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SS 忘れられた初めての中イき ※ いきなりクライマックス

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 ぐっちゃべたん、ぐっちょびちゃん、とゆるゆると続く音に、耳から溶かされて。
 気がつけば、全身の力が入らなくなっていた。

「エレン、だいじょうぶか?」
「……ぅふぁ?……ぁ……らいじょ……ぅふ」
「は、かわいいのう」

 わたしは、いつからこうやって、ブレーを受け入れているんだろう?

 いつからおしりの穴を擦られて気持ちよくなるように、なったのか。
 はんしょく行為中のブレーの声はいつも以上にやさしくて、それがうれしくて、おしりがきもちよくて、なんだか、変になりそうだ。

 ブレーが仰向けのわたしの上にのしかかって、むねのさきっぽを吸われると、おしりがじゅくん、とした。

「ぅあ……あっ」
「これが好きか」

 好き?
 ブレーが好き。
 ちちは男だから、出ない。
 せんたんがはれて大きくなっちゃいそうで、恥ずかしい。

 楽しそうなブレーを見ると、わたしのくったりしたものがふるえて見えて、困る。
 おしりに入れる前にたくさん触れてくれて、いっぱい達したから、もう出そうにない。

「……ぁ……まら……これやうの?」
「おう、どうした、もうきついか」

 ぐっちゃびたん、ぐっちゅべちゃん、とブレーがゆるゆる腰を振る。
 ぶしゅ、ぷし、と変な音までしてる。
 さっき中で一回熱いの出して、コンドームを変えてくれたけど、太くて固いまま。
 だから。

「……ゃあ、もっと」

 視界がゆれる動きに合わせて、力の入らない首をふるふると揺らすと、ブレーが笑ったのを感じた。

「好きか」
「んっ」

 もちろん。
 ブレーが好きだ。
 触れてくれる、抱きしめてくれる。
 わたしの望みを叶えてくれる。

 あとどれだけ、こうしてくれるんだろう?
 きもちいい。
 でも、こわい。

 少しずつ登って、知らない場所に行こうとしているよう。
 ゆさゆさと揺れる体と、ちゅうちゅうと吸われているむねに乗った、ブレーのもじゃもじゃ頭が、ぱち、ぱち、とまたたいて見える。

 まっ暗な部屋なのに、どうして。
 もうすぐ、登りつめてしまいそう。

「こわい、から」
「おう」

 返事をしてくれたブレーが、分かった、と動きを変えた。
 お腹の中をこすり上げるように、せんたんでごりごりって。

「ま、って……こえ、やっ……やぁっっ」

 ごちゅん、ばちゅん、と音が大きくなる。
 ごりっ、ごりっと気持ちいい場所ばかりが押される。

「きもちいいなぁ?」
「きもひぃ、きもちぃっ、こぁぃ、やら、こわぃっ」
「大丈夫、なあ、いっしょにイこうな」
「んっ、いく、……イくっ、らめ、いクッぁああ゛っ、やぁあ゛ぁあぁぁっ!!」

 ばつん、とブレーのはだがあたるおとをさいごに、わたしは、まっしろいせかいにほうりだされた。

 
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