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新たな町へ
245話 面接 4
しおりを挟む「えっとニグスさん?」
「な、なんだ?」
「私は貴方より年下ですが、それでも私の命令は聞けますか?」
「…………っ!年下」
「ええ、それと私が雇う条件は門番と屋敷の警護ですが………出来ますか?」
「………それは……だがここに居るよりは……借金も返せるし」
ぶつぶつと呟く。
「ニグスさん?」
「え、あ、はい!」
「冒険者と聞きましたが?ランクは?」
「…………F」
「………分かりました。では、次の人と替わって下さい」
「はい………」
しょんぼりとして部屋を出ていった。
そしてまた、次の人が部屋に入って来る。
「どうぞ、座って下さい」
「ちっ」
態度悪いね?
「お名前は?」
「んぁ?ヨル」
「女性の方で、間違いないですか?」
「あ、何でそんなこと!」
「ここは?どうして?」
「……………パーティーメンバーに」
「裏切りですか?」
「っ!」
図星ね………。
鑑定
ステータス
名前 ヨル
種族 人種
年齢 20才
職業 元冒険者 奴隷
レベル 40
HP 75
MP 60
体力 50
魔力 55
生活魔法
スキル
風魔法 水魔法
「もし、私の所に来たら。仕事は、メイドと畑仕事に成りますが………出来ますか?」
「は?メイド?畑?」
「ええ?無理は言いませんがね?だが探してるのは仕事をしてくれる方!ですから」
「…………」
「分かりました。次の人と替わって下さい」
「………」
なにも言わずに出ていったか……。
《主………あれは無理では?》
『うん……その様だね?』
そしてまた、次の人が入ってくる。
「どうぞ。座って」
「はい………こ、子供!」
「はい!子供ですが?」
ニッコリと笑って威圧を掛ける。
「っ!す、すみません」
「お名前は?」
「えっと………」
「ああ、言いたくないなら、どうぞ出て構いませんよ?次の人と替わって下さいね?暇は無いので!」
「す、すみません、な、名前はカナルと」
急に態度が変わったけど………?
「で?ここへはどうして?」
「俺は冒険者だったんだ………だが」
「あぁ、依頼失敗?それとも……裏切り?」
「両方だ……」
だから、警戒心が強いのね?
鑑定
ステータス
名前 カナル
種族 人間種
年齢 25才
職業 元冒険者 奴隷
レベル 75
HP 80
MP 80
体力 90
魔力 75
生活魔法
スキル
火魔法 風魔法 剣術
『レベル低いのな?』
《主!一般の冒険者はこれくらいが普通ですよ!》
『あ!そうだったね?』
「えっと、うちに来る気はあります?」
「言ってる意味が……」
「あぁ、そうでしたね?屋敷の門番と、警備をして貰えると助かりますが?」
「あ、あんた。ここから出してくれるのか?」
「まぁ、自由にとは言いませんがね?制約はありますよ?」
「そ、それでも?」
「出たいと?」
「あ、当たり前だ!い、いや………です」
当たり前ですよねぇ~。
「分かりました。では、次に人と替わって下さい」
「は、はい」
しょんぼりとして出ていく。
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