
「そこの通路の突き当りにいるから、会いに行ってみるといいニャン」
学園長に言われて、カジュちゃんも一緒に3人で通路の突き当りまで行ってみたら…いた。
占いオババは、ローブを着てフードを目深に被った白猫だった。
オババとはいうものの、猫顔なので若いか年寄りかなんて分からない。
「待ってたよ。私はジャミ・アサケ。占ってほしい事があればいつでもここに来るがいい」
「「俺たちが双子ってどういう事?」」
「正しくは、前世でこの世界に居た頃の双子だね」
俺たちのハモりに驚きも圧倒されもせず、ジャミさんは説明してくれた。
「何故お前さんたち3人だけ髪の色や顔立ちが変わったのか、それは元々この世界の人間だったからさ」
「3人なら双子じゃなくて三つ子じゃないの?」
カジュちゃんも初耳だったらしく、聞いてみている。
ジャミさんは、アンティークな机に乗せた水晶玉に、過去を映し出して見せた。
そこには、今の俺たちに似た3人の子供たちが何か話してる様子が映っている。
「モチとイオが双子、カジュは2人の幼馴染だね」
「そうなの? じゃあ私ヒロイン枠ね」
カジュちゃんはニコニコしながら1人納得してる。
でも俺は、ジャミさんが小声で「まぁ一応…」と言ったのを聞き逃さなかったよ。
ヒロインというには微妙だったのかな?
0
お気に入りに追加
16
あなたにおすすめの小説
とあるおっさんのVRMMO活動記
椎名ほわほわ
ファンタジー
VRMMORPGが普及した世界。
念のため申し上げますが戦闘も生産もあります。
戦闘は生々しい表現も含みます。
のんびりする時もあるし、えぐい戦闘もあります。
また一話一話が3000文字ぐらいの日記帳ぐらいの分量であり
一人の冒険者の一日の活動記録を覗く、ぐらいの感覚が
お好みではない場合は読まれないほうがよろしいと思われます。
また、このお話の舞台となっているVRMMOはクリアする事や
無双する事が目的ではなく、冒険し生きていくもう1つの人生が
テーマとなっているVRMMOですので、極端に戦闘続きという
事もございません。
また、転生物やデスゲームなどに変化することもございませんので、そのようなお話がお好みの方は読まれないほうが良いと思われます。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
REN~性悪王子と夏色の推理室(アトリエ)~
天那 光汰
キャラ文芸
主人公の佐藤梨香は友人に連れられて行った美術展で一枚の絵に一目惚れする。その絵を描いた画家のRENは、日本人である以外は性別も年齢も非公開という謎の人物だった。
謎の天才画家に思いを馳せる中、ある日梨香は同じ学年のイケメン速水蓮太郎と廊下でぶつかってしまう。しかしこの速水、顔こそいいものの性格が最悪なとんでもない男で……そんな速水から、なぜか梨香は「お前、美しいな」と猛烈アプローチを受けるのだった。
「――脱げ」
「へ?」
なし崩し的に部屋に連れ込まれた梨香は、そこで速水の意外な一面を知ることになる。
性悪イケメンの速水と平凡な女子高生の梨香が送る、青春ドタバタ学園事変。お暇つぶしどうぞお読みください。
1×∞(ワンバイエイト) 経験値1でレベルアップする俺は、最速で異世界最強になりました!
マツヤマユタカ
ファンタジー
23年5月22日にアルファポリス様より、拙著が出版されました!そのため改題しました。
今後ともよろしくお願いいたします!
トラックに轢かれ、気づくと異世界の自然豊かな場所に一人いた少年、カズマ・ナカミチ。彼は事情がわからないまま、仕方なくそこでサバイバル生活を開始する。だが、未経験だった釣りや狩りは妙に上手くいった。その秘密は、レベル上げに必要な経験値にあった。実はカズマは、あらゆるスキルが経験値1でレベルアップするのだ。おかげで、何をやっても簡単にこなせて――。異世界爆速成長系ファンタジー、堂々開幕!
タイトルの『1×∞』は『ワンバイエイト』と読みます。
男性向けHOTランキング1位!ファンタジー1位を獲得しました!【22/7/22】
そして『第15回ファンタジー小説大賞』において、奨励賞を受賞いたしました!【22/10/31】
アルファポリス様より出版されました!現在第四巻まで発売中です!
コミカライズされました!公式漫画タブから見られます!【24/8/28】
*****************************
***毎日更新しています。よろしくお願いいたします。***
*****************************
マツヤマユタカ名義でTwitterやってます。
見てください。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
実はスライムって最強なんだよ?初期ステータスが低すぎてレベルアップが出来ないだけ…
小桃
ファンタジー
商業高校へ通う女子高校生一条 遥は通学時に仔犬が車に轢かれそうになった所を助けようとして車に轢かれ死亡する。この行動に獣の神は心を打たれ、彼女を転生させようとする。遥は獣の神より転生を打診され5つの希望を叶えると言われたので、希望を伝える。
1.最強になれる種族
2.無限収納
3.変幻自在
4.並列思考
5.スキルコピー
5つの希望を叶えられ遥は新たな世界へ転生する、その姿はスライムだった…最強になる種族で転生したはずなのにスライムに…遥はスライムとしてどう生きていくのか?スライムに転生した少女の物語が始まるのであった。
月が導く異世界道中
あずみ 圭
ファンタジー
月読尊とある女神の手によって癖のある異世界に送られた高校生、深澄真。
真は商売をしながら少しずつ世界を見聞していく。
彼の他に召喚された二人の勇者、竜や亜人、そしてヒューマンと魔族の戦争、次々に真は事件に関わっていく。
これはそんな真と、彼を慕う(基本人外の)者達の異世界道中物語。
漫遊編始めました。
外伝的何かとして「月が導く異世界道中extra」も投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる