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新たな町へ

277話 武器屋

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 ゆっくり歩きながらグレトと話す。

「あ!そうだ、グレド」

「な、なんですかい旦那?」

「包丁は買わなくて良いからな」

「え?」

「だって、厨房にあった包丁切れたろ?」

「ああ、凄い切れ味でしたね?」

「だろ?」

「わかりました……ですが、ナイフ一本買って良いですか?」

「まぁ、いいけど?護身用か?」

「……そんな所ですね」

「ふぅ~ん。わかったよ」

 話しながらマップを確認……後少しで着くね?

「ニングス?あそこ武器屋かな」

「そうですね?」

「お前は、目利き出来るんだろ?」

「そうですね……出来ますが……武器を使うのは個人ですからね?目利きは値段の交渉くらいですよ?」

「ふぅ~んなら、頼むな?」

「はい、分かりました」

 そしてカシューが率先して武器屋に入っていく。

「邪魔するよ?」

 流石、慣れてるねカシューさん。

「いらっしゃい……なんでいそんな大勢で」

「剣がみたくてね?見ても良いかね?」

 おお、ニングス頼もしいではないかね?

「ああ、良いぜ……勝手に見てくれ」

「なら、邪魔するよ?」

 さて俺は鑑定………。
 フムフム……普通かな?
 だけど、ミスリルもあるね?後は鋼に鉄ね……獣の牙に骨?魔鋼鉄………?

《付与魔法が、通しやすい鋼ですね……不純物が混ざると扱い憎いですか……》

『そうなの?ふぅ~ん。あの素材って?買えるの?』

《買えはしますが……》

『まぁ、まあ良いや。後で考える』

 さて?ニングスの目利きはどんなもんかな?
 それから、カナルさん達は気に入った剣はあるかな?

「ニングス」

「はい?旦那様?如何しましたか?」

「何か良い、柄物はあったかい?」

「そうですね?あるにはありますが……」

「あ!値段はそんなに気にしなくて良いよ?はいこれ」

「え?これは?旦那様」

 ニングスに小声で答える。

(これは、白金貨1枚分を崩してあるから。これで買える物を買ってよ?あ!因みに全員の分ね?)
(え、は、白金貨分をですか?多すぎますよ!)
(そう?なら余ったら戻して?でもそれで馬も馬車も買えるだろ?)
(ま、まぁそれなら……わかりました。お預かりします)

「カシューさん?気に入ったのあったかい?」

「そうですね?これなんかは軽くて、持ち手も握り安いし……」

「ふぅ~ん」

鑑定

鋼の剣、付与なし。
大銀貨3枚程度ですね。

「それで良いの?」

「え?あぁ、でも此方の方が……?」

「好きなの買ってよ?予備に一本多く買ってもいいよ?」

「そ、そんな……いいのですか?」

「いいよ?もしかしたら俺と依頼受けて、一緒に行くかも?知れないだろ?ボアとかクマとか狩ると楽しいだろ?ねぇカシューさん?ニグス君にゲイル君?」

 そんな話をしていると店主が顔を出す。
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