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2.忙しい騎士団総団長マーベリックと妻ケイコ
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オノミ街は王都から馬で半日、南に進んだ所にあり、ルサ寺院の直ぐ近くの宿屋に泊まる事にした。
街は、セバスチャンが言ってたように女の人が一人で買い物をしているので治安は良さそうで、とても活気がある。
ルサ寺院へ向かって表通りに出ると騒がしい。
「何だろう?」
人の流れにそって向かうと
ドン!
誰かにぶつかられ尻餅をついた。
「あいたたぁー。」
「気を付けな。おばさん!」
濃いブルーの髪の女の子が吐き捨てていった。
「あっ!落とし物よ!」
私の側に手の平サイズの青い小袋が落ちていた。
痛むお尻をさすりながら小袋を拾うと、いきなり手を掴まれた。
「スリめ!よくも盗んだな。さぁーこっちに来な!」
私の手を40歳位の男性がガッチリ捕まえ睨みつけている。
「痛い!何を、何を言ってるの?」
「その財布が証拠だ。さぁーこっちに来い!警備隊に引き渡す。」
「何でそうなるのよ!
私は女の子にぶつかってコレを拾っただけよ。」
どこの世界にもこう言う早とちりがいるのね。嫌になっちゃう。
「うるせぇ文句なら警備隊に言え!」
そのままグイグイと警備隊詰所に連れて行かれてしまった。
「今日は忙しいから明日、話を聴く。
大人しくしていろ。」
えっ?!
牢屋に入れられてしまった。。
何でこんな事に。
私の話に耳を傾けないなんて!横暴過ぎる。
やってないから直ぐに解放されるだろうけど、もし、もしも出れなかったら、、、マーベリックに迷惑がかかってしまう。
本当にどうしたら良いのだろう?
翌日、朝から尋問が続く。
「だから!私じゃないんです!」
何度、言っても聞いてくれず、怒鳴れたり脅迫されたりする。
悔しく涙がで出来た。
「まったく、しつこい奴だ!昼から再開する。」
このままだとマーベリックに助けを求めないと此処を出れないかもしれない。
気持ちだけのお昼ご飯がでるけれど、食べる気がしない。
「再開する。出ろ!」
グイッと乱暴に牢屋から出されて尋問室に移された。
ああっ、、また尋問が始まる。。
だけど、今日はやけに外が騒がしいわね。
「お待ちを!どうか、どうかお願いです。お待ちを!」
ガヤガヤと大勢の声がする。
一体どうしたんだろう?
ガチャガチャ、ガチャ
私の背中でドアの鍵が開けられドアの開く音がする。
「おい!お前!」
「えつ?!」
この声って、、
呼びかけられ振り向く。
鬼の様に怒っているマーベリックが立っていた。
「ケイコ!!」
顔を見るなり怒鳴りつけられてしまった。
「お前は何故こんな処にいるんだ?」
ああっ、、最悪!
「総団長様、お知り合いでしょうか?」
オドオドと警備隊が声をかける。
「ああ。俺の馬鹿嫁だ!」
警備隊一同が凍りついてしまった。
勿論、私も。。
その後、誤解も解けてマーベリックに連れられ警備詰所を出た。
マーベリックの馬に相乗りさせられ、私はビクビクしながら様子を伺い質問した。
「よ、よくここに居るのがわかったわね?」
「ああ。警備隊から大量のクッキーを差し入れされたんだ。王都でも珍しいのにこの街にあるのが怪しくて出処を聞いたら昨日、捕まえたスリの女だと言うじゃないか。」
ジロリと見下ろされた。
「特徴を聞くと黒髪の女だ。本当に、、お前は!」
グッとその後の言葉を飲み込み、代わりにハァーと長ーいため息つかれてしまった。
「ごめんなさい。差入れを持ってきたはずが、、、ご迷惑をお掛けしました。」
「---」
マーベリックは無言だ。怒っているわ。
また怒らせてしまったわ。
宿に着くとガッチリホールドされマーベリックの部屋に連れていかれた。
「俺が帰るまでここにいろ。今夜は許さない。覚悟しておけ。」
「!!!」
ガチャリ
鍵をかけられた!
帰宅したマーベリックから朝までお仕置きが続き、もう2度と一人で遠出はしないと誓ったのだった。
街は、セバスチャンが言ってたように女の人が一人で買い物をしているので治安は良さそうで、とても活気がある。
ルサ寺院へ向かって表通りに出ると騒がしい。
「何だろう?」
人の流れにそって向かうと
ドン!
誰かにぶつかられ尻餅をついた。
「あいたたぁー。」
「気を付けな。おばさん!」
濃いブルーの髪の女の子が吐き捨てていった。
「あっ!落とし物よ!」
私の側に手の平サイズの青い小袋が落ちていた。
痛むお尻をさすりながら小袋を拾うと、いきなり手を掴まれた。
「スリめ!よくも盗んだな。さぁーこっちに来な!」
私の手を40歳位の男性がガッチリ捕まえ睨みつけている。
「痛い!何を、何を言ってるの?」
「その財布が証拠だ。さぁーこっちに来い!警備隊に引き渡す。」
「何でそうなるのよ!
私は女の子にぶつかってコレを拾っただけよ。」
どこの世界にもこう言う早とちりがいるのね。嫌になっちゃう。
「うるせぇ文句なら警備隊に言え!」
そのままグイグイと警備隊詰所に連れて行かれてしまった。
「今日は忙しいから明日、話を聴く。
大人しくしていろ。」
えっ?!
牢屋に入れられてしまった。。
何でこんな事に。
私の話に耳を傾けないなんて!横暴過ぎる。
やってないから直ぐに解放されるだろうけど、もし、もしも出れなかったら、、、マーベリックに迷惑がかかってしまう。
本当にどうしたら良いのだろう?
翌日、朝から尋問が続く。
「だから!私じゃないんです!」
何度、言っても聞いてくれず、怒鳴れたり脅迫されたりする。
悔しく涙がで出来た。
「まったく、しつこい奴だ!昼から再開する。」
このままだとマーベリックに助けを求めないと此処を出れないかもしれない。
気持ちだけのお昼ご飯がでるけれど、食べる気がしない。
「再開する。出ろ!」
グイッと乱暴に牢屋から出されて尋問室に移された。
ああっ、、また尋問が始まる。。
だけど、今日はやけに外が騒がしいわね。
「お待ちを!どうか、どうかお願いです。お待ちを!」
ガヤガヤと大勢の声がする。
一体どうしたんだろう?
ガチャガチャ、ガチャ
私の背中でドアの鍵が開けられドアの開く音がする。
「おい!お前!」
「えつ?!」
この声って、、
呼びかけられ振り向く。
鬼の様に怒っているマーベリックが立っていた。
「ケイコ!!」
顔を見るなり怒鳴りつけられてしまった。
「お前は何故こんな処にいるんだ?」
ああっ、、最悪!
「総団長様、お知り合いでしょうか?」
オドオドと警備隊が声をかける。
「ああ。俺の馬鹿嫁だ!」
警備隊一同が凍りついてしまった。
勿論、私も。。
その後、誤解も解けてマーベリックに連れられ警備詰所を出た。
マーベリックの馬に相乗りさせられ、私はビクビクしながら様子を伺い質問した。
「よ、よくここに居るのがわかったわね?」
「ああ。警備隊から大量のクッキーを差し入れされたんだ。王都でも珍しいのにこの街にあるのが怪しくて出処を聞いたら昨日、捕まえたスリの女だと言うじゃないか。」
ジロリと見下ろされた。
「特徴を聞くと黒髪の女だ。本当に、、お前は!」
グッとその後の言葉を飲み込み、代わりにハァーと長ーいため息つかれてしまった。
「ごめんなさい。差入れを持ってきたはずが、、、ご迷惑をお掛けしました。」
「---」
マーベリックは無言だ。怒っているわ。
また怒らせてしまったわ。
宿に着くとガッチリホールドされマーベリックの部屋に連れていかれた。
「俺が帰るまでここにいろ。今夜は許さない。覚悟しておけ。」
「!!!」
ガチャリ
鍵をかけられた!
帰宅したマーベリックから朝までお仕置きが続き、もう2度と一人で遠出はしないと誓ったのだった。
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