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王室騎士団総団長マーベリックとケイコの婚約
20.マリアンヌからの贈り物
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*****
「叔母上、この度は叔母上の知らせのお陰で無事解決が出来ました。知らせが無ければ手遅れになり、ケイコを探しに旅にでていたと思います。」
ケイコがそっーと見上げれば、マーベリックにギロリと睨まれた。
どうやらまだ怒ってるようだ。
「あの、、遠征先に連絡が行ったの?」
「ああ。戦闘中に敵に混ざって私設騎士団が知らせを持って来た時は声が出ない程に驚いたぞ。」
「戦闘中?!私設騎士団?!」
ケイコは耳を疑った。
「そうだ。俺か叔母上だけが動かせるアルフレッド家の私設騎士団だ。アイツらがあんな所まで来る程の事とは何だ?!と驚いたぞ。」
「それでもギリギリになってしまった。すまぬな。」
「いえ。叔母上の機転のお陰でケイコを捕まえアーサーの悪知恵を懲らしめる事も出来ました。感謝します。」
そう言うとマーベリックはケイコに向き直り小言を言い始めた。
「お前は何故、領地にいるんだ?王都で静養中だろう?」
「ホッホッホ。私くしがここへ帰る時に連れてきたのじゃ。アルフレッド家を貴族を見せてやろうと思ってな。」
「叔母上、ケイコを動かす時は許可を取って頂きたい。と申していましたが。」
マーベリックが明らかに不満顔で苦言を言った。
マリアンヌは、そうだったか?ととぼけている。
「マーベリックよ。いつまで領地に入れるのか?」
「私設騎士団が加わったので勝利したとはいえ、事後処理が溜まっています。明日、出発します。勿論、じゃじゃ馬は連れて帰りますから。」
「クックック。離すつもりはないか、、、では、これを渡しておこう。」
鍵付きの引き出しから神官長にもらった赤い封筒を取り出してマーベリックに渡した。
「これは、、、叔母上!まさか?」
「ホッホッホ。受け取れ。」
マーベリックは、ケイコの肩をグッと掴み、真剣な顔で問いただした。
「おい!いつだ?いつの間に?」
「何?どうしたの?」
ケイコには何の話なのか全く見えない。
マーベリックが口を開く前にマリアンヌが扇を机に叩き注意を促した。
「マーベリック、来月にひと月遅れでパーティーを開くように。一族の代表を連れて王都に行くので準備を頼むぞ。」
「本気ですか?」
「私くしが反対した事がありましたか?」
「ありがとうございます!叔母上!」
マーベリックは珍しくマリアンヌに抱きついて頬にキスをした。
「さぁ、そうと決まれば来い。俺の屋敷を見せてやる。」
「叔母上、この度は叔母上の知らせのお陰で無事解決が出来ました。知らせが無ければ手遅れになり、ケイコを探しに旅にでていたと思います。」
ケイコがそっーと見上げれば、マーベリックにギロリと睨まれた。
どうやらまだ怒ってるようだ。
「あの、、遠征先に連絡が行ったの?」
「ああ。戦闘中に敵に混ざって私設騎士団が知らせを持って来た時は声が出ない程に驚いたぞ。」
「戦闘中?!私設騎士団?!」
ケイコは耳を疑った。
「そうだ。俺か叔母上だけが動かせるアルフレッド家の私設騎士団だ。アイツらがあんな所まで来る程の事とは何だ?!と驚いたぞ。」
「それでもギリギリになってしまった。すまぬな。」
「いえ。叔母上の機転のお陰でケイコを捕まえアーサーの悪知恵を懲らしめる事も出来ました。感謝します。」
そう言うとマーベリックはケイコに向き直り小言を言い始めた。
「お前は何故、領地にいるんだ?王都で静養中だろう?」
「ホッホッホ。私くしがここへ帰る時に連れてきたのじゃ。アルフレッド家を貴族を見せてやろうと思ってな。」
「叔母上、ケイコを動かす時は許可を取って頂きたい。と申していましたが。」
マーベリックが明らかに不満顔で苦言を言った。
マリアンヌは、そうだったか?ととぼけている。
「マーベリックよ。いつまで領地に入れるのか?」
「私設騎士団が加わったので勝利したとはいえ、事後処理が溜まっています。明日、出発します。勿論、じゃじゃ馬は連れて帰りますから。」
「クックック。離すつもりはないか、、、では、これを渡しておこう。」
鍵付きの引き出しから神官長にもらった赤い封筒を取り出してマーベリックに渡した。
「これは、、、叔母上!まさか?」
「ホッホッホ。受け取れ。」
マーベリックは、ケイコの肩をグッと掴み、真剣な顔で問いただした。
「おい!いつだ?いつの間に?」
「何?どうしたの?」
ケイコには何の話なのか全く見えない。
マーベリックが口を開く前にマリアンヌが扇を机に叩き注意を促した。
「マーベリック、来月にひと月遅れでパーティーを開くように。一族の代表を連れて王都に行くので準備を頼むぞ。」
「本気ですか?」
「私くしが反対した事がありましたか?」
「ありがとうございます!叔母上!」
マーベリックは珍しくマリアンヌに抱きついて頬にキスをした。
「さぁ、そうと決まれば来い。俺の屋敷を見せてやる。」
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