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新たな町へ
256話 エクストラルヒール!
しおりを挟む「あ!は、はい」
「貴方は、この屋敷の執事に!」
「は?執事ですか?(無理だぞ俺は……)」
「ええ、元商人でしたよね?」
「はい。ですが……執事なんて……」
「そんなに、固く考えなくていいよ?私のサポート役になってくれればそれで……ね?」
別に茶を入れてくれとは、言わないよ……。
そこまで、求めてない!
「わ、分かりましたが……私はなにも出来ませんが?」
「算術出来るなら、それで良いから?それと、屋敷の管理を頼むよ?俺は冒険者でもあるから。何日も屋敷を留守にする事もあるんだ。だから、屋敷の管理を頼むよ。後は商人なら、物の価値が分かるだろ?後で相談に乗ってくれ」
「はぁ……」
「それから、グレドさん?」
「は、はい。俺の事は。グレドとお呼び下さい!」
「じゃあ、グレド貴方は、この屋敷の料理長をお願いしたいが?出来ますか?」
「は、はい!何でも言ってください!」
「じゃあ後で、厨房を案内しますので宜しく?」
「は、はい!」
「さて、次に……マイナさんとイリヤさんと、ケイトさん」
「「「は、はい!ご主人様」」」
「君達は、この屋敷の裏手にある畑の管理と屋敷の掃除をお願いしたい。大丈夫ですかね?」
「あ!あの………ご主人様」
「なにかな?イリアさん?」
「畑って……」
「あぁ、イリヤさんはメイドでしたね?」
「あ!はい!」
「それなら、メイドの仕事を頼みます。できればグレドと連携してください?それと掃除は毎日して下さい。特にエントランスと、廊下、窓ガラスは念入りにね?」
「あ!は、はい?」
「あの~ご主人様?」
「なんですか?えぇっと、ケイトさんでしたかね?」
「はい、ケイトです。あたしは?この足だけど?仕事が遅くなるよ?」
「あ、そうでしたね。なら、怪我治しちゃいましょうか?側に行きますからそのまま動かずに?」
「は?な、治す?」
「はい?では。そのまま、動かないで!エクストラルヒール」
治癒魔法を使うと、ケイトの切断された足が段々と元に戻って行く。
「あ、あ、あ、あたしの、足がぁ~あ、ぁ、足!」
ケイトが「足が!」と、叫ぶと他の使用人もケイトの足を注目する。
足をみると、切断された足が治って行くのが分かったのか全員が驚いて声を上げた。
「「「「「「「はぁ~~~!」」」」」」」
あ~煩い!
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