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新たな町へ

560話 奴隷の紋様はどうするかな?

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 それから、マイナにヘンリルの部屋とカナルの部屋を案内して貰う。
 先ずはヘンリルの部屋に入る。
 各部屋のマスターキーは俺が持ってるので鍵を開けて部屋に入る。

「マイナ、案内ありがとうな?」

「別に?これくらいはするよ?でも…今日来た人たちは、その……奴隷扱いなの?」

 そうだった……。

「マイナその話しは、少し待っててな?今部屋を変えるから。その前に、ヘンリルの私物を運んで廊下に出してくれ」

「うん。でも触っていいのかな?人の物を触るのは少し……」

「そうだな…なら俺が一度回収するよ」

「そうして?流石に触るのは不味い気がするし」

「そうでした。ならマイナ俺の見張りね?」

「なにそれ?見張り?」

「そう、物が無くならないようにね」

 マイナと話しをしながら、ヘンリルの部屋に入り部屋を見回すが……なんとも殺風景だな。
 荷物が殆んどない。
 でも、机とクローゼットの中にはヘンリルの私物がある。

 なので、一度アイテムボックスの中に収納する。収納してすぐにリストを見ればヘンリルの私物と表記される。うん、便利だ。

 しかし、この世界の人って娯楽が無いから物も少くないんだね。

《当たり前です。寝るベッドがあればそれで良いんですよ》

『ふぅ~ん。勉強に為りました』

 それからベッドを仕舞って作業開始。
 といっても…ほんの少し部屋を変えるからだけだしね。

 8畳の部屋にベットを二台…並べるのも違う気がするので、ロフトにする。

 梯子でロフトに上がる様にしてロフトにローベットを置く。
 几と物を入れる棚を作って修了。
 その際に、寝具を置いておくことも忘れずに。

 それから、部屋の下にヘンリルが使っていた机とベッドとクローゼットを置いて、並びでアンク用のクローゼットを出して作業場修了。
 クローゼットには、下着と制服(スーツ)と普段着には…ズボンにシャツ類を数枚を入れた。
 因みにさっきケイルスに渡した分とは別だぞ。

「はい!これで終わりだ!」

「……旦那様は凄い!」

「フフン、だろ?マイナさん」

「ねっ♪︎」

 ヘンリルの私物は、アイテムボックスに残ってないから全部出した俺完璧!

「次は…カナルの部屋だが…………。カナルは立ち合って貰った方がよさそうだよね?」

「その方が良さそう、カナルは以外に几帳面だしね。それに気難しいよ?ああ見えて」

「えっ!そうなの?」

「そうそう」 

「へぇ……」

 ヘンリルの部屋を出て、マイナと談話室に戻る廊下でそんな話をする。

 それから、また談話室でマイナと話をする。

「で、マイナ。連れて来た子たちだけどね?」

「うん、紋様だよね?あたしたちも奴隷なんだけど、同じにするの?でもさっ、ヘンリルとか後から来た人たちには、あたしたちが奴隷なのを話をしてないでしょ?」

「それは必要ないからね、此れからも話しはしないよ?君らは悪い事をして、奴隷に成った訳ではないでしょ?」

「……そうだけど。じゃあの子たちは?」

「……そうだねぇ……出来れば取って上げたいかな」

「ふぅ~ん。なら早い方が良いのかな?」

「多分ね」

「そっか、なら後で取るの?」

「そのつもりだよ」

 紋取ったら驚かれるだろうけど…。
 それが面倒そうだよね。
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