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序章
幸せの店
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その日タクシー運転手青木はかなり怒っていた。とくにこの深夜という時間はかなり変わった客が多い。しかも青木のなわばりとしていたのは繁華街だったので酔って横柄な態度の客が多くその日もそんなクソ客ばかりだったので青木はうんざりとしていたのだ。「今日はもう店じまいするか・・」
そんな事を呟きながらコンビニでも寄って行くか!とコンビニに行こうとした青木だったが不幸が起きた。と言っても何て事はないお客が来てしまったのだ。仕方なく車を止めると何だが見すぼらしい髭面の男が乗ってきた。青木は顔をしかめた。こうゆう奴は酔って金を払わない奴がいるのだ、だがそうとは限らないので仕方なく男を乗せた。「お客さん、どちらまで?」青木は少しぶっきらぼうに応対した「・・・」「お客さん?どうしました?どちらまでで?」青木は少しイライラしながらその髭面を睨め付けたら男は変な事を言い出した。「あの、幸せの店までお願いします」髭面はオドオドしながらそう答えた。「はっ?」青木はうんざりした。・・またかよ酔っ払いだ!青木はつくづくタクシー運転手が嫌になった。そしてタクシーを急ブレーキを踏み髭面を睨め付けた!すると髭面の男は慌てて「とにかく私が指定する店まで行ってくれないですか?もちろんお金は払います!」そう言うと男はポケットから一万円札を取り出し青木に見せた。それを見た青木はうっとこらえた。そして一つ咳払いをすると「どちらまで?」と言った。その男の答えた場所はその繁華街からそんなに遠い所ではなかった。充分一万円でお釣りが来る。「分かりました。向かいます」
青木はこの酔っ払いが!とは思っていたがまあ金さえ貰えれば幸せの店だろうが不幸な店だろうがいってやる!とタクシーを走らせた。お互い無言のまま目的地まで辿り着いた。青木はてっきり幸せな店が風俗か何かだと思っていたのだがその店は真っ暗で何の店かも分からなかった。髭面の男はそそくさとお金を払ってその店の中に消えて行った。青木は狐に摘まれた様な思いだだったがすぐにその事は忘れてしまった。
それから3日後いつものようにタクシー運転手をしていた青木だったがふと買った週刊誌を見て度肝を抜いた。「あ、あの男だ!」その週刊誌のトップページに髭は無かったがあの見すぼらしい格好だった男が高級そうなスーツを着て超有名な女優と2人並んで写ってたのだ。記事を読んでみるとどうやら女優の方から男に交際を申し込んだと書いてあった。「昨日の事だ・・何てこったい・・こんなことが?」青木は戸惑ったがあの男が言った言葉が引っかかった。・・・幸せの店・・どうやらあの店行って見なくては!青木は焦る心を押し留めゆっくりとタクシーをあの場所に向かわした。この前来た時は夜だったので分からなかったがその店はひっそりとした神社の横にあった。どうやら古びてたが質屋の様であり看板には「一福神」と書かれていた。青木は苦笑いした。・・一福?七福神と書けばいいのに・・などと思いながら店の中に入っていった。
一瞬青木は何が起きたか分からなかった。ただ眩しかった。だがそのうち慣れてくるとその光の正体が分かった!黄金の山・・
店中金ピカの道具で溢れかえっていた!青木はあまりの出来事に呆然と立ち尽くしていた。すると奥の方から「客かえ?」と言う声とともに小柄なデブの小男が笑顔で出てきた。青木は思った・・あれコイツ何処かで?・・それもそのはずその小男は七福神の一人「布袋様」にそっくりだった。その小男は「あー最近お客さん多いねーあーまぁしょうがないか不景気だしねーあーでどうする?一口一万円からだけど」そうゆうと小男はぼりぼりとケツを掻いた。青木は混乱していたが何とか何が起きてるか知りたかった。「い、一体何なんだ?ここは?一万円?何の話だ?さっぱりわからん!」と言うと小男は迷惑そうに「あー知らんできたくちか?あーまぁいいや」「ここは幸せの店7人の店員が順番に7つの幸せを管理しお客の相手をする!」「今、わしの番!」「一口一万円で100倍増える!」「あー後は自分で決めてね」「さて、何口?」と言うと小男は鼻くそをほじりながらもう片方の手を差し出した。小男は続けた「あー早くしてね!後3つ数えるから答えだしてじゃあい一ち!」青木は疑いながらも、もうすでにどうするか即決した!小男は言う
「にっ!」「わ、分かったここに有り金五万ある!これで頼む!」青木はポケットから五万円を小男に払った。小男はニンマリすると「毎度あり~」と言うが早いかさっと五万円取りそのまま店の奥へと消えた。青木はそのまま何も言わず外へ出てタクシーを走らせた。
再びここは時の小道、茶色のコートの老人がベンチに置いたあった競馬新聞を見る「おおっこりゃすごいですなぁ先ほど1人ロトくじで500万円の大当たりが出たようです。」
その横を猛スピードでタクシーが通る!
何故かそのタクシーのナンバープレートが黄金に輝いて見えた。 完
そんな事を呟きながらコンビニでも寄って行くか!とコンビニに行こうとした青木だったが不幸が起きた。と言っても何て事はないお客が来てしまったのだ。仕方なく車を止めると何だが見すぼらしい髭面の男が乗ってきた。青木は顔をしかめた。こうゆう奴は酔って金を払わない奴がいるのだ、だがそうとは限らないので仕方なく男を乗せた。「お客さん、どちらまで?」青木は少しぶっきらぼうに応対した「・・・」「お客さん?どうしました?どちらまでで?」青木は少しイライラしながらその髭面を睨め付けたら男は変な事を言い出した。「あの、幸せの店までお願いします」髭面はオドオドしながらそう答えた。「はっ?」青木はうんざりした。・・またかよ酔っ払いだ!青木はつくづくタクシー運転手が嫌になった。そしてタクシーを急ブレーキを踏み髭面を睨め付けた!すると髭面の男は慌てて「とにかく私が指定する店まで行ってくれないですか?もちろんお金は払います!」そう言うと男はポケットから一万円札を取り出し青木に見せた。それを見た青木はうっとこらえた。そして一つ咳払いをすると「どちらまで?」と言った。その男の答えた場所はその繁華街からそんなに遠い所ではなかった。充分一万円でお釣りが来る。「分かりました。向かいます」
青木はこの酔っ払いが!とは思っていたがまあ金さえ貰えれば幸せの店だろうが不幸な店だろうがいってやる!とタクシーを走らせた。お互い無言のまま目的地まで辿り着いた。青木はてっきり幸せな店が風俗か何かだと思っていたのだがその店は真っ暗で何の店かも分からなかった。髭面の男はそそくさとお金を払ってその店の中に消えて行った。青木は狐に摘まれた様な思いだだったがすぐにその事は忘れてしまった。
それから3日後いつものようにタクシー運転手をしていた青木だったがふと買った週刊誌を見て度肝を抜いた。「あ、あの男だ!」その週刊誌のトップページに髭は無かったがあの見すぼらしい格好だった男が高級そうなスーツを着て超有名な女優と2人並んで写ってたのだ。記事を読んでみるとどうやら女優の方から男に交際を申し込んだと書いてあった。「昨日の事だ・・何てこったい・・こんなことが?」青木は戸惑ったがあの男が言った言葉が引っかかった。・・・幸せの店・・どうやらあの店行って見なくては!青木は焦る心を押し留めゆっくりとタクシーをあの場所に向かわした。この前来た時は夜だったので分からなかったがその店はひっそりとした神社の横にあった。どうやら古びてたが質屋の様であり看板には「一福神」と書かれていた。青木は苦笑いした。・・一福?七福神と書けばいいのに・・などと思いながら店の中に入っていった。
一瞬青木は何が起きたか分からなかった。ただ眩しかった。だがそのうち慣れてくるとその光の正体が分かった!黄金の山・・
店中金ピカの道具で溢れかえっていた!青木はあまりの出来事に呆然と立ち尽くしていた。すると奥の方から「客かえ?」と言う声とともに小柄なデブの小男が笑顔で出てきた。青木は思った・・あれコイツ何処かで?・・それもそのはずその小男は七福神の一人「布袋様」にそっくりだった。その小男は「あー最近お客さん多いねーあーまぁしょうがないか不景気だしねーあーでどうする?一口一万円からだけど」そうゆうと小男はぼりぼりとケツを掻いた。青木は混乱していたが何とか何が起きてるか知りたかった。「い、一体何なんだ?ここは?一万円?何の話だ?さっぱりわからん!」と言うと小男は迷惑そうに「あー知らんできたくちか?あーまぁいいや」「ここは幸せの店7人の店員が順番に7つの幸せを管理しお客の相手をする!」「今、わしの番!」「一口一万円で100倍増える!」「あー後は自分で決めてね」「さて、何口?」と言うと小男は鼻くそをほじりながらもう片方の手を差し出した。小男は続けた「あー早くしてね!後3つ数えるから答えだしてじゃあい一ち!」青木は疑いながらも、もうすでにどうするか即決した!小男は言う
「にっ!」「わ、分かったここに有り金五万ある!これで頼む!」青木はポケットから五万円を小男に払った。小男はニンマリすると「毎度あり~」と言うが早いかさっと五万円取りそのまま店の奥へと消えた。青木はそのまま何も言わず外へ出てタクシーを走らせた。
再びここは時の小道、茶色のコートの老人がベンチに置いたあった競馬新聞を見る「おおっこりゃすごいですなぁ先ほど1人ロトくじで500万円の大当たりが出たようです。」
その横を猛スピードでタクシーが通る!
何故かそのタクシーのナンバープレートが黄金に輝いて見えた。 完
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