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新たな町へ
595話 門番たち
しおりを挟むケイルスくんと下らない話を交えながら色んな話をして、移住の話はともかく、お店を出すのはどうしてかと聞かれる。
「ま、まあ、ほら魔物も売れないし?この町のギルドとは縁を切るつもりだから、次は商売でもしないとね?」
「はあ、あの…旦那様?」
「なに?」
等と等々話をしてると、仕事を終わらせたのかな?
カシューとベントンの二人が屋敷のリビングに顔を出した。
珍しい組み合わせで、しかも寮の談話室じゃ無いんだね?どうした。
なので、おれから声を掛けた。
「お疲れ様お二人さん!」
そう手を挙げて挨拶するが…
「………だ、旦那様!」
「お帰りなさい……ませ」
「おう!ただいま!皆元気か?といってもたかだか、10日位屋敷を空けた…だけだけどね?」
「そ、その、10日が長かったてすよ!旦那さま!」
「そうそう!大変だったです!」
「そうなの?ケイルスに聞いたらなにも無いって言ってたが?ねえ、ケイルスくん」
「ええ、特なにも聞いてませんが?」
「だってさ」
「「……」」
あっ、ケイルスくんがそっとカシュー達から目を反らした。
「カシューくん、何があったの?」
「く……あ、あのギルマスたちですよ!」
「へ?」
「そうてすよ!僕も門番さんたちに駆り出されて大変でした!」
「そうなの? で、なにが?」
あの糞おやじ、しつこいねぇ…。
でも無視するけど!俺は断ったしな、話は通したし。
もう、多めにはみてやらない。
やっぱり移住しようかな。
《それが良さそうですね?因みに、エルバドを管理する領主の土地は広大ですが。その中に無人島も管理してる筈です》
『えっ!マジ』
《マジです》
『そっか、それならその無人を一つ買い上げるか?』
《まあ、お話しても宜しいのかと?》
『了解!なら近日中に話をするかね。あっ、残金足りるかな?』
《まあ、そこそこに残高はございますのて、十分足りるかと》
『そ、そうなの?なら話を詰めるか』
頭の中で、ナビとそこそこ…プランを話す。
「旦那様、俺の話を聞いてますか?」
「お、おう聞いてる。ギルドの連中が押し掛けるんだったっけ?」
「そ、そうですよ!とっかえひっかえで、来るんです。それも涙ながらに訴えて来るんです!旦那様に会わせろ!詫びるからと」
「今日も来てました!」
「そ、それは悪かったね。でもなぁ~ギルドの連中には、会う積もりないしなぁ~」
「なら、どうするんてすか!もう、勘弁してくださいよぉ~僕は桜たちのお世話と畑の世話で精一杯一杯ですよ!」
ベントンくん怒ってるねぇ……すまんです。
大人しいと思った人から責められるのはなんとも…。
「そ、そうか…なら、仕方ない。ギルドに行ってくるよ。それで、きっぱりことわってくる!」
その帰りに、商業ギルドで魔物の素材と薬売って来ようかなぁ~。
「そうしてください!」
「旦那様、俺お供します!」
「か、カシューくんがいくの?」
「ええ、わたしは旦那様の護衛です!あと、カナルとモルマンも連れて行きますか?」
ゲイルくんはお留守番ね。
「皆さん、そう騒がず!旦那様は先ほど屋敷に戻ったばかりですよ!お疲れでしょうに」
「あっ!そうだったんですね?」
「それは…すみませんでした。僕興奮しちゃって」
「い、いや別に構わないよ。ギルドの連中が未だ押し掛けてるのがわかったし。若干ケイルスくんと、門番たちの温度差があったけどね」
「すみません、大した事では無いかと思ったので…」
「大丈夫、門番と執事だからね。でも、門番達もケイルスくんをちゃんと頼ってくれよ。彼はうちの第二執事、大切な人だからね。ニングスが居居ない間は彼がこの屋敷の責任者だからな」
「そ、そんなに期待されましても…」
「なに、困ってるんです?」
「カシューさん…わたしみたいな新参物に…そんなに大それた責任は」
「と言ってますよ?旦那様?」
「それは困ったねぇ~。でも、ケイルスくん、俺は信頼してるからね」
「それでしたら、寄り一層頑張らせて頂きます!ギルドにはわたしも動向いたします!」
「い、いや、そんなに頑張らなくても…。でも少し待ててくれ。ちょっと話を付ける人が居るから、そしたらその後に行こうか?それまでカシュー、もう少し我慢してくれ」
「はぁ~でしたら、カナルやモルマンとゲイルには、旦那様が説明してください」
「り、了解した。今晩話をするから」
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