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新たな町へ

524話 今夜は歓迎パーティーだ! 2 改稿

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 屋敷に居る使用人全員が集まった。
 まぁ、なんとも多くなったね。
 子供も三人も居るし。

 やっとラルフ君達が、俺らに慣れて来てくれてるしな。
 偶にブルーが捕まってるし賑やかだよな。

 料理人のグレドに、タウルスにヘンリルに焼き台一台ずつ任せる。

 作業台では俺が仕込みをしているとラルフ君が手伝ってくれると言ってくれた。

「旦那様、僕も手伝います!」

「そう?なら、その野菜を盛付けてね?サラダにするから」

「はい!」

「あ、あの旦那様私は…」

「ああ、マリーさんは焼き台の肉が、焼き上がった物を皿にのせて皆に配ってよ」

「はい!」

 返事がラルフ君と一緒だハハ!

「旦那……」

「え?ああ、ガインか?なんだい?彼処で皆と飲んでてよ?酒が飲めないならお茶も出してるよ?」

「い、嫌……屋敷の主が、なんで率先して料理なんてしてんだよ!それに仕度から始めてるとかよ!」

「そうですよ、そんなのは私達に任せて……」

「ガインも、ケイルスも旦那様にそれを言っても無理だぞ?」

 おや?ゲイル君……それは酷くない?もう少し言い方が!

「そうそう、この旦那は人が良すぎんだよ!まったく、だから人に無理な事を言われるんだよ」

「えぇ!ケイトそれはないだろ?そんなにお人好しに見えるの?俺」

「フフフ、見えないとでも思ってますか?」

「そうそう!お人好し!」

「モルマン!マイナお前もか!」

「腕は立つのにお人好し!」

「カシュー!お前」

「ま、そうですね?私もそう思います!」

「むぅ…皆して……俺を苛める!」

「「「「「「「「ぶっ!ハハハ」」」」」」」」

「「「??」」」

「「「旦那様?どうしたの?」」」

「ルメドくん達か…皆が俺をいじめるんだよ。酷いよね?」

「うん!いじめだめだよ!」

「旦那様はい!お肉!」

「旦那様、サラダできました!」

「おお、ありがとう!子供ズは素直で可愛いなぁ!」

 三人の頭をグリグリと撫で回す。

「旦那、あんたも子供だぜ?」

「くぅぅ!子供じゃないよ!」

「「「「「「「「ハハハ」そりゃそうだ!」そうですね?」そうそう!」だな」…」フフフ」…」

「ふん、まあ良いや…皆食えよ?」

「もう、食べてます!旨い」

「ええ、とっても旨いですよ」

「旦那様お肉美味しいね?」

「だろ?メルドくん!ルネルくんは食べれるかい?」

「うん!兄ちゃんと食べてる!」

「ラルフ君、仕事は良いからね?いっぱい食べてね」

「はい、美味しいです」

「だよね?フフフ」

「あの、旦那様?」

「なにケイルス君?」

「私はこのような、外で食べる食事はしたことがないのですが……?」

「えっ?そうなの?貴族だと…ああ、お茶会とかしか無いのかな?ガーデンパーティーとかは? 」

 パーティーも室内だろうし……外のガーデンパーティーとかは無いのかな?
 使用人だと余計にないか。

「ええ、外は無いですね。このやり方は何処で?」

 外でのパーティーってないんだ?
 変なの…貴族ならガーデンパーティーって、良くやるものでは?

《この世界では御座いませんよ》

『へ、へぇ~そうなんだね』

「俺の故郷ではよく、やってたんだよ。それこそ馬車で(車だがな!)外に出て川原でパーティーとか?(BBQだ!)」

 若干違うけど……。

「そ、そうでしたか?そんな事をする国もあるのですね!勉強になります。それにこの料理や酒類は?」

「これも俺の国の物だよ、どれも旨いだろ?肉だけは魔物の肉だけどね?野菜は畑からだよ」

「そうですか……。野菜も見たことが無いものもありますね。例えばこれ等…」

「えっと……」

 これ未だ続くのかな?俺も食事したいのだけど?

「ケイルス!お前旦那様に失礼だよ、お前執事だろ?」

「あ、そうでした。申し訳ございません!詮索をするような真似をしました!」

「い、良いけどね?あんまり聞かないでよ。あんまり、故郷では良い思い出もないからさっ。さて!新人さん達と子供達の歓迎会は楽しいかな?」

「「「「おう!」」」」

「ならよい!皆飲んで食え!」

 若干テンション高めに聞けば、皆元気に返事をしてくれるが…リクエストが来たぞ?

「あっ!旦那様!俺あれ食いたい!」

「なに?ゲイル君あれってなに?」

「あの細くて茶色の、肉とか野菜が入ったやつ!」

 細くて……野菜に肉……茶いろ…。

 ああ、焼そばね……なに?
 そんなに気に入ったの?なら焼くか!

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