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後(ユーリ視点)

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「ん……ふっ」

 思わず力が入る。
 少しずつ私の中をアリオスが占領していき、奥にたどり着いたと思ったら前後に動き出す。次第に私の身体は窓に寄りかかるようにしてくの字に曲がる。
 身体がもっと気持ちのいい所を探しているのに気づいて、恥ずかしさに顔が歪む。

 外は暗いけれど、所々に明かりが見え、誰かが見ていたらと思うと不安になるが、アリオスは腰を振るのをやめず、男の目でガラス越しに私を見つめる。
 パン、とアリオスが何度も私に押しつける度、私の胸が揺れ、それが窓に映る。

「あっ、あぁ……こんな……」

 恥ずかしさと、えも云われぬ背徳感とでおかしくなりそうだった。

「アリオス様、もう……」

 耐えられそうにない私は声をかけるが、アリオスは一度私から体を離し自分の方へ身体を向き合わす。
 そして再び私の中にそれをずぷりと入れ、足を広げるように抱き抱えた。
 私はビックリして、アリオスの首に腕を回す。

「きゃ……」

 その状態で、アリオスは私を揺するように腰を振ってくる。
 その度に私は酷く声を出してしまう。

「あっ、アッ…アン! や……ンッ」

 アリオスのそれが、揺するたびに奥に突き刺さる。痛いのと、気持ちいいのと、半々の刺激がやってくる。

「や、ッやぁ……!」

 アリオスは我慢できなくなったのか、そのまま私をベッドまで運び、覆い被さるよう自分の思うままに腰を振り続けた。

「ハァッ、は……ん」

 もう快感に抗わず、声を出してしまう私に、「やらしい声、出さないで……終わっちまう」、とアリオスが言う。

「さ……っき……声出し、てって……ッ」

 涙目になってきた私は、アリオスに腕を回し見つめる。アリオスは私の頬にキスすると、今度は唇に深く舌を差し入れて来る。

「ンッ……ふッ」
「うッ……ハァッ」

 するとアリオスの呼吸が更に激しくなり、ぬちょりとした熱い何かが私の中に放り込まれた。

「ッ、言葉になんねぇ……」

 アリオスの熱い熱い情欲のそれは、私の中に全てを吐き出していた。





 私が目を覚ますと、アリオスは肘をついて横になり、私の髪を1束掬い取って撫でていた。
 目が合うと、幸せな気持ちで自然と笑顔が出てしまう。あぁ、私はこの人が好きなんだなぁって。

 アリオスは私の額にキスをすると、囁く。

「もう、とろけすぎて無茶苦茶だ、俺」

 見たことのない程の溢れるような笑顔で、私は耳まで熱くなってうわがけに潜り込んだ。

 この幸せがずっと続きますように。

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