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スピンオフ・椿の場合
「この恋に決着を付けたいと思います」8おわり
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「ほんとに帰っていっちゃった・・・」
横並びにして座っている私と奥沢さんをどうして置いていくかなぁ。
課長はあれで気を利かせたつもりのだろうけど、本音は別の所にあるのに違いない。明日の環菜の体調が心配だ・・・。
環菜達がいたから普段通りに喋れていたのに、急に2人きりにされると緊張してきた。
どうしよう。こういう場面に慣れていない。恋愛小説ではここからいい雰囲気になって、とか発展するんだろうけど。
「追加で何か頼もうか?」
横に立てかけてあったメニュー表を取って奥沢さんが私に見やすいよう広げて見せてくれた。奥沢さんの態度は全然変わったようすがない。
良かった。これで2人ともぎこちない雰囲気だと本気でどうしていいのか分からなくなってしまう所だった。少し落ち着いた。
「追加したいのは山々ですけど、環菜が追加したと言っていたから止めた方がいいかもしれません」
何を一体何時どれくらい追加したのか全然聞いていなかった。念のためにテーブルに置かれているオーダー表を確認した。
「ええっ、どれだけ注文したの。環菜は」
まだ一度も下げられていない皿の数を差し引いても、2人で食べるには十分すぎる品数が追加オーダーされているみたいだった。
「どれ?」
横からひょいとオーダー表を奥沢さんに覗き込まれると、ふわっと髪の匂いがした。視界に黒い短い髪が入ってきた。
やっ、近い、近いっ。
「あー・・・、結構あるね。ギリ大丈夫かな。俺、まだ全然食べてないし。って、永井さん?顔真っ赤だけど」
近すぎる距離に固まってしまった私を見て、すぐに悟ってくれた。
「ごめん。俺、向こう側に行った方が良さそうだね」
「えっ?」
異動するの?
面倒をおかけして済みません?
行かないで隣にいてください?
答えが出ない間に奥沢さんは私の対面へと移動してしまった。
傍にいなくなったらいなくなったで、なんだか寂しいなんて思ってしまった。
「やっぱり隣が良かった?」
どんな顔を私はしていたのだろうか。向こうに座った奥沢さんは私を見て真面目な顔で揶揄ってきた。
「知りませんっ」
そんなの答えられる訳ないじゃないですかっ。
結局奥沢さんは元の隣の位置へと戻ってきてくれた。それはそれで嬉しい様な、緊張が半端ないと言うか。
あー、環菜なんでいないのよー。
取り敢えず根源である課長を心の中で罵倒しておいた。
「永井さんって、推理小説好きで、刑事ドラマも大好きって言ってたけど、どういうジャンルが好きなの?」
何かを話さなきゃと悩む前に、奥沢さんから話題を振ってくれた。
「推理小説は本格ミステリや、新本格ミステリが多いです。青春ミステリも読みますけど、ホラーは苦手です。時代ミステリも殆ど読まないです。でも、ファンタジーとか恋愛小説も読みますよ。最近は割と雑食かもしれません。刑事ドラマは今一番人気があるあの刑事ドラマが好きです。後は医療ドラマとか」
推理小説好きだけど、今話題の小説とか、人気の小説とか、本屋などでポップで面白そうに紹介されている小説を時々購入する。その流れで購入したものが、あの時拾ってもらった「CLOVER-Genuine」だ。読んで見ると面白かったのと、思い出の小説だったから続きは全部買って読んでいる。
「それで『CLOVER-Genuine』も知ってたんだ。俺は拓海さんの小説が一番好きだけど、他に好きなのもジャンルで言えば殆どがファンタジーかな?」
「それって萌ジャンルだったりするんですか?」
「~そういう事を聞くかなー。当たっているけど」
あれ、もしかして奥沢さん照れてる?ふいっと横を向いてしまった耳が赤くなっている。
暫くは届いた料理を消費する時間が続いた。食べたかった厚揚げみぞれあんかけ、石焼ビビンバや、餅ベーコンまで注文されていた。熱々の料理を分けてはふはふしながら食べた。
うーん、そろそろにお腹がいっぱいになってきた。環菜、食べたかっただろうなー、きっと。
あと残っているのは、焼き鳥が4本と、軟骨のから揚げと枝豆だ。無理をすれば無くなりそう。
「萌ジャンルという単語まで飛び出してくるとは思わなかった・・・。ここまで聞いても俺のこと本当に気持ち悪いって思わない?」
「思わないです」
ふるふると首を振って否定した。
「ネットでも二次創作作品とか、色んなジャンルあることは知っていましたし、本屋でも最近その手のもの多いじゃないですか。表紙とか、可愛いですもんねー。コミケとか行かれるんですか?」
ごふっ、と奥沢さんはビールを噴出した。
「ご、ごめんなさい。拙い質問でした?」
奥沢さんの使っている手拭きを手渡した。
「や、そんなことないけど。まさか同じ会社にこの手の話題をしても、平気な女の子がいるとは思わなかった。昔、コミケには行ったことはあるけど、それっきり。ネットで二次創作とかはよく見るけど。序に言っておくけど、見るだけで、作る側じゃないからね。永井さんは?」
「コミケは行ったことは無いです。私も二次創作とか、オリジナル小説の作品をネットで見ることはあっても、自分で書くことはしないです」
時々ニュースでコミケの風景が放送されているけど、あの人混みに混ざりたいとは思えない。
「そっか。同じなんだ。でも、今日はほんと驚いた。付き合ってくださいって言われたことはあっても、振ってくださいなんて言われたの初めてだったから」
その時の事を思い出しているのだろう。微かに思い出し笑いをしているみたいだった。
「忘れてください」
改めて言われると恥ずかしいことをしたと思う。でも、あの時はそれしかないと思っていたから。
私も驚いたよ。絶対に振られると思っていたのに、まさか付き合うことになるなんて。しかも、かなり無口だと思っていた奥沢さんは話してみると案外話しやすい人だったし。
「無理。忘れたくないし。あ、そうだ。連絡先交換してもらっていいかな?」
「え、はい」
互いにスマホを出して互いに登録完了。
うわー、うわー、奥沢さんの連絡先教えて貰っちゃった。夢みたい。
「永井さんのスマホのホーム画面って、好きなドラマのもの?」
連絡先を交換する時に、私のスマホ画面が見えたみたいだった。
「あ、はい。そうです、シンプルでお気に入りなんです。奥沢さんは?」
パッと見、アニメでは無さそうだけど。
「うん、万が一見られても大丈夫なように最初から入ってた画像そのまま。あのさ、永井さん、1つお願いがあるんだけど」
急に改まって言いにくそうにお願いを切り出してきた。
「コーヒーショップ・クレマチスに行きたいんですか?」
「なんで分かったの?」
しまった。やっちゃった。
私に答えを当てられ、奥沢さんは驚いている。
「ごめんなさい、私どうも人の会話の先を読む癖があって、環菜にもよく言われるんで気を付けてるんですけど。私の長所でもあり、短所だって自分でも分かってます。これからは気を付けます」
しーゅんと反省した。
「そんなに反省しなくても。俺はむしろ凄いことだと思うけど」
「凄い、ですか?」
「うん、凄いと俺は思うけど。永井さんは話しやすくて、助かるし。食べ物の好みも似てる所とか、俺の趣味についてもあれこれ自分意見を押し付けない所も好きだし。それに小さくて可愛いし。実は好みのタイプど真ん中」
「ええっ?」
嘘ですよね!?
「だって私告白した時嫌そうな顔してませんでした!?」
「あー・・・、あれはほら、やっぱり告白を断るのは悪いなあと考えてたから。・・・ごめん、それ忘れて。記憶から消去しておいて」
「無理です。嫌です。忘れたくありません」
仕返ししてみた。
「まあ、いいか。お互い様か。永井さん、これからよろしくお願いします」
急に態度を改めて、奥沢さんに手を差し出された。
ええっと、握手?
「今日から恋人ってことで」
差し出された大きな手と握手した。
「はい。こちらこそ、よろしく、お願いします」
こうして私の「恋」が始まりました。
横並びにして座っている私と奥沢さんをどうして置いていくかなぁ。
課長はあれで気を利かせたつもりのだろうけど、本音は別の所にあるのに違いない。明日の環菜の体調が心配だ・・・。
環菜達がいたから普段通りに喋れていたのに、急に2人きりにされると緊張してきた。
どうしよう。こういう場面に慣れていない。恋愛小説ではここからいい雰囲気になって、とか発展するんだろうけど。
「追加で何か頼もうか?」
横に立てかけてあったメニュー表を取って奥沢さんが私に見やすいよう広げて見せてくれた。奥沢さんの態度は全然変わったようすがない。
良かった。これで2人ともぎこちない雰囲気だと本気でどうしていいのか分からなくなってしまう所だった。少し落ち着いた。
「追加したいのは山々ですけど、環菜が追加したと言っていたから止めた方がいいかもしれません」
何を一体何時どれくらい追加したのか全然聞いていなかった。念のためにテーブルに置かれているオーダー表を確認した。
「ええっ、どれだけ注文したの。環菜は」
まだ一度も下げられていない皿の数を差し引いても、2人で食べるには十分すぎる品数が追加オーダーされているみたいだった。
「どれ?」
横からひょいとオーダー表を奥沢さんに覗き込まれると、ふわっと髪の匂いがした。視界に黒い短い髪が入ってきた。
やっ、近い、近いっ。
「あー・・・、結構あるね。ギリ大丈夫かな。俺、まだ全然食べてないし。って、永井さん?顔真っ赤だけど」
近すぎる距離に固まってしまった私を見て、すぐに悟ってくれた。
「ごめん。俺、向こう側に行った方が良さそうだね」
「えっ?」
異動するの?
面倒をおかけして済みません?
行かないで隣にいてください?
答えが出ない間に奥沢さんは私の対面へと移動してしまった。
傍にいなくなったらいなくなったで、なんだか寂しいなんて思ってしまった。
「やっぱり隣が良かった?」
どんな顔を私はしていたのだろうか。向こうに座った奥沢さんは私を見て真面目な顔で揶揄ってきた。
「知りませんっ」
そんなの答えられる訳ないじゃないですかっ。
結局奥沢さんは元の隣の位置へと戻ってきてくれた。それはそれで嬉しい様な、緊張が半端ないと言うか。
あー、環菜なんでいないのよー。
取り敢えず根源である課長を心の中で罵倒しておいた。
「永井さんって、推理小説好きで、刑事ドラマも大好きって言ってたけど、どういうジャンルが好きなの?」
何かを話さなきゃと悩む前に、奥沢さんから話題を振ってくれた。
「推理小説は本格ミステリや、新本格ミステリが多いです。青春ミステリも読みますけど、ホラーは苦手です。時代ミステリも殆ど読まないです。でも、ファンタジーとか恋愛小説も読みますよ。最近は割と雑食かもしれません。刑事ドラマは今一番人気があるあの刑事ドラマが好きです。後は医療ドラマとか」
推理小説好きだけど、今話題の小説とか、人気の小説とか、本屋などでポップで面白そうに紹介されている小説を時々購入する。その流れで購入したものが、あの時拾ってもらった「CLOVER-Genuine」だ。読んで見ると面白かったのと、思い出の小説だったから続きは全部買って読んでいる。
「それで『CLOVER-Genuine』も知ってたんだ。俺は拓海さんの小説が一番好きだけど、他に好きなのもジャンルで言えば殆どがファンタジーかな?」
「それって萌ジャンルだったりするんですか?」
「~そういう事を聞くかなー。当たっているけど」
あれ、もしかして奥沢さん照れてる?ふいっと横を向いてしまった耳が赤くなっている。
暫くは届いた料理を消費する時間が続いた。食べたかった厚揚げみぞれあんかけ、石焼ビビンバや、餅ベーコンまで注文されていた。熱々の料理を分けてはふはふしながら食べた。
うーん、そろそろにお腹がいっぱいになってきた。環菜、食べたかっただろうなー、きっと。
あと残っているのは、焼き鳥が4本と、軟骨のから揚げと枝豆だ。無理をすれば無くなりそう。
「萌ジャンルという単語まで飛び出してくるとは思わなかった・・・。ここまで聞いても俺のこと本当に気持ち悪いって思わない?」
「思わないです」
ふるふると首を振って否定した。
「ネットでも二次創作作品とか、色んなジャンルあることは知っていましたし、本屋でも最近その手のもの多いじゃないですか。表紙とか、可愛いですもんねー。コミケとか行かれるんですか?」
ごふっ、と奥沢さんはビールを噴出した。
「ご、ごめんなさい。拙い質問でした?」
奥沢さんの使っている手拭きを手渡した。
「や、そんなことないけど。まさか同じ会社にこの手の話題をしても、平気な女の子がいるとは思わなかった。昔、コミケには行ったことはあるけど、それっきり。ネットで二次創作とかはよく見るけど。序に言っておくけど、見るだけで、作る側じゃないからね。永井さんは?」
「コミケは行ったことは無いです。私も二次創作とか、オリジナル小説の作品をネットで見ることはあっても、自分で書くことはしないです」
時々ニュースでコミケの風景が放送されているけど、あの人混みに混ざりたいとは思えない。
「そっか。同じなんだ。でも、今日はほんと驚いた。付き合ってくださいって言われたことはあっても、振ってくださいなんて言われたの初めてだったから」
その時の事を思い出しているのだろう。微かに思い出し笑いをしているみたいだった。
「忘れてください」
改めて言われると恥ずかしいことをしたと思う。でも、あの時はそれしかないと思っていたから。
私も驚いたよ。絶対に振られると思っていたのに、まさか付き合うことになるなんて。しかも、かなり無口だと思っていた奥沢さんは話してみると案外話しやすい人だったし。
「無理。忘れたくないし。あ、そうだ。連絡先交換してもらっていいかな?」
「え、はい」
互いにスマホを出して互いに登録完了。
うわー、うわー、奥沢さんの連絡先教えて貰っちゃった。夢みたい。
「永井さんのスマホのホーム画面って、好きなドラマのもの?」
連絡先を交換する時に、私のスマホ画面が見えたみたいだった。
「あ、はい。そうです、シンプルでお気に入りなんです。奥沢さんは?」
パッと見、アニメでは無さそうだけど。
「うん、万が一見られても大丈夫なように最初から入ってた画像そのまま。あのさ、永井さん、1つお願いがあるんだけど」
急に改まって言いにくそうにお願いを切り出してきた。
「コーヒーショップ・クレマチスに行きたいんですか?」
「なんで分かったの?」
しまった。やっちゃった。
私に答えを当てられ、奥沢さんは驚いている。
「ごめんなさい、私どうも人の会話の先を読む癖があって、環菜にもよく言われるんで気を付けてるんですけど。私の長所でもあり、短所だって自分でも分かってます。これからは気を付けます」
しーゅんと反省した。
「そんなに反省しなくても。俺はむしろ凄いことだと思うけど」
「凄い、ですか?」
「うん、凄いと俺は思うけど。永井さんは話しやすくて、助かるし。食べ物の好みも似てる所とか、俺の趣味についてもあれこれ自分意見を押し付けない所も好きだし。それに小さくて可愛いし。実は好みのタイプど真ん中」
「ええっ?」
嘘ですよね!?
「だって私告白した時嫌そうな顔してませんでした!?」
「あー・・・、あれはほら、やっぱり告白を断るのは悪いなあと考えてたから。・・・ごめん、それ忘れて。記憶から消去しておいて」
「無理です。嫌です。忘れたくありません」
仕返ししてみた。
「まあ、いいか。お互い様か。永井さん、これからよろしくお願いします」
急に態度を改めて、奥沢さんに手を差し出された。
ええっと、握手?
「今日から恋人ってことで」
差し出された大きな手と握手した。
「はい。こちらこそ、よろしく、お願いします」
こうして私の「恋」が始まりました。
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