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本編
23 密度の濃い一週間、でした?
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総勢7名で始まった食事会はとても賑やかなものになった。
テーブルには浩介とみうが作った料理が並べられた。
サンドウィッチ。シューマイの皮が器となっている海老入りサラダ。カマンベールの上にアボカドとプチトマトとクルミを乗せ味噌とオリーブオイルで仕上げた一品。サーモンやキュウリ、ズッキーニや卵焼きを使ったピンチョス。そして菜々が持ってきたお菓子と浩介が淹れたコーヒーにグレープフルーツジュースだった。
そのどれもが美味しそうだった。勿論環菜は全種類制覇!が目標だ。
各々が更に料理を取り分けている最中に、彩華に環菜1人ではなく宗司までもがペアの指輪を付けていることが見つかった。
「きゃー、環菜ちゃん、それお揃いの指輪だよね。何?もう既に入籍済ませちゃったとか!?」
「ちがーう!」
みうにはさっき説明してやれやれと思っていたが、今度はまだそれを知らない彩ちゃんと菜々さん姉妹が興味津々、恋バナ大好きもっと聞かせて頂戴!を前面に表したお願いポーズ付で私を見ていた。
やーめーてー。そんなんじゃないから~。
助けを求めようとしたのに、諸悪の根源の宗司さんは我関せずといった風で、浩介さん、巧さんと何やら関係のない話で盛り上がっていたが、明らかに私と一瞬目が合ったから何かしら助言をしてくれるのかと思ったら、極上な笑みを私に向かって見せたかと思うとまた男の話の輪の中へと戻って行った。
くぅぅぅぅ、もしかして。これはあれか、飴と鞭の飴なのか!?
彩ちゃん姉妹とみうに押し切られ、仕方なく私はその後どうして指輪を買うことになったのかを話し出した。
するとそれだけでは満足しなかった恋バナ大好きトリオに希われてしまい、指輪を買うことになった経緯だけでなく、お局の高須さんの事、ブログの仕事の件にまつわる話や、友人の椿と矢上さんからの護衛の話、社内で公開告白までもを洗いざらい吐かされたのは言うまでもない。
・・・あー、もう話するのも疲れたよ。
「ふわー、怖いねー、そのお局さん。いきなり環菜ちゃんに食って掛かってきたんだ。元カノ?」
「・・・知らない。けど、そうなのかな」
そんな気もするけれど、違う気もする。
「環菜ちゃん・・・」
みうちゃんからの質問に、ようやく聞いていないことに気づく私も私なんだけど。彩ちゃんも少し心配してくれている風。
そういえば高須さんと宗司さんの間に昔何かあったのかって全然聞いていないんだよね。昔の彼女のことも含めて一切。私が入社してから直ぐに好きになってくれたっていうのは教えてくれたから、有ったとしてもずっと昔の事なんだろうし。私が知らないだけで他にも居るのかも知れないし。
私が振られたばかりなことは宗司さんも良く知っているから、こっちから宗司さんの元カノを聞きにくいっていうのもある。モテる人なのは良く分かるから、知っちゃうともやもやするっていうか。
「こら、そういうことは俺に遠慮せずに聞きなさい。大事な事なんだから。高須さんからは確かに告白を受けたのは事実だ。でも、きちんと断っている。だから環菜が心配するようなことは何もないから。今度からそう言う心配事は一人で抱え込むなよ?」
急に宗司さんはこっちの話の輪の中へ入ってきたかと思うと、私の頭に手を置きぽんぽんと子供をあやす様なことをした。
そっか、聞いてよかったんだ。
明日からは高須さんや他の女の人からも睨まれたとしても大丈夫な気がした。
その後は、本来ここへきて聞きたかった彩ちゃん、菜々さんの結婚までの馴れ初めをきっちりしっかりと聞き(私ばっかりじゃ不公平だし)、みうの弁護士をしているという彼氏の事も聞き、料理が無くなるまで大いに楽しませてもらった。
浩介さんが彩ちゃんに上げたクローバーの指輪の話には乙女心をキュンとさせられ、菜々さんの巧さんからの告白シーンを聞いて更にキュンキュンさせられ、みうちゃんの彼氏のくろちゃん大好き話にはお腹が痛くなるくらいに大いに笑った。
いっぱい笑って。いっぱい食べて。すっごい楽しいひと時を過ごしたのだった。
***
丁度宗司さんから告白を受けて1週間経った休日の土曜日の午後。
窓から見える空は、良く晴れていて散歩するのにも気持ちが良さそうだ。
しかし、そんな天気とは裏腹に環菜は未だにどうしてこういうことになったのか理解出来ずに、真剣に悩んでいるのだった。
悩んでいるその場所は宗司さんのアパートのリビングのソファの上。宗司さんの所に私は初めてお邪魔をしているのだ。環菜の部屋より広くてシックで纏められていて、割と家具類が少なそうなのも宗司さんらしいなと思った。
私がここに居ること自体は特に何の問題もない。私は彼女となったのだからお邪魔しに来ることは全然問題ない。うん、全然ない。
実は昨夜からここへ環菜は泊まっている。付き合い始めてから初の休日で、その、2度目の愛を交し合ったりなんかしちゃったりですね。
・・・ああ、もう思い出すと無性に叫びたくなる程に照れ感がハンパない。
宗司さんは今日の午後からの予定の事もあるし、夕べも手加減するからと言ってから軽いキスから始めてくれたのだけれど、数分後にはこれのどこが!?と思う程に容赦なかった。
触れてくる手は優しかったけれど、やらしく、ねちっこく、指だけでイかされ、唇は一応見えない所にだけ赤い印をいっぱいつけられたし、・・・アレに至っては、うん、言葉にするのは控えます。
ソファの上で環菜はクッションに顔を埋めて唸った。
気持ち良かったよ。確かにもの凄く良かったけど!
なんか悔しく感じるのは何故だろう。
今頃になってようやく教えてくれたお仕置きの意味だとか。しかも、実践付きで。(甘い責め苦って!連絡し忘れたわけでもないのに!)
浩介さんと巧さんにぽーっとしたことだとか。(だから、目の保養として見てただけっていったのに!)
こういうことをされている途中で言われても困るんだって。
反論する暇さえ与えられずに喘がされ続けた私の身にもなってみろと、今朝方ようやく掠れた声でよたよたになりながら全然力の入らない体で反論したのだった。
一応、宗司さんも反省はしたみたいだったから、私はしぶしぶ許したと見えるように言葉を言ったのだけれど。
今も体も腰も辛いと言えば辛いが、宗司さんから目いっぱい愛されている証拠と思えば苦にもならない範囲とは、絶対に悟られないようにしたのだ。
正直にそんなことを言えばもっと大変な三度目の交わりが、今からでも開催されることは間違いないことを私も学習したからだ。
だが、それよりも問題なのは、私達がこれから行こうとしている訪問先だ。
何故、これから三田家の実家へ行く羽目になっているのか。
今もって謎だ。大いに謎だ。
私はもう一度クッションを抱え盛大な唸り声をあげた。
テーブルには浩介とみうが作った料理が並べられた。
サンドウィッチ。シューマイの皮が器となっている海老入りサラダ。カマンベールの上にアボカドとプチトマトとクルミを乗せ味噌とオリーブオイルで仕上げた一品。サーモンやキュウリ、ズッキーニや卵焼きを使ったピンチョス。そして菜々が持ってきたお菓子と浩介が淹れたコーヒーにグレープフルーツジュースだった。
そのどれもが美味しそうだった。勿論環菜は全種類制覇!が目標だ。
各々が更に料理を取り分けている最中に、彩華に環菜1人ではなく宗司までもがペアの指輪を付けていることが見つかった。
「きゃー、環菜ちゃん、それお揃いの指輪だよね。何?もう既に入籍済ませちゃったとか!?」
「ちがーう!」
みうにはさっき説明してやれやれと思っていたが、今度はまだそれを知らない彩ちゃんと菜々さん姉妹が興味津々、恋バナ大好きもっと聞かせて頂戴!を前面に表したお願いポーズ付で私を見ていた。
やーめーてー。そんなんじゃないから~。
助けを求めようとしたのに、諸悪の根源の宗司さんは我関せずといった風で、浩介さん、巧さんと何やら関係のない話で盛り上がっていたが、明らかに私と一瞬目が合ったから何かしら助言をしてくれるのかと思ったら、極上な笑みを私に向かって見せたかと思うとまた男の話の輪の中へと戻って行った。
くぅぅぅぅ、もしかして。これはあれか、飴と鞭の飴なのか!?
彩ちゃん姉妹とみうに押し切られ、仕方なく私はその後どうして指輪を買うことになったのかを話し出した。
するとそれだけでは満足しなかった恋バナ大好きトリオに希われてしまい、指輪を買うことになった経緯だけでなく、お局の高須さんの事、ブログの仕事の件にまつわる話や、友人の椿と矢上さんからの護衛の話、社内で公開告白までもを洗いざらい吐かされたのは言うまでもない。
・・・あー、もう話するのも疲れたよ。
「ふわー、怖いねー、そのお局さん。いきなり環菜ちゃんに食って掛かってきたんだ。元カノ?」
「・・・知らない。けど、そうなのかな」
そんな気もするけれど、違う気もする。
「環菜ちゃん・・・」
みうちゃんからの質問に、ようやく聞いていないことに気づく私も私なんだけど。彩ちゃんも少し心配してくれている風。
そういえば高須さんと宗司さんの間に昔何かあったのかって全然聞いていないんだよね。昔の彼女のことも含めて一切。私が入社してから直ぐに好きになってくれたっていうのは教えてくれたから、有ったとしてもずっと昔の事なんだろうし。私が知らないだけで他にも居るのかも知れないし。
私が振られたばかりなことは宗司さんも良く知っているから、こっちから宗司さんの元カノを聞きにくいっていうのもある。モテる人なのは良く分かるから、知っちゃうともやもやするっていうか。
「こら、そういうことは俺に遠慮せずに聞きなさい。大事な事なんだから。高須さんからは確かに告白を受けたのは事実だ。でも、きちんと断っている。だから環菜が心配するようなことは何もないから。今度からそう言う心配事は一人で抱え込むなよ?」
急に宗司さんはこっちの話の輪の中へ入ってきたかと思うと、私の頭に手を置きぽんぽんと子供をあやす様なことをした。
そっか、聞いてよかったんだ。
明日からは高須さんや他の女の人からも睨まれたとしても大丈夫な気がした。
その後は、本来ここへきて聞きたかった彩ちゃん、菜々さんの結婚までの馴れ初めをきっちりしっかりと聞き(私ばっかりじゃ不公平だし)、みうの弁護士をしているという彼氏の事も聞き、料理が無くなるまで大いに楽しませてもらった。
浩介さんが彩ちゃんに上げたクローバーの指輪の話には乙女心をキュンとさせられ、菜々さんの巧さんからの告白シーンを聞いて更にキュンキュンさせられ、みうちゃんの彼氏のくろちゃん大好き話にはお腹が痛くなるくらいに大いに笑った。
いっぱい笑って。いっぱい食べて。すっごい楽しいひと時を過ごしたのだった。
***
丁度宗司さんから告白を受けて1週間経った休日の土曜日の午後。
窓から見える空は、良く晴れていて散歩するのにも気持ちが良さそうだ。
しかし、そんな天気とは裏腹に環菜は未だにどうしてこういうことになったのか理解出来ずに、真剣に悩んでいるのだった。
悩んでいるその場所は宗司さんのアパートのリビングのソファの上。宗司さんの所に私は初めてお邪魔をしているのだ。環菜の部屋より広くてシックで纏められていて、割と家具類が少なそうなのも宗司さんらしいなと思った。
私がここに居ること自体は特に何の問題もない。私は彼女となったのだからお邪魔しに来ることは全然問題ない。うん、全然ない。
実は昨夜からここへ環菜は泊まっている。付き合い始めてから初の休日で、その、2度目の愛を交し合ったりなんかしちゃったりですね。
・・・ああ、もう思い出すと無性に叫びたくなる程に照れ感がハンパない。
宗司さんは今日の午後からの予定の事もあるし、夕べも手加減するからと言ってから軽いキスから始めてくれたのだけれど、数分後にはこれのどこが!?と思う程に容赦なかった。
触れてくる手は優しかったけれど、やらしく、ねちっこく、指だけでイかされ、唇は一応見えない所にだけ赤い印をいっぱいつけられたし、・・・アレに至っては、うん、言葉にするのは控えます。
ソファの上で環菜はクッションに顔を埋めて唸った。
気持ち良かったよ。確かにもの凄く良かったけど!
なんか悔しく感じるのは何故だろう。
今頃になってようやく教えてくれたお仕置きの意味だとか。しかも、実践付きで。(甘い責め苦って!連絡し忘れたわけでもないのに!)
浩介さんと巧さんにぽーっとしたことだとか。(だから、目の保養として見てただけっていったのに!)
こういうことをされている途中で言われても困るんだって。
反論する暇さえ与えられずに喘がされ続けた私の身にもなってみろと、今朝方ようやく掠れた声でよたよたになりながら全然力の入らない体で反論したのだった。
一応、宗司さんも反省はしたみたいだったから、私はしぶしぶ許したと見えるように言葉を言ったのだけれど。
今も体も腰も辛いと言えば辛いが、宗司さんから目いっぱい愛されている証拠と思えば苦にもならない範囲とは、絶対に悟られないようにしたのだ。
正直にそんなことを言えばもっと大変な三度目の交わりが、今からでも開催されることは間違いないことを私も学習したからだ。
だが、それよりも問題なのは、私達がこれから行こうとしている訪問先だ。
何故、これから三田家の実家へ行く羽目になっているのか。
今もって謎だ。大いに謎だ。
私はもう一度クッションを抱え盛大な唸り声をあげた。
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