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第二章
4 【R18】(読み飛ばし可)
しおりを挟む再び唇が重ねられ、そこからルイスの体が下へと滑り降りていく。
彼はアリシティアの身体の所々に赤い花びらを散らせながら、手で胸の膨らみを持ち上げ、硬くなった先端を指先でこねる。
「はぁっ…」
思わずアリシティアの口から甘い吐息が漏れた。
脳に直接水音が響く感覚に、彼女からどんどん理性が失われていく。意識が遠くなり、ただひたすら、五感が快楽だけを拾おうとする。もはや抗うことはできず、ただぼんやりとルイスの行為を受け入れていた。
気がついた時には、アリシティアの足の間にルイスの頭があり、普段は閉じられている割れ目が舌で舐め上げられた。小さな突起が捏ね回され、唇が吸い付く。
「ん…ああっ」
快楽に溺れそうになりながら、正気を保とうと、頭を振る。
「ねぇアリス。これ気持ちいい?」
声が響いて、硬く丸められた舌が割れ目の奥に突き立てられる。
「ああっ!!」
我慢しきれず声が大きく漏れ出した。
ゾクゾクとした快楽が、足先から脳まで突き抜ける。狂いそうな程気持ちよい。
気持ちよいが、絶対口に出しては言うまいと、アリシティアは唇を硬く噛み締めた。
それでも喉の奥からは呻き声が漏れ、体は丘に釣り上げられた魚のようにピクピクとはねた。
ルイスはわざと恥ずかしくなるような、いやらしい水音を立てて、アリシティアを追い詰めていく。
差し込まれていた舌が抜かれて、上の小さな花芽に滑り、代わりに指先がくちゅくちゅと割れ目をなであげる。そしてそのまま、つぷりと指が挿し込まれた。
「…はあっ」
アリシティアの身体が大きくのけぞった。
花芽と同時に入口付近を散々捏ね回され、体が震える。
「…あぁ…んっ!!」
思わず大きくなった声に驚いて、アリシティアは手の甲で口を塞ぎ固く目を瞑った。
ルイスの指が更に奥へと侵入し、その壁の中を掻き回し始めた。美しく長い指が深くまで抉り、抜き差しするように、摩りあげる。
喉から殺しきれなくなった甘く熱い声と吐息が漏れ、ルイスは嬉しそうに笑みを浮かべた。
「中凄く熱いね。それにすごく締め付けてくる。僕のを触りながら感じてた? それとも今の状態に興奮してる? はぁ……もう入れたい」
羞恥をあおるような発言に、思わず指を締め付けた。それに伴うように、中からとろりと愛液が零れでて、皮膚を伝ってシーツまで濡らしていくのがわかる。
「ああっ! やだもう…」
アリシティアは泣きながら悲鳴のような声を漏らす。背中をのけぞらせて、はねる体は、自分の意思ではどうすることもできない。彼女は与えられる快楽を貪欲に受け入れてしまっていた。
そんなアリシティアの体から唇を離して、ルイスは満足げに彼女を見下ろした。
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