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新たな町へ
390話 手間賃、たっかい!
しおりを挟む人材の募集を依頼する為に、ギルドに来てギルマスと話しを詰めてる最中ですが……。
「それで、人選はどうすんだ?」
「それはな、俺とニングスとカシューの三人で面接するよ」
「ほぅ……三人でか?」
「そうだけど……なに?」
「嫌、何でも……。で、場所は?」
「あ、場所は……ここに部屋を借りたいんだが……良いか?」
いきなり屋敷に来られて、騒ぎになっても困るからな。
「んーーー仕方ねえなぁ!なら上の会議室を一室貸してやる!取り敢えず明日の朝から、依頼ボードに依頼を貼り出すからな!」
「悪いな!手間賃はいくら出せば良いんだ?」
「手間賃は……そういや薬草の納品は、どうした」
「それは……あるが、でも今か?納品は明日の筈だよな」
「まあ、良いじゃないか!明日じゃ、また来るのは手間だろ?」
手間だろと言ってニヤリと笑う。
格好付けても………何もでないぞ?
「ったく、仕方ないな。出すのは何処に?」
「ここにだしてくれ、後でメルに任せるから」
「ええ!私ですか?」
「だよ!お前が回復薬の管理の仕事を、他のメンバーに振ってるんだろがよ!」
「あ!そうでしたね?失礼しました。ホホホ」
「な、なら出すからな?まずは、初級300本だ、それから中級を400本に高級を50本ね?」
テーブルの上にどんと出した。
「おお、相変わらずお前の鞄は、すげえなぁ~少し待てよ?」
待てと言って、ソファーから立ち上がるとギルマスは自分のデスクの引出しから、小袋を出して俺に投げて寄越した。
「ほれ!代金だ!」
「おっと!あぶないよ、ギルマス。雑だな……」
「ワハハハ、良いじゃないか。それから、依頼を出すなら金貨5枚貰うぞ!」
「え!そんなに取るの?(高くねぇ?)」
「稼いでるんだから、高くないだろ?」
「ごめんねぇ……アキヒコ君。正規の値段なのよ?」
「そうなの、メルさん?ギルマスの事だから、吹っ掛けてるんだと思っちゃったよ!」
「バカ野郎!俺がそんな事するかよ!」
「フフフ、これは失礼したね?ギルマス。なら、金貨5枚だよ依頼よろしくな。取り敢えず、締め切りは一週間で。来週の……今日は……水日だから、水日の昼過ぎに面接するからさっ頼んだよ?」
「了解!メル頼んだぞ!」
「ハイハイなら、その様に依頼ボードに、依頼を出しておくわね」
「頼むね?メルさん。さて、カシュー帰ろうか?」
「はい!良い人材が応募してくれると良いですね?」
「ま、そればっかりは神次第だろ?ハハハ。さて帰るぞ!ギルマス邪魔したな!」
「おう!なら、一週間後にな?楽しみに待ってろよ?」
「ああ、ならな?メルさん宜しく!」
「じゃぁね、アキヒコ君」
カシューと二人で執務室を出て、階段を下りてギルドを出た。
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