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第4章 六凶編 VS 百鬼夜行之衆・猛毒獣大陸
第145話 暗躍する影
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人魚の話と沖縄料理で盛り上がり、宴もたけなわ、東風平教授の家を後にし、ホテルに戻った。疲れていた一同は、眠りにつき、1日目は終了した。翌朝、起床した一同は着替えてから、ホテルで朝食をとり、チェックアウトして、那覇空港に向かう。
「次は、どこ行くんですか?」
「宮古島よ。」
美夜子は、サングラスをして、快調に那覇市を走る。那覇空港に到着し、搭乗手続きを済ませ、宮古島へ行った。
宮古島までは約50分。10時30分に到着。南国の空気と熱気が漂い、空も海も綺麗。
「暑い~!」
「ここから、どこまで行くんですか?」
雅文と美夜子は、事前に調べており、宮古島での宿も取っている。
「去年の夏、人魚に出会ったパイナガマビーチという所に行く。」
「由香里も人魚に会いたいなー。」
「雅文さんは、ロマンチックですね。」
鉄道は無いので、移動手段は専ら車。空港近くでレンタカーを借り、ビーチへと向かう。青い空、照りつける日射し、エメラルドグリーンの海。南国の情緒に、一同のテンションは最高潮にまで上がる。
「ロマンチックな出会いが、またあるといいわね。」
一方その頃、時を同じくして、宮古島にいる雅文達を追いかけてきた六凶の刺客達がいた。数人の手下と妖怪を引き連れ、船幽霊の幽霊船に乗って現れたのは、百鬼夜行之衆であった。
「南国ですね。」
彼らを引き連れたのは、幹部の六道魔の1人 霊姫である。鬼火を纏い、ボロボロの鎧を着ており、数本の矢が刺さっている。彼女は、戦国時代に死んだ戦士の霊で、生前は二刀流の使い手だった。
「雅文とか言ったな。探偵風情が、妖怪に喧嘩を売れば、どうなるか。この海が血に染まるだろう…。」
同じく、宮古島のビーチでくつろぐ怪しげな連中がいた。
「あのガキ共、ここに来てるんだってな。」
モヒカン頭で、両腕にタトゥーを彫った男。その横には、色黒の不気味な雰囲気の女。
丁クラス エージェント
オニダルマオコゼ ソテツ
「ハハハハハ!見つけ次第、この海に沈めてやるぜ!」
坊主頭の大男と黒髪の怪しげな女。
丁クラス エージェント
アフリカスイギュウ チョウセンアサガオ
楽し気な南国に現れた妖怪と殺し屋。彼らに狙われた雅文達の運命は如何に?
その頃、ビーチへ到着した。場所を確保し、水着に着替えて、宮古島の海を満喫。
「南国の海は、気持ちいいわ。」
よく晴れた空、エメラルドグリーンの海、白いビキニに描かれた赤いハイビスカスが映える。
「美夜子さん、ビキニ姿可愛いですね。」
「ありがとう。里香ちゃんも黒いビキニがセクシーね。」
童心に還って、美夜子は里香と由香里と一緒に泳ぐ。雅文は、1人でスイスイと海の中に潜って、素潜りを楽しむ。
(キレイな海やな…。)
透き通るような青い海、魚も泳いでいる。このまま奥深く潜れば、魚や人魚達が出迎えてくれ、絵にも描けない美しさの、深海の楽園に辿り着けるのではないか、そんなロマンチックな心境になっていた。しばらく泳ぐと、魚達の中に人間のようなものがいた。たなびく黒い髪、豊満な身体、下半身は魚だった。
(もしかして、瑠華ちゃん?!)
驚きを押さえながら、雅文はそっと人魚に近づく。
(瑠華ちゃん!)
