ある日仕事帰りに神様の手違いがあったが無事に転移させて貰いました。

新たな町へ

306話 慣れたらしいです。

　行く場所で出てくる魔物なんて変わるだろ？

「ボアなんて、護衛の剣ごときじゃ……折れてお仕舞いだぞ？知ってるだろ。それに、レベル上げもしたいだろ」

「で、ですが……」

「まぁ、貰っても損はないと思うよ？さて、そろそろ皆出かけるよ？支度は？」

　面倒だからこの話しは、おしまいだ！

「何時でも行けます」

「そう？ならここに居ない人達を待っていくかい？」

「お、俺が様子を見てくる」

「そう？ゲイル頼むよ」

「お、俺は馬車の用意してくる。旦那……これありがとうな？」

「おう！ニグス頼むよ」

　そして、バタバタと支度を整えていまは馬車の前です。馬車は四頭引きにしてあとの一頭には、ゲイルが乗る形にしたみたいだね？

「さ、先に皆乗ってよ？俺は屋敷に鍵を掛けるから」　

「はい、分かりました、さ！女性から先に乗って下さい」

　なら俺は屋敷の鍵を掛けて、それから……安全の為に屋敷に結界を更に掛けてから、馬車に乗り込む。

「よし！行くぞ？カシュー！門に鍵宜しく！」

「はい！任せてください！」

　久々の門からの外出だけど、もう皆慣れた様ですんなりと門から出て鍵を掛ける。

「旦那様主発しますよ？」

　それだけ言って馬車が動き出した。

「旦那様……しかしこの馬車……おかしくないか？」

「ん？そうかな」

「そうだよ！何で4頭引きの馬車の中がこんなに広いんだよ！」

「え、だって全員で出掛けるには狭いだろ？」

「だからって……」

「まあまあ、ケイト。旦那様のする事にいちいち騒ぐと、自分が疲れるぞ。ハハハ！」

「だって、いちいち凄いから！あんた、カシューは、平気なのかい？」

「俺？…………慣れた」

　他の皆もウンウンと頷いてる……解せない！
　俺は普通だろ？

『ねぇナビ？』

《なに、バカですか？訳が無いですが？》

『あ……っ、そう？』

「おい！そこの、俺に失礼だからね。まったく」

　だが……まぁ、気持ちは分かるかな？やり過ぎた。
　空間魔法で馬車の中広げて。色々したからね……。

　すると、御者のカナルとニグスから冒険者ギルドの前に着いたと声が掛かった。