34 / 52
第三章
寝ぼけた彼女
しおりを挟む
美冬が5分だけ寝させて、といった時刻が過ぎようとしていた。
「美冬さん? そろそろ行かないと」
5分だけと言わず、自分の横でもっと寝させてあげたい。寝顔だって堪能したいし。しかし草太が越してきた初日の夕食で、二人揃って遅刻するのは印象があまりに悪い。申し訳ないと思いつつ、美冬の体を軽く揺すって目覚めさせようと試みる。
「ん~……わかった、今起きる……」
美冬は眠そうに目を擦りながら、体をう~んと伸ばした。再びこてんと草太に体を預けるものの、もぞもぞと体を動かしているので、じきに目覚めてくれるだろう。草太は少し安堵した。
「良かった、なんとか起きてくれるみたいですね……って、えぇぇ!!」
草太は愕然とした。美冬の首がしゅるしゅると伸び、彼女の美しい顔と首だけが部屋の扉に向かっていく。身体、つまりは本体が、置いてきぼりなのだ。どうやら頭では母屋に向かおうと思っているものの、体がついていかないらしい。出張で疲れ切った美冬の身体は、睡眠を欲している。気持ちだけは、つまり頭と首だけは、どうにか母屋の夕食に向かおうとしているのだ。
「早く行かなくっちゃね~草太くんと二人で~」
とろんと眠そうな顔つきで、首だけがしゅるしゅると伸びていく。これまで何度も美冬の首が伸びるところを見てきたが、これほど哀れな光景はなかった。文字通り、身体と心が分離した行動を起こしているのだから。
「み、美冬さんっ! 体を忘れてますって!!」
慌てて声をかけるが、完全に寝ぼけているようで、草太の声が届かない。走って止めに行きたいところだが、本体である美冬の身体は草太に預けたままだ。急に立ち上がれば、美冬の身体は倒れ、伸びた首共々にどうなるか予想がつかなかった。
(くっそ、どうすればいいんだ!)
草太は必死に考えた。首が伸びるところまで伸びてしまえば、彼女はその衝撃で目覚めるかもしれない。しかしあれほど眠そうだど、それも難しそうだった。疲れた美冬に負担をかけることなく、しっかりと目覚めさせるにはどうすればいいのか。草太は伸び続ける美冬の首を見つめた。彼女の首は白くて艷やかで、思わず触りたくなる肌をしている。
(そうだ!)
草太は自らの体をねじるように、美冬の首に顔を寄せると、艷やかな首にちゅっとキスをした。美冬の首がぴくりと反応した。
草太は思い出したのだ。美冬は首が弱点であり、触られるとたまらなく弱いことを。草太は唇を一旦離すと、今度はもう少しだけ深く、肌をついばむようにキスをする。キスマークが残ってしまわないように、そっと優しく何度も。美冬の首はぴたりと止まり、その場で悶え始めた。
「やっ、やだっ、くすぐったい! 草太くん、何してるの?」
伸びた首へのキス攻撃に、美冬はすっかり目覚めたらしい。
「美冬さん? 気付いたみたいですね。首だけが伸びて、身体を忘れてますよ。疲れてるとは思いますが、体ごと移動しないと」
伸びた首をくるりと回転させ、草太の側に置いてきぼりの自らの身体を確認し、ようやく事態を把握したようだ。
「やだ、私ってば。こんなこと初めてよ? よっぽど草太くんから離れたくなかったのかしら」
美冬は自らの失態をごまかすように、ブツブツと呟きながら伸びた首を少しずつ戻していく。首が完全に戻ると、ようやく美冬は草太の美しい上司の姿になった。
「良かった。身体を忘れて、首だけが伸びていくから心配しましたよ」
草太は屈託のない笑顔を美冬に向けている。邪な思いなどなく、純粋に美冬の身を案じているのだ。
「どうして首にキスしたの? 私、首が弱いって知ってるわよね?」
美冬は草太にキスされた首を撫でながら、赤くなった顔を隠すように草太に文句を言った。
「だってそれが一番確実だと思いましたから。まさか首を引っ張るわけにはいかないでしょ? 綱引きじゃないんだから」
「綱引き? 酷いわ。私、首は弱いのっ!」
美冬は顔を真っ赤にしながら、草太の体をぽかぽかと叩いた。どうやら、草太のキス攻撃が効きすぎたようだ。
「いたたっ、こんなことしてる時間ないでしょ? 美冬さん」
