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第2章 リベンジ!!
024 違和感?
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今日は少し早く目が覚めてしまったみたいだ。
時計を見るとまだ朝の5時過ぎ。
さすがに早いけど、二度寝すると起きる自信がなかったから諦めることにした。
年甲斐もなく遠足をマジかに控えた子供かと思えた。
そういえば、昨日レベルが上がったからステータスを振りなおさないと。
レベルは……2つ上がってる。
ということは残りポイントは20か……
昨日の課題は攻撃力・殲滅力の低さだった。
一撃で撃破とは言わないけど、行動不可まで持っていけるようになりたい。
それだけで戦況はかなり改善されるはずだ。
というわけで、力に20を振り分けた。
ーーーーーーーーーー
基本情報
氏名 :中村 剣斗
年齢 :35歳
職業 :探索者G
称号 :駆け出し
ステータス
レベル :8
EXP : 128/128
HP :107/107(2UP)
SP : 17/ 17(2UP)
体力 :107(2UP)(+5)
力 : 79(24UP)(+1)
知力 : 25
精神力 : 27(2UP)
魅力 : 5
幸運 : 20
任意ステータス振り分けポイント残:0
スキル
スキル名:世界共通言語 レベル無し
インベントリ レベル1
スキルクリエイター レベル1
スキルアップグレード レベル1
剣 レベル1
剣術 レベル1
盾 レベル1
身体強化 レベル1
切断 レベル3
命中率補正 レベル1(NEW):命中率が上昇。命中率レベル×1%+50%※上限100%
回避速度補正 レベル1(NEW):回避速度が上昇。回避速度上昇レベル×1%
装備
頭 :なし
胴体 :プロテクター(体力+1)
腕 :プロテクター(体力+1)
腰 :プロテクター(体力+1)
下半身 :プロテクター(体力+1)
足 :ブーツ
右手 :ショートソード(力+2)
左手 :ラウンドシールド(体力+1)
装飾品 :なし
ーーーーーーーーーー
これで良しと……
うん、着々と脳筋仕様にステータスが成長している気がしてならないな……
だが気にしたら負けだ!!ってやつなんだろうな。
じゃあ気を取り直して、ついでだからスキルクリエイターも開いてみよう。
もしかすると習得可能なスキルが増えているかもしれない。
「スキルクリエイター起動っと。」
いつものように透明な板状のディスプレイが目の前に立ち上がる。
いつ見ても不思議だよね。
触れるけど通り抜けるこの板は、どんな素材なんだろうか謎だな。
そんな無駄なことを考えているとディスプレイにいつもの情報が表示される。
『【スキルクリエイターレベル1】を使用しますか?』
もちろんYESだ。
むしろNOを選択した時どうなるのかが若干気になる。
が、一応大人としてその誘惑には何とか耐えきった。
『作成可能スキルを表示します。』
・魔法系▼
・クラフト系▼
・武器系▼
・武術系▼
・強化系▼(NEW)
・攻撃系▼
・防御系▼
・その他▼(NEW)
お、(NEW)の表示が増えてる。
ということはやはり、レベルが上がると増加するのは間違いないみたいだ。
行動で発生するものもあるから習得には気を配る必要がありそうだな。
これで次どのスキルが習得の可能性があるか分かれば、無駄に被ることはないんだろうけど。
それはあまりにもご都合主義すぎるかな。
・強化系▼(NEW)
≪アクティブスキル≫
移動速度上昇:自身の動く速度が上昇。上昇率レベル×1%。SP:1/分 レベル8
ふむふむ、なるほどね。
≪アクティブスキル≫ということは自分で任意に切り替える必要があるってことか。
移動速度が上がるのは助かるかな。
ただ……スキルレベルが低いとあまり意味をなさなそうだ。
もう一つは……その他?
・その他▼(NEW)
≪アクティブスキル≫
気配遮断 :気配を消せる。レベル差が5までは隠せる。6以上はばれる。SP:1/分 レベル8
気配察知 :気配を探れる。レベル×1m+20m(レベル10毎にレベル×10mのボーナス)。SP:1/分 レベル8
キタコレ!!待ってました。
気配関連は本気でほしいと思っていたやつだ。
特に【気配察知】はぜひとも欲しい。
これがあればモンスターの奇襲をある程度防ぐ事ができるかもしれない。
昨日のカイリの件だって、あのパーティーの誰かが持っていれば防げたはずだからだ。
しかし3つとも8レベル。
9レベルで覚えられるけど……8レベルにしないと使えない。
ということはいったん16レベルまで上げてから習得するのと、9レベルで習得してから8レベルに上げるのだと、効率は9レベルで覚える方か。
このスキル考えたやつ絶対鬼畜だろう!!
生活考えると断然16レベルまで上げた方が稼ぎが良いに決まってる。
だけど、必要経験値を考えたら断然後者を取らざるを得ない。
うん、これを覚えるのは少し待とう。
今日は一緒の探索だから1レベルに戻ったらかなりまずい。
まずは彼女たちとの探索を終えてから改めて考えよう。
さすがに足手まといは格好が悪すぎる。
そんなこんなである程度時間がたったので朝食の為今に降りると、すでに家族がそろって食事をとっていた。
美鈴からは遅いと怒られてしまった。
母さんの朝食の準備を待つ間にテレビのニュースをザッピングしていく。
どれもこれもダンジョンの話題でいっぱいだった。
どこのダンジョンで何が取れただの、強敵現るなど。
その中でも一部の探索者のマナーについて言及する話題も上がっていた。
やはり目が行き届かないことを良いことに、犯罪行為に走る者も出ていた。
これは当初から想定されていたことで、政府の対応の遅さを声高らかに批判するコメンテーターのコメントが上がっていた。
すべての探索者が悪であるかの様なコメントにSNS上では炎上騒ぎとなっていた。
ただ、昨日の一件もあるので気を付けるに越したことはないと思えた。
運ばれてきた朝食をとりながらみんなの今日の行動について確認をすると、美鈴は友達と近くの食材系ダンジョンへ潜るそうだ。
「おいしい食材をゲットするんだ!!」と意気込んでいた。
その調子で食卓を潤わせてくれと言ったら、ジト目が返ってきた。
はい、僕も頑張って稼ぎます。
父さんはいつも通り仕事へ向かうみたいだ。
建築現場で【木工】持ちが大分増えてきたみたいで、クラフト系のスキルも後天的に取得が可能だということがわかってきた。
母さんはいつものように家事を頑張ってくれている。
感謝しかないです、はい。
ちなみに、家事を行うついでにストレッチとかをしていたら、【柔軟】というスキルが発生したそうだ。
効果は体が柔らかくなり、重心が安定した気がするそうだ。
おそらく習得したてで、レベルが低いためそんな気がする程度の効果なんだと思う。
もしこれが高レベルになったら……軟体人間にでもなるんだろうか。
ただ、重心云々ということなら戦闘職の人覚えて損はないスキルなのかもしれない。
これについては美鈴も初耳みたいで、今夜あたりにSNSに上げてみて反応を見ようという話になった。
もしかすると【柔軟】スキルは探索者のマストスキルになるかもしれないな。
そういえば一つ気になることがあったんだった。
ダンジョン内での生理現象について。
今回はソロではなく女性との共同探索だ。
気を配って然るべきだと思ったのだ。
「え?何言ってるのお兄ちゃん。そんなこと起こるわけないじゃん?常識でしょ?」
美鈴は変な質問をした人がいるとでも言わんばかりに怪訝そうな顔を浮かべていた。
おかしい。
【生物】としてあり得るのだろうか?
生理現象は【生物】として当たり前の事のはず。
そんなことがあるのだろうか?
「お兄ちゃん、今や世界の常識だよ?政府としての見解もそう示されてるし。というか、それがどうかしたの?」
え?そんなのでてたっけ?
慌ててスマホで確認すると、確かに政府見解としてダンジョン内での生理現象が無くなるということが発表されていた。
おかしい?
いや、そういえば僕も生理現象が発生したことはなかった。
半日潜っても……だ。
なんだ、世界のルールか……
それなら仕方がないのかな?
なぜかこの時僕は、それが当たり前だと普通に思ってしまった。
よくよく考えたら、それはおかしなことなのに、疑問に思うことが出来なくなっていた。
朝食を終えると家族はそれぞれの行動を開始した。
父さんは一度市役所に書類を届けるとのことだったので、ついでだからと便乗して送ってもらった。
市役所前のバス停はいつものように込み合っており、乗車待ちの列ができていた。
僕はその列にならび、バスを待つことにした。
年甲斐もなく心が高鳴っていた。
これから始まる探索に胸躍らせてしまった。
時計を見るとまだ朝の5時過ぎ。
さすがに早いけど、二度寝すると起きる自信がなかったから諦めることにした。
年甲斐もなく遠足をマジかに控えた子供かと思えた。
そういえば、昨日レベルが上がったからステータスを振りなおさないと。
レベルは……2つ上がってる。
ということは残りポイントは20か……
昨日の課題は攻撃力・殲滅力の低さだった。
一撃で撃破とは言わないけど、行動不可まで持っていけるようになりたい。
それだけで戦況はかなり改善されるはずだ。
というわけで、力に20を振り分けた。
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基本情報
氏名 :中村 剣斗
年齢 :35歳
職業 :探索者G
称号 :駆け出し
ステータス
レベル :8
EXP : 128/128
HP :107/107(2UP)
SP : 17/ 17(2UP)
体力 :107(2UP)(+5)
力 : 79(24UP)(+1)
知力 : 25
精神力 : 27(2UP)
魅力 : 5
幸運 : 20
任意ステータス振り分けポイント残:0
スキル
スキル名:世界共通言語 レベル無し
インベントリ レベル1
スキルクリエイター レベル1
スキルアップグレード レベル1
剣 レベル1
剣術 レベル1
盾 レベル1
身体強化 レベル1
切断 レベル3
命中率補正 レベル1(NEW):命中率が上昇。命中率レベル×1%+50%※上限100%
回避速度補正 レベル1(NEW):回避速度が上昇。回避速度上昇レベル×1%
装備
頭 :なし
胴体 :プロテクター(体力+1)
腕 :プロテクター(体力+1)
腰 :プロテクター(体力+1)
下半身 :プロテクター(体力+1)
足 :ブーツ
右手 :ショートソード(力+2)
左手 :ラウンドシールド(体力+1)
装飾品 :なし
ーーーーーーーーーー
これで良しと……
うん、着々と脳筋仕様にステータスが成長している気がしてならないな……
だが気にしたら負けだ!!ってやつなんだろうな。
じゃあ気を取り直して、ついでだからスキルクリエイターも開いてみよう。
もしかすると習得可能なスキルが増えているかもしれない。
「スキルクリエイター起動っと。」
いつものように透明な板状のディスプレイが目の前に立ち上がる。
いつ見ても不思議だよね。
触れるけど通り抜けるこの板は、どんな素材なんだろうか謎だな。
そんな無駄なことを考えているとディスプレイにいつもの情報が表示される。
『【スキルクリエイターレベル1】を使用しますか?』
もちろんYESだ。
むしろNOを選択した時どうなるのかが若干気になる。
が、一応大人としてその誘惑には何とか耐えきった。
『作成可能スキルを表示します。』
・魔法系▼
・クラフト系▼
・武器系▼
・武術系▼
・強化系▼(NEW)
・攻撃系▼
・防御系▼
・その他▼(NEW)
お、(NEW)の表示が増えてる。
ということはやはり、レベルが上がると増加するのは間違いないみたいだ。
行動で発生するものもあるから習得には気を配る必要がありそうだな。
これで次どのスキルが習得の可能性があるか分かれば、無駄に被ることはないんだろうけど。
それはあまりにもご都合主義すぎるかな。
・強化系▼(NEW)
≪アクティブスキル≫
移動速度上昇:自身の動く速度が上昇。上昇率レベル×1%。SP:1/分 レベル8
ふむふむ、なるほどね。
≪アクティブスキル≫ということは自分で任意に切り替える必要があるってことか。
移動速度が上がるのは助かるかな。
ただ……スキルレベルが低いとあまり意味をなさなそうだ。
もう一つは……その他?
・その他▼(NEW)
≪アクティブスキル≫
気配遮断 :気配を消せる。レベル差が5までは隠せる。6以上はばれる。SP:1/分 レベル8
気配察知 :気配を探れる。レベル×1m+20m(レベル10毎にレベル×10mのボーナス)。SP:1/分 レベル8
キタコレ!!待ってました。
気配関連は本気でほしいと思っていたやつだ。
特に【気配察知】はぜひとも欲しい。
これがあればモンスターの奇襲をある程度防ぐ事ができるかもしれない。
昨日のカイリの件だって、あのパーティーの誰かが持っていれば防げたはずだからだ。
しかし3つとも8レベル。
9レベルで覚えられるけど……8レベルにしないと使えない。
ということはいったん16レベルまで上げてから習得するのと、9レベルで習得してから8レベルに上げるのだと、効率は9レベルで覚える方か。
このスキル考えたやつ絶対鬼畜だろう!!
生活考えると断然16レベルまで上げた方が稼ぎが良いに決まってる。
だけど、必要経験値を考えたら断然後者を取らざるを得ない。
うん、これを覚えるのは少し待とう。
今日は一緒の探索だから1レベルに戻ったらかなりまずい。
まずは彼女たちとの探索を終えてから改めて考えよう。
さすがに足手まといは格好が悪すぎる。
そんなこんなである程度時間がたったので朝食の為今に降りると、すでに家族がそろって食事をとっていた。
美鈴からは遅いと怒られてしまった。
母さんの朝食の準備を待つ間にテレビのニュースをザッピングしていく。
どれもこれもダンジョンの話題でいっぱいだった。
どこのダンジョンで何が取れただの、強敵現るなど。
その中でも一部の探索者のマナーについて言及する話題も上がっていた。
やはり目が行き届かないことを良いことに、犯罪行為に走る者も出ていた。
これは当初から想定されていたことで、政府の対応の遅さを声高らかに批判するコメンテーターのコメントが上がっていた。
すべての探索者が悪であるかの様なコメントにSNS上では炎上騒ぎとなっていた。
ただ、昨日の一件もあるので気を付けるに越したことはないと思えた。
運ばれてきた朝食をとりながらみんなの今日の行動について確認をすると、美鈴は友達と近くの食材系ダンジョンへ潜るそうだ。
「おいしい食材をゲットするんだ!!」と意気込んでいた。
その調子で食卓を潤わせてくれと言ったら、ジト目が返ってきた。
はい、僕も頑張って稼ぎます。
父さんはいつも通り仕事へ向かうみたいだ。
建築現場で【木工】持ちが大分増えてきたみたいで、クラフト系のスキルも後天的に取得が可能だということがわかってきた。
母さんはいつものように家事を頑張ってくれている。
感謝しかないです、はい。
ちなみに、家事を行うついでにストレッチとかをしていたら、【柔軟】というスキルが発生したそうだ。
効果は体が柔らかくなり、重心が安定した気がするそうだ。
おそらく習得したてで、レベルが低いためそんな気がする程度の効果なんだと思う。
もしこれが高レベルになったら……軟体人間にでもなるんだろうか。
ただ、重心云々ということなら戦闘職の人覚えて損はないスキルなのかもしれない。
これについては美鈴も初耳みたいで、今夜あたりにSNSに上げてみて反応を見ようという話になった。
もしかすると【柔軟】スキルは探索者のマストスキルになるかもしれないな。
そういえば一つ気になることがあったんだった。
ダンジョン内での生理現象について。
今回はソロではなく女性との共同探索だ。
気を配って然るべきだと思ったのだ。
「え?何言ってるのお兄ちゃん。そんなこと起こるわけないじゃん?常識でしょ?」
美鈴は変な質問をした人がいるとでも言わんばかりに怪訝そうな顔を浮かべていた。
おかしい。
【生物】としてあり得るのだろうか?
生理現象は【生物】として当たり前の事のはず。
そんなことがあるのだろうか?
「お兄ちゃん、今や世界の常識だよ?政府としての見解もそう示されてるし。というか、それがどうかしたの?」
え?そんなのでてたっけ?
慌ててスマホで確認すると、確かに政府見解としてダンジョン内での生理現象が無くなるということが発表されていた。
おかしい?
いや、そういえば僕も生理現象が発生したことはなかった。
半日潜っても……だ。
なんだ、世界のルールか……
それなら仕方がないのかな?
なぜかこの時僕は、それが当たり前だと普通に思ってしまった。
よくよく考えたら、それはおかしなことなのに、疑問に思うことが出来なくなっていた。
朝食を終えると家族はそれぞれの行動を開始した。
父さんは一度市役所に書類を届けるとのことだったので、ついでだからと便乗して送ってもらった。
市役所前のバス停はいつものように込み合っており、乗車待ちの列ができていた。
僕はその列にならび、バスを待つことにした。
年甲斐もなく心が高鳴っていた。
これから始まる探索に胸躍らせてしまった。
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