552 / 761
新たな町へ
495話 メイドの報復?
しおりを挟むそれから…食事を終わらせた午後にグレドの子供ラルフ君に、剣術と魔法をカナルとカシュー達と教えて居ると地下の練習場にニングスが顔を出した。
どうしたん?
「旦那様…」
「なに?」
「警備騎士団の隊長様と、騎士達数人とボエナが屋敷の前に来て居ります」
「は?騎士隊長?ってヒューグ隊長?それにボエナ!なんで?」
「さぁそれは、伺えてませんが……」
はぁ……大方無理やり屋敷を追い出された仕返しか。
しかし、警備騎士団長様のお見えですかこれは困ったな……。
あの女の記憶……直ぐに消去すれば良かったよ……。
ってか!屋敷の事になんで隊長さんが出張ってくるのかなぁ……。
《再三あの方の申し出を断り続けましたから、今回の事を利用したのでは?》
『だって……嫌だよ?知らない女と婚約なんて!』
《まあ、そうですが……》
『それに、貴族に迫られても断れる気がしない……』
取りあえず仕方ない屋敷に入れるか……。
なにか?隠す……屋敷全体隠したいうぅぅ……。
「ニングス取りあえず、リビングにお通しして茶でも出してよ。それとボエナは……まあ、適当にしておいて。俺は着替えてから向かうから」
「承知しました」
「カナルとカシューは、このまま休憩入れつつ暫く訓練ね?ラルフ君はお兄さんの言うことを聞いてね?」
「はい!」
「だけどよ、旦那様…俺も」
「大丈夫だよ!モルマンと、ゲイルが居るしね?」
「カシュー、カナル頼むね?」
「「はい」」
俺は一旦自室に戻りクリーンを掛けて身体を綺麗にして貴族にっぽい服に着替える。
要はヒラヒラブブラウスにベストにスラックスと革靴スタイルだな。
はぁ~心底面倒だよ。
そして、笑顔を張り付けてリビングに入りヒューグ隊長に声を掛けた。
「ヒューグ隊長?こんなに騎士様達を連れて来られて?随分物騒ですがどうしましたか?それとお久しぶりですね?……(ニコリ)」
隊長に微笑んだ。
「や、やぁ随分久しいね? すまないね?大勢で押し掛けてしまって。この女性がね詰所に泣いて駆け込んできたそうで、彼女が云うにはどうやら君から存在な扱いをされたと訴えててね」
「はぁ?それを確かめにですか……。それはご苦労様です。まあ、取りあえずお座り下さい?我が家のお茶美味しいですよ?」
「そ、そうなのかい?では失礼して……おお、これは旨い茶だな?何処の物かな?」
「ああそれは……」
「ち、ちょっとお茶の話をしに、ここに来たのでは無いわよ!隊長様!この餓鬼が私を不当に解雇したのよ!捕まえて下さい!」
お前……なに開き直って……タメ口聞いてるの?
しかも俺を餓鬼とか、口悪いだろ!
やっぱり猫を被ってたのか……。
化けの皮が剥がれて……下品だなぁ~。
「と、彼女が言ってるのだが……本当かい?」
「ハハハ、馬鹿馬鹿しい。私はこの人に、給金をちゃんと支払ってましたよ?毎月金貨一枚をね。それの何処が、不当で存在なのでしょうか?逆に教えて下さい」
すると騎士達がざわつく。
なに?金額言った嵩だよ?
36
お気に入りに追加
1,306
あなたにおすすめの小説
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。
あなたは異世界に行ったら何をします?~良いことしてポイント稼いで気ままに生きていこう~
深楽朱夜
ファンタジー
13人の神がいる異世界《アタラクシア》にこの世界を治癒する為の魔術、異界人召喚によって呼ばれた主人公
じゃ、この世界を治せばいいの?そうじゃない、この魔法そのものが治療なので後は好きに生きていって下さい
…この世界でも生きていける術は用意している
責任はとります、《アタラクシア》に来てくれてありがとう
という訳で異世界暮らし始めちゃいます?
※誤字 脱字 矛盾 作者承知の上です 寛容な心で読んで頂けると幸いです
※表紙イラストはAIイラスト自動作成で作っています
地上最強ヤンキーの転生先は底辺魔力の下級貴族だった件
フランジュ
ファンタジー
地区最強のヤンキー・北条慎吾は死後、不思議な力で転生する。
だが転生先は底辺魔力の下級貴族だった!?
体も弱く、魔力も低いアルフィス・ハートルとして生まれ変わった北条慎吾は気合と根性で魔力差をひっくり返し、この世界で最強と言われる"火の王"に挑むため成長を遂げていく。
辺境領主は大貴族に成り上がる! チート知識でのびのび領地経営します
潮ノ海月@書籍発売中
ファンタジー
旧題:転生貴族の領地経営~チート知識を活用して、辺境領主は成り上がる!
トールデント帝国と国境を接していたフレンハイム子爵領の領主バルトハイドは、突如、侵攻を開始した帝国軍から領地を守るためにルッセン砦で迎撃に向かうが、守り切れず戦死してしまう。
領主バルトハイドが戦争で死亡した事で、唯一の後継者であったアクスが跡目を継ぐことになってしまう。
アクスの前世は日本人であり、争いごとが極端に苦手であったが、領民を守るために立ち上がることを決意する。
だが、兵士の証言からしてラッセル砦を陥落させた帝国軍の数は10倍以上であることが明らかになってしまう
完全に手詰まりの中で、アクスは日本人として暮らしてきた知識を活用し、さらには領都から避難してきた獣人や亜人を仲間に引き入れ秘策を練る。
果たしてアクスは帝国軍に勝利できるのか!?
これは転生貴族アクスが領地経営に奮闘し、大貴族へ成りあがる物語。
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
集団転移した商社マン ネットスキルでスローライフしたいです!
七転び早起き
ファンタジー
「望む3つのスキルを付与してあげる」
その天使の言葉は善意からなのか?
異世界に転移する人達は何を選び、何を求めるのか?
そして主人公が○○○が欲しくて望んだスキルの1つがネットスキル。
ただし、その扱いが難しいものだった。
転移者の仲間達、そして新たに出会った仲間達と異世界を駆け巡る物語です。
基本は面白くですが、シリアスも顔を覗かせます。猫ミミ、孤児院、幼女など定番物が登場します。
○○○「これは私とのラブストーリーなの!」
主人公「いや、それは違うな」
成り上がり覚醒者は断れない〜魔王から得た力で自分を虐げてきた人類を救っていく〜
酒井 曳野
ファンタジー
ここはモンスターが湧き出る『ダンジョン』という試練、それらを攻略する『覚醒者』という武器、モンスターとダンジョンから採取できる『魔法石』による恩恵で成り立つ世界。
主人公レイン・エタニアは覚醒者でありながらランクが最も低いFランクの中でも最底辺だった。家族を守る為に活動したが、周りから見向きもされず虐げられ苦しい毎日を過ごした挙句に騙され死の淵を彷徨う事となる。
しかし死の先で出会ったかつての大戦で生き残った魔王に才能を認められ徹底的に鍛えられた。
人類には到達不可能な領域に達したレインはこれまで虐げてきた者たちに復讐をーーとはならず慕う者には慈悲を、敵には容赦しない元来の性格(無自覚)が影響して助けを求める声に手を差し伸べる。
それはやがて世界を巻き込む大いなる災いの最前線へと向かっていく。
これは魔王に認められ力を得た覚醒者が人類を助ける救世主となる物語。
祝・定年退職!? 10歳からの異世界生活
空の雲
ファンタジー
中田 祐一郎(なかたゆういちろう)60歳。長年勤めた会社を退職。
最後の勤めを終え、通い慣れた電車で帰宅途中、突然の衝撃をうける。
――気付けば、幼い子供の姿で見覚えのない森の中に……
どうすればいいのか困惑する中、冒険者バルトジャンと出会う。
顔はいかついが気のいいバルトジャンは、行き場のない子供――中田祐一郎(ユーチ)の保護を申し出る。
魔法や魔物の存在する、この世界の知識がないユーチは、迷いながらもその言葉に甘えることにした。
こうして始まったユーチの異世界生活は、愛用の腕時計から、なぜか地球の道具が取り出せたり、彼の使う魔法が他人とちょっと違っていたりと、出会った人たちを驚かせつつ、ゆっくり動き出す――
※2月25日、書籍部分がレンタルになりました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる