【R18】劣等感×無秩序×無関心

登場人物・設定

登場人物

　


　館鼻タチバナ 弘ヒロシ　三十代後半（３５歳）　服はＭサイズ　口癖は「あの……」

　ESP：発現能力等級５のクレアセント（霊的嗅覚能力）
　能力制御が不安定なため抑制措置を受けている、端末装着時の発現等級は１／５→１／EX
（EX等級になっても無資格のため、能力抑制措置を受ける）
　主能力：５：クレアセント　副能力：１：テレパシー

　能力等級は高くても、制御能力に欠ける
　不安定な精神面に引きずられて、安定しない
　DD（Developmental disability：発達障害）とLD（Learning disability：学習障害）の一種、識字障害の複合
　AD/HD（Attention-deficit／Hyperactivity disorder：注意欠陥／多動性障害）注意欠陥優勢のび太型

　無診断DDの母親の影響で、自己肯定感が低い
　努力をしようと思っても、苦手分野については努力をすることすらできない自分が嫌いで、社会不適合者だと諦めている
　好きな映画はドタバタコメディやCG全盛前のアクション系、ほっこり感動系
　サスペンスや謎解きは見ることが苦痛、お色気系ラブコメは、途中で恥ずかしくなる
　ホラーは……緊張しすぎて心臓が痛くなる（無自覚に、心的外傷：psychological traumadによるフラッシュバックを起こす）
　休日は香りの良いお茶を飲みながら、映画鑑賞、海外美術館の収蔵品図録集や絵本を見て過ごす

　幼少期より人相手の巡り合わせには恵まれているが、経験から付き合いを深くすることを恐れている
　家族を反面教師に、依存しやすいものへ興味を持たないようにと抑制している
　恋愛経験無しで恋愛対象不明

　晋矢に背中を押されることで、最終的に精神的な独立を果たし、自分は自分のままで良い、と受けとめることができるようになる

　繊細ではあるけれど、とても頑固、自分の意見を曲げるのが嫌い（自分の意見を人に押し付けることはない）
　憲司からのDVに関して、あれは仕方がなかった、と割り切っているように見えるけれど、本人の知らない所で悪夢にうなされている（晋矢の能力で治療中）


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　真力田マガタ 晋矢シンヤ　研修医、大学院生、研究員（２５歳）　服はＬＬサイズ　ガチムチ系バリネコ

　PK：発現能力等級５のサイコヒーリング（精神治癒能力）
　通常資格は取得済みだが、学生で研修医のため能力の制限措置を受けている、発現等級は３／５→３／EX
　主能力：５：サイコヒーリング　副能力：２：レストレーション

　医療系の特殊資格が必要な専門職、サイコヒーラー（精神治癒師）を目指して、有名医療系大学（院）で研修と勉強中
（弘は晋矢を大学生だと思っている、実際は院生であり研修医、医師免許と能力使用資格は取得済み、現在は能力使用に特化して学んでいる：通常の資格と重複しないため）
　義父、義弟の憲司、実母の四人家族
　４等級能力者である現在の義父との関係は良好
　義弟の憲司は晋矢にとっては家具
　（浮気で離婚した）実父に容姿が似ていると、実母からは距離を置かれている

　高校に入ってから荒れていく憲司を（ほぼ他人目線で）心配する一方で、一緒にいる弘に好意を感じたが、精神関与系能力所持者であるため、ただの庇護欲なのか恋なのか悩んでいた
　弘が暴力行為の対象にされていると知って、悩むことをやめた
　義父の心労を減らそうと説教をして憲司の反発心を煽ってしまい、最終的に殴ったことで兄弟仲の修復が難しくなる

　深く傷ついている弘を癒したいと思い行動にうつし、同時進行で憲司に徹底的に避けられた
　両親に話をする前に、憲司と話し合いをしようとしていたことで弘が暴行を受けた、と後悔している
　憲司から向けられる敵愾心を、そこまで深刻なものだと考えていなかった

　弘へ恋慕を抱く以前は、周囲に対して淡白で飄々としていた
　所持能力の影響で、放っておいても周囲の人が集まってくるため、周囲への無関心は、過剰な負荷を溜め込まないための、自己防衛反応
　父親が浮気で母親と離婚したのではないと知っている

　他人のために自分を犠牲にすることを良しとしない、誰もが幸せになれる道を探すべきと考えている
　他者へのドッキリ、自己犠牲はロマンチックではない、ただの自己満足、が持論


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　真力田マガタ 憲司ケンジ　高校生（１７歳）　服はＬサイズ

　PK：発現能力等級１（２）のテレキネシス（遠隔念動能力）
　学生のため能力の制限措置を受けている、現在の発現等級は２／１（２）

　思春期における発現等級の上昇を期待して、能力者である父や、血が繋がっていなくても出来の良い兄のようになりたいと、猛勉強をして中学からエスカレーターの名門校に入ったけれど、入学後の検査ではずっと等級１、勉強も芳しくない
　高校生になり、勉強をする意欲を失いかけて、これからを悩んでいたところで弘に出会う

　初めは変なおっさんだな、と思っていたけれど、弘が最高等級である５等級の発現能力所持者だと知って、悪い方向に変わる
　発現等級が高いのに、能力を一切扱えない弘の姿を見るたびに、自分の未来がこうなったら……と一方的な苛立ちを募らせていった
　利用してやろうと考えて近くにいるうちに、優秀な兄への嫉妬と鬱憤解消から弘を犯すようになり、現在に至る
　普段は憲司に対して無関心な兄が、父親が心配しているから、と説教してきた所が暴発の発端

　退学措置を受けたのは、学園内で同級生相手に暴行事件を起こしたため
　その前から素行に問題があり、成績も底辺に落ちていた
　能力に見切りをつけて、成績で上位を狙っていれば立ち直れたはず
　悩みを溜め込むのではなく、周囲に相談をしていれば……と後悔する頃には、晋矢にガードされている弘には会えなくなっている

：補足：
　念動力系の能力者は事故や事件を避けるため、能力の発現等級を１まで落とされることになっている
　憲司は撹乱端末の故障により制御を失い、不安定な２程度、加虐心の増加で３に限りなく近いところまで使用できるようになっていた（暴発状態は心身に負担が大きい、廃人になる危険性有）
　思春期特有の不安定な時期に引きずられる形で、能力が等級２に上昇したけれど、本人が能力診断を受けずに逃げていた間に、端末が負荷に耐えられずに壊れた


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　石動イスルギ

　警察組織に所属する５等級能力者
　PK：サイコキネシス（遠隔念動能力）
　体格が良い男性で、藁色ボトルドブロンドの髪の毛を腰まで伸ばしている、ライオンのたてがみのようにモッサモサ
　口数が少ない上に感情も平坦（能力制御のため）


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　遠飛トウヒ

　警察組織に所属する５等級能力者
　PK：テレポーテーション（瞬間移動能力）
　ひょろりと細くて背が高い女性、言動が軽くて語尾を伸ばすけれど、仕事はしっかりやる
　言動が軽いのは、パートナーの石動を補佐する意味もある？？？


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　触フレ　（本編に名前は出てません）

　弘の職場の上司
　若い、二十代？
　なんらかの資格所持能力者と考えられる（ESP：サイコメトリー：接触感応能力：４）


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　感応カンオウ　（本編に名前は出てません）

　能力者専門カウンセラー
　おじいちゃん（７０歳越え）
　実は晋矢の院の名誉教授、普段は引退している
　弘のケアを担当してくれた縁がある
　制御できない能力にこだわらず、より良い生き方ができるようにと見守っている（ESP：クレアエンパシー：霊的共感：５）


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　真力田マガタ 復シゲル

　憲司の実父、晋矢の義父
　国家公務員、４等級能力者
　PK：レストレーション（復元再生能力）
　能力の関係で機密内容を含む出張が多く、普段はあまり家にいないが、マメな人なので連絡は毎日
　災害時などに救助部隊とともに派遣される仕事が多い

　家族のことは大切に思っているけれど、それ以上に自分の力で助けられる人を助けたいと思っている
　口数は少ないけれど、情が深い、博愛
　病気で亡くなった前妻とはお見合い結婚で、恋愛感情はなかったけれど、家族としての情は持っていた
　現在の妻に対しても同様

　退職後は妻と家庭菜園をしながら、のんびり暮らす予定


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　真力田マガタ 加苗カナ

　晋矢の実母、憲司の義母
　能力不所持者
　夫の浮気で離婚、一人で能力者の息子を育てられないため、知人のつてを頼り憲司の父と知り合う、恋愛感情ではなくお互いの利害のために結婚
　精神面があまり強くない（依存傾向あり）
　夫と憲司に家族の情は持っている
　浮気相手と結婚したいという夫の言い分を飲んで離婚したものの、引きずっている
　息子の顔立ちが夫に似ていくので、側にいるのが辛い

　夫が退職後に一緒に家庭菜園をしたいと、現在は勉強中


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　晋矢の実父

　能力不所持者
　実家の騒動に巻き込まれて、負債を背負うことになった（放棄できない事情がある）
　体は弱いけれど、精神面は強い
　心臓に持病があって無理がきかないため、妻子に迷惑をかけたくないと離婚を望むが、本当のことを言ったら、妻がおかしくなることがわかっていたため、嘘をついた
　息子に嘘を見抜かれていることを知っていて「おれの代わりに母さんを守ってくれ」と遺言も済ませている
　現在の生存と消息は不明