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新たな町へ

376話 話しが付いたな

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「ち、ちょっと……お二人さん?なにやら盛り上がってる様ですが?」

「「盛り上がってねぇ!」よ!」

「ったくお前の事を、話してんだろがよ。なに他人事決め込んでるだよ。ったく……」

「アハハ。だってさ試験が有るんだろ?なにするのか知らんが、そんな面倒な事はしないよ。それにランクも、このままで良いしね?」

「な、お、お前……よく考えろよ?S若しくはSSに上がれんだぜ?」

「ってか、試験内容も聞いてないのに【はい!】って言えねぇだろ?」

「ま、それは、そうだったな。だがよお前この魔物持ち込んだ時点でSランクは決定!だろ?ギルマスよ?」

「…………むぅ……それは、そうだが……。なぁアキヒコ?」

「な、なんだよ?」

「お前さん、人は殺ったことあんのか?」

「へ?ひ、人?そ、そんなもん。有るわけないでしょうがよ!」

 幸運にも、山賊さん達にはで会っては無いのだよ!ここら辺は神様に感謝です。

「だろ?お前は山賊狩りの経験は、なさそうなんだよな。それだと……流石に、俺の権限はA迄だ。その上は、正規の試験を開けて貰う事になる」

「てかさ、試験?そんなもんは、受けないよ?」

「そうだろ?なら、この話しは無しだ。ノルン諦めろよ」

「ちっ、なんだよ。白けんな!んで、この魔物はどうすんのかい?」

「え、べつに?買取り出来ないなら引っ込めるし、魔石だけなら、どっかの町で売ってくるよ」

「そうかよ。おい!ギルマスどうすんのこれ。買うなら捌くぜ?」

「そ、そうだな……買うとなると……値がわからん」

「だから言ってるだろ、オークションに……あ!なら、ギルマスお前が、出品者になればいいのか。それならお前から預かって、ギルド名義で売れる!それで良いだろ?」

「ノルンお前、なんでオークションに拘るんだ?」

「そりゃオメーよ、こんな魔物がギルドから出ればなぁ~」
 
 ははぁ~んノルンのおっさん……この王都のギルドの名前を売りたかったのか…な?

「わかった、分かったよ!ノルンの言う通りにする。オークションに出すよ。アキヒコ個人からではなくて、ギルドから出すぜ。その代わりギルドからの手数料も取るぞ?ノルンそれでいいな?」

「手数料は要らねぇだろうがよ!ギルドは預かるだけだせ?その代わり名が売れる」

「お、お前は……しかたねえな!それでいいよ!それにあっちのワイバーンやらは、こっちで買い取るんだろ?」

「おう、あれも売れるぜ?ギルマス」

 ほ、これで話しが付いたな。
 良かったよ、面倒は懲り懲りだ!

「なら、ギルマス頼んだよ?ノルンさんもありがとう。これ魔物は宜しくな?あ、それとワイバーンとかはの査定は?」

「あぁ、そっちは直ぐに出すぜ。ギルマスと、執務室で待ってろよ」

「なら、アキヒコ。部屋にいくぞ!」

「了解」

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