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肉食系ヒロインちゃんは、真面目系童貞君に喰べられてどろどろに溺愛される

絶倫設定なんていらないから

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 ぴちゃぴちゃといやらしい音が耳につく。とてつもなく恥ずかしくて、それでいて気持ちいい。
 溢れ出した蜜を纏わせるように動いていた指が、そっと中に差し込まれていく。浅いところを捏ねるように抜き差しされ、もっと奥に来て欲しくて彼の指を必死に締め付ける。


 彼の舌先は花芽を弄ぶように動き回り、時折歯で甘噛みしてくる。その度に私はイキそうになってしまう。けれど「お願い、ひとりでイカないで」と懇願されて、私は頭を左右に振った。

「も、無理なの。お願い」

「だめ、もう少し我慢して」

 吐息がかかり、唇で優しく突起を刺激されると身体が甘く痺れて、声が零れる。快感がどんどんと増幅して、中が収縮して指を締め付けた。私は我慢できず、小さな悲鳴を零す。けれどその瞬間、彼の指が引き抜かれた。

「やぁ、…なんでやめちゃうの?」

 泣きそうな顔で彼を見たら、彼は身体を起こして息を止めたように、私の姿を凝視していた。

「無理だから、エロすぎる」

 呟くセリフは馬鹿っぽくって。私はほんの少し笑ってしまった。ちょっと余裕を取り戻した私は、必殺技を繰り出す事にした。

「ねぇ、もう我慢できないの」

 そう言って、ヴィンセントの首に両手を回して、縋るような視線を向けてこの先を強請る。

「お願い、入れて……?」

 ヴィンセントはそんな私を見て、やっぱり息を止める。そして一旦私から離れて、下着と一緒にトラウザーズを脱ぎ捨てた。

「くそっ!! 人が必死に耐えてるのに!!理性がぶっ飛んだ!!」

 荒々しく私の膝を抱き込み、数度熱の塊を私に擦り付けて蜜を纏わせる。

「下手でも文句言うなよ!!」

 彼らしくない荒い言葉使いで、私の中に熱の塊を押し込むように一気に彼が入ってくる。内側から強引に押し広げられるような感覚に、声が震える。

「ああっ!!」

 ずっと待っていた刺激に、私は大きく背中を反らせた。足の指先が引き攣る。中が焼けるように熱い。
 突如与えられた強い快楽によがり狂うように、中に入ってきた彼自身の熱を締め付けながら、私の身体はなんどもビクビクと痙攣する。



「あっ、ちょっ…ダメだ、ミア!! クソつ」

 ヴィンセントが短く呻き声を上げた次の瞬間、貪り食うように唇が塞がれた。ガツガツと腰が打ち付けられる。互いの粘膜が擦れ合い下半身からは水音がもれ、溢れ出た蜜が太ももまで濡らす。やがて私の中で彼の質量が一気に膨れ上がり、そして内側で爆ぜた。

「ああっ!!」

「…くっ!!」

 彼の身体が震える。中の熱がどくどくとなにかを吐きだした。唇は合わさったまま。彼は全ての欲望を私の中に押し込むように、数度小さく動いた。

 貪るようなキスがやがて落ち着いて、優しく食むようなものへと変わったあと、ゆっくりと唇が離れていく。ヴィンセントは短く息を吐いて、汗に濡れた前髪をかきあげた。

「…ああ、もう。こんなに早く出すつもりじゃ…」

 なんかぶつぶつ言ってるが、気にすんな童貞。童貞にはよくある事…。
 ぼんやりとそんな事を考えていた時、ヴィンセントと目が合ってしまった。私を見たヴィンセントが、年齢よりも少し幼くて見えるカッコイイ顔に、なんだか凶悪な色気と笑顔を浮かべた。



「大丈夫。俺はまだまだいけるから。挽回させてよ」

「えっ!?まって、ちょっ…」


 なんだか逃げなきゃいけない気がする。急いでヴィンセントの下で身体を反転させて這い出そうとした私は、彼に腰をつかまれて背後から貫かれてしまった。

「ああっ!!」

「はっ…、もう少しだけ付き合ってよ。ね? ユーフェミア」

 今度はゆっくりと、ヴィンセントは私の中を探るように腰を動かし始める。ゾクゾクと背筋が粟立つ。気持ち良さがすごい。

「ああっ…、そこ、イイ」

「ここ?」

「ん、あっ、そこ!!」


 とかなんとか言いながら、快楽に負けた私は、「もう少し」なら、まあ良いか…と、どろどろにとけた思考のどこかでかんがえていた……。

 この「もう少し」が世間一般の感覚のもう少しからかけ離れているとは、思いもせずに……。











 うん、童貞だと思って、私は18禁乙女ゲームの攻略対象者を舐めていた。



 とてつもなく酷い目にあった。本当に酷い目にあった。ファーストシーズンになかった絶倫設定とか装備するの、本当にやめて欲しい。


 めちゃくちゃ腰が痛いし、股関節は外れそうだ。足もガクガクだし、寮は門限破りだし、何度も言うけど本当に酷い目にあった。


泣きたい!!




 
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