上 下
173 / 211
第5章 六凶編 VS ブラッディマリア・ブルードラグーン

第172話 ドリームin熱海

しおりを挟む
 2028年元日。熱海で新年を迎えた雅文達。雅文は起床した後、歯を磨いてから、冷蔵庫でキンキンに冷やしたミルクティーを1杯飲んだ。
「幕開けたか…。」
美夜子達も起床した。一方、乱交パーティーに興じた玲奈達は、一応布団に入っていたが、全裸のままで寝ていた。
「ん、あぁ…。寒っ!!」
玲奈は寒さに震えながら、用を足してシャワーを浴びる。そこに、穂香・葉月・瑠奈も入ってくる。
「あけましておめでとうございます。ご主人様!」
「あけましておめでとう、てか、玲奈とシャワーする?」
新年早々の裸の付き合いに、玲奈は少しテンション上がる。3人も玲奈に身体を洗ってもらって満悦。その後、昭二と哲二も入ってきた。
「あけましておめでとう、玲奈ちゃん!」
「あけましておめでとうございます。洗ったるから来て🖤」
お湯をかけて、身体を洗う。玲奈は石鹸を身体につけて密着して、秘部も入念に洗う。
「何か、ヘルスみたいだな。」
「そう?ここはちゃんと綺麗にせなアカンで。」
シャワーを浴びて着替えた一同。朝食を済ませてチェックアウト。
「さて、どこへ行こうか?」
玲奈が提案する。
「熱海に来たら、秘宝館は欠かせませんよ。」
「秘宝館、玲奈ちゃん、大胆やな。」
「雅文、秘宝館知ってるの?」
「あぁ。まぁ、行ってからのお楽しみや。」
秘宝館は、性風俗や人間の性・生物の性に関する古今東西の文物を収容した博物館である。車で来た諒達に、3人ずつ乗せてもらって出発した。

 諒・和史に乗せてもらった雅文・美夜子・穂香。熱海の町を見ながら快走。
「穂香ちゃん、昨夜は玲奈ちゃんと何してたん?」 
雅文の質問に、穂香は赤面しながら微笑んで答えた。 
「それは、ナイショ🖤」
バックミラーから3人の様子を見て微笑む諒。
「上機嫌だな。新年早々、こんな可愛い子達とドライブ出来るなんて最高だ。」
「可愛いって、そんな照れます🖤。」
一方、昭二・哲二の車に乗った玲奈・葉月・瑠奈。蜜壺姫のファンである哲二を、ファンサービスとして後部座席中央に乗せて、葉月と瑠奈に挟んでもらう形にした。助手席には玲奈が乗る。
「玲奈ちゃん、昨夜は楽しかったよ~。」
「そうですか、玲奈もH出来て楽しかったです。」
後ろの哲二は、鼻の下を伸ばしてウハウハだった。
「ヤベぇ。両手に花だな。」
昨日の乱交で疲れていた葉月と瑠奈は眠り、哲二に寄りかかる。柔らかい感触が伝わり、哲二はそっと2人の胸を触ろうとした。
「哲二さん、葉月と瑠奈のオッパイ触ろうとしたらダメですよ。」
「ゴメンゴメン。」
秘宝館に到着。ロープウェイで行くと、風光明媚な八幡山の山頂に来た。
「秘宝館って、山の上なんや。」
「熱海が一望出来るわ。」
山の上に来て、テンションが上がった昭二と哲二は、山びこの要領で叫ぶ。
「おかぴー、聞こえるか~!!!」
「愛してるぜ~!!!」
秘宝館に入ると、エロチックな展示の数々に悩殺される。
「官能小説の世界やな。」
「何か、この人形、玲奈みたい。」
官能小説のような世界観に酔いしれ、秘宝館を堪能した。

 ロープウェイで下りて、秘宝館を後にした。最後は熱海城を観光。熱海城は熱海市にある錦ヶ浦山頂にある観光施設。天守閣風なので、歴史上の史跡ではない。色々と観光し、最後は喫茶店でランチ。
「いやぁ~。蜜壺姫に会えたのは良かった。」
「そう言われると、嬉しいです。」
「葉月にメロメロやったやろ?」
出会いを堪能出来て、満足した様子であった。マジシャン・雀士・ギャンブラー、と個性豊かな職種の彼らが、如何にして出会い、それまでどのような人生を歩んできたか、それらは非常に興味深い。きっと上質な珈琲や熟成されたワインのように、味わい深いものだろう。錦ヶ浦山頂で、互いに1年の抱負を語り、最後は友情を誓う。
「俺達は、雅文君達の1番の同志であり、時には子分にもなる。」
「あぁ。私も会えて嬉しいよ。互いの道を邁進しよう。」
熱海駅まで送ってもらい、彼らとはここで別れた。

 帰りの新幹線、彼らとのエピソードを語る。初めて出会ったのは、3年前の冬。美夜子と玲奈が城崎へ行った時のこと。道の駅で、昼食をかけて男気じゃんけんをしようとしていた所に交じり、ランチを共にした。
「男気じゃんけんか。面白いな。」
「玲奈ちゃん、すぐに可愛がられていたわ。」
去り際に、諒に頭を撫でてもらった。
「ナデナデしてもらった~。」
「素敵な殿方。」
初対面で2人のハートを掴んだようだ。次に出会ったのは、昨年の夏。百鬼夜行之衆・猛毒獣大陸との戦いで、壇之浦へ向かっていた時のこと。立ち寄ったサービスエリアで、雅文と玲奈が意気投合。
「あの出会いは楽しかった。」
「玲奈のこと、好きなんですよ。」
満足気な様子で、大阪へ帰る。一方、彼らも上機嫌だった。
「あの子達、成長著しいな。」
「あぁ、今や反社会的勢力を打ち負かす程だからな。」
名神高速道路から、東名高速道路に移動。東京目指して突っ走る。
「あの子達に会えたこと、誇りに思うぜ。」
「蜜壺姫とヤレたのは、最高だったぜ。葉月と瑠奈か、腰使いが違うぜ。」
「俺は、断然玲奈ちゃんだな。あの色気は興奮したぜ。」
「おかぴー。」
「Mリーグで、必ず岡田紗佳に勝つぜ、待ってろ、おかぴー!!」
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

校長室のソファの染みを知っていますか?

フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。 しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。 座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る

これ以上ヤったら●っちゃう!

ヘロディア
恋愛
彼氏が変態である主人公。 いつも自分の部屋に呼んで戯れていたが、とうとう彼の部屋に呼ばれてしまい…

寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい

白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。 私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。 「あの人、私が

雌犬、女子高生になる

フルーツパフェ
大衆娯楽
最近は犬が人間になるアニメが流行りの様子。 流行に乗って元は犬だった女子高生美少女達の日常を描く

妻がヌードモデルになる日

矢木羽研
大衆娯楽
男性画家のヌードモデルになりたい。妻にそう切り出された夫の動揺と受容を書いてみました。

おもらしの想い出

吉野のりこ
大衆娯楽
高校生にもなって、おもらし、そんな想い出の連続です。

男子中学生から女子校生になった僕

大衆娯楽
僕はある日突然、母と姉に強制的に女の子として育てられる事になった。 普通に男の子として過ごしていた主人公がJKで過ごした高校3年間のお話し。 強制女装、女性と性行為、男性と性行為、羞恥、屈辱などが好きな方は是非読んでみてください!

放課後の生徒会室

志月さら
恋愛
春日知佳はある日の放課後、生徒会室で必死におしっこを我慢していた。幼馴染の三好司が書類の存在を忘れていて、生徒会長の楠木旭は殺気立っている。そんな状況でトイレに行きたいと言い出すことができない知佳は、ついに彼らの前でおもらしをしてしまい――。 ※この作品はpixiv、カクヨムにも掲載しています。

処理中です...