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1章 峠の釜めし

謎の物体X

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冬の寒さが辺りを静寂に包むこの時期ここタイムロードも静寂に包まれていた。そんな中例の老人はいつものコートに茶色の暖かそうな手袋をしていた。空はどこまでも青く透き通っていた。老人は息が白い中呟いた。「平和ですねぇ、でも一歩この星から出てみればまた変わった風景が見えるのかも知れません」そう言うと老人は空を仰いだ。

ここは地球から少し離れた宇宙、今その銀色の円盤の中に青い球体が吸い込まれていった。そして円盤の中今白い壁の白い扉がスッと開いた。そこにはグレイと呼ばれる全身灰色目が大きく耳が尖って頭スキンヘッドかろうじてある鼻の穴がある紛れもない宇宙人だった。その宇宙人は銀のサラを持っておりそこに透明な半円形の蓋をしていたものをもって「隊長!たった今地球から戻りました!」と告げた。隊長と呼ばれた男見た目は呼んだ男と変わらない宇宙人だったが何故かネクタイを締めていた。そして隊長は「おー戻ったか!で、どうだ?」すると部下は両手で持っていた銀の皿を見せて「はいっ!ちゃんとこの通り地球の物質を持ち帰ってきました!」隊長は「よくやった!早速調べるからそこに置いて!」とこの部屋の中心にある白い机を指差した。「はいっ!」と言うと部下はその銀の皿をテーブルに乗せた。隊長はその銀の皿を見ると「おいっ!これは有毒な物じゃないんだろな?ほらっ前の惑星で採取した有毒ガスを発するキノコ!あの二の舞はゴメンだぞ!」部下は慌てて言った。「だ、大丈夫です!ちゃんと有毒チェッカーにかけて無害と判断されました!」隊長は安心して「よっしゃじゃあシークレットオープン」
と言うと銀の皿に乗っていた半円形の蓋を取った!「うっ!」2人ともたじろいた。その銀の皿にあったものそれはまさしく「うんこ」だった!隊長は「こ、これは・・!」
と呟いた。「くっさ!!」隊長は思わず両手の人差し指を鼻の穴に突っ込んだ!その真似をして部下も鼻を塞いだ!「うわっくっさー何だコレは?かなり臭いな?」と隊長が言うと部下は「ええ!私も持ってくるのにかなり苦労しました!」と言った。「かなり柔らかい物質だな」隊長はその物質(うんこ)を指で突いた。「はいっ!形を崩さず持ち帰るのに苦労しました!」「で、コレどこにあったの?」と隊長が尋ねると「はいっ偶然地球人が山の中に置いていったものを持ち帰りました!」・・・隊長は「捨てていったんじゃないの?」「はぁ?そうなんですかねぇちゃんと上に紙も乗せてありましたよ」「何っ?紙だと?説明書かもしれんじゃないか?その紙どうした?」「あっえっとどうしたっけ?」「ああっそうだ!あの紙汚かったから捨てちゃいました!」その言葉に隊長は激怒し「馬鹿野郎!もしかしたらこの物質が何かを知る重要な手掛かりなったかも知れないじゃないか!」部下は「すいません!で、では今すぐその紙を取ってきます!」と出て行こうとしたが隊長は止めて「もういいわ!時間のロスだ!そんなことよりこの物質を調べるぞ!」部下は慌てて「分かりました!しかし今の所分かっているのはこのブツがかなり臭いとしか」隊長は苛立ち「うるさいな!これからとっぷりと調べるんだよ!」そう言うとまたドアが開き別の部下が入ってきた!「ちわーす!どうも遅れました!」すると隊長は怒り「遅いぞ!いつまでトイレにいるんだ?」すると部下は「すいません!ちょっと便秘気味だったので!」もう1人の部下はあわてて「ああっこれっすか?隊員が持ち帰った地球の物質サンプルは?うおっ臭いっすね!」その部下も鼻の穴を塞いだ!
隊長は腕組みをしながら「うむ!まあな・・・んっ?ところでお前手は洗ってきたか?」すると部下「あっ忘れました!」その一言に隊長は大激怒「汚ねぇな!そんな手で大切なサンプルに触るつもりだったのか?!」「す、すいません!すぐ洗ってきます!」隊長はふぅ!とため息をつくと「全く汚いやつだ!」「危うくサンプルにうんこの匂いがつくとこだったぞ!」それを持ち帰った部下も「そうですね!無事でなによりです!」そうゆう2人の目の前に地球のサンプルは行業しく鎮座していた。

時の小道で老人は空を見上げる、「その物の価値なんて結局は人が決めたもの」「なのかも知れませんねぇ」と言うと薄汚れた10円玉を投げ捨てた・・・昭和32年の物、未使用だと一万円はするそうです。 完
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