「そうだけどっ! なんだか納得いかないもの」
「わかりました、できるだけしないように誓います」
「『できるだけ』じゃなくて、約束して? もう首にキスしないって」
美冬の言葉に、草太の顔から笑みが消えた。
「約束はできません」
「どうして? 私は首が弱いって知ってるでしょ? 意地悪ね!」
美冬は幼子のように頬を膨らませ、ぷんっ!と怒っている。
「だって男は好きな女の子には、イジワルしたくなるもんなんですよ?」
草太はにやりと笑った。美冬の顔はさらに赤くなり、白い首筋まで紅く染まっていく。頭から蒸気が湧きそうだ。
「もう、もうっ! 草太くんのバカ! こんなに意地悪な人って知らなかったわ」
必死に抗議する美冬の姿が可笑しくて、草太は大きな声で笑った。引っ越しの緊張や不安など、とうにどこかに消え失せていた。美冬がいれば何だって耐えられる。首が伸びる姿も、こうして真っ赤になる姿も、首にキスされて悶える姿も、どれも愛しくてたまらない。
美冬はしばし草太の体をぽかぽか叩いていたが、やがて静かにうつむいてしまった。
「ごめんなさい、美冬さん。これからは美冬さんの困ることはしないようにします」
「本当……?」
美冬が草太を伺うように、そろりそろりと顔をあげていく。その頬は紅く染まったままで、彼女の美しい顔立ちを魅惑的に輝かせる。
「とりあえず、これで機嫌直してください」
「え、何?」
美冬がしっかりと顔をあげたのを確認するや、草太はもう一度キスをした。今度は彼女の唇に、軽く。
「今は時間がないので、これくらいで。疲れ、吹っ飛びましたか?」
草太の意図に気付いたのか、もはや言葉も出ないといった様子で美冬は口をパクパクさせている。
「そんな金魚みたいな真似してると、またキスしますよ?」
草太はにやりと笑った。草太の笑みに、美冬はまたまた全身を真っ赤にする。
「からかってごめんなさい、美冬さん。とりあえず母屋に向かいましょうか?」
「そうね。もう時間だものね。でも、もう意地悪しないでよっ!」
ぷんぷんと怒る美冬をなだめながら、草太は美冬の肩を抱くように、扉へと誘導した。
「僕、何があっても頑張りますから、美冬さん」
草太の言葉に安心したのか、美冬はようやく怒りを収めた。草太の手を取ると、そっと握りしめた。二人は手を繋いだまま、蔵を後にした。
「美冬さん? そろそろ行かないと」
5分だけと言わず、自分の横でもっと寝させてあげたい。寝顔だって堪能したいし。しかし草太が越してきた初日の夕食で、二人揃って遅刻するのは印象があまりに悪い。申し訳ないと思いつつ、美冬の体を軽く揺すって目覚めさせようと試みる。
「ん~……わかった、今起きる……」
美冬は眠そうに目を擦りながら、体をう~んと伸ばした。再びこてんと草太に体を預けるものの、もぞもぞと体を動かしているので、じきに目覚めてくれるだろう。草太は少し安堵した。
「良かった、なんとか起きてくれるみたいですね……って、えぇぇ!!」
草太は愕然とした。美冬の首がしゅるしゅると伸び、彼女の美しい顔と首だけが部屋の扉に向かっていく。身体、つまりは本体が、置いてきぼりなのだ。どうやら頭では母屋に向かおうと思っているものの、体がついていかないらしい。出張で疲れ切った美冬の身体は、睡眠を欲している。気持ちだけは、つまり頭と首だけは、どうにか母屋の夕食に向かおうとしているのだ。
「早く行かなくっちゃね~草太くんと二人で~」
とろんと眠そうな顔つきで、首だけがしゅるしゅると伸びていく。これまで何度も美冬の首が伸びるところを見てきたが、これほど哀れな光景はなかった。文字通り、身体と心が分離した行動を起こしているのだから。
「み、美冬さんっ! 体を忘れてますって!!」
慌てて声をかけるが、完全に寝ぼけているようで、草太の声が届かない。走って止めに行きたいところだが、本体である美冬の身体は草太に預けたままだ。急に立ち上がれば、美冬の身体は倒れ、伸びた首共々にどうなるか予想がつかなかった。
(くっそ、どうすればいいんだ!)
草太は必死に考えた。首が伸びるところまで伸びてしまえば、彼女はその衝撃で目覚めるかもしれない。しかしあれほど眠そうだど、それも難しそうだった。疲れた美冬に負担をかけることなく、しっかりと目覚めさせるにはどうすればいいのか。草太は伸び続ける美冬の首を見つめた。彼女の首は白くて艷やかで、思わず触りたくなる肌をしている。
(そうだ!)
草太は自らの体をねじるように、美冬の首に顔を寄せると、艷やかな首にちゅっとキスをした。美冬の首がぴくりと反応した。
草太は思い出したのだ。美冬は首が弱点であり、触られるとたまらなく弱いことを。草太は唇を一旦離すと、今度はもう少しだけ深く、肌をついばむようにキスをする。キスマークが残ってしまわないように、そっと優しく何度も。美冬の首はぴたりと止まり、その場で悶え始めた。
「やっ、やだっ、くすぐったい! 草太くん、何してるの?」
伸びた首へのキス攻撃に、美冬はすっかり目覚めたらしい。
「美冬さん? 気付いたみたいですね。首だけが伸びて、身体を忘れてますよ。疲れてるとは思いますが、体ごと移動しないと」
伸びた首をくるりと回転させ、草太の側に置いてきぼりの自らの身体を確認し、ようやく事態を把握したようだ。
「やだ、私ってば。こんなこと初めてよ? よっぽど草太くんから離れたくなかったのかしら」
美冬は自らの失態をごまかすように、ブツブツと呟きながら伸びた首を少しずつ戻していく。首が完全に戻ると、ようやく美冬は草太の美しい上司の姿になった。
「良かった。身体を忘れて、首だけが伸びていくから心配しましたよ」
草太は屈託のない笑顔を美冬に向けている。邪な思いなどなく、純粋に美冬の身を案じているのだ。
「どうして首にキスしたの? 私、首が弱いって知ってるわよね?」
美冬は草太にキスされた首を撫でながら、赤くなった顔を隠すように草太に文句を言った。
「だってそれが一番確実だと思いましたから。まさか首を引っ張るわけにはいかないでしょ? 綱引きじゃないんだから」
「綱引き? 酷いわ。私、首は弱いのっ!」
美冬は顔を真っ赤にしながら、草太の体をぽかぽかと叩いた。どうやら、草太のキス攻撃が効きすぎたようだ。
「いたたっ、こんなことしてる時間ないでしょ? 美冬さん」
「そうだけどっ! なんだか納得いかないもの」
「わかりました、できるだけしないように誓います」
「『できるだけ』じゃなくて、約束して? もう首にキスしないって」
美冬の言葉に、草太の顔から笑みが消えた。
「約束はできません」
「どうして? 私は首が弱いって知ってるでしょ? 意地悪ね!」
美冬は幼子のように頬を膨らませ、ぷんっ!と怒っている。
「だって男は好きな女の子には、イジワルしたくなるもんなんですよ?」
草太はにやりと笑った。美冬の顔はさらに赤くなり、白い首筋まで紅く染まっていく。頭から蒸気が湧きそうだ。
「もう、もうっ! 草太くんのバカ! こんなに意地悪な人って知らなかったわ」
必死に抗議する美冬の姿が可笑しくて、草太は大きな声で笑った。引っ越しの緊張や不安など、とうにどこかに消え失せていた。美冬がいれば何だって耐えられる。首が伸びる姿も、こうして真っ赤になる姿も、首にキスされて悶える姿も、どれも愛しくてたまらない。
美冬はしばし草太の体をぽかぽか叩いていたが、やがて静かにうつむいてしまった。
「ごめんなさい、美冬さん。これからは美冬さんの困ることはしないようにします」
「本当……?」
美冬が草太を伺うように、そろりそろりと顔をあげていく。その頬は紅く染まったままで、彼女の美しい顔立ちを魅惑的に輝かせる。
「とりあえず、これで機嫌直してください」
「え、何?」
美冬がしっかりと顔をあげたのを確認するや、草太はもう一度キスをした。今度は彼女の唇に、軽く。
「今は時間がないので、これくらいで。疲れ、吹っ飛びましたか?」
草太の意図に気付いたのか、もはや言葉も出ないといった様子で美冬は口をパクパクさせている。
「そんな金魚みたいな真似してると、またキスしますよ?」
草太はにやりと笑った。草太の笑みに、美冬はまたまた全身を真っ赤にする。
「からかってごめんなさい、美冬さん。とりあえず母屋に向かいましょうか?」
「そうね。もう時間だものね。でも、もう意地悪しないでよっ!」
ぷんぷんと怒る美冬をなだめながら、草太は美冬の肩を抱くように、扉へと誘導した。
「僕、何があっても頑張りますから、美冬さん」
草太の言葉に安心したのか、美冬はようやく怒りを収めた。草太の手を取ると、そっと握りしめた。二人は手を繋いだまま、蔵を後にした。
0
お気に入りに追加
14
あなたにおすすめの小説
マジカル・キャットは月夜に舞う
蒼真まこ
キャラ文芸
母の遺品にあった不思議なチョーカーの力で、黒猫に変身するようになった時村まゆ。
「『ご先祖は魔女なのよ』って冗談まじりにいわれてたけど、あれって本当だったの?」
突然のピンチで気を失った猫のまゆを拾って(救って)くれたのはステキな男性だった。
この力っていい事ばっかり? と思ったまゆだったが、世の中そんなに甘くはないようで……。
切ない恋と運命に、ひとりの女性として、時に猫となりながら奮闘していく。
現代の魔女は猫だった!?……かもしれない物語。
加藤貴美華とツクモノウタ
はじめアキラ
キャラ文芸
――あ、あれ?……僕、なんでここに?……というか。
覚えているのは、名前だけ。付喪神の少年・チョコは自分が“何の付喪神なのか”も、何故気づいた時住宅街でぼんやりしていたのかも覚えてはいなかった。
一体自分は何故記憶を失っていたのか。自分は一体誰なのか。
そんなチョコが頼ったのは、加藤ツクモ相談所という不思議な施設。
所長の名前は、加藤貴美華という霊能者の女性。そこはなんと、政府から認可された“付喪神”に絡む事件を解決するという、特別な相談所で。
闇に蠢く
野村勇輔(ノムラユーリ)
ホラー
関わると行方不明になると噂される喪服の女(少女)に関わってしまった相原奈央と相原響紀。
響紀は女の手にかかり、命を落とす。
さらに奈央も狙われて……
イラスト:ミコトカエ(@takoharamint)様
※無断転載等不可
彩鬼万華鏡奇譚 天の足夜のきせきがたり
響 蒼華
キャラ文芸
元は令嬢だったあやめは、現在、女中としてある作家の家で働いていた。
紡ぐ文章は美しく、されど生活能力皆無な締め切り破りの問題児である玄鳥。
手のかかる雇い主の元の面倒見ながら忙しく過ごす日々、ある時あやめは一つの万華鏡を見つける。
持ち主を失ってから色を無くした、何も映さない万華鏡。
その日から、月の美しい夜に玄鳥は物語をあやめに聞かせるようになる。
彩の名を持つ鬼と人との不思議な恋物語、それが語られる度に万華鏡は色を取り戻していき……。
過去と現在とが触れあい絡めとりながら、全ては一つへと収束していく――。
※時代設定的に、現代では女性蔑視や差別など不適切とされる表現等がありますが、差別や偏見を肯定する意図はありません。
イラスト:Suico 様
がらくた屋 ふしぎ堂のヒミツ
三柴 ヲト
児童書・童話
『がらくた屋ふしぎ堂』
――それは、ちょっと変わった不思議なお店。
おもちゃ、駄菓子、古本、文房具、骨董品……。子どもが気になるものはなんでもそろっていて、店主であるミチばあちゃんが不在の時は、太った変な招き猫〝にゃすけ〟が代わりに商品を案内してくれる。
ミチばあちゃんの孫である小学6年生の風間吏斗(かざまりと)は、わくわく探しのため毎日のように『ふしぎ堂』へ通う。
お店に並んだ商品の中には、普通のがらくたに混じって『神商品(アイテム)』と呼ばれるレアなお宝もたくさん隠されていて、悪戯好きのリトはクラスメイトの男友達・ルカを巻き込んで、神商品を使ってはおかしな事件を起こしたり、逆にみんなの困りごとを解決したり、毎日を刺激的に楽しく過ごす。
そんなある日のこと、リトとルカのクラスメイトであるお金持ちのお嬢様アンが行方不明になるという騒ぎが起こる。
彼女の足取りを追うリトは、やがてふしぎ堂の裏庭にある『蔵』に隠された〝ヒミツの扉〟に辿り着くのだが、扉の向こう側には『異世界』や過去未来の『時空を超えた世界』が広がっていて――⁉︎
いたずら好きのリト、心優しい少年ルカ、いじっぱりなお嬢様アンの三人組が織りなす、事件、ふしぎ、夢、冒険、恋、わくわく、どきどきが全部詰まった、少年少女向けの現代和風ファンタジー。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ワケあり異類婚御夫婦様、憩いの住まいはこちらでございます。
蒼真まこ
キャラ文芸
異類婚夫婦の入居を歓迎する『みなも荘』。姿かたちは違えども、そこには確かに愛がある─。
幼い頃に両親を亡くした秋山楓は、孤独感を抱えながら必死に生きてきた。幼い頃の記憶を頼りに懐かしい湖へ向かうと、銀色の髪をした不思議な男性と出会う。それは楓にとって生涯の伴侶となる男性だった。しかし彼はただの人ではなく……。
困難を乗り越えて夫婦となったふたりは、『ワケあり異類婚夫婦』の住む、みなも荘を管理していくことになる。 様々な異類婚夫婦たちが紡ぐ、ほっこり日常、夫婦愛、家族の物語。
第一章は物語の始まり。楓と信の出会いと再会。 シリアスな部分も含みます。 第二章より様々な異類婚夫婦たちが登場します。 場面によっては、シリアスで切ない展開も含みます。 よろしくお願い致します。
☆旧題『いるいこん! ~あやかし長屋夫婦ものがたり~』
を改稿改題した作品となります。
放置したままとなっておりましたので、タイトルや表紙などを変更させていただきました。
話の流れなどが少し変わっていますが、設定などに大きな変更はありませんのでよろしくお願い致します。
☆すてきな表紙絵はhake様に描いていただきました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる