52 / 76
恋か愛か、欲か願いか
恋か愛か、欲か願いか ③
しおりを挟む
「……嘘だろう? ……そんな……」
ふと耳に入ってきた呻きにも似た声に、エリスは入室を告げようとした手を止めた。
良くない事と知りつつも、中の様子が気になりトレーを片手に持ったまま、耳をそばだててしまう。
トレー上の二つのカップからは、熱々のカモミールティーの存在を示すように湯気が立つ。
(話があるって言っていたけれど、何かあったのかな……って、いけない。いけない。盗み聞きなんて駄目だわ!)
鼻先を湿らすそれが幸いしてか、エリスは自らの過ちに即座に気付いて頭を振る。
いつもより少しだけ大袈裟に書斎の扉をノックし、主に呼びかけた。
「ノア、お待たせ。いい?」
承諾の声よりも前に勢いよく扉が開き、ノアが顔を出す。困ったような、どこか泣きだしそうな、なんとも言えぬ表情でノアはエリスを通すと、さり気なくトレーを引き受け小さなテーブルの上へと乗せた。
「ありがとう。……助かったよ」
「……ありがとう」
手渡されたカップを受け取り、エリスはノアの正面へと座る。
林檎に似た柔らかな香りとまろやかな蜂蜜の甘みを楽しみながら、言葉を待った。素振りこそ露骨ではないが、足らぬ言葉数と床に留まり続ける視線は、明らかに彼の動揺を表している気がする。
沈黙は長く続かなかった。
「エリス。僕は絶対に守りきると約束して、計画を話そうと思ってたんだ。ちゃんと君と話し合って、了承を得た上で……なのにまさか、こんな……。エリスはもし、僕が嘘をついて……」
一瞬の逡巡のうち、ノアは頭を振る。膝の上で握りしめられた手は白い。
「ごめん。ちょっと色々あって、取り乱してる。困らせてごめん……」
「ノア……」
エリスはそっとノアの手に同じものを重ねると、つと飛び出てしまった言葉の続きを探した。
彼は完全に落ち着きを失っている。この短い間に何かしらが起こり、何かを――おそらくエリスを呼び出したところに正解がありそうだ――躊躇い、そして尚も狼狽を隠すことに専念せず、必死に言葉を続けようとしている。
「大丈夫」
強く手を握って、そのままエリスはノアに抱きついた。呆然とする彼の背を撫でながら、ぎゅっと力を込める。
「ノアの決断を私は信じる。不安だったら、間違ってると思ったら……それもちゃんと伝える」
エリスが出来る事は、責任を持って彼の背中を押す事だと思った。進みたいと望み迷うノアに、手を取る準備と覚悟はあるのだと伝える事。
「大丈夫。話があるんでしょう? 聞きたいと思って、私はここに来たの」
再会してから、こんなやり取りを幾度も繰り返している気もするけれども。それはきっと彼の背負う物の大きさと、置かれた立場の難しさと、彼の優しさ故だとエリスは思う。
「うるさく言ってしまったらごめんね」と続ける前に、微動だにしなかった手がエリスの背中に回り、強く抱き締め返された。
「ありがとう……エリス」
抱擁を解き、ノアは真っ直ぐにエリスを見つめる。深い青の瞳には迷いや不安の色はなく、唇には微笑さえ浮かんでいるように見える。
「聞かせて、ノア」
重ねた手はそのままに、エリスが微笑むとノアもほっとしたように笑った。そして一転、真面目な表情が整った顔に浮かぶ。
「エリス。折り入ってお願いがある。再来週末、隣町のオルフ男爵家の晩餐会に出て欲しいんだ」
「晩餐会……?」
予想だにもしなかった提案にエリスは瞳を瞬かせる。
「晩餐会と言っても、ちょっとご夫婦の趣味が特殊で……商家の子息や農場主、紹介さえあれば僕達みたいな一般人でも参加出来る気軽なものと捉えてくれて良い。準備は全てこちらでする。サラ姉とあと、ベークマンさんと……」
「えっ?! ベークマンさんって、あの?」
思わず大きな声を出してしまう。
眉を下げるノアの様子から、やはりあのフェリクス・ベークマンである事は間違えなさそうだが。
(あの、借金残して逃げた……?)
ノアが肩代わりしてくれたお陰で事なきを得たものの、ゾッとするような結末になっていてもおかしくはなく。彼への感情はあまり良くない。
(これはどう、捉えれば良いの? 最初からノアと組んでた……?)
混乱のあまり浮かんだ疑惑を、すぐさまエリスは否定する。ノアは金銭でエリスに恩を売るような人間ではないし、あのような強引で杜撰な計画も彼の性格にそぐわない。
「借金の件は彼もかなり反省している。彼も半分位は騙されたような形だ。それに元々は僕のせいなんだ」
「どういう事?」
「僕の素性を怪しむ人間がいたとして、借金は僕の素性を探る小手調べになる。上手くいけばエリス達一家に近付き、屋敷を見張る口実にもなるし、僕が肩代わりすれば少なくとも金がある人間だと判断できる」
確かにそれはその通りではあるが。
「そんな事で? 偽証書でも本物でも、サラ姉が言うように無効化の証明や手続きも出来そうだけれど」
慌て騙された自分が言えるものでもないが、振り返ってみればあの騒動は素性を知るためだけのものとしても無計画な部類に入るだろう。
それに些か暴力的は過ぎやしないだろうか。金や権力の為に王族と懇意にしたいのなら下手に出た方が良く、素性を知った上で失脚等を狙って襲うのなら、無謀な計画は相手の警戒を強め悪手な気がする。
「僕も当初はそう思った。けど、証書は本物、となるとエリスがサインした時に偽装魔法がかかってた疑いが強い。だから証書に残る魔法とベークマンさん周りを調べてみたんだ。結果、彼に依頼したのは素人で、その人に依頼したのも得体の知れない男。証書からは、とある伯爵家が関与しただろう事もわかった。他にも色々探ってみたけれど、結局は本当に王都から来た僕が利用しがいのある人間か、そうで無いかを判断する事が出来れば良かったらしくて。失敗しても良い、程度の気持ちで行動に移したみたい」
「そんな、それだけの為にあんな事を伯爵家が……?」
「近年は貴族も苦しいからね……犯罪に手を染める人も多くなっている。ごめんね、エリス」
俯いたままノアは呟く。寂しげな瞳にエリスの胸も苦しくなった。
(ノアは私が被害にあった事もそうだけれど、この国の人が道をそれてしまった一因は自分達にあると思ってるんじゃないかしら。だから『僕のせい』だなんて……)
エリスは前を向き、ノアへと微笑みかける。
「気にしないで、ノア。救ってくれたのはノアなんだから。そこを誇ってよ。で、もしかしたら晩餐会もその黒幕に関係してるの?」
「……ああ、うん」
少しびっくりしたように息を飲んで、ノアは続きを話し出す。
「偶然ではあったんだけれども、その伯爵は僕達が目をつけていたエーミール卿とも頻繁にやり取りをしていたんだ。エーミール卿は五大貴族とも言われているフェルザー侯爵家当主の弟君で、母と出身校や職場も同じで……その、」
「ええと、親しくしていた方で、陛下ご夫妻の事件に深く関わっていると……ノアは見てるのね?」
言いにくそうなノアにエリスは察して、後を引き継ぐ。
「ああ、おそらく。彼と母の間には師弟関係以上のものは無かったらしいけれど。……母が息を引き取った現場からある物がなくなっていて……当時、彼がそれとよく似たものを持っているとの証言があったんだ」
「え? じゃあそれを? でも待って、それだけじゃ弱くないかしら?」
首を捻るエリスにノアも頷きを返し話を継いだ。
「うん。珍しくもない物だし、見間違えという線もある。でも実は少し特殊な物で……ただ、それを兄さん達も当初は知らなかったんだ。手掛かりになればと、手当たり次第人を使って調べて。結果、彼は所持してなかった。その後は警戒されてしまったのか、益々彼は外との接点を持たなくなり、僕達は更に調べ辛くなってしまった」
初手がその後に響いてしまう事はよくある。例えばあの魔鉱石のゲームのように。
現在一番王に近い者をあまり悪くは言えないが、一番怪しい相手の警戒を強めてしまったのは悪手だったと言わざるを得ない。
ふと耳に入ってきた呻きにも似た声に、エリスは入室を告げようとした手を止めた。
良くない事と知りつつも、中の様子が気になりトレーを片手に持ったまま、耳をそばだててしまう。
トレー上の二つのカップからは、熱々のカモミールティーの存在を示すように湯気が立つ。
(話があるって言っていたけれど、何かあったのかな……って、いけない。いけない。盗み聞きなんて駄目だわ!)
