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10話 ネタ装備トッププレイヤー(主人公含む)
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【Raid Battle!】
【兎月舞う新緑の主】
【荒れ狂う魚尾砲】
【レイドバトル同時発生につき難易度が上昇します】
「はろー、今日も調子良さそうだな!」
もはや幼馴染みに挨拶するような気軽さになってきた。
今回はまともに戦闘する気がないので挨拶だけして死に戻りをした。
「【槌鍛治士】、お前【釣竿剣士】にコネがあったりしない?」
今回死に戻りしたのは安定のガチムチおっさんのところだ。
最近【釣竿剣士】の話題がよく出てくるので、ちょっと会ってみたくなってきた。
装備に関して顔の広いこいつなら何かしらの繋がりがあるかもしれないと思って押しかけたのだ。
「ようやく【包丁戦士】も他のトッププレイヤーに興味が出てきたか!
今まで頑なに関わろうとしなかったのが不思議でしょうがない!」
「他の?
俺ってトッププレイヤーだったのか?
全くそんなつもりないんだが?」
今明かされる衝撃の真実というやつだ。
「そ、そうだったのか!
お前はレイドボスに対して他のプレイヤーより意欲的に攻略の意思を見せてるからな!」
「意欲的といってもジェーに対してだけだぞ」
「安心しろ、他のトッププレイヤーたちもそんな感じだ!
草原エリアから見て、北の【釣竿剣士】、南の【トランポリン守兵】、東の【風船飛行士】、西の【包丁戦士】だ!
それぞれが自分の目的のために、それぞれのエリアのレイドボスを討伐しようとしている」
いやいやいや、トッププレイヤーにネタ装備連中多すぎでしょ!
ちなみに、いまさらだがプレイヤーがチュートリアルで貰える装備はランダムだ。
さらに、プレイヤーが作る装備と違い耐久力が無限なのでレイドボスにぼこぼこにされるだけのドン底ゲームだと、このチュートリアルでもらった装備以外を使うと一戦か二戦しただけで壊れるので、好き好んでチュートリアル装備以外をメインに使うプレイヤーはいない。
俺の代名詞になっているこの包丁もチュートリアル装備だ。
「トッププレイヤーって言われているくらいだからかなり戦える連中だってのはわかるんだが、俺以外どうやって戦ってるのか想像すらできないんだが!?
釣竿にトランポリン、それに風船って……
包丁もメジャーな武器からすると、かなりネタ装備だと思ってたけどそれ以上に意味不明なのばっかりだぞ」
「ワシも実際に戦っているところを見たわけではないから、実際どうしているのかまではわからんな!
っと、話が逸れてしまったが【釣竿剣士】のコネはあるぞ!
ルアーを作る依頼をちょうど受けているからな!
ちょうどよいから【包丁戦士】がこのルアーを渡しに行ってやってはくれんか!
北の沼地エリアにいると思うぞ!」
完全にお使いクエストの沼に沈めようとしてきたなこいつ……
しかし、これといって急ぎの用もないし、そもそも【釣竿剣士】に会いたいと思ってこいつのところに来たんだし何も問題はないか。
とりあえず、ルアーは受け取った。
「それなら報酬として、一回死に戻りしておいてくれ」
そう言った直後腰に提げていた包丁で【槌鍛治士】の胸元を一閃した。
特に意味もないが、タダ働きで損した気分になるので【槌鍛治士】の命を報酬でいただいておいたのだ。
俺の包丁が血を欲していたのでな!(そんなことはない……)
包丁が血を欲している……ころ……ころ……
【Bottom Down-Online Now loading……】
【兎月舞う新緑の主】
【荒れ狂う魚尾砲】
【レイドバトル同時発生につき難易度が上昇します】
「はろー、今日も調子良さそうだな!」
もはや幼馴染みに挨拶するような気軽さになってきた。
今回はまともに戦闘する気がないので挨拶だけして死に戻りをした。
「【槌鍛治士】、お前【釣竿剣士】にコネがあったりしない?」
今回死に戻りしたのは安定のガチムチおっさんのところだ。
最近【釣竿剣士】の話題がよく出てくるので、ちょっと会ってみたくなってきた。
装備に関して顔の広いこいつなら何かしらの繋がりがあるかもしれないと思って押しかけたのだ。
「ようやく【包丁戦士】も他のトッププレイヤーに興味が出てきたか!
今まで頑なに関わろうとしなかったのが不思議でしょうがない!」
「他の?
俺ってトッププレイヤーだったのか?
全くそんなつもりないんだが?」
今明かされる衝撃の真実というやつだ。
「そ、そうだったのか!
お前はレイドボスに対して他のプレイヤーより意欲的に攻略の意思を見せてるからな!」
「意欲的といってもジェーに対してだけだぞ」
「安心しろ、他のトッププレイヤーたちもそんな感じだ!
草原エリアから見て、北の【釣竿剣士】、南の【トランポリン守兵】、東の【風船飛行士】、西の【包丁戦士】だ!
それぞれが自分の目的のために、それぞれのエリアのレイドボスを討伐しようとしている」
いやいやいや、トッププレイヤーにネタ装備連中多すぎでしょ!
ちなみに、いまさらだがプレイヤーがチュートリアルで貰える装備はランダムだ。
さらに、プレイヤーが作る装備と違い耐久力が無限なのでレイドボスにぼこぼこにされるだけのドン底ゲームだと、このチュートリアルでもらった装備以外を使うと一戦か二戦しただけで壊れるので、好き好んでチュートリアル装備以外をメインに使うプレイヤーはいない。
俺の代名詞になっているこの包丁もチュートリアル装備だ。
「トッププレイヤーって言われているくらいだからかなり戦える連中だってのはわかるんだが、俺以外どうやって戦ってるのか想像すらできないんだが!?
釣竿にトランポリン、それに風船って……
包丁もメジャーな武器からすると、かなりネタ装備だと思ってたけどそれ以上に意味不明なのばっかりだぞ」
「ワシも実際に戦っているところを見たわけではないから、実際どうしているのかまではわからんな!
っと、話が逸れてしまったが【釣竿剣士】のコネはあるぞ!
ルアーを作る依頼をちょうど受けているからな!
ちょうどよいから【包丁戦士】がこのルアーを渡しに行ってやってはくれんか!
北の沼地エリアにいると思うぞ!」
完全にお使いクエストの沼に沈めようとしてきたなこいつ……
しかし、これといって急ぎの用もないし、そもそも【釣竿剣士】に会いたいと思ってこいつのところに来たんだし何も問題はないか。
とりあえず、ルアーは受け取った。
「それなら報酬として、一回死に戻りしておいてくれ」
そう言った直後腰に提げていた包丁で【槌鍛治士】の胸元を一閃した。
特に意味もないが、タダ働きで損した気分になるので【槌鍛治士】の命を報酬でいただいておいたのだ。
俺の包丁が血を欲していたのでな!(そんなことはない……)
包丁が血を欲している……ころ……ころ……
【Bottom Down-Online Now loading……】
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