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新たな町へ
436話 名前はブルー!
しおりを挟む無人島の上空をふよふよ浮かんで、島の様子を見ていたら…。
なんと水神の眷属水竜とバッタリ。
てか…色々可笑しいよな?
そしたら勝手に契約しろと言って来る。
なんだ?これは!しかも名前付けろだと!
なんなんだよもぉ~!
[ほれ、早く名を付けろ!]
「ち、ちょっと待ってって!今考えてる……」
んんんんんんんん!
あーーーもう!面倒だ!
「あぁーもう!適当だ!お前は……ブルー、そう!ブルーでどうだ!」
もう!そのまんまだ!苦手なんだよ名付けなんて!
[なんと……ブルーだと?]
「……なに?気に入らない?な、なら…ええっと……」
[ブルーーーーーーー!]
な、なんか違うの?なに?
[ブルー。ワハハハ!よし気に入ったぞ!我は今日からブルーだ!ならば!]
【ぽん!】
と音がすると、目の前から体のデカイ竜が消えていた……?
「え?何処にいった?」
キョロキョロと周りを見回しても姿がみえない。……なんだ?
[何処を見て居る!主よ!我はここだぞ!ハハハ!]
「どこさ……」
[バカ者!ここだぁ!]
甲高い声とともに後頭部に軽い衝撃が走る。
「いてぇ!な、なんだ?」
[主よ、儂だ]
目の前に小さな竜がフワフワ浮かぶ?なにこれ。
「ええっと、もしかして……ブルー?」
[そうだ、儂だ!ブルー様だ!ワハハハみろサイズも変えてみたぞ!これなら誰も驚くまい!フン!]
声と喋る口調が……アンバランス過ぎる。
「………いや、色々あるが……誰でも驚くぞ?何せ竜の子だからな」
はぁ~、サイズが変わろうと竜は竜だからな。
頭が良いんだか悪いんだか…分からん。
だが仕方ない名前付けちゃったしな。
連れて帰るか。
「なら、ブルーこれから宜しく」
[フフフ、やっと認めたか!なら、宜しくな!そう言えば、主は名前はなんと言う?]
「そこからかよ!俺は暁彦、アキヒコだ!宜しくなブルー」
[おおアキヒコか?変わった名だな?なら、宜しくな!アキ]
「おう、なら帰る……。てか、ここどこよ?」
えっとマップ現在地は……。
ここって、すんごくばか遠いじゃんか早く帰ろ。
「ブルー、懐に入ってろ!マッハで帰る」
[分かった、だが潰すなよ?]
「心配するな、一瞬だ!ワープ俺の部屋!」
【シュッ】と目の前の景色最高が変わる。
が、すぐに見慣れた景色に変わった。
「ふぅ~、だだいま。ブルーここが、俺の屋敷だ。今日からこの屋敷がお前の家だな」
[ほう…何か外から魔力が漏れてるな?何か他に居るのか?]
「魔力が漏れる?ああ、庭に精霊がいるな?それかな?」
[お前……精霊とも契約してるのか?]
「ん?そうだがなに?」
[是非!儂を精霊に合わせろ!]
「なんだよいきなりさっ!今はもう暗いよ。明日の朝起きて、落ち着いてからでいいか?俺は色々忙しいんだよ!それに、眠い」
「………むぅ仕方ないのぉ……。なら明日必ず、会わせろよ?我も寝る。おっ、寝床はあそこか?」
なら…と飛んでベッドにボトリと落ちた……。
「まった!ブルー!クリーン!」
[な、なんだ?儂は汚くないぞ!]
「煩い!海から出てきて汚くないだと!ざけんな!あんなプランクトンが沸いてる海で、汚くない筈ないだろが。ほら、綺麗になった。なら、寝て良いぞ!」
これは…こいつ専用のベッド用意だな。
[……主は煩いのだな…]
ベットに潜ると不満そうに愚痴る竜。
「ふん!失敗したと思うなら、元居た海に帰れよ。俺は寝るお休み!」
『ナビ!朝の4つに起こして』
《了!》
そして暁彦は、不思議な相棒ブルーと眠りに着くのだった。
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