鼻先を湿らすそれが幸いしてか、エリスは自らの過ちに即座に気付いて頭を振る。
いつもより少しだけ大袈裟に書斎の扉をノックし、主に呼びかけた。
「ノア、お待たせ。いい?」
承諾の声よりも前に勢いよく扉が開き、ノアが顔を出す。困ったような、どこか泣きだしそうな、なんとも言えぬ表情でノアはエリスを通すと、さり気なくトレーを引き受け小さなテーブルの上へと乗せた。
「ありがとう。……助かったよ」
「……ありがとう」
手渡されたカップを受け取り、エリスはノアの正面へと座る。
林檎に似た柔らかな香りとまろやかな蜂蜜の甘みを楽しみながら、言葉を待った。素振りこそ露骨ではないが、足らぬ言葉数と床に留まり続ける視線は、明らかに彼の動揺を表している気がする。
沈黙は長く続かなかった。
「エリス。僕は絶対に守りきると約束して、計画を話そうと思ってたんだ。ちゃんと君と話し合って、了承を得た上で……なのにまさか、こんな……。エリスはもし、僕が嘘をついて……」
一瞬の逡巡のうち、ノアは頭を振る。膝の上で握りしめられた手は白い。
「ごめん。ちょっと色々あって、取り乱してる。困らせてごめん……」
「ノア……」
エリスはそっとノアの手に同じものを重ねると、つと飛び出てしまった言葉の続きを探した。
彼は完全に落ち着きを失っている。この短い間に何かしらが起こり、何かを――おそらくエリスを呼び出したところに正解がありそうだ――躊躇い、そして尚も狼狽を隠すことに専念せず、必死に言葉を続けようとしている。
「大丈夫」
強く手を握って、そのままエリスはノアに抱きついた。呆然とする彼の背を撫でながら、ぎゅっと力を込める。
「ノアの決断を私は信じる。不安だったら、間違ってると思ったら……それもちゃんと伝える」
エリスが出来る事は、責任を持って彼の背中を押す事だと思った。進みたいと望み迷うノアに、手を取る準備と覚悟はあるのだと伝える事。
「大丈夫。話があるんでしょう? 聞きたいと思って、私はここに来たの」
再会してから、こんなやり取りを幾度も繰り返している気もするけれども。それはきっと彼の背負う物の大きさと、置かれた立場の難しさと、彼の優しさ故だとエリスは思う。
「うるさく言ってしまったらごめんね」と続ける前に、微動だにしなかった手がエリスの背中に回り、強く抱き締め返された。
「ありがとう……エリス」
抱擁を解き、ノアは真っ直ぐにエリスを見つめる。深い青の瞳には迷いや不安の色はなく、唇には微笑さえ浮かんでいるように見える。
「聞かせて、ノア」
重ねた手はそのままに、エリスが微笑むとノアもほっとしたように笑った。そして一転、真面目な表情が整った顔に浮かぶ。
「エリス。折り入ってお願いがある。再来週末、隣町のオルフ男爵家の晩餐会に出て欲しいんだ」
「晩餐会……?」
予想だにもしなかった提案にエリスは瞳を瞬かせる。
「晩餐会と言っても、ちょっとご夫婦の趣味が特殊で……商家の子息や農場主、紹介さえあれば僕達みたいな一般人でも参加出来る気軽なものと捉えてくれて良い。準備は全てこちらでする。サラ姉とあと、ベークマンさんと……」
「えっ?! ベークマンさんって、あの?」
思わず大きな声を出してしまう。
眉を下げるノアの様子から、やはりあのフェリクス・ベークマンである事は間違えなさそうだが。
(あの、借金残して逃げた……?)
ノアが肩代わりしてくれたお陰で事なきを得たものの、ゾッとするような結末になっていてもおかしくはなく。彼への感情はあまり良くない。
(これはどう、捉えれば良いの? 最初からノアと組んでた……?)
混乱のあまり浮かんだ疑惑を、すぐさまエリスは否定する。ノアは金銭でエリスに恩を売るような人間ではないし、あのような強引で杜撰な計画も彼の性格にそぐわない。
「借金の件は彼もかなり反省している。彼も半分位は騙されたような形だ。それに元々は僕のせいなんだ」
「どういう事?」
「僕の素性を怪しむ人間がいたとして、借金は僕の素性を探る小手調べになる。上手くいけばエリス達一家に近付き、屋敷を見張る口実にもなるし、僕が肩代わりすれば少なくとも金がある人間だと判断できる」
確かにそれはその通りではあるが。
「そんな事で? 偽証書でも本物でも、サラ姉が言うように無効化の証明や手続きも出来そうだけれど」
慌て騙された自分が言えるものでもないが、振り返ってみればあの騒動は素性を知るためだけのものとしても無計画な部類に入るだろう。
それに些か暴力的は過ぎやしないだろうか。金や権力の為に王族と懇意にしたいのなら下手に出た方が良く、素性を知った上で失脚等を狙って襲うのなら、無謀な計画は相手の警戒を強め悪手な気がする。
「僕も当初はそう思った。けど、証書は本物、となるとエリスがサインした時に偽装魔法がかかってた疑いが強い。だから証書に残る魔法とベークマンさん周りを調べてみたんだ。結果、彼に依頼したのは素人で、その人に依頼したのも得体の知れない男。証書からは、とある伯爵家が関与しただろう事もわかった。他にも色々探ってみたけれど、結局は本当に王都から来た僕が利用しがいのある人間か、そうで無いかを判断する事が出来れば良かったらしくて。失敗しても良い、程度の気持ちで行動に移したみたい」
「そんな、それだけの為にあんな事を伯爵家が……?」
「近年は貴族も苦しいからね……犯罪に手を染める人も多くなっている。ごめんね、エリス」
俯いたままノアは呟く。寂しげな瞳にエリスの胸も苦しくなった。
(ノアは私が被害にあった事もそうだけれど、この国の人が道をそれてしまった一因は自分達にあると思ってるんじゃないかしら。だから『僕のせい』だなんて……)
エリスは前を向き、ノアへと微笑みかける。
「気にしないで、ノア。救ってくれたのはノアなんだから。そこを誇ってよ。で、もしかしたら晩餐会もその黒幕に関係してるの?」
「……ああ、うん」
少しびっくりしたように息を飲んで、ノアは続きを話し出す。
「偶然ではあったんだけれども、その伯爵は僕達が目をつけていたエーミール卿とも頻繁にやり取りをしていたんだ。エーミール卿は五大貴族とも言われているフェルザー侯爵家当主の弟君で、母と出身校や職場も同じで……その、」
「ええと、親しくしていた方で、陛下ご夫妻の事件に深く関わっていると……ノアは見てるのね?」
言いにくそうなノアにエリスは察して、後を引き継ぐ。
「ああ、おそらく。彼と母の間には師弟関係以上のものは無かったらしいけれど。……母が息を引き取った現場からある物がなくなっていて……当時、彼がそれとよく似たものを持っているとの証言があったんだ」
「え? じゃあそれを? でも待って、それだけじゃ弱くないかしら?」
首を捻るエリスにノアも頷きを返し話を継いだ。
「うん。珍しくもない物だし、見間違えという線もある。でも実は少し特殊な物で……ただ、それを兄さん達も当初は知らなかったんだ。手掛かりになればと、手当たり次第人を使って調べて。結果、彼は所持してなかった。その後は警戒されてしまったのか、益々彼は外との接点を持たなくなり、僕達は更に調べ辛くなってしまった」
初手がその後に響いてしまう事はよくある。例えばあの魔鉱石のゲームのように。
現在一番王に近い者をあまり悪くは言えないが、一番怪しい相手の警戒を強めてしまったのは悪手だったと言わざるを得ない。
0
お気に入りに追加
25
あなたにおすすめの小説
【完結】冷酷眼鏡とウワサされる副騎士団長様が、一直線に溺愛してきますっ!
楠結衣
恋愛
触ると人の心の声が聞こえてしまう聖女リリアンは、冷酷と噂の副騎士団長のアルバート様に触ってしまう。
(リリアン嬢、かわいい……。耳も小さくて、かわいい。リリアン嬢の耳、舐めたら甘そうだな……いや寧ろ齧りたい……)
遠くで見かけるだけだったアルバート様の思わぬ声にリリアンは激しく動揺してしまう。きっと聞き間違えだったと結論付けた筈が、聖女の試験で必須な魔物についてアルバート様から勉強を教わることに──!
(かわいい、好きです、愛してます)
(誰にも見せたくない。執務室から出さなくてもいいですよね?)
二人きりの勉強会。アルバート様に触らないように気をつけているのに、リリアンのうっかりで毎回触れられてしまう。甘すぎる声にリリアンのドキドキが止まらない!
ところが、ある日、リリアンはアルバート様の声にうっかり反応してしまう。
(まさか。もしかして、心の声が聞こえている?)
リリアンの秘密を知ったアルバート様はどうなる?
二人の恋の結末はどうなっちゃうの?!
心の声が聞こえる聖女リリアンと変態あまあまな声がダダ漏れなアルバート様の、甘すぎるハッピーエンドラブストーリー。
✳︎表紙イラストは、さらさらしるな。様の作品です。
✳︎小説家になろうにも投稿しています♪
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
隠れ御曹司の手加減なしの独占溺愛
冬野まゆ
恋愛
老舗ホテルのブライダル部門で、チーフとして働く二十七歳の香奈恵。ある日、仕事でピンチに陥った彼女は、一日だけ恋人のフリをするという条件で、有能な年上の部下・雅之に助けてもらう。ところが約束の日、香奈恵の前に現れたのは普段の冴えない彼とは似ても似つかない、甘く色気のある極上イケメン! 突如本性を露わにした彼は、なんと自分の両親の前で香奈恵にプロポーズした挙句、あれよあれよと結婚前提の恋人になってしまい――!? 「誰よりも大事にするから、俺と結婚してくれ」恋に不慣れな不器用OLと身分を隠したハイスペック御曹司の、問答無用な下克上ラブ!
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。
今夜は帰さない~憧れの騎士団長と濃厚な一夜を
澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ラウニは騎士団で働く事務官である。
そんな彼女が仕事で第五騎士団団長であるオリベルの執務室を訪ねると、彼の姿はなかった。
だが隣の部屋からは、彼が苦しそうに呻いている声が聞こえてきた。
そんな彼を助けようと隣室へと続く扉を開けたラウニが目にしたのは――。
淫らな蜜に狂わされ
歌龍吟伶
恋愛
普段と変わらない日々は思わぬ形で終わりを迎える…突然の出会い、そして体も心も開かれた少女の人生録。
全体的に性的表現・性行為あり。
他所で知人限定公開していましたが、こちらに移しました。
全3話完結済みです。
幼妻は、白い結婚を解消して国王陛下に溺愛される。
秋月乃衣
恋愛
旧題:幼妻の白い結婚
13歳のエリーゼは、侯爵家嫡男のアランの元へ嫁ぐが、幼いエリーゼに夫は見向きもせずに初夜すら愛人と過ごす。
歩み寄りは一切なく月日が流れ、夫婦仲は冷え切ったまま、相変わらず夫は愛人に夢中だった。
そしてエリーゼは大人へと成長していく。
※近いうちに婚約期間の様子や、結婚後の事も書く予定です。
小説家になろう様にも掲載しています。
婚約破棄された検品令嬢ですが、冷酷辺境伯の子を身籠りました。 でも本当はお優しい方で毎日幸せです
青空あかな
恋愛
旧題:「荷物検査など誰でもできる」と婚約破棄された検品令嬢ですが、極悪非道な辺境伯の子を身籠りました。でも本当はお優しい方で毎日心が癒されています
チェック男爵家長女のキュリティは、貴重な闇魔法の解呪師として王宮で荷物検査の仕事をしていた。
しかし、ある日突然婚約破棄されてしまう。
婚約者である伯爵家嫡男から、キュリティの義妹が好きになったと言われたのだ。
さらには、婚約者の権力によって検査係の仕事まで義妹に奪われる。
失意の中、キュリティは辺境へ向かうと、極悪非道と噂される辺境伯が魔法実験を行っていた。
目立たず通り過ぎようとしたが、魔法事故が起きて辺境伯の子を身ごもってしまう。
二人は形式上の夫婦となるが、辺境伯は存外優しい人でキュリティは温かい日々に心を癒されていく。
一方、義妹は仕事でミスばかり。
闇魔法を解呪することはおろか見破ることさえできない。
挙句の果てには、闇魔法に呪われた荷物を王宮内に入れてしまう――。
※おかげさまでHOTランキング1位になりました! ありがとうございます!
※ノベマ!様で短編版を掲載中でございます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる