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新たな町へ
639話 スイッチ、一つで!
しおりを挟むそれでは、ちょっとお二人に相談おばしてみませう?
「ニングス、ケイルス、ちょっと相談というか…お話が有ります。したがって、四階の俺の部屋に来てください。その他の皆さんは持ち場へ戻って仕事お願いします。はい!今日も頑張って!」
「「「「「「「はい!」」」」」」」
「子供達も頑張ってなぁ~!」
「「「「「はぁ~い」」」バイバイ」……」
俺は手を振って、子どもたちを見送ると、子どもたちも手を振り返してくれた。なんかホッコリする。
おっと、ニングスのとこの子供…レクスくんだっけか?あの子は、今日のお世話係りさんに丸投げにするかな?だがとりま、ニングスに確認。
「ニングス、君の所のレクスくんはどうする? 今日の先生当番にお任せするかい?」
「いえ、部屋で休ませます。まだ旅の疲れが出てるでしょうから」
そう言うと、ニングスがレクスくんに部屋に戻って休む様に話をしてるね、ならその間に俺はケイルスと話を。
「で、旦那様、私達にお話ですか?」
「そうそう、話があるのだよ。だけどチョッと待っててな、ニングスと揃ってだ」
「了解です」
少しするとニングスが俺たちの側に寄ってくる。
「お待たせ致しました。お話でしょうか?」
「ああ、揃ったね。じゃ、来てくれ」
「畏まりました」
「了解です」
俺は二人を引き連れ四階の執務室へ向かう。
だけど四階まで階段は辛い。
結構昇る階段。
段数が多いのよ。造った俺でもへばる。
なので出来立ての、エレベーターで向かう。
ニングスとケイルスは少し驚いて、と言うか恐々とエレベーターに乗り込んで来た。なので安心させる為に、色々とエレベーターの中で話を振る。
まずは安心させるための、恐怖心を和らげてと。
「二人共そんなに怯えないでよ、怖くないからさ」
「ですが、このエレベーター? と云う物は、閉鎖的な空間ですね、非常に狭いし、密着度が何とも」
あ、こいつ、パーソナルスペース気にする人?
「まあそうだね。気になるかい?」
エレベーターはこんなもん。
「まあ少しですが…」
「良くこんな物をお造りに成られましたねぇ~」
「アハハ、そうだね。ケイルス、それにニングスも慣れてよ。エレベーターの、この箱の中は狭いのはご愛嬌だ」
なんて話をしてる内に、四階に着いたらしく、エレベーターが止まり「チン」と鐘の音が鳴ると一拍置いて扉が開く。
「あ、着いた。ケイルスくんそこ、扉が開くから気を着けてね」
「は、はい!」
「ケイルス、そんなに怖くないから、これからは毎日使うんだからさぁ~」
「ま、毎日ですか?」
「これをですか?」
「そうだよ、ほぼほぼ毎日使うだろ? これ各階止まりのエレベーターだし。あっ、でも五階はこの鍵が無いと、上には上がれない。君たちが毎日使えるのは…四階迄だな」
「そ、そうですか。でしたら私は階段で良いです」
「あっ、私も運動がてら階段で」
「ふぅ~ん。まあ、お好きにどうぞ。でもえ遠慮無く使ってくれ」
「承知してます」
「それなら良いけど」
そんな話をしながら、執務室に三人で入ると、また二人が部屋の中を見て声を上げた。
「おお……これは」
「また……豪華な部屋ですね」
「そう?シンプルだろ?」
俺は少し惚けながらも慢げに微笑んだ。俺の執務はニングスたちが使う執務室より少し豪華だ。
ここは俺の執事室だからな。
ムフフ…ここは煌びやかなシャンデリアを吊るしたぜぇ~。
それからデスクにカーテン、ソファーセットにテーブルも豪華。
因みに、パーティールームと応接間に吊るしてあるシャンデリアは、俺の部屋のシャンデリアと同じ物を使ったんだ。
何せ豪華にしたかったんだ。
シャンデリアとか……なんか豪華だろ。
だけど、屋敷の中で必要な場所に着けて有る灯りは、全て今流行りの……(現世で)LEDライト仕様だぜぇ~www
《自慢か!》
ふふん。各部屋、スイッチ一つで消灯完備!
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