(ん、あっ!雅文君!!ちょっと待ってね。)
瑠華が指パッチンすると、海の中に青いベールが出来、雅文と瑠華はその中で会話出来るようになった。
「雅文君、久しぶりだね。」
「瑠華ちゃんも、また一段と色っぽくなったね。」
去年会った時よりも、髪が伸び、乳房も大きくなり、大人の女という感じがしていた。
「去年来た時に、東風平教授から「「亜細亜冒険記」」の話を聞いてね、人魚姫はホンマにおるのか気になってね。」
「人魚姫様はいるよ。ここよりももっと深い海の底に、私達の楽園があって、そこに皆仲良く暮らしているの。姫様は、強くて優しいの。瑠華も憧れてるの。」
「そうか。会うてみたいな。」
「雅文君、今日は誰と来たの?」
「あぁ、美夜子と里香と由香里と来た。」
「お友達増えたんだね。瑠華も会いたいな。」
それから、砂浜に上がり、瑠華は人間の姿になった。豊満な乳房と尻が際立ち、より一層色気が感じられる。
「海底から来ました、人魚の瑠華です。」
「可愛い。」
「由香里よりオッパイ大きいやん。」
地上では、瑠華は裸なので、タオルを上と下に巻き、ビキニのようにする。昼になり、海の家で昼食。
「瑠華ちゃん、あーん🖤」
「あー、む。美味しい🖤」
「瑠華ちゃんは、雅文にメロメロね。」
楽しい時間はあっという間に過ぎ、夕方になった。前回泊まったホテルにチェックインし、一旦ここで瑠華と別れた。夜の海に1人佇む瑠華。誰もいない海に、波の音だけが聞こえる。
「里香と由香里っていう女の子も、可愛いな。」
砂浜でくつろいでいると、凄まじい妖気を感じた。
「ん?!何、この重い空気…。何体もの、妖怪と幽霊がこっちに来てる!!」
胸騒ぎがする瑠華。雅文達が迎えに来てくれ、一緒に夕食へ行く。車内で先程のことを話した。
「やっぱり追いかけてきたか…。」
「妖怪と殺し屋が、同時に迫って来ているのね。」
そう呟く雅文と美夜子、不安がる里香と由香里を瑠華が励ました。
「大丈夫。2人を信じて。私とその仲間達も。」
昨年訪れた島おでん たからに訪れ、夕食で束の間の楽しい時間を過ごした。そうしている内にも、百鬼夜行之衆と猛毒獣大陸の刺客達が迫ってきていた。
島おでん たからを後にし、パイナガマビーチへ向かう。追いかけてきている以上、戦って撃破しなければならない。
「大丈夫ですよね?雅文さん、美夜子さん。」
「Golden Tigerと髑髏城潰しましたもんね。」
「あの時より、我々は強くなっている。新しい武器もある。心配するな。」
運転している雅文は、ルームミラーに目をやると、鬼火と共に妖怪達が追いかけてきているのが見えた。
「生け贄だー!!!」
「死装束着た骸骨の…。船幽霊がなぜここに?!」
「どうしたの雅文?えっ?!ゾンビ?!」
フロントガラスに、鎧を着た女戦士の亡霊が現れ、手招きして誘導してきた。
「フフフ、この者が雅文と美夜子。中々強そうではないか。」
誘導されるままに、パイナガマビーチに到着。そこに猛毒獣大陸のエージェントも来ていた。
「見つけたぜ!探偵共!」
「俺様の角で、一突きにしてやるぜ!」
気づけば、妖怪と殺し屋に囲まれていた。
「フフフ、我らの傘下 世界T教会の支部を潰してくれたな。さて、猛毒獣大陸と言ったな。お主らも、ここで血の海に沈めてくれようか。」
「ハハハハハ!妖怪なんざに負けるか!」
夜の砂浜、闇が深くなる。雅文と美夜子は、武器を手に取り、臨戦態勢に入る。
「いずれ貴方達は、全員倒してくれるわ!」
「さて、火炎・電撃・冷凍。どの地獄へ行きたい?」
「次は、どこ行くんですか?」
「宮古島よ。」
美夜子は、サングラスをして、快調に那覇市を走る。那覇空港に到着し、搭乗手続きを済ませ、宮古島へ行った。
宮古島までは約50分。10時30分に到着。南国の空気と熱気が漂い、空も海も綺麗。
「暑い~!」
「ここから、どこまで行くんですか?」
雅文と美夜子は、事前に調べており、宮古島での宿も取っている。
「去年の夏、人魚に出会ったパイナガマビーチという所に行く。」
「由香里も人魚に会いたいなー。」
「雅文さんは、ロマンチックですね。」
鉄道は無いので、移動手段は専ら車。空港近くでレンタカーを借り、ビーチへと向かう。青い空、照りつける日射し、エメラルドグリーンの海。南国の情緒に、一同のテンションは最高潮にまで上がる。
「ロマンチックな出会いが、またあるといいわね。」
一方その頃、時を同じくして、宮古島にいる雅文達を追いかけてきた六凶の刺客達がいた。数人の手下と妖怪を引き連れ、船幽霊の幽霊船に乗って現れたのは、百鬼夜行之衆であった。
「南国ですね。」
彼らを引き連れたのは、幹部の六道魔の1人 霊姫である。鬼火を纏い、ボロボロの鎧を着ており、数本の矢が刺さっている。彼女は、戦国時代に死んだ戦士の霊で、生前は二刀流の使い手だった。
「雅文とか言ったな。探偵風情が、妖怪に喧嘩を売れば、どうなるか。この海が血に染まるだろう…。」
同じく、宮古島のビーチでくつろぐ怪しげな連中がいた。
「あのガキ共、ここに来てるんだってな。」
モヒカン頭で、両腕にタトゥーを彫った男。その横には、色黒の不気味な雰囲気の女。
丁クラス エージェント
オニダルマオコゼ ソテツ
「ハハハハハ!見つけ次第、この海に沈めてやるぜ!」
坊主頭の大男と黒髪の怪しげな女。
丁クラス エージェント
アフリカスイギュウ チョウセンアサガオ
楽し気な南国に現れた妖怪と殺し屋。彼らに狙われた雅文達の運命は如何に?
その頃、ビーチへ到着した。場所を確保し、水着に着替えて、宮古島の海を満喫。
「南国の海は、気持ちいいわ。」
よく晴れた空、エメラルドグリーンの海、白いビキニに描かれた赤いハイビスカスが映える。
「美夜子さん、ビキニ姿可愛いですね。」
「ありがとう。里香ちゃんも黒いビキニがセクシーね。」
童心に還って、美夜子は里香と由香里と一緒に泳ぐ。雅文は、1人でスイスイと海の中に潜って、素潜りを楽しむ。
(キレイな海やな…。)
透き通るような青い海、魚も泳いでいる。このまま奥深く潜れば、魚や人魚達が出迎えてくれ、絵にも描けない美しさの、深海の楽園に辿り着けるのではないか、そんなロマンチックな心境になっていた。しばらく泳ぐと、魚達の中に人間のようなものがいた。たなびく黒い髪、豊満な身体、下半身は魚だった。
(もしかして、瑠華ちゃん?!)
驚きを押さえながら、雅文はそっと人魚に近づく。
(瑠華ちゃん!)
(ん、あっ!雅文君!!ちょっと待ってね。)
瑠華が指パッチンすると、海の中に青いベールが出来、雅文と瑠華はその中で会話出来るようになった。
「雅文君、久しぶりだね。」
「瑠華ちゃんも、また一段と色っぽくなったね。」
去年会った時よりも、髪が伸び、乳房も大きくなり、大人の女という感じがしていた。
「去年来た時に、東風平教授から「「亜細亜冒険記」」の話を聞いてね、人魚姫はホンマにおるのか気になってね。」
「人魚姫様はいるよ。ここよりももっと深い海の底に、私達の楽園があって、そこに皆仲良く暮らしているの。姫様は、強くて優しいの。瑠華も憧れてるの。」
「そうか。会うてみたいな。」
「雅文君、今日は誰と来たの?」
「あぁ、美夜子と里香と由香里と来た。」
「お友達増えたんだね。瑠華も会いたいな。」
それから、砂浜に上がり、瑠華は人間の姿になった。豊満な乳房と尻が際立ち、より一層色気が感じられる。
「海底から来ました、人魚の瑠華です。」
「可愛い。」
「由香里よりオッパイ大きいやん。」
地上では、瑠華は裸なので、タオルを上と下に巻き、ビキニのようにする。昼になり、海の家で昼食。
「瑠華ちゃん、あーん🖤」
「あー、む。美味しい🖤」
「瑠華ちゃんは、雅文にメロメロね。」
楽しい時間はあっという間に過ぎ、夕方になった。前回泊まったホテルにチェックインし、一旦ここで瑠華と別れた。夜の海に1人佇む瑠華。誰もいない海に、波の音だけが聞こえる。
「里香と由香里っていう女の子も、可愛いな。」
砂浜でくつろいでいると、凄まじい妖気を感じた。
「ん?!何、この重い空気…。何体もの、妖怪と幽霊がこっちに来てる!!」
胸騒ぎがする瑠華。雅文達が迎えに来てくれ、一緒に夕食へ行く。車内で先程のことを話した。
「やっぱり追いかけてきたか…。」
「妖怪と殺し屋が、同時に迫って来ているのね。」
そう呟く雅文と美夜子、不安がる里香と由香里を瑠華が励ました。
「大丈夫。2人を信じて。私とその仲間達も。」
昨年訪れた島おでん たからに訪れ、夕食で束の間の楽しい時間を過ごした。そうしている内にも、百鬼夜行之衆と猛毒獣大陸の刺客達が迫ってきていた。
島おでん たからを後にし、パイナガマビーチへ向かう。追いかけてきている以上、戦って撃破しなければならない。
「大丈夫ですよね?雅文さん、美夜子さん。」
「Golden Tigerと髑髏城潰しましたもんね。」
「あの時より、我々は強くなっている。新しい武器もある。心配するな。」
運転している雅文は、ルームミラーに目をやると、鬼火と共に妖怪達が追いかけてきているのが見えた。
「生け贄だー!!!」
「死装束着た骸骨の…。船幽霊がなぜここに?!」
「どうしたの雅文?えっ?!ゾンビ?!」
フロントガラスに、鎧を着た女戦士の亡霊が現れ、手招きして誘導してきた。
「フフフ、この者が雅文と美夜子。中々強そうではないか。」
誘導されるままに、パイナガマビーチに到着。そこに猛毒獣大陸のエージェントも来ていた。
「見つけたぜ!探偵共!」
「俺様の角で、一突きにしてやるぜ!」
気づけば、妖怪と殺し屋に囲まれていた。
「フフフ、我らの傘下 世界T教会の支部を潰してくれたな。さて、猛毒獣大陸と言ったな。お主らも、ここで血の海に沈めてくれようか。」
「ハハハハハ!妖怪なんざに負けるか!」
夜の砂浜、闇が深くなる。雅文と美夜子は、武器を手に取り、臨戦態勢に入る。
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