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第5章 首都圏解放戦線
073 第29駐留部隊駐屯地
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俺は前線基地を出て、第29駐留部隊との合流を目指した。
今回は誰かと向かうわけではなかったので、荒れ果てた道路を東へと歩いていた。
今いる場所は、すでにダンジョンから解放されて中立地帯となっている場所だったため、元住民があばら家を建てて農作業に従事していた。
荒れているからと言って、農作業ができないわけではない。
中にはスキルで農作業をフォローする人もいるらしい。
人間はなんだかんだ言って逞しいのかもしれない。
少しずつ、懸命に前を向いて歩き始めているんだと、実感が沸いてきた。
そんなことを横目で見ながら考えていたせいか、後方からくる一台の車に気が付かなかった。
ブロロロロロ~ン。ガウンガウン。
しばらくして何やら年代物チックなエンジン音が後方で聞こえ、車が停車するのが分かった。
ふと、振り向くと、そこには多田野君が乗っていたのだ。
「いや~、やっと追いつきました。出発するならするって教えてください。俺、哨戒任務明けだったんで寝てなかったんですから。」
焦ったように車を飛ばしたらしく、多田野君は疲労困憊の様子だった。
「それはいいんだけど、どうしてここに?」
だけど、なぜ多田野がここに来たのかがわからなかった。
多田野君は自衛隊として、この周辺の警備警戒を任務にしていたはず。
場合によっては各駐留部隊への補給任務や、追加派遣等も担っているって話だった。
そんな多田野君が、追いかけてきたのが不思議でならなかった。
「あ、これは神宮寺准尉からの命令ですので、気にしないでください。」
「命令?」
うん、言っている意味が分からない。
あれか、監視的な意味合いがあるのか?
「では……。自分!!陸上自衛隊 東北方面隊 所属の多田野 三等陸曹はただいまヒトヒト:サンヨンをもって中村 剣斗殿の護衛兼案内役および支援要員として従事いたします!!」
それはほれぼれするような敬礼だった。
ビシッと伸びた指先に、その覚悟がうかがい知れた。
俺はこれを断ることが不可能だと判断し、大きくため息をついた。
どうも俺は自衛隊とは、切っても切れない関係にあるらしい。
「わかりました。では、これからよろしくお願いします。」
「よかったぁ~。これで断られたら大恥でしたよ。俺、ケントさんと一緒に戦ってみたかったんです。あの模擬戦からずっと冷めないんですよ。こう、身体にたまった熱が奥底でくすぶってるような。それで神宮寺准尉に直談判してしまいました!!」
ここまで言われたらますます断り辛い……もうあきらめるしかないよな。
「それじゃあ、乗ってください。一気に行きますから。おおよそ夕方過ぎには、現地到着できるはずです。」
「わかりました。それではお願いします。」
俺の返事に、多田野は不満げな顔をしていた。
いや、断ってないんだから不満そうな顔はおかしいだろう?
俺としては普通に返しただけだったが、多田野君の表情を見て若干の困惑を覚えた。
「自分……。俺は多田野 武です。タケシって呼んでください。あと敬語は不要です。」
「そっか、改めてタケシ君。よろしく頼む。」
「任されました!!」
タケシ君は元気よく返事すると、一気にアクセルをふかし荒れ地を走り出した。
ガタゴトと揺れる車内で、二人で今後について話し合った。
俺の当初の予定では、本日の夜は野宿のつもりだった。
それがだいぶ早まり、夕方には到着予定となったたため、明日の行動を決めていなかったからだ。
「それじゃあ、現地についてから第29駐留部隊出張所で確認作業ですね。確かあそこはイエロー1だったはずですので、ケントさんの実力なら問題ないはずです。すでに何組かのBランクも活動中ですので。」
「そっか、じゃあその流れが一番かな。宿屋とかもあるかわかるかい?」
「宿屋はありません。あくまで駐留部隊ですから、ほとんどテントですね。ケントさんは野営準備は問題ない感じですか?」
「もともとそのつもりだったからね。特に問題はないよ。」
さらにガタゴトと揺れる道路を東に進み、日は大分暮れて来ていた。
予定よりも押しているわけではないけど、若干不安を覚えた。
隣で鼻歌交じりに運転しているタケシ君を見ていると、不安に思うのが馬鹿らしく思えた。
「着きましたよ。」
「あ、ごめん。寝てしまったようだね。」
俺は疲れが溜まっていたのか、気が付くとそこはたくさんのテントが立ち並ぶ場所だった。
どうやら目的地に到着してしまったらしい。
さすが駐留部隊だけあって、防壁はさほど頑丈とは言えない。
ただし、配備されている自衛官の数はかなりのものだった。
危険度が低いと言っても前線である事には変わりない。
自衛官たちは通常の兵器のほか、剣や槍などの近接戦闘用武器を携帯していた。
やはりここまでモンスターが入り込む可能性をあるのだろうと想像に容易かった。
「つぎ、身分証を見せてください。」
駐屯地入り口で簡易的な身分照会を行っていた。
俺は探索許可証を提示した。
「確認できました。では中へどうぞ。」
「よろしくお願いします。」
俺は守衛に一礼すると、多田野も身分証を提示し、中へと入ることが許された。
「でも、なんでここまで厳重にしてるんだ?」
「こんな世界になったとしても、他国の人間はいるってことですよ。」
あぁ~なるほどね。
いつの時代もスパイは居るってことか。
事前に一ノ瀬さんにも話は聞いていたけど、前線だとそれが顕著なのかもしれないな。
他国の【魔王】からした場合、情報はそのまま侵略に繋がる。
魔王同士の争い。
俺も一ノ瀬さんから聞いて驚いたけど、この世界の改変の本質。
それは、自称神と魔王たちが行うデスゲームだった。
そして俺たち住民たちは、ただの駒にしかすぎなかった。
その話を聞いて、怒り以外込み上げてこなかった。
その為にたくさんの命が消えていったのだから。
だからこそ、俺はこの戦いを終わらせるために、自国の魔王……総理大臣の殺害を決意したのだから。
「どうしました?なんか怖い顔していますよ?」
「あっと、ごめん。考え事をしていただけだから。それより寝床に案内してもらっていいかな?準備も必要だろうから。」
「わかりました。」
そう話すとタケシ君は、キャンプ区画を目指して移動を開始した。
途中、車は駐車場に停めて必要荷物だけを持って徒歩移動となった。
第29駐留部隊の敷地はそれなりに広く、約10分ほど歩くことになった。
しばらくすると、いたるところにテントが張られた広場についた。
辺りを見回すと、そこには50人近い探索者が陣地を作り拠点としていた。
大体が1パーティー6人編成で複数パーティーで協力しているようだった。
「なかなかすごいな。ソロもしくはデュオなんていなそうだな。」
「そうですね。誰しも命は惜しいですから。6人ならかなりリスクは分散されますからね。」
タケシ君が言っていることが、この世界では当たり前になってきていた。
当初探索者ギルドでも、ある程度の事は教えてくれていた。
しかし、その後のことについては自力で何とかするしかない。
探索者ギルドはあくまでも仲介役なのだ。
そして出来上がったのが『クラン』と呼ばれる集団だ。
俺の父さん……悠斗は言わずと知れた『スミスクラン』に在籍している。
そのクランで情報共有などが行われているのだ。
俺はと言うと、ほぼソロ活動なのでそういった情報は全くと言っていいほど、入ってこなかった。
まあ、一ノ瀬さん経由でそれ以上の情報も入ってきているから、なんとも言いようがないのが現実だけど。
「そっか。まずは俺たちの寝床を確保しないとな。」
「いい場所はある程度取られてますねぇ~。あそこなんてどうです。端ですが比較的広く残ってますから。」
「お、良いね。じゃあ、あそこにするとしようか。」
俺たちは、キャンプ区画の端スペースの一角を使うことに決めた。
大分荒れてはいるが、整備すれば問題ないだろうとの判断からだ。
しかしその判断もあながち正解とは言えない場合もある。
そう、こういった小さなコミュニティーならではと言って方が良いのだろうか……
またも厄介ごとに巻き込まれてしまった。
なんでこうなった……
今回は誰かと向かうわけではなかったので、荒れ果てた道路を東へと歩いていた。
今いる場所は、すでにダンジョンから解放されて中立地帯となっている場所だったため、元住民があばら家を建てて農作業に従事していた。
荒れているからと言って、農作業ができないわけではない。
中にはスキルで農作業をフォローする人もいるらしい。
人間はなんだかんだ言って逞しいのかもしれない。
少しずつ、懸命に前を向いて歩き始めているんだと、実感が沸いてきた。
そんなことを横目で見ながら考えていたせいか、後方からくる一台の車に気が付かなかった。
ブロロロロロ~ン。ガウンガウン。
しばらくして何やら年代物チックなエンジン音が後方で聞こえ、車が停車するのが分かった。
ふと、振り向くと、そこには多田野君が乗っていたのだ。
「いや~、やっと追いつきました。出発するならするって教えてください。俺、哨戒任務明けだったんで寝てなかったんですから。」
焦ったように車を飛ばしたらしく、多田野君は疲労困憊の様子だった。
「それはいいんだけど、どうしてここに?」
だけど、なぜ多田野がここに来たのかがわからなかった。
多田野君は自衛隊として、この周辺の警備警戒を任務にしていたはず。
場合によっては各駐留部隊への補給任務や、追加派遣等も担っているって話だった。
そんな多田野君が、追いかけてきたのが不思議でならなかった。
「あ、これは神宮寺准尉からの命令ですので、気にしないでください。」
「命令?」
うん、言っている意味が分からない。
あれか、監視的な意味合いがあるのか?
「では……。自分!!陸上自衛隊 東北方面隊 所属の多田野 三等陸曹はただいまヒトヒト:サンヨンをもって中村 剣斗殿の護衛兼案内役および支援要員として従事いたします!!」
それはほれぼれするような敬礼だった。
ビシッと伸びた指先に、その覚悟がうかがい知れた。
俺はこれを断ることが不可能だと判断し、大きくため息をついた。
どうも俺は自衛隊とは、切っても切れない関係にあるらしい。
「わかりました。では、これからよろしくお願いします。」
「よかったぁ~。これで断られたら大恥でしたよ。俺、ケントさんと一緒に戦ってみたかったんです。あの模擬戦からずっと冷めないんですよ。こう、身体にたまった熱が奥底でくすぶってるような。それで神宮寺准尉に直談判してしまいました!!」
ここまで言われたらますます断り辛い……もうあきらめるしかないよな。
「それじゃあ、乗ってください。一気に行きますから。おおよそ夕方過ぎには、現地到着できるはずです。」
「わかりました。それではお願いします。」
俺の返事に、多田野は不満げな顔をしていた。
いや、断ってないんだから不満そうな顔はおかしいだろう?
俺としては普通に返しただけだったが、多田野君の表情を見て若干の困惑を覚えた。
「自分……。俺は多田野 武です。タケシって呼んでください。あと敬語は不要です。」
「そっか、改めてタケシ君。よろしく頼む。」
「任されました!!」
タケシ君は元気よく返事すると、一気にアクセルをふかし荒れ地を走り出した。
ガタゴトと揺れる車内で、二人で今後について話し合った。
俺の当初の予定では、本日の夜は野宿のつもりだった。
それがだいぶ早まり、夕方には到着予定となったたため、明日の行動を決めていなかったからだ。
「それじゃあ、現地についてから第29駐留部隊出張所で確認作業ですね。確かあそこはイエロー1だったはずですので、ケントさんの実力なら問題ないはずです。すでに何組かのBランクも活動中ですので。」
「そっか、じゃあその流れが一番かな。宿屋とかもあるかわかるかい?」
「宿屋はありません。あくまで駐留部隊ですから、ほとんどテントですね。ケントさんは野営準備は問題ない感じですか?」
「もともとそのつもりだったからね。特に問題はないよ。」
さらにガタゴトと揺れる道路を東に進み、日は大分暮れて来ていた。
予定よりも押しているわけではないけど、若干不安を覚えた。
隣で鼻歌交じりに運転しているタケシ君を見ていると、不安に思うのが馬鹿らしく思えた。
「着きましたよ。」
「あ、ごめん。寝てしまったようだね。」
俺は疲れが溜まっていたのか、気が付くとそこはたくさんのテントが立ち並ぶ場所だった。
どうやら目的地に到着してしまったらしい。
さすが駐留部隊だけあって、防壁はさほど頑丈とは言えない。
ただし、配備されている自衛官の数はかなりのものだった。
危険度が低いと言っても前線である事には変わりない。
自衛官たちは通常の兵器のほか、剣や槍などの近接戦闘用武器を携帯していた。
やはりここまでモンスターが入り込む可能性をあるのだろうと想像に容易かった。
「つぎ、身分証を見せてください。」
駐屯地入り口で簡易的な身分照会を行っていた。
俺は探索許可証を提示した。
「確認できました。では中へどうぞ。」
「よろしくお願いします。」
俺は守衛に一礼すると、多田野も身分証を提示し、中へと入ることが許された。
「でも、なんでここまで厳重にしてるんだ?」
「こんな世界になったとしても、他国の人間はいるってことですよ。」
あぁ~なるほどね。
いつの時代もスパイは居るってことか。
事前に一ノ瀬さんにも話は聞いていたけど、前線だとそれが顕著なのかもしれないな。
他国の【魔王】からした場合、情報はそのまま侵略に繋がる。
魔王同士の争い。
俺も一ノ瀬さんから聞いて驚いたけど、この世界の改変の本質。
それは、自称神と魔王たちが行うデスゲームだった。
そして俺たち住民たちは、ただの駒にしかすぎなかった。
その話を聞いて、怒り以外込み上げてこなかった。
その為にたくさんの命が消えていったのだから。
だからこそ、俺はこの戦いを終わらせるために、自国の魔王……総理大臣の殺害を決意したのだから。
「どうしました?なんか怖い顔していますよ?」
「あっと、ごめん。考え事をしていただけだから。それより寝床に案内してもらっていいかな?準備も必要だろうから。」
「わかりました。」
そう話すとタケシ君は、キャンプ区画を目指して移動を開始した。
途中、車は駐車場に停めて必要荷物だけを持って徒歩移動となった。
第29駐留部隊の敷地はそれなりに広く、約10分ほど歩くことになった。
しばらくすると、いたるところにテントが張られた広場についた。
辺りを見回すと、そこには50人近い探索者が陣地を作り拠点としていた。
大体が1パーティー6人編成で複数パーティーで協力しているようだった。
「なかなかすごいな。ソロもしくはデュオなんていなそうだな。」
「そうですね。誰しも命は惜しいですから。6人ならかなりリスクは分散されますからね。」
タケシ君が言っていることが、この世界では当たり前になってきていた。
当初探索者ギルドでも、ある程度の事は教えてくれていた。
しかし、その後のことについては自力で何とかするしかない。
探索者ギルドはあくまでも仲介役なのだ。
そして出来上がったのが『クラン』と呼ばれる集団だ。
俺の父さん……悠斗は言わずと知れた『スミスクラン』に在籍している。
そのクランで情報共有などが行われているのだ。
俺はと言うと、ほぼソロ活動なのでそういった情報は全くと言っていいほど、入ってこなかった。
まあ、一ノ瀬さん経由でそれ以上の情報も入ってきているから、なんとも言いようがないのが現実だけど。
「そっか。まずは俺たちの寝床を確保しないとな。」
「いい場所はある程度取られてますねぇ~。あそこなんてどうです。端ですが比較的広く残ってますから。」
「お、良いね。じゃあ、あそこにするとしようか。」
俺たちは、キャンプ区画の端スペースの一角を使うことに決めた。
大分荒れてはいるが、整備すれば問題ないだろうとの判断からだ。
しかしその判断もあながち正解とは言えない場合もある。
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なんでこうなった……
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