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新たな町へ
391話 アルシャに苦情
しおりを挟むそして、ギルドを出て屋敷に向かって歩く。
「あ!」
「な、なんですか旦那様?」
「カシューこの足で神殿に行くから、着いてきてよ?」
「神殿にですか?」
「ああ、アルシャ神にお祈りだな」
「旦那様は、神さん信じてるんですね?」
「ハハハ、まぁな~!(言えないが……本人と話しが出きるよ俺!)」
そういや、プレゼントってなにくれたのあの神?
アイテムボックスの中にある、アルシャボックスの中を見ると……あった!車……しかもキャンピングカーが入ってる……なにこれは!
こんなの貰っても、何処で乗るんだよ!
ちくしょーもっと、違うもん寄越せよアルシャ!
「旦那様どうしました?」
「い、嫌、何でもない。行くぞカシュー。(くそ!絶対文句言ってやる)」
さて、カシューと二人で神殿迄やって来た。
神殿の中に二人で入るとお久しぶりのシスターさんが出てきましたよ!
「こんにちは、シスター。お久しぶりですね?」
「え、ええ、お久しぶりです。本日はどの様な?」
「今日は礼拝ですよ、なぁカシュー?」
「ええ、そうですね?」
「そうでしたか、でしたら祭壇の前にどうぞ」
どうぞと、言われてカシューと祭壇の前で膝ま付くいて祈る。
「おーい!アルシャさん?いらっしゃいますか?」
すると、スッと自分の意識が神達が居る世界に入って行く感覚が分かり目の前にアルシャが現れた。
「おやおや暁彦さん、今日はどうしましたか?」
「いえ、アルシャ様からのプレゼント返却しようと思いまして?」
「え!あれ要らないのですか?」
「要らんわ!あんな物どうすんだよ!」
「ええ、そうなのですか?でも、持っていて損はしないと思いますよ?」
「な、なに?その予言めいた物言いはさっ!」
まるで俺が今の屋敷から、出ていくみたいじゃんかよ!縁起でもないなもう。
「いえ、そんなことは無いのですよ?ほらご家族が増えてますから、何処かに出掛けるのも良いのかな?と思いまして」
「思いまして………ね?なら、貰って置くけど……?」
多分死倉だよ!あんなもん!
「所で……あの車って、マニュアルなの?」
「えっ マニュアル?それってなんですか?美味しいそうな響きですぅ~」
なにその言い方は!スッ惚けるにしてももう少しまともにとぼけろよ……痛い。
仕方ないここは惚けるアルシャに乗ってやる。
「え?知らないのに引っ張って来たのあの車を?」
「俺はAT限定の免許しか、持ってないからな?マニュアル車寄越されても乗れないからな!」
と言うか………バイクは乗れるのに?なんで、マニュアル車に乗れないの?
………ん誰………?
「え?なんですか、それは?そんなのは知りませんよ?私は地球の神に聞いて持って来ただけですから……」
あっ 惚けてないの?マジ知らなかったの?
良く分からない神さんだよ……。腹黒すぎない?
「あんたさ!地球の神さんと仲良いの?悪いの?どっちさっ」
「な、仲は悪くはないですよ?多分……」
「そう、なら今すぐ車返して来いよ!あれ」
「そう言わずに、確認しますから貰って下さいよ」
「違ったら乗れないだろ?俺は運転できねぇし。それに、ガソリンどうすんだよ!」
「燃料は、魔石に代用出来ますよ」
「てか、それでも要らんわ!」
「まぁまぁ、持ってても損はないですよ?それにアイテムボックスの中ですから、邪魔にはならないでしょ。その車の、マ、マニュアル云々は私では分からないので、確認してくださいね。じゃ私はこれで!」
パチッと、電気のスイッチでも切った様な音がするとアルシャの姿が消え、会話も切れて仕舞った。
に、逃げられた……。
俺がしつこくしたからかな?
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