上 下
493 / 761
新たな町へ

436話 名前はブルー!

しおりを挟む


 無人島の上空をふよふよ浮かんで、島の様子を見ていたら…。
 なんと水神の眷属水竜とバッタリ。
 てか…色々可笑しいよな?

 そしたら勝手に契約しろと言って来る。
 なんだ?これは!しかも名前付けろだと!

 なんなんだよもぉ~!

[ほれ、早く名を付けろ!]

「ち、ちょっと待ってって!今考えてる……」

 んんんんんんんん!
 あーーーもう!面倒だ!

「あぁーもう!適当だ!お前は……ブルー、そう!ブルーでどうだ!」

 もう!そのまんまだ!苦手なんだよ名付けなんて!

[なんと……ブルーだと?]

「……なに?気に入らない?な、なら…ええっと……」

[ブルーーーーーーー!]

 な、なんか違うの?なに?

[ブルー。ワハハハ!よし気に入ったぞ!我は今日からブルーだ!ならば!]

【ぽん!】

 と音がすると、目の前から体のデカイ竜が消えていた……?

「え?何処にいった?」

 キョロキョロと周りを見回しても姿がみえない。……なんだ?

[何処を見て居る!主よ!我はここだぞ!ハハハ!]

「どこさ……」

[バカ者!ここだぁ!]

 甲高い声とともに後頭部に軽い衝撃が走る。

「いてぇ!な、なんだ?」

[主よ、儂だ]

 目の前に小さな竜がフワフワ浮かぶ?なにこれ。

「ええっと、もしかして……ブルー?」

[そうだ、儂だ!ブルー様だ!ワハハハみろサイズも変えてみたぞ!これなら誰も驚くまい!フン!]

 声と喋る口調が……アンバランス過ぎる。

「………いや、色々あるが……誰でも驚くぞ?何せ竜の子だからな」

 はぁ~、サイズが変わろうと竜は竜だからな。
 頭が良いんだか悪いんだか…分からん。
 だが仕方ない名前付けちゃったしな。
 連れて帰るか。

「なら、ブルーこれから宜しく」

[フフフ、やっと認めたか!なら、宜しくな!そう言えば、主は名前はなんと言う?]

「そこからかよ!俺は暁彦、アキヒコだ!宜しくなブルー」

[おおアキヒコか?変わった名だな?なら、宜しくな!アキ]

「おう、なら帰る……。てか、ここどこよ?」

 えっとマップ現在地は……。

 ここって、すんごくばか遠いじゃんか早く帰ろ。

「ブルー、懐に入ってろ!マッハで帰る」

[分かった、だが潰すなよ?]

「心配するな、一瞬だ!ワープ俺の部屋!」

【シュッ】と目の前の景色最高が変わる。
 が、すぐに見慣れた景色に変わった。

「ふぅ~、だだいま。ブルーここが、俺の屋敷だ。今日からこの屋敷がお前の家だな」

[ほう…何か外から魔力が漏れてるな?何か他に居るのか?]

「魔力が漏れる?ああ、庭に精霊がいるな?それかな?」

[お前……精霊とも契約してるのか?]

「ん?そうだがなに?」

[是非!儂を精霊に合わせろ!]

「なんだよいきなりさっ!今はもう暗いよ。明日の朝起きて、落ち着いてからでいいか?俺は色々忙しいんだよ!それに、眠い」

「………むぅ仕方ないのぉ……。なら明日必ず、会わせろよ?我も寝る。おっ、寝床はあそこか?」

 なら…と飛んでベッドにボトリと落ちた……。

「まった!ブルー!クリーン!」

[な、なんだ?儂は汚くないぞ!]

「煩い!海から出てきて汚くないだと!ざけんな!あんなプランクトンが沸いてる海で、汚くない筈ないだろが。ほら、綺麗になった。なら、寝て良いぞ!」

 これは…こいつ専用のベッド用意だな。

[……主は煩いのだな…]

 ベットに潜ると不満そうに愚痴る竜。

「ふん!失敗したと思うなら、元居た海に帰れよ。俺は寝るお休み!」

『ナビ!朝の4つに起こして』

《了!》

 そして暁彦は、不思議な相棒ブルーと眠りに着くのだった。
しおりを挟む
感想 122

あなたにおすすめの小説

巻添え召喚されたので、引きこもりスローライフを希望します!

あきづきみなと
ファンタジー
階段から女の子が降ってきた!? 資料を抱えて歩いていた紗江は、階段から飛び下りてきた転校生に巻き込まれて転倒する。気がついたらその彼女と二人、全く知らない場所にいた。 そしてその場にいた人達は、聖女を召喚したのだという。 どちらが『聖女』なのか、と問われる前に転校生の少女が声をあげる。 「私、ガンバる!」 だったら私は帰してもらえない?ダメ? 聖女の扱いを他所に、巻き込まれた紗江が『食』を元に自分の居場所を見つける話。 スローライフまでは到達しなかったよ……。 緩いざまああり。 注意 いわゆる『キラキラネーム』への苦言というか、マイナス感情の描写があります。気にされる方には申し訳ありませんが、作中人物の説明には必要と考えました。

あなたは異世界に行ったら何をします?~良いことしてポイント稼いで気ままに生きていこう~

深楽朱夜
ファンタジー
13人の神がいる異世界《アタラクシア》にこの世界を治癒する為の魔術、異界人召喚によって呼ばれた主人公 じゃ、この世界を治せばいいの?そうじゃない、この魔法そのものが治療なので後は好きに生きていって下さい …この世界でも生きていける術は用意している 責任はとります、《アタラクシア》に来てくれてありがとう という訳で異世界暮らし始めちゃいます? ※誤字 脱字 矛盾 作者承知の上です 寛容な心で読んで頂けると幸いです ※表紙イラストはAIイラスト自動作成で作っています

[鑑定]スキルしかない俺を追放したのはいいが、貴様らにはもう関わるのはイヤだから、さがさないでくれ!

どら焼き
ファンタジー
ついに!第5章突入! 舐めた奴らに、真実が牙を剥く! 何も説明無く、いきなり異世界転移!らしいのだが、この王冠つけたオッサン何を言っているのだ? しかも、ステータスが文字化けしていて、スキルも「鑑定??」だけって酷くない? 訳のわからない言葉?を発声している王女?と、勇者らしい同級生達がオレを城から捨てやがったので、 なんとか、苦労して宿代とパン代を稼ぐ主人公カザト! そして…わかってくる、この異世界の異常性。 出会いを重ねて、なんとか元の世界に戻る方法を切り開いて行く物語。 主人公の直接復讐する要素は、あまりありません。 相手方の、あまりにも酷い自堕落さから出てくる、ざまぁ要素は、少しづつ出てくる予定です。 ハーレム要素は、不明とします。 復讐での強制ハーレム要素は、無しの予定です。 追記  2023/07/21 表紙絵を戦闘モードになったあるヤツの参考絵にしました。 8月近くでなにが、変形するのかわかる予定です。 2024/02/23 アルファポリスオンリーを解除しました。

30年待たされた異世界転移

明之 想
ファンタジー
 気づけば異世界にいた10歳のぼく。 「こちらの手違いかぁ。申し訳ないけど、さっさと帰ってもらわないといけないね」  こうして、ぼくの最初の異世界転移はあっけなく終わってしまった。  右も左も分からず、何かを成し遂げるわけでもなく……。  でも、2度目があると確信していたぼくは、日本でひたすら努力を続けた。  あの日見た夢の続きを信じて。  ただ、ただ、異世界での冒険を夢見て!!  くじけそうになっても努力を続け。  そうして、30年が経過。  ついに2度目の異世界冒険の機会がやってきた。  しかも、20歳も若返った姿で。  異世界と日本の2つの世界で、  20年前に戻った俺の新たな冒険が始まる。

異世界のんびりワークライフ ~生産チートを貰ったので好き勝手生きることにします~

樋川カイト
ファンタジー
友人の借金を押し付けられて馬車馬のように働いていた青年、三上彰。 無理がたたって過労死してしまった彼は、神を自称する男から自分の不幸の理由を知らされる。 そのお詫びにとチートスキルとともに異世界へと転生させられた彰は、そこで出会った人々と交流しながら日々を過ごすこととなる。 そんな彼に訪れるのは平和な未来か、はたまた更なる困難か。 色々と吹っ切れてしまった彼にとってその全てはただ人生の彩りになる、のかも知れない……。 ※この作品はカクヨム様でも掲載しています。

いきなり異世界って理不尽だ!

みーか
ファンタジー
 三田 陽菜25歳。会社に行こうと家を出たら、足元が消えて、気付けば異世界へ。   自称神様の作った機械のシステムエラーで地球には帰れない。地球の物は何でも魔力と交換できるようにしてもらい、異世界で居心地良く暮らしていきます!

異世界でお取り寄せ生活

マーチ・メイ
ファンタジー
異世界の魔力不足を補うため、年に数人が魔法を貰い渡り人として渡っていく、そんな世界である日、日本で普通に働いていた橋沼桜が選ばれた。 突然のことに驚く桜だったが、魔法を貰えると知りすぐさま快諾。 貰った魔法は、昔食べて美味しかったチョコレートをまた食べたいがためのお取り寄せ魔法。 意気揚々と異世界へ旅立ち、そして桜の異世界生活が始まる。 貰った魔法を満喫しつつ、異世界で知り合った人達と緩く、のんびりと異世界生活を楽しんでいたら、取り寄せ魔法でとんでもないことが起こり……!? そんな感じの話です。  のんびり緩い話が好きな人向け、恋愛要素は皆無です。 ※小説家になろう、カクヨムでも同時掲載しております。

転生したらスキル転生って・・・!?

ノトア
ファンタジー
世界に危機が訪れて転生することに・・・。 〜あれ?ここは何処?〜 転生した場所は森の中・・・右も左も分からない状態ですが、天然?な女神にサポートされながらも何とか生きて行きます。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 初めて書くので、誤字脱字や違和感はご了承ください。

処理中です...