21 / 131
第2章 リベンジ!!
021 殿という名の囮
しおりを挟む
僕は、少し沈んだ気持ちを立て直せていないでいた。
しかし、このままここにとどまるわけにもいかず、周辺を警戒しつつ探索へ移った。
しばらく探索すると、少し大きめの集落を発見した。
さすがにこの大きさは一人では無理だと思う。
この集落はあきらめて別を探そうとした時だった。
集落内部から戦闘音が聞こえてきた。
どうやら先に、この集落を襲撃した探索者がいたようだ。
そういえば、他人が戦ってるところを見たことがあまりないことに気が付き、参考がてら様子見を行った。
6人パーティーで、なかなか連携が取れているようだった。
前衛の盾持ちがが、うまいことゴブリン4匹を引き付けていた。
その横をすり抜けるように、剣士が別のゴブリンへ斬りかかっていった。
ゴブリン達も応戦するため2匹で当たっていた。
盾持ちの前衛の後ろから、隙を伺いながら槍使いが攻撃を仕掛けていた。
後衛はおそらく魔法使いが二人で、うまいことゴブリン達の連携を切り崩していく。
一番後ろに回復職と思われる人物がいた。
全体を見回しながら、うまいこと回復を行っていた。
なるほど、これがパーティーでの戦闘か。
訓練以来だけど、それとはまた違う感じがした。
だけど遠目で観戦していた僕はある違和感に気が付いた。
おそらく戦闘中だったなら気が付かない違和感。
建物の脇に……
ゴブリンが4匹?!
完全に後衛に奇襲をかけるつもりだ。
まさかゴブリンが伏兵をしのばせるなんて、考えもしなかった。
これは助けるべきか……
しかし、助けた後で因縁を付けられても困るし……
実は気が付いててわざとやってるのかもしれない……
僕が悩んでる間に事態が動いてしまった。
ゴブリン4匹の奇襲が成功してしまったのだ。
僕は慌てて駆けだした。
ここで殺されたら寝覚めが悪すぎる!!
くそ!!間に合え!!
奇襲された後衛の魔法使い1名と回復職は、奇襲してきたゴブリンによって後方に吹き飛ばされてしまった。
おそらくうまく受け身を取れていないのか、ダメージを負ったようだ。
うずくまったまま動けないようだ。
それに気が付いた剣士が、慌てて退却の指示を出した。
盾持ちもうまいことさばききり、その場から後退した。
全員がうまく退却できた……わけではなかった。
盾持ちと槍使いが倒れた二人を担ぐと、全力で走り出した。
残る剣士と魔法使いが殿をするのかと思ったが……
剣士が魔法使いをゴブリンの方へ蹴り飛ばしたのだ。
あの腐れ剣士!!
僕は走りながら、インベントリから石を取り出す。
間に合え!!
手持ちの石10個を連続で投げつける。
うまいこと7匹にヒットして残りは3匹。
間に合え!!
襲い掛かるゴブリンが、いきなり目の前で爆ぜたことに驚いた魔法使いは、まだ動けずにいた。
僕は全力で駆ける。
これまで感じたことのない感覚だった。
全てが置き去りになる、そんな感じだ。
魔法使いはすぐに我に返り、迫りくるゴブリンに魔法を放った。
放たれた魔法は火属性魔法の爆発系統だろうか。
爆発に巻き込まれる形で2匹のゴブリンが吹き飛ばされていった。
使った魔法使いも爆発が近すぎたせいか、後方へ吹き飛ばされてしまった。
逆にそれが功を奏したのか、残り1匹のゴブリンの攻撃を躱すことにつながったようだった。
吹き飛ばされたゴブリン2匹のうち、1匹は動かなくなっていた。
もう1匹は残りのゴブリンとともに、魔法使いへ襲い掛かった。
間に合え!!
ガキン!!
間一髪だった。
ぎりぎりで盾をねじ込み、魔法使いへの攻撃を防ぐことに成功した。
急なことに驚いたゴブリンは、一瞬硬直していた。
その隙を見逃さなかった魔法使いは2発魔法を放つ。
今回は火属性魔法の貫通系統の魔法でゴブリンの頭を撃ち抜いて見せた。
「間に合ってよかった……」
それにしても、少女を囮にして逃げるとは……
男として風上にも置けない!!
しかし、事態はそれで終わってはくれなかった。
10匹のゴブリンは、二人で切り抜けたのはいいのだけど……
集落の一番大きなテントから、1匹のホブゴブリンが姿を現した。
デカい……
今までで一番デカいホブゴブリンだと思う。
これ倒せるのか……
撤退した方がいいのでは……
彼女をちらりと見ると、顔が強張っていた。
逃げるにしても彼女を守りながら撤退は無理か……
覚悟を決めるしかなかった。
僕は盾と剣を握りなおし、改めてホブゴブリンと対峙した。
ホブゴブリンも下手に動こうとはせず、じっとこちらをうかがっている。
またも膠着状態……
彼女も気持ちを立て直し、杖を握りしめていた。
そして、魔法使いは土属性魔法でホブゴブリンの足元を崩しにかかった。
ホブゴブリンもこれには驚き、一瞬僕から目をそらしてくれた。
今だ!!
僕はその隙を逃さずに駆けだした!!
魔法使いも、それに合わせて火属性魔法で牽制をしてくれた。
魔法がうまく目にヒットしたらしく、ホブゴブリンは目をつむってしまった。
僕は全力で剣を下段から一気に振り切った。
深々と切り裂かれた脇腹から、とてつもない量の体液が噴き出した。
ホブゴブリンは、何が起こったのかわからず暴れまわった。
目も見えず、突然訪れた痛みに混乱したのか、棍棒を振り回した。
彼女は隙を伺い、火属性魔法の貫通系統の魔法で、ホブゴブリンの心臓を撃ち抜いた。
そのまま倒れこんだホブゴブリンは、こと切れて動かなくなった。
一秒……二秒……三秒……四秒……
ホブゴブリンはやはり動くことはない。
勝った……のか?
いまだ、実感がわかない勝利だった。
正直、今回もまた死を覚悟した。
これがパーティー戦か……
改めてパーティーの大切さを感じた。
一ノ瀬さんに言われた意味を理解するには、十分すぎる出来事だった。
これが第4層で起こったのなら、僕は生きては戻れなかったと思う。
剣をしまい、魔法使いの元へと歩み寄った。
彼女も緊張の糸が切れたようで、その場にへたり込んでいた。
「大丈夫ですか?」
怖がらせないように、ゆっくりと優しく声をかけた。
「だ、大丈夫です。わ、私……生きてるんですね……。生き残れたんですよね……。」
彼女は途切れ途切れ、現実を確認するように言葉をつぶやいた。
それが彼女の今の心境なんだと思う。
仲間だと思っていた者からの裏切り行為。
迫りくる大量のモンスター。
絶望するには過不足ない状況だったと思う。
少し落ち着いてきたのか、彼女は立ち上がり礼を述べてきた。
「ありがとうございました。おかげで生き残ることができました。なんとお礼を言ったらいいかわからないです。」
「気にしないで下さい。って言っても気にしますよね?僕は中村 剣斗といいます。君は?」
「ケントさんですね。私は鈴木 海莉って言います。」
改めて挨拶をしたのだが、会話が続かなかった。
正直このままここにいても仕方がない。
それに今回の戦闘でだいぶ体力を使ったせいか、かなりだるい。
「カイリさん。ここにとどまっても仕方がありませんので、このまま僕とトランスゲートまで戻りませんか?」
「お願いできますか?私一人だと戻れるか自信がなかったんです。」
話がまとまったので、今日の探索は終了になった。
むしろ、このまま続けてもミスで命を落とす可能性の方が高いと感じた。
改めて話した思ったが、この子はとてもいい子に思えた。
年齢もおそらく成人はしてないと思う。
茶髪で少しウェイブがかったショートボブで、元気印を絵にかいたイメージを受けた。
それなのに今回の件で、だいぶ心がやられたのかもしれない。
その表情はどこか強張っていた。
それはそうだ、今まさに裏切りにあったばかりだから。
彼女と軽く戦闘について打ち合わせを行った。
彼女は火魔法と土魔法の+属性持ちだった。
あと、スキル【魔法操作】のおかげで、魔法の扱いが得意だと胸を張って自慢していた。
うん、おじさんには少し目の毒だよ……
たわわに実った果実がフヨフヨと揺れていた……
げふんげふん
しかし、このままここにとどまるわけにもいかず、周辺を警戒しつつ探索へ移った。
しばらく探索すると、少し大きめの集落を発見した。
さすがにこの大きさは一人では無理だと思う。
この集落はあきらめて別を探そうとした時だった。
集落内部から戦闘音が聞こえてきた。
どうやら先に、この集落を襲撃した探索者がいたようだ。
そういえば、他人が戦ってるところを見たことがあまりないことに気が付き、参考がてら様子見を行った。
6人パーティーで、なかなか連携が取れているようだった。
前衛の盾持ちがが、うまいことゴブリン4匹を引き付けていた。
その横をすり抜けるように、剣士が別のゴブリンへ斬りかかっていった。
ゴブリン達も応戦するため2匹で当たっていた。
盾持ちの前衛の後ろから、隙を伺いながら槍使いが攻撃を仕掛けていた。
後衛はおそらく魔法使いが二人で、うまいことゴブリン達の連携を切り崩していく。
一番後ろに回復職と思われる人物がいた。
全体を見回しながら、うまいこと回復を行っていた。
なるほど、これがパーティーでの戦闘か。
訓練以来だけど、それとはまた違う感じがした。
だけど遠目で観戦していた僕はある違和感に気が付いた。
おそらく戦闘中だったなら気が付かない違和感。
建物の脇に……
ゴブリンが4匹?!
完全に後衛に奇襲をかけるつもりだ。
まさかゴブリンが伏兵をしのばせるなんて、考えもしなかった。
これは助けるべきか……
しかし、助けた後で因縁を付けられても困るし……
実は気が付いててわざとやってるのかもしれない……
僕が悩んでる間に事態が動いてしまった。
ゴブリン4匹の奇襲が成功してしまったのだ。
僕は慌てて駆けだした。
ここで殺されたら寝覚めが悪すぎる!!
くそ!!間に合え!!
奇襲された後衛の魔法使い1名と回復職は、奇襲してきたゴブリンによって後方に吹き飛ばされてしまった。
おそらくうまく受け身を取れていないのか、ダメージを負ったようだ。
うずくまったまま動けないようだ。
それに気が付いた剣士が、慌てて退却の指示を出した。
盾持ちもうまいことさばききり、その場から後退した。
全員がうまく退却できた……わけではなかった。
盾持ちと槍使いが倒れた二人を担ぐと、全力で走り出した。
残る剣士と魔法使いが殿をするのかと思ったが……
剣士が魔法使いをゴブリンの方へ蹴り飛ばしたのだ。
あの腐れ剣士!!
僕は走りながら、インベントリから石を取り出す。
間に合え!!
手持ちの石10個を連続で投げつける。
うまいこと7匹にヒットして残りは3匹。
間に合え!!
襲い掛かるゴブリンが、いきなり目の前で爆ぜたことに驚いた魔法使いは、まだ動けずにいた。
僕は全力で駆ける。
これまで感じたことのない感覚だった。
全てが置き去りになる、そんな感じだ。
魔法使いはすぐに我に返り、迫りくるゴブリンに魔法を放った。
放たれた魔法は火属性魔法の爆発系統だろうか。
爆発に巻き込まれる形で2匹のゴブリンが吹き飛ばされていった。
使った魔法使いも爆発が近すぎたせいか、後方へ吹き飛ばされてしまった。
逆にそれが功を奏したのか、残り1匹のゴブリンの攻撃を躱すことにつながったようだった。
吹き飛ばされたゴブリン2匹のうち、1匹は動かなくなっていた。
もう1匹は残りのゴブリンとともに、魔法使いへ襲い掛かった。
間に合え!!
ガキン!!
間一髪だった。
ぎりぎりで盾をねじ込み、魔法使いへの攻撃を防ぐことに成功した。
急なことに驚いたゴブリンは、一瞬硬直していた。
その隙を見逃さなかった魔法使いは2発魔法を放つ。
今回は火属性魔法の貫通系統の魔法でゴブリンの頭を撃ち抜いて見せた。
「間に合ってよかった……」
それにしても、少女を囮にして逃げるとは……
男として風上にも置けない!!
しかし、事態はそれで終わってはくれなかった。
10匹のゴブリンは、二人で切り抜けたのはいいのだけど……
集落の一番大きなテントから、1匹のホブゴブリンが姿を現した。
デカい……
今までで一番デカいホブゴブリンだと思う。
これ倒せるのか……
撤退した方がいいのでは……
彼女をちらりと見ると、顔が強張っていた。
逃げるにしても彼女を守りながら撤退は無理か……
覚悟を決めるしかなかった。
僕は盾と剣を握りなおし、改めてホブゴブリンと対峙した。
ホブゴブリンも下手に動こうとはせず、じっとこちらをうかがっている。
またも膠着状態……
彼女も気持ちを立て直し、杖を握りしめていた。
そして、魔法使いは土属性魔法でホブゴブリンの足元を崩しにかかった。
ホブゴブリンもこれには驚き、一瞬僕から目をそらしてくれた。
今だ!!
僕はその隙を逃さずに駆けだした!!
魔法使いも、それに合わせて火属性魔法で牽制をしてくれた。
魔法がうまく目にヒットしたらしく、ホブゴブリンは目をつむってしまった。
僕は全力で剣を下段から一気に振り切った。
深々と切り裂かれた脇腹から、とてつもない量の体液が噴き出した。
ホブゴブリンは、何が起こったのかわからず暴れまわった。
目も見えず、突然訪れた痛みに混乱したのか、棍棒を振り回した。
彼女は隙を伺い、火属性魔法の貫通系統の魔法で、ホブゴブリンの心臓を撃ち抜いた。
そのまま倒れこんだホブゴブリンは、こと切れて動かなくなった。
一秒……二秒……三秒……四秒……
ホブゴブリンはやはり動くことはない。
勝った……のか?
いまだ、実感がわかない勝利だった。
正直、今回もまた死を覚悟した。
これがパーティー戦か……
改めてパーティーの大切さを感じた。
一ノ瀬さんに言われた意味を理解するには、十分すぎる出来事だった。
これが第4層で起こったのなら、僕は生きては戻れなかったと思う。
剣をしまい、魔法使いの元へと歩み寄った。
彼女も緊張の糸が切れたようで、その場にへたり込んでいた。
「大丈夫ですか?」
怖がらせないように、ゆっくりと優しく声をかけた。
「だ、大丈夫です。わ、私……生きてるんですね……。生き残れたんですよね……。」
彼女は途切れ途切れ、現実を確認するように言葉をつぶやいた。
それが彼女の今の心境なんだと思う。
仲間だと思っていた者からの裏切り行為。
迫りくる大量のモンスター。
絶望するには過不足ない状況だったと思う。
少し落ち着いてきたのか、彼女は立ち上がり礼を述べてきた。
「ありがとうございました。おかげで生き残ることができました。なんとお礼を言ったらいいかわからないです。」
「気にしないで下さい。って言っても気にしますよね?僕は中村 剣斗といいます。君は?」
「ケントさんですね。私は鈴木 海莉って言います。」
改めて挨拶をしたのだが、会話が続かなかった。
正直このままここにいても仕方がない。
それに今回の戦闘でだいぶ体力を使ったせいか、かなりだるい。
「カイリさん。ここにとどまっても仕方がありませんので、このまま僕とトランスゲートまで戻りませんか?」
「お願いできますか?私一人だと戻れるか自信がなかったんです。」
話がまとまったので、今日の探索は終了になった。
むしろ、このまま続けてもミスで命を落とす可能性の方が高いと感じた。
改めて話した思ったが、この子はとてもいい子に思えた。
年齢もおそらく成人はしてないと思う。
茶髪で少しウェイブがかったショートボブで、元気印を絵にかいたイメージを受けた。
それなのに今回の件で、だいぶ心がやられたのかもしれない。
その表情はどこか強張っていた。
それはそうだ、今まさに裏切りにあったばかりだから。
彼女と軽く戦闘について打ち合わせを行った。
彼女は火魔法と土魔法の+属性持ちだった。
あと、スキル【魔法操作】のおかげで、魔法の扱いが得意だと胸を張って自慢していた。
うん、おじさんには少し目の毒だよ……
たわわに実った果実がフヨフヨと揺れていた……
げふんげふん
164
お気に入りに追加
522
あなたにおすすめの小説
レベルアップに魅せられすぎた男の異世界探求記(旧題カンスト厨の異世界探検記)
荻野
ファンタジー
ハーデス 「ワシとこの遺跡ダンジョンをそなたの魔法で成仏させてくれぬかのぅ?」
俺 「確かに俺の神聖魔法はレベルが高い。神様であるアンタとこのダンジョンを成仏させるというのも出来るかもしれないな」
ハーデス 「では……」
俺 「だが断る!」
ハーデス 「むっ、今何と?」
俺 「断ると言ったんだ」
ハーデス 「なぜだ?」
俺 「……俺のレベルだ」
ハーデス 「……は?」
俺 「あともう数千回くらいアンタを倒せば俺のレベルをカンストさせられそうなんだ。だからそれまでは聞き入れることが出来ない」
ハーデス 「レベルをカンスト? お、お主……正気か? 神であるワシですらレベルは9000なんじゃぞ? それをカンスト? 神をも上回る力をそなたは既に得ておるのじゃぞ?」
俺 「そんなことは知ったことじゃない。俺の目標はレベルをカンストさせること。それだけだ」
ハーデス 「……正気……なのか?」
俺 「もちろん」
異世界に放り込まれた俺は、昔ハマったゲームのように異世界をコンプリートすることにした。
たとえ周りの者たちがなんと言おうとも、俺は異世界を極め尽くしてみせる!
最強の職業は解体屋です! ゴミだと思っていたエクストラスキル『解体』が実は超有能でした
服田 晃和
ファンタジー
旧題:最強の職業は『解体屋』です!〜ゴミスキルだと思ってたエクストラスキル『解体』が実は最強のスキルでした〜
大学を卒業後建築会社に就職した普通の男。しかし待っていたのは設計や現場監督なんてカッコいい職業ではなく「解体作業」だった。来る日も来る日も使わなくなった廃ビルや、人が居なくなった廃屋を解体する日々。そんなある日いつものように廃屋を解体していた男は、大量のゴミに押しつぶされてしまい突然の死を迎える。
目が覚めるとそこには自称神様の金髪美少女が立っていた。その神様からは自分の世界に戻り輪廻転生を繰り返すか、できれば剣と魔法の世界に転生して欲しいとお願いされた俺。だったら、せめてサービスしてくれないとな。それと『魔法』は絶対に使えるようにしてくれよ!なんたってファンタジーの世界なんだから!
そうして俺が転生した世界は『職業』が全ての世界。それなのに俺の職業はよく分からない『解体屋』だって?貴族の子に生まれたのに、『魔導士』じゃなきゃ追放らしい。優秀な兄は勿論『魔導士』だってさ。
まぁでもそんな俺にだって、魔法が使えるんだ!えっ?神様の不手際で魔法が使えない?嘘だろ?家族に見放され悲しい人生が待っていると思った矢先。まさかの魔法も剣も極められる最強のチート職業でした!!
魔法を使えると思って転生したのに魔法を使う為にはモンスター討伐が必須!まずはスライムから行ってみよう!そんな男の楽しい冒険ファンタジー!
【改稿版】休憩スキルで異世界無双!チートを得た俺は異世界で無双し、王女と魔女を嫁にする。
ゆう
ファンタジー
剣と魔法の異世界に転生したクリス・レガード。
剣聖を輩出したことのあるレガード家において剣術スキルは必要不可欠だが12歳の儀式で手に入れたスキルは【休憩】だった。
しかしこのスキル、想像していた以上にチートだ。
休憩を使いスキルを強化、更に新しいスキルを獲得できてしまう…
そして強敵と相対する中、クリスは伝説のスキルである覇王を取得する。
ルミナス初代国王が有したスキルである覇王。
その覇王発現は王国の長い歴史の中で悲願だった。
それ以降、クリスを取り巻く環境は目まぐるしく変化していく……
※アルファポリスに投稿した作品の改稿版です。
ホットランキング最高位2位でした。
カクヨムにも別シナリオで掲載。
【祝・追放100回記念】自分を追放した奴らのスキルを全部使えるようになりました! ~いざなわれし魔の手~
高見南純平
ファンタジー
最弱ヒーラーの主人公は、ついに冒険者パーティーを100回も追放されてしまう。しかし、そこで条件を満たしたことによって新スキルが覚醒!そのスキル内容は【今まで追放してきた冒険者のスキルを使えるようになる】というとんでもスキルだった!
主人公は、他人のスキルを組み合わせて超万能最強冒険者へと成り上がっていく!
~いざなわれし魔の手~ かつての仲間を探しに旅をしているララク。そこで天使の村を訪れたのだが、そこには村の面影はなくさら地があるだけだった。消滅したあるはずの村。その謎を追っていくララクの前に、恐るべき魔の手が迫るのだった。
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
外れスキルは、レベル1!~異世界転生したのに、外れスキルでした!
武蔵野純平
ファンタジー
異世界転生したユウトは、十三歳になり成人の儀式を受け神様からスキルを授かった。
しかし、授かったスキルは『レベル1』という聞いたこともないスキルだった。
『ハズレスキルだ!』
同世代の仲間からバカにされるが、ユウトが冒険者として活動を始めると『レベル1』はとんでもないチートスキルだった。ユウトは仲間と一緒にダンジョンを探索し成り上がっていく。
そんなユウトたちに一人の少女た頼み事をする。『お父さんを助けて!』
俺だけ✨宝箱✨で殴るダンジョン生活
双葉 鳴|◉〻◉)
ファンタジー
俺、“飯狗頼忠(めしく よりただ)”は世間一般で【大ハズレ】と呼ばれるスキル【+1】を持つ男だ。
幸運こそ100と高いが、代わりに全てのステータスが1と、何をするにもダメダメで、ダンジョンとの相性はすこぶる悪かった。
しかし世の中には天から二物も三物ももらう存在がいる。
それが幼馴染の“漆戸慎(うるしどしん)”だ。
成績優秀、スポーツ万能、そして“ダンジョンタレント”としてクラスカースト上位に君臨する俺にとって目の上のたんこぶ。
そんな幼馴染からの誘いで俺は“宝箱を開ける係”兼“荷物持ち”として誘われ、同調圧力に屈して渋々承認する事に。
他にも【ハズレ】スキルを持つ女子3人を引き連れ、俺たちは最寄りのランクEダンジョンに。
そこで目の当たりにしたのは慎による俺TUEEEEE無双。
寄生上等の養殖で女子達は一足早くレベルアップ。
しかし俺の筋力は1でカスダメも与えられず……
パーティは俺を置いてズンズンと前に進んでしまった。
そんな俺に訪れた更なる不運。
レベルが上がって得意になった女子が踏んだトラップによる幼馴染とのパーティ断絶だった。
一切悪びれずにレベル1で荷物持ちの俺に盾になれと言った女子と折り合いがつくはずもなく、俺たちは別行動をとる事に……
一撃もらっただけで死ぬ場所で、ビクビクしながらの行軍は悪夢のようだった。そんな中響き渡る悲鳴、先程喧嘩別れした女子がモンスターに襲われていたのだ。
俺は彼女を囮に背後からモンスターに襲いかかる!
戦闘は泥沼だったがそれでも勝利を収めた。
手にしたのはレベルアップの余韻と新たなスキル。そしてアイアンボックスと呼ばれる鉄等級の宝箱を手に入れて、俺は内心興奮を抑えきれなかった。
宝箱。それはアイテムとの出会いの場所。モンスタードロップと違い装備やアイテムが低い確率で出てくるが、同時に入手アイテムのグレードが上がるたびに設置されるトラップが凶悪になる事で有名である。
極限まで追い詰められた俺は、ここで天才的な閃きを見せた。
もしかしてこのトラップ、モンスターにも向けられるんじゃね?
やってみたら案の定効果を発揮し、そして嬉しい事に俺のスキルがさらに追加効果を発揮する。
女子を囮にしながらの快進撃。
ステータスが貧弱すぎるが故に自分一人じゃ何もできない俺は、宝箱から出したアイテムで女子を買収し、囮役を引き受けてもらった。
そして迎えたボス戦で、俺たちは再び苦戦を強いられる。
何度削っても回復する無尽蔵のライフ、しかし激戦を制したのは俺たちで、命からがら抜け出したダンジョンの先で待っていたのは……複数の記者のフラッシュだった。
クラスメイトとの別れ、そして耳を疑う顛末。
俺ができるのは宝箱を開けることくらい。
けどその中に、全てを解決できる『鍵』が隠されていた。
落ちこぼれの烙印を押された少年、唯一無二のスキルを開花させ世界に裁きの鉄槌を!
酒井 曳野
ファンタジー
この世界ニードにはスキルと呼ばれる物がある。
スキルは、生まれた時に全員が神から授けられ
個人差はあるが5〜8歳で開花する。
そのスキルによって今後の人生が決まる。
しかし、極めて稀にスキルが開花しない者がいる。
世界はその者たちを、ドロップアウト(落ちこぼれ)と呼んで差別し、見下した。
カイアスもスキルは開花しなかった。
しかし、それは気付いていないだけだった。
遅咲きで開花したスキルは唯一無二の特異であり最強のもの!!
それを使い、自分を蔑んだ世界に裁きを降す